コラム記事とは?ブログとの違い・構成の作成方法・書き方を説明!

コラム記事

「コラム記事って何?」

「ブログとの違いがわからん……」

「初心者ライターだけど、読者にウケるコラム記事の書き方を知りたい!」

Webライターにとってなじみ深い言葉である『コラム記事』ですが、この言葉を聞くと上記のように悩む人もいるハズ。

詳しくは後述しますが、コラム記事とは『事実や事象に対して、根拠のある推察を交えながら執筆されている記事』を指します。

そのためコラム記事を執筆する際は単に事実や出来事を記載するのではなく、それらに対して独自の切り口・考え方で意見を述べることが求められます。

そしてこのコラム記事とブログの違いは『記事内の主張が客観的か否か』にあります。

もしも対象の記事が客観的なデータに基づいて意見を述べられているのであればコラム記事、単純に「根拠はないけど、そう思ったから」のような感想文に近い内容であればブログになります。

そもそもWebライターが書くべき記事は基本的に『根拠がしっかりしており、かつ読者の悩みを解決できる記事』です。

そのため個人日記のようなブログよりも、データや推察がしっかり注入されているコラム記事を書くべきです。

しかしそうはいっても「コラム記事の書き方なんて習ったことないから、わからないよ」というライターさんもいるハズ。

そこでこの記事ではコラム記事とブログの違いはもちろん、企業が掲載しているコラム記事の例、コラム記事の構成作成方法・文章の書き方・上手に書くコツを解説いたします。

この記事を読み終えるころにはコラム記事にて書くべき情報内容がわかり、1ランク上の文章を執筆できるようになっています。

Webライター募集
法人化・事業拡大に伴いWebライター積極採用中
錦橋慶叡
編集した人
錦橋慶叡

SEOライター兼コンテンツディレクター。編集プロダクションでの勤務を経て独立→法人化。現在は事業拡大に伴い、TwitterにてWebライターを積極採用中。これまでに累計400人以上ものWebライターを指導。「文章でメシを食っていきたい!」と考えている人を最短最速でレベルアップさせるのが使命であり生きがい。

錦橋慶叡をフォローする

コラム記事とは?ブログ・エッセイとの違い

まずはコラム記事に関する基本情報を解説致します。

  1. コラム記事の特徴
  2. コラム記事を掲載する目的
  3. ブログとの違い
  4. エッセイとの違い

コラム記事の特徴

コラム記事の特徴を簡単に言いますと、とある事実・事象・事件に対して自分オリジナルの推察およびその考えの根拠となるデータが提示されている記事を指します。

そもそも『コラム』に関しましては、Weblio辞書だと以下のような説明がされています。

新聞・雑誌で、短い評論などを掲載する欄。また、囲み記事。

Weblio辞書|コラムの意味・解説(2022年2月15日)

朝日新聞の『天声人語』や読売新聞の『編集手帳』などがこれに当たります。

一般的にニュース記事の目的は、発生した事象を正確に伝えることですよね。

そしてコラムではなく『コラム記事に』になりますと、そのような事象に対して自分の意見や評論を付け加えたものを指します。

そのためコラム記事を作成するには『ただ単に事実や評論を載せる』だけでなく、事象や事実に対して自分独自の推察およびそれを裏付ける明確な根拠が必要となります。

例えば、『国産牛肉の価格が高騰した』というニュースがあったとしましょう。

コラム記事の場合、このニュースを『何故、価格が高騰したのか?』や『価格の高騰が他の産業に及ぼす影響』に話題を展開します。

そして、併せて、それぞれの意見・評論に対する根拠も記述します。

このように、コラム記事には事実だけでなく、それに対する意見・評論を執筆するといった特徴があります。

コラム記事を掲載する目的

コラム記事を掲載することで顧客を獲得しやすくなります。

コラム記事を掲載することで、自社サービスのことを知らない人でも自社サイトに訪問してくれるようになるからです。

例えば、旅行代理店が、旅行についてのコラム記事を掲載したとします。

そのコラム記事を読むことで元々、その旅行代理店のプランに興味がなかった人でも、自社のサイトに訪問する可能性があります。

また、その中から、その旅行会社のサービスを利用する人も現れるかもしれません。

このように、コラム記事を掲載し続けることは、自社サービスの集客に繋がるといった目的があります。

ブログとの違い

コラム記事とブログは、内容が客観的なのか主観的なのかで異なります。

一般的にコラム記事とは、起こった事象に対して根拠をもとに自分の意見や評論を展開するものです。

一方、ブログについて、Weblio辞書では以下のような説明がされています。

《ウェブ上の記録を意味する「ウェブログ」の略》個人の日記などを、簡便な方法で作成し、公開することができるウェブサイトの総称。パソコンだけではなく、携帯電話などを使って更新できるものもある。ブログサービス。

Weblio辞書|ブログの意味・解説(2022年2月15日)

つまり、Web上の日記ですね。

ブログは自身の感覚・感想をもとに執筆するため、必ずしも根拠を必要としません。

例えば、『新作映画の発表』といったニュースがあった場合、コラム記事だと『映画が作られた背景』や『監督について、これまでの作品からの考察』などの文章を執筆します。

しかし、ブログの場合だと純粋に新作映画に対する自分の感想を執筆します。

『今日、新作映画の発表があったけど、これを楽しみを支えに仕事を頑張れそう』であったり、『今日、発表された新作映画がこういう展開になると嬉しい』といった内容になります。

このように、コラム記事とブログには、内容が主観的か客観的かという違いがあります。

エッセイとの違い

コラム記事とエッセイの違いは、文章の書式が形式的なものか自由であるかです。

エッセイについて、Weblio辞書では以下のような説明がされています。

エッセイとは、特定の文学的形式を持たず、書き手の随想(思ったこと・感じたこと・考えたこと)を思うがままに書き記した文章のことである。「随想録」ともいう。

weblio辞書|エッセイの意味・解説(2022年2月15日)

上述の説明を見ると、エッセイはコラム記事よりも先ほどのブログに近いと言えます。

実際、ブログの中にはエッセイブログと呼ばれるカテゴリーもあり、両者に明確に違いはありません。

強いていうなら、エッセイは作品として発信されることが多いですが、ブログは日記としての側面があるため、時系列に沿って更新されます。

エッセイの特徴は文章が散文的※である特徴があり、時系列の制約はありません。

※特定の書式・制限が無い文章形式

それでは、例文を用いて、コラム記事・ブログ・エッセイの場合どういう書き方をするのかについてご紹介します。

今回は、『若者のビール離れ』についてです。

【コラム記事】
昨今、若者のビール離れが深刻化している。
背景には飲み会文化の縮小が考えられる。
今どきの若者の若者は仕事とプライベートを分ける傾向にあり、ひと昔前までは参加が当たり前だった会社の飲み会についても、気が進まなければ不参加とする場合が多い。
こうしたことから、ビールを飲む機会そのものが失われているのではないか。

【ブログ】
××月××日、若者のビール離れが深刻化しているというニュースを見た。
番組内では、コメンテーターが「若者がビールを飲まないのは、飲み会に参加しないからだ」と発言していた。
実は今日、私も会社の飲み会を断って帰宅している。
コメンテーターの発言は的を得ているな、と感心した。

【エッセイ】
若者のビール離れが深刻化しているというニュースを見て、思うところを書きたいと思う。
例えば、番組内ではコメンテーターが「若者がビールを飲まないのは、飲み会に参加しないからだ」と発言していた。
正直その発言は間違っていると感じる。
私が思うに、そもそもビールは味が美味しくない。
他の酎ハイ・カクテル類にしても、美味しい商品がたくさんあり、若者はそちらを好む。
単純に、味の好き嫌いの問題のように思う。

上述の3パターンをそれぞれ見ていくと、まず、コラム記事は問題→理由→自分の意見の順でまとめている。
一方、ブログ記事は、日記ということで日時を明記し、その日あったことを書いている。

また、エッセイだが、自由に思ったことを書いていることがわかる。

上述の内容から、コラム記事とエッセイの違いは、文章の書式が形式的なものか自由であるのかという点になります。

企業が掲載するコラム記事の例を説明します

コラム記事は明確な根拠を提示しながら自分の意見も交えるものです。

一方でエッセイやブログ記事は自由表現であり、書き手の主観的な意見がメインとなるものです。
今回は実際にコラム記事とはどのようなものなのか、企業で掲載されている記事を見てみましょう。

  1. NEWSポストセブン
  2. リンクアンドモチベーション
  3. 朝日新聞

NEWSポストセブン

実際に掲載されているコラム記事を見てみましょう。

NEWSポストセブン|なぜ小学生は紙の辞書がメインなの?(2022/2/16)

この記事は以下のような構成で展開していきます。

  • 小学校で紙の辞書を推進する理由
  • 紙の辞書の方が語彙力の向上と学ぶ姿勢の強化が見込める
  • 紙の辞書ならではの学習方法がある
  • 小学生の時点では紙の辞書がよい

この中の見出しの一つである「小学校で紙の辞書を推進する理由」はPREP法を使った文章構成です。

内容を簡潔に述べると以下の通り

【PREP法と当てはまる内容】

PREP法内容
Point(結論・要点)小学校では電子辞書ではなく紙の辞書を推進中。
Reason(根拠、理由)電子辞書に比べて学ぶ姿勢を育めることと語彙力の向上が見込めるからです
Example(具体例)あそぶという単語を紙の辞書で引くと前後にあそばすなどの関連した言葉が掲載されています。
このように他の言葉を見る事で語彙力の強化が見込めます
Point(結論・要点)電子辞書より紙の辞書の方が適しています

上記のようにわかりやすく的確な根拠や事例を提示することで記事の信憑性が上がります。

また、この記事では最後に「中学受験の際は電子辞書を使うメリットがある」と紹介しています。

理由として調べる時間を短縮して、その分を勉強時間に回すことができるからであるとのこと。

このように自分の意見も述べて、且つ理由も明確にしていることが伺えます。

リンクアンドモチベーション

次にこちらの記事を見てみましょう。

リンクアンドモチベーション|視座・視点・視野の違いとは?(2022/2/16)

こちらは視座と視点と視野という類似する言葉の違いを解説しています。

これらの言葉をしっかりと分析して詳しく解説することでコラム記事として成立しているのです。

また、この記事は視座に対して内容を深く掘り下げています。

【PREP法と当てはまる内容】

PREP法内容
Point(結論・要点)視座とは物事をどの位置から捉えるのか、という物事を見る上での立場のことを指す
Reason(根拠、理由)類似語の視野と視点は視座とは見る観点が違うので同異義語ではない
Example(具体例)視座を高めることを心がけた人のキャリアアップした実例を紹介
Point(結論・要点)視座を高めることで様々な見解ができるようになるので、日常を違って見ることができるようになる

このように視座とは具体的に何を指すのか、高めるためにはどのような方法があるのかと話題を展開しています。

視座を高める方法として、ある方の仕事の取り組む姿勢を実例として取り上げているのです。

紹介されている実話は書き手ならではのオリジナル情報となります。

したがって、この記事ならではの情報を公開することで読み手に魅力的な記事であるとアピールすることができるのです。

朝日新聞

最後に朝日新聞のコラム記事を紹介します。

朝日新聞デジタル|(コラム 2020+1)情熱のキラキラパウダー(2022/2/16)

こちらの記事は日本パラサイクリング連盟専務理事で、日本代表監督である権丈泰巳(けんじょうたいし)さんをピックアップしたものです。

しかし、内容を詳しく見るためには有料会員にならなければいけません。

先ほど紹介したNEWSポストセブンやリンクアンドは、細かな分析や書き手の意見などが詳細に書かれており無料で情報が公開されていました。

しかし、朝日新聞はタイトルと序文は誰でも見られますが、詳細は月額980円からの有料会員のみに公開しています。

限定公開であることから有料会員でないと得られない情報であるという付加価値が付与されているのです。

このように一部の人間にしか公開されていない限定情報であることが読み手にとって魅力的に捉えられます。

実際に朝日新聞の有料会員記事を評価している方は国際関連の記事が優れていると言っています。

一方で有料会員の魅力を感じない人はその他のカテゴリー記事での内容が不満なようです。

特に芸能関連の記事の評価が低くなっています。

したがって、国際関連のようなニュース記事を多く読む方は有料会員になる価値があるでしょう。

しかし、芸能関連のようなコラム記事の場合は朝日新聞の有料会員ではなく、他のサイトで読むべきであると言えます。

【ライター必見】コラム記事の構成作成方法

ここではコラム記事における構成の作成方法を解説致します。

  1. 序破急
  2. 起承転結
  3. PREP法

序破急

コラム記事の構成を「序破急」に沿って書くことで、説得力のあるわかりやすい文章にしやすくなります。

「序破急」とは、「序(つかみ)」・「破(本論)」・「急(結論)」の3部構成からなる手法です。

【序破急の詳細】

項目詳細
目的・テーマ
エピソード・解説
答え・結び

例えば、以下のような構成が「序破急」に沿った文章です。

  • 序:寝不足が肌荒れの原因になることを知っていますか?
  • 破:なぜなら、寝不足が原因で、傷ついた肌の修復をする成長ホルモンの分泌を低下させてしまうからです。
  • 急:そのため、肌を綺麗に保つためにも、睡眠が大切になってくるわけです。

このように、「序」では「寝不足が肌荒れの原因」というテーマを掲げています。

「破」では、寝不足が肌荒れの原因である理由や根拠を提示しています。

最後に「急」で、「肌荒れしないためには睡眠が大切」と結論を書いていますね。

このように「序破急」を用いることで、まとまりのあるコラムを作成することができますよ。

起承転結

「起承転結」は、4つのパートから記事構成を作成する方法です。

起承転結は、以下のように4つのパートに分類されます。

【起承転結の詳細】

項目詳細
テーマ・目的
解説・説明
視点を変えた解説・説明
結び・結論

序破急と似た構成ですが、「転」で視点を変えた意見などを盛り込むことで、序破急とは違った記事の構成になるのが特徴です。

「起承転結」を使った例文を見ていきましょう。

  • 起:寝不足はストレスの原因になることをご存じですか?
  • 承:十分な睡眠を取らないことで……(寝不足によるストレスの原因や理由を説明する)
  • 転:しかし、適切な睡眠時間は人によって異なります。
  • 結:睡眠はストレスと密接に関わり合うため、自分にとって最適な睡眠時間を確保していきたいですね

このように序破急に似た例文ですが、「転」で話の視点を変えることで、別の角度からテーマを深掘りすることができるわけです。

また、「承」に対して真逆の内容を「転」で伝えることで、読者にインパクトを与える内容にもなりますよ。

序破急とは違った話を展開していきたい場合に、「起承転結」の構成を使って執筆するのもおすすめです。

PREP法

PREP法は、ビジネスシーンで使われることの多い構成ですが、コラムでも活用することができます。

【PREP法の構成】

項目詳細
P(Point)結論
R(Reason)理由
E(Example)具体例・根拠
P(Point)締めの結論

例えば、PREP法を用いた文章をみていきましょう。

  • P(結論):小学校では、紙の辞書が推奨されています。
  • R(理由):なぜなら、語彙力が増えると考えられているからです。
  • E(具体例):例えば、「あたま」という言葉を辞書で調べると、前後には「頭打ち」や「頭隠してしり隠さず」という言葉が目に入ります。
    「あたま」から連想される他の言葉が目に入ることで、語彙力が増える効果に期待ができるというわけです。
  • P(締めの結論):このような理由から、小学校では紙の辞書は推奨されています。

上記のように、PREP法では具体例を用いることで、説得力のある文章を書くことができます。

もちろんEのパートで使えるのは、具体例・たとえ話だけではありません。

以下のものを用いてもOKです。

  • 行政や公的機関のデータ
  • 商品やサービスの販売元情報
  • 該当分野で実績や権威のある著者の書籍や記事
  • 調査機関の統計データ
  • 学術論文

要するに読み手が納得する情報になるのであれば、具体例ではなくデータ・引用・科学的根拠などの提示でも良いのです。

むしろコラム記事の内容や掲載媒体(新聞や学術論文など)によっては具体例やたとえ話よりも、公表データの提示や信頼性が高い資料からの引用の方が好ましい場合があります。

具体例だけですと、どうしても根拠に欠けるからです。

例えば以下2つの例文を見てみて下さい。

【E(具体例)を『たとえ話』で書いた場合】
例えば100年前は冷蔵庫が無くても生活できていましたが、今は冷蔵庫が無ければ生活ができません。
コレは100年前に比べて気温が上昇し、食品が腐りやすくなっているからです。
したがって地球温暖化が進行していることは間違いありません。

E(具体例)を『国が公表したデータ』で書いた場合】
気象庁が公表したデータによりますと、この100年で気温は約1度上昇しています。
したがって地球温暖化が進行していることは間違いありません。

上記2つを見ますと、後者の方が断然説得力がありますよね。

ただのたとえ話よりも、国が公表しているデータの方が信頼性が高いからです。

したがってコラム記事の内容・流れによっては、たとえ話よりも資料の引用や公表データの活用が望ましいです。

読み手が納得できる文章を自然に書けるようになるためにも、必ずマスターしておきましょう。

コラム記事の書き方をライター向けに説明!

コラムには書き方があります。

次の4つの流れで書いてみましょう。

  1. ターゲットを決める
  2. テーマを1つに絞る
  3. 見出しとタイトルを決める
  4. 情報収集する

ターゲットを決める

コラムを書くときには、ターゲットを決めることが大切です。

結果、読者の満足度を高めることに繋がるからです。

例えば、読み手が「私と同じだな」「私の感じていることを代弁してくれている」と感じることで、最後まで読んでもらえる可能性が高くなります。

つまりコラムに対する共感が得られ、読み手はコラムを読んでよかったと満足してもらえるというわけです。

コラムは伝聞ではなく自分の意見を述べているものですから、共感が得られるというのは大切な要素です。

よってコラムを書くときには、ターゲットを決めるようにしましょう。

なお、ターゲットを決める際はペルソナ設定がおすすめ。

ペルソナとは、読み手として想定する人物像のことです。

具体的には、人物を特徴づける情報を細かく設定します。

その際ペルソナ設定に用いる情報として、次のものがあります。

  • 価値観
  • 趣味
  • 選択の優先順位
  • いいと思う文章のスタイル
  • 語り口

このように確かに実在しそうな人物像を描き、その相手に対してコラムを書くようにします。

そうすることで発信の方向性がブレずに、常に読み手に有意義な情報を提供することができるでしょう。

テーマを1つに絞る

結論から言いますと、テーマは1つに絞るのがよいです。

1つに絞ることで読み手が内容を理解しやすくなるからです。

実際に絞らなかった場合は、主張がぼやけたり内容が薄くなったりしてしまいます。

例えば賛成と反対のうち自分がどちらの立場で主張するのかが決まっていない文章では、読み手は主張を受け取ることができません。

テーマを広げ過ぎた場合には、どの内容が大切なのかを理解できない可能性があります。

そのため主張に一貫性をもたせて、テーマは1つに絞って書くようにしましょう。

見出しとタイトルを決める

テーマが決まったら、見出しとタイトルを決めましょう。

そうすることで、主張が明確で文章の構成が整っている理解しやすい文章になります。

なぜならコラムとは根拠を基に自分の意見を述べるものであり、単なる主観であってはいけないからです。

そのため根拠を示したり論理的に書くことによって、説得力のある意見として述べる必要があります。

つまり見出しとタイトルを決める過程が、論理的で話の流れが適切かをチェックすることになるため、自分の主張に根拠があり明確かを確認する作業になるのです。

このように最初に見出しとタイトルを決めることで、読者になにを伝えるかが明確で理解しやすい文章を書くことができます。

テーマが決まったら、まずは見出しとタイトルを決めることからはじめてくださいね。

情報収集する

書くときは、情報収集からはじめるべきと断言できます。

理由は情報の中で取捨選択したものが、主張の材料になるからです。

実際に自分が知らないことについては書くことができません。

例えば、医療の知識がなければまず勉強してから書くことになるでしょう。

つまり書く前に、書く材料を頭にいれた状態にしておく必要があるのです。

そのため情報収集を済ませた上で書きはじめるようにしましょう。

情報収集する上での注意点には、情報の質があります。

コラムの大事な根拠になるわけですから、それに応じた情報源のものを選択しなければなりません。

情報源には次のものがあります。

  • 書籍
  • ニュース
  • 省庁の公開するデータ
  • 調査機関の調査結果
  • 公式サイト発表した情報
  • SNSの口コミ

例えばニュースのようにあらかじめ情報が吟味されて発信されたものと、SNSの口コミとでは信頼性が異なります。

つまり主張に対してどのレベルの根拠が必要かを判断して、情報収集する必要があるということです。

そうすることでコラムの質が上がりますので、意識してみてくださいね。

初心者ライターでもコラム記事を上手に書くコツ

ここではさらに質の高いコラム記事を書くコツ5選を解説致します。

  1. 導入文で引き付ける
  2. 読者からの共感を得る
  3. 独自の切り口で論調を展開する
  4. 結論に独自の推察を入れる
  5. 情報がわかりやすくなるように書く

導入文で引き付ける

コラム記事を上手に書くためには、導入文で引き付けましょう。

理由としましては、コラム記事を読む人の多くは、導入文で読むかどうかを判断するからです。

例えば、以下のような文章で例えてみましょう。

柔軟剤の香りには、「フローラル系」など多くの種類があり、それぞれの香りが与える印象をお伝えします。

このような文章だと、柔軟剤選びに迷っている人には、どの香りが良いかの判断材料になることがメリットです。

そのメリットが導入文で明記されているため、「答えを見つけ出せるかもしれない」と引き付けることができるでしょう。

このことから、導入文で引き付けることは、その記事自体を読むかどうかの判断材料になると言えます。

そのため、コラム記事を上手に書くコツとしては、導入文に記事を読むメリットをはっきりと明記することが必要と言えます。

読者からの共感を得る

結論から言いますと、コラム記事を上手に書くコツは、読者からの共感を得ることです。

なぜなら、共感しやすい内容を盛り込んだり、読者の共感を得る書き方をすることで、その記事が読まれるからです。

例えば、以下のようなA・Bの文章で例えてみましょう。

Aの文章
私も初心者の頃、あなたと同じで記事を書くのが辛くて、吐き気までしていたことがありました。

Bの文章
初心者の頃は記事を書くのが辛いのは当然です。そのため勉強が必要なのです。

上記のAとBの文章を比較すると、Aの文章の方が、「自分と同じような人がいるのかも」と共感が得られるでしょう。

自分と同じだと共感してもらうことで、親近感を持ってもらうことができます。

読者は、親近感を抱いた人に共感するのです。

また、自分の弱みをさらけ出すのはとても勇気のいることです。

しかし、読者に同じような悩みがあったなら共感するでしょう。

そして、共感を得られた場合には、その記事を読んでみようと思うはずです。

このように、読者に対して共感を得られるような書き方をすることがコラム記事を上手に書くコツとも呼べるでしょう。

なお、共感を得る書き方には、以下のような方法があります。

  • 読者と同じであることを強調する
  • 感情をあらわにする

このような方法を場合に応じて使い分けることで、読者の共感を得られるでしょう。

独自の切り口で論調を展開する

コラム記事を上手に書くコツは、独自の切り口で論調を展開することと言えるでしょう。

なぜなら、独自の着眼点から論調を展開することで、読者にとって価値の高い記事になるからです。

独自の切り口とは、筆者の問題意識のことで、論点とも呼べます。

例えば、就職活動中の学生が、書類の自己アピール欄に以下のように記入した場合で見てみましょう。

学生時代には音楽活動を最も頑張りました

このような文章にした場合、学生の自分の音楽に対する情熱はどのくらいか、という論点と言えます。

しかし、企業としてはその学生が自分の会社への適正があるのかが論点のはずです。

つまり、学生がいくら音楽活動の努力をアピールしても、企業の求めるものと噛み合っていません。

そのため、学生の主張はズレていて、企業に届かないと言えます。

この場合は、音楽活動で培った経験を、いかに仕事に活かせるかを論点とする方が良いでしょう。

このことは、文章にも同じことが言えます。

つまり、読者が自分の記事に何を期待しているのかを掴みましょう。

そして、双方の興味が交差する独自の切り口を用意することで、読者に響く良い文章となるのです。

このことから、独自の切り口で論調を展開することは、コラム記事を上手に書くコツと呼べるでしょう。

結論に独自の推察を入れる

結論に独自の推察を入れることは、コラム記事を上手に書くコツと言えます。

理由としましては、いかに根拠に則って独自の推察を展開できるかが、コラム記事の品質となるからです。

例えば、生半可な知識や飛躍した論理で書いたものは、品質の高いコラム記事とは呼べないでしょう。

そのため、しっかりとリサーチをした上で、検討し尽くすことが大切です。

そして、根拠に則って書いた文章に、独自の推察を加えていくことで、オリジナル性の高いコラム記事となっていきます。

このことから、コラム記事を上手に書くコツは、結論に独自の推察を入れることと言えるのです。

自分にしかできない解説や考え方を加えて、良いコラム記事を作っていきましょう。

情報がわかりやすくなるように書く

コラム記事を上手に書くためには、情報がわかりやすくなるように書きましょう。

そうしなければ、やり方などといった読者にとっての有益な情報が渡せないからです。

例えば、以下のようなAとBの文章で比較してみましょう。

・Aの文章
わかりやすい文章は先に結論を述べます。
構成を無視してしまうと、伝えたいことが伝わらないからです。
例えば、伝えたいことを思いのまま並べると、わかりにくい文章となってしまいますよね。
そのため、先に結論を述べてから、根拠を示すという構成が大切なのです。

・Bの文章
伝えたいことを思いのまま並べると、構成を無視してしまいます。
わかりやすい文章とはなりません。
わかりやすい文章は先に結論を述べます。
そのため、構成が必要なのです。

このように、両方を比較すると、どちらがわかりやすい文章かは一目瞭然ですね。

先に結論を短く述べてから、根拠などを述べるという流れが、わかりやすい構成の基本とされています。

読者にとっての有益な情報も、伝わらなくては意味がありません。

文章の構成に気を配ることが重要と言えます。

このことから、情報をわかりやすく書くことは、コラム記事を上手に書くためのコツとも言えるのです。

タイトルとURLをコピーしました