福岡県久留米市は、市内の小規模事業者を対象に、デジタル技術の活用による業務効率化を支援する制度を実施しています。
その中核となるのが「久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金」です。
ソフトウェアの導入やウェブサイト制作、パソコンやタブレットなどの機器購入にかかる費用の一部を補助してもらえます。
補助率は1/2で、上限額は20万円までとなっています。
ただし申請には、事前に久留米市中小企業DX促進診断事業を利用していることが条件になる点にはご注意ください。
本記事では、対象者や補助対象経費、申請の流れ、注意点までを詳しく解説します。
久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金の基本情報
| 正式名称 | 久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金(令和8年度) |
| 対象地域 | 福岡県久留米市 |
| 実施機関 | 久留米市(商工観光労働部商工政策課) |
| 対象者 | 久留米市内に事業所を有する小規模事業者(従業員20名以下、商業・サービス業は5名以下) |
| 対象業種 | 建設業・製造業・情報通信業・卸売業小売業・宿泊業飲食サービス業・医療福祉等ほぼ全業種 |
| 対象経費 | ソフトウェア等利用料・ウェブサイト関連費・委託費(外注費)・機器購入費・その他経費 |
| その他要件 | 久留米市中小企業DX促進診断事業の利用が必須 |
| 補助対象外 | 交付決定日より前に発注・契約・支払した経費等 |
| 申請期間 | 令和8年6月23日~令和8年12月28日(予算上限に達し次第終了) |
| 上限金額 | 20万円 |
| 補助率 | 1/2 |
| 問い合わせ先 | 久留米市商工観光労働部商工政策課(電話:0942-30-9133) |
補助金・助成金の正式名称
この制度の正式名称は「久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金(令和8年度)」といいます。
市内小規模事業者の生産性向上を目的として、久留米市が単年度で実施している補助制度です。
正式名称に「令和8年度」という年度表記が含まれているため、次年度以降は制度内容が変更される可能性がある点にご留意ください。
対象都道府県・市区町村
対象となる地域は福岡県久留米市に限られます。
久留米市内に事業所を有する事業者のみが申請できる、久留米市独自の制度です。
他の市区町村に事業所を置く事業者は対象外となるため、まず自社の主たる事業所が久留米市内にあるかどうかをご確認ください。
実施機関
実施機関は久留米市であり、担当部署は商工観光労働部商工政策課となります。
申請内容についての相談や問い合わせは、すべてこの商工政策課が窓口となっています。
電話番号は0942-30-9133、ファクス番号は0942-30-9707が案内されています。
対象者(世帯・個人事業主・法人・団体・研究機関)
対象者は久留米市内に事業所を有する小規模事業者です。
具体的には、従業員数がおおむね20名以下(商業またはサービス業を主たる事業とする場合は5名以下)の事業者を指します。
個人事業主・法人のいずれも対象に含まれますが、市税を滞納していないことが条件となります。
また、暴力団や特定の政治・宗教活動を行う団体に該当しないことも求められます。
対象業種
対象業種は非常に幅広く、建設業や製造業、情報通信業、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業、医療・福祉など、ほぼすべての業種が含まれています。
漁業や農業・林業、鉱業なども対象に含まれており、業種による制限はほとんどないと考えてよいでしょう。
ただし詳細は公募要領で最新の情報をご確認いただくと安心です。
対象経費
対象経費は、ソフトウェア等利用料、ウェブサイト関連費、委託費(外注費)、機器購入費、その他の経費に分類されます。
ソフトウェア等利用料にはソフトウェア購入費やクラウド利用料などが含まれます。
ウェブサイト関連費は、他の経費と併せて申請する場合に限り対象となります。
機器購入費は、パソコンやタブレット、POSレジ、券売機などが該当しますが、ソフトウェアを併せて導入する場合に限られます。
社内のデジタル人材育成費用や外部の副業・兼業人材の活用費用も対象経費に含まれる点は見落とされやすいため、ご注意ください。
その他要件
申請にあたっては、久留米市中小企業DX促進診断事業を事前に利用し、アドバイザーから提案を受けていることが必須条件となります。
この診断事業を経ずに本補助金だけを単独で申請することはできません。
また、交付決定日以降に支払いを行った経費であることや、領収書・口座振込記録などの支払証拠資料で確認できる経費であることも求められます。
補助対象外となるもの
交付決定日より前に発注・契約・支払を済ませてしまった経費は補助対象外となります。
久留米市中小企業DX促進診断事業を利用していない事業も、原則として補助の対象にはなりません。
特定の政治・思想・宗教活動を行う者や、暴力団関係者などが行う事業も対象外です。
申請期間
申請の受付期間は令和8年6月23日から令和8年12月28日までとなっています。
ただし予算の上限に達した時点で受付が終了するため、早めの準備と申請をおすすめします。
上限金額・助成額
補助金の上限額は20万円です。
補助率は1/2のため、対象経費が40万円であれば満額の20万円が交付される計算になります。
補助率
補助率は対象経費の1/2と定められています。
そのため、実際に補助を受けられる金額は、支出した対象経費の半分までとなります。
問い合わせ先
制度に関する問い合わせ先は、久留米市商工観光労働部商工政策課です。
電話番号は0942-30-9133、ファクス番号は0942-30-9707、メールでの問い合わせも受け付けています。
公式公募ページと確認すべきこと
制度の詳細はJグランツの公募詳細ページで確認できます。
あわせて久留米市の公式サイトでも最新の交付要綱や申請の手引きが公開されています。
申請前には必ず最新の公募要領をご確認いただき、記載内容に変更がないかをチェックしておくことをおすすめします。
久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金を対象者が活用すべき理由(メリット)
この補助金を活用する最大のメリットは、デジタル化にかかる初期費用の負担を抑えられる点にあります。
ソフトウェアやクラウドサービスの導入には一定の費用がかかるため、補助があることで導入のハードルが下がります。
補助率1/2・上限20万円という条件は、小規模事業者にとって決して小さくない支援です。
また、事前に久留米市中小企業DX促進診断事業を利用する仕組みになっているため、専門家のアドバイスを受けながら自社に合ったデジタル化の方向性を整理できる点も見逃せません。
単なる資金援助にとどまらず、経営課題の整理や生産性向上のきっかけとしても活用できる制度といえます。
久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金を申請すべき人とそうでない人の特徴
- 申請すべき人
- 見送ったほうが良い人の特徴
申請すべき人
- 久留米市内に事業所があり、デジタル化による業務効率化を検討している小規模事業者
- POSレジやクラウド会計ソフトなど、具体的に導入したいツールが決まっている事業者
- 久留米市中小企業DX促進診断事業をまだ利用していない事業者
- 自己資金だけでのデジタル投資に踏み切れずにいる事業者
見送ったほうが良い人の特徴
- すでに発注・契約・支払を済ませてしまっている事業者
- 従業員数が対象要件(20名以下、商業・サービス業は5名以下)を超えている事業者
- 久留米市外に主たる事業所を置いている事業者
- 市税を滞納している事業者
その他にも利用すべき補助金・助成金制度の代表例
- 新事業進出補助金
- ものづくり補助金
- 中小企業省力化投資補助金
- 小規模事業者持続化補助金
新事業進出補助金
新事業進出補助金は、既存事業とは異なる新分野への進出を後押しする国の補助制度です。
思い切った事業転換や新市場への挑戦を検討している事業者に向いています。
ものづくり補助金
ものづくり補助金は、革新的な製品・サービス開発や生産プロセス改善のための設備投資を支援する制度です。
比較的大きな金額の投資を計画している事業者に適しています。
中小企業省力化投資補助金
人手不足に悩む事業者向けに、IoTやロボットなど省力化機器の導入を支援する補助金です。
カタログに掲載された汎用製品を選ぶだけで比較的簡単に申請できる点が特徴です。
小規模事業者持続化補助金
販路開拓や生産性向上に取り組む小規模事業者向けの全国的な補助制度です。
商工会・商工会議所の支援を受けながら申請できるため、初めて補助金に挑戦する事業者にも利用しやすいです。
久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金の申請に必要なもの
- 申請に必要な書類一覧と取得方法
- 記載例はどこで確認できるか
申請に必要な書類一覧と取得方法
申請にあたっては、交付要綱に定められた申請様式のほか、支出計画書や役員等調書などの提出が必要になります。
申請様式は久留米市の公式サイトから無料でダウンロードできます。
あわせて、事前に受診した久留米市中小企業DX促進診断事業の結果を証明する書類の準備も欠かせません。
記載例はどこで確認できるか
申請様式の記載例や注意点は、久留米市の公式サイトで公開されている「申請の手引き」で確認できます。
不明点があれば、商工政策課へ直接問い合わせることをおすすめします。
久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金の採択率を上げる事業計画書の作り方
- 市場性を具体的に書く
- 差別化ポイント(自社と他社の違い)を明確に記載
- この制度を利用する必要性・重要性を記載
- 実行体制を明記する
市場性を具体的に書く
自社が属する市場の規模や動向を、できるだけ具体的な数字で示すことが望ましいです。
感覚的な表現ではなく、客観的なデータに基づいた市場分析を書き込むことで説得力が高まります。
差別化ポイント(自社と他社の違い)を明確に記載
競合他社と比べて自社が提供できる独自の価値を、具体例を交えて説明します。
価格・品質・サービス対応など、どの軸で差別化しているのかを明確にしておきましょう。
この制度を利用する必要性・重要性を記載
なぜ自己資金ではなくこの補助金を活用する必要があるのかを説明します。
デジタル化によって得られる将来的な効果と、現状のままでは生じる課題を対比させて書くと伝わりやすいです。
実行体制を明記する
採択後に事業を確実に実行できる社内体制が整っているかを示します。
担当者の役割分担やスケジュールを具体的に記載しておくと、審査側の安心材料になります。
久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金の申請手順
- 久留米市中小企業DX促進診断事業に申し込み、アドバイザーの診断・提案を受けます
- 診断結果を踏まえて、補助対象となる経費や事業内容を検討します
- 交付要綱・申請の手引きを確認し、必要書類を準備します
- 久留米市商工政策課へ交付申請書類一式を提出します
- 交付決定通知を受け取った後に、対象経費の発注・契約・支払を行います
- 事業完了後、実績報告書と支払証拠資料を提出します
- 審査を経て補助金額が確定し、指定口座に補助金が振り込まれます
久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金を自社で申請する際の注意点
まず、交付決定前に発注や契約、支払を済ませてしまうと補助対象外になるため、順序を誤らないようご注意ください。
久留米市中小企業DX促進診断事業を経ていない事業は原則申請できないため、早めに診断の予約を取っておく必要があります。
予算の上限に達し次第受付が終了するため、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることをおすすめします。
提出書類に不備があると審査に時間がかかることがあるため、申請の手引きを熟読したうえで提出前に商工政策課へ確認することをおすすめします。
自社に申請ノウハウが無い場合は専門家に依頼するのもおすすめ
- 制度選定の精度が上がる
- 事業計画の質が上がる
- 採択後の実務まで見据えられる
制度選定の精度が上がる
数ある補助金・助成金制度の中から自社に最適なものを選ぶには、それなりの知識と経験が求められます。
専門家に相談することで、自社の状況に合わない制度を選んでしまう遠回りを避けられます。
事業計画の質が上がる
専門家は数多くの採択事例を見ているため、審査で評価されやすい書き方のポイントを熟知しています。
第三者の視点が入ることで、自社だけでは気づきにくい説明不足や矛盾点も洗い出しやすくなります。
採択後の実務まで見据えられる
採択されて終わりではなく、実績報告や経費精算など、その後の事務手続きも重要になります。
専門家のサポートを受けておけば、交付決定後の煩雑な手続きでもつまずきにくいです。
久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金を不正受給するとどうなるのか
- 補助金の返還と事業者名の公表というリスク
- 通報窓口を通じた情報提供の仕組み
補助金の返還と事業者名の公表というリスク
虚偽の申請や不正な手段で補助金を受け取った場合、久留米市は交付決定を取り消し、受給した補助金の返還を求めることができます。
悪質なケースでは加算金の支払いが求められることもあり、事業者にとって大きな経済的損失につながります。
また、事業者名や不正の内容が公表される可能性もあり、地域内での信用を大きく損なうことになりかねません。
通報窓口を通じた情報提供の仕組み
不正受給が疑われる事案については、久留米市商工政策課への情報提供や通報が可能な体制が整えられています。
取引先や関係者からの指摘によって不正が発覚するケースも少なくありません。
安易な気持ちで虚偽申請を行うことは、事業の存続そのものを危うくするリスクだとご認識ください。
久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金のまとめ
久留米市小規模事業者デジタル化支援補助金は、市内小規模事業者のデジタル化を後押しする、上限20万円・補助率1/2の補助制度です。
申請には久留米市中小企業DX促進診断事業の利用が必須となるため、まずはその予約から動き出す必要があります。
予算の上限に達し次第受付が終了するため、早めの情報収集と準備が採択への近道となります。
詳細な条件や最新の受付状況は、Jグランツの公募詳細ページや久留米市の公式サイトで必ずご確認ください。