括弧(かっこ)の使い方には種類ごとにルールがある!文章に使用する際は使い分けが重要です

括弧 使い方

「わかりやすい文章を書きたいけど、いい方法はないかなあ」

「文章の中である言葉を強調させたいけど、どうしたらいい?」

あなたが文章を書くとき、このようなことで悩んでいませんか。

そんなときは括弧をうまく活用することがおすすめ!

括弧の種類や使い方を理解して括弧をうまく使うことで、文章が見違えるようにわかりやすくなりますよ。

実際に、出版業界やWebサイトなどのライターは括弧を利用することで、文章が読みやすくなるように工夫していますよね。

このことからわかりやすい文章を書きたいときは、括弧をうまく活用することがおすすめですよ。

そこでこの記事では、括弧の種類や使い方について解説。

記事の最後には、解説したことについてのクイズも出題しますよ。

括弧の使い方を理解してうまく使いこなしたいという人はこの記事をチェックしてくださいね。

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錦橋慶叡

SEOライター兼コンテンツディレクター。編集プロダクションでの勤務を経て独立→法人化。現在は事業拡大に伴い、TwitterにてWebライターを積極採用中。これまでに累計400人以上ものWebライターを指導。「文章でメシを食っていきたい!」と考えている人を最短最速でレベルアップさせるのが使命であり生きがい。

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二重括弧など!種類別で括弧の使い方を解説

括弧にはたくさんの種類があります。

パソコンなどキーボードで括弧のボタンを押して変換キーを押すと、たくさんの括弧が候補として出てきますよね。

そのたくさんの括弧にはそれぞれ名前が付いており、括弧によって役割があるのです。

そこで、次の9つの括弧について解説します。

  1. 「」:鉤括弧
  2. 『』:二重鉤括弧
  3. 【】:隅付き括弧
  4. ():丸括弧
  5. []:角括弧
  6. {}:波括弧
  7. 〔〕:亀甲括弧
  8. 〈〉:山括弧
  9. 《》:二重山括弧

「」:鉤括弧

「」は、鉤括弧(かぎかっこ)と呼ばれています。

鉤括弧の『鉤』とは物をひっかけるための先の曲がった器具のことで、形が似ていることからこの名前が付けられていますよ。

括弧の中でも使用頻度が高い括弧といえますね。

使い方その1!会話文

鉤括弧の使い方で最もポピュラーなものが会話文を表現することです。

〈例文〉
「おはようございます。今日もいい天気ですね」

例文のように鉤括弧で囲むだけで、それとわかるくらい知られている使い方といえますね。

会話文を表現するときは鉤括弧を使いますよ。

使い方その2!人の発言や引用

発言や短い分の引用にも鉤括弧を使います。

〈例文〉
おばあちゃんは「あなたは本当に優しい子だねえ」と微笑みながら言った。

このように鉤括弧で囲むことで、セリフだということがすぐにわかりますよね。

鉤括弧は発言や短い文の引用に使われる括弧です。

使い方その3!タイトルや作品名

鉤括弧はタイトル名・作品名を示すときにも使われますよ。

〈例文〉
あなたは、「Googleが掲げる10の事実」というページを読んだことがありますか?

上のようにタイトル名を囲むと、その部分がタイトル名ということがひと目でわかりますよね。

タイトル名・作品名を示すときは鉤括弧を使います。

使い方その4!強調

鉤括弧は、強調するときにも使用します。

〈例文〉
私は果物が好きですが、特に「りんご」が好きです。

例文のようにある単語が鉤括弧で囲まれていると、その単語だけ別格な印象を受けますよね。

鉤括弧は、言葉を強調するときにも使える便利な括弧といえますね。

『』:二重鉤括弧

『』は二重鉤括弧(にじゅうかぎかっこ)と呼ばれています。

呼び名の由来は、鉤括弧が2つ重なっているからです。

使い方①会話の中のセリフ

二重鉤括弧は、会話文で鉤括弧の中に鉤括弧を入れたいときに使います。

〈悪い例〉
母は、「お父さんも「宿題だけはちゃんとやりなさい」って怒っていた」と言いながら僕に説教をした。

〈良い例〉
母は、「お父さんも『宿題だけはちゃんとやりなさい』って怒っていた」と言いながら僕に説教をした。

悪い例のように鉤括弧の中に鉤括弧を入れてしまうと、誰の会話なのかがわかりづらいですよね。

良い例のように使い分けることで誰のセリフなのかがわかりやすくなります。

会話文で鉤括弧の中に鉤括弧を入れたいときは二重鉤括弧を使いましょう。

使い方②小説のタイトルなど

二重鉤括弧は、タイトル名や作品名を示すときにも使います。

〈例文〉
『人間失格』は太宰治の代表作である。

例文のように作品名を二重鉤括弧で囲むことで、文章全体がわかりやすくなりますよね。

二重鉤括弧は鉤括弧と同じように、タイトル名や作品名を示すときに使いますよ。

使い方③強調したい単語

二重鉤括弧は、ある言葉を強調したいときにも使います。

〈例文:強調〉
あなたの発言には、決定的な『矛盾』が含まれている。

二重鉤括弧で言葉を囲むことで、存在感が増しますよね。

文章中のある言葉を強調したいときは二重鉤括弧を使いましょう。

二重鉤括弧を使うときに注意すべきこと

先ほど解説したように、鉤括弧と二重鉤括弧は同じような使い方が多いです。

そのため、同じ記事の中で違う種類の括弧が同じ使い方にならないように注意してください。

なぜなら、読者が理解しづらいからです。

〈間違った使い方の例〉
記事のクオリティを上げるなら、ユーザー目線の考え方は「絶対」に必要になります。
それは『役に立つ記事』がユーザーによく読まれるからです。

上の例文では、「絶対」と『役に立つ記事』を強調するために括弧をつけています。

しかし、違う種類の括弧が使われているため、どのような意図で括弧が使われているのかがわかりづらいですよね。

このように、鉤括弧と二重鉤括弧は同じような使い方をしますが、同じ記事の中で同じ意味で併用しないように気をつけましょう。

ちなみに私は、会話やセリフを表現するときは『鉤括弧』、強調や読みやすく区切るときは『二重鉤括弧』と使い分けるようにしていますよ。

【】:隅付き括弧

【】は、隅付き括弧(すみつきかっこ)と呼ばれています。

また、『隅付きパーレン』『太亀甲(ふときっこう)』『黒亀甲(くろきっこう)』と呼ばれることもありますよ。

使い方1|目立たせる

隅付き括弧は、目立たせたい部分に使用する括弧です。

黒味が強く括弧の中でも1番目立つ括弧といえます。

そのため、記事のタイトルや見出し・小見出しでよく使われていますよ。

〈例〉
【失敗しない!】初心者にもできるブログの書き方

〈例〉
【保存版】プロが教える!文章の書き方コツ10項目

例のように、タイトルの最初にキャッチコピーを入れるときに使います。

隅付き括弧は、強調したい言葉を目立たせたいときに使う括弧です。

():丸括弧

()は、丸括弧(まるかっこ)と呼ばれています。

また、『パーレン』と呼ばれることもありますよ。

使い方2|補足説明

丸括弧は、縦書きの記事でも横書きの記事でも使われる使用頻度の高い括弧です。

主に、補足説明で使われています。

例:補足説明
私の人生(幼少期から青年期まで)は順風満帆だった。

例:引用元を補足
会議とは、関係者が集まって相談をし、物事を決定すること。(goo国語辞書)

例:漢字の読み方
丸括弧(まるかっこ)

例:英語の読み方
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)

例のように、補足説明以外に漢字や英語の読み方を表記するときにも使います。

丸括弧は補足情報を足すときによく使われる括弧です。

[]:角括弧

[]は角括弧(かくかっこ)と呼ばれています。

ほかにも、ブラケット・大括弧(だいかっこ)とも呼ばれ、横書きの文章で使われる括弧です。

使い方1|丸括弧の外に使う

角括弧は丸括弧の外に括弧を入れたいときに使います。

〈例文A〉
冬瓜は実は今(夏ごろ(6月〜8月))が旬の食べ物だ

〈例文B〉
冬瓜は実は今[夏ごろ(6月〜8月)]が旬の食べ物だ

例文Aのように丸括弧の中に丸括弧を入れたいときは、角括弧を使用します。

このような使い方のときは、例文Bのように角括弧が外側になるように使う方法が一般的ですよ。

使い方2|

引用部分に補足説明を入れたいときは次のように使います。

〈例〉
補足とは不十分なところを付け足して補うこと。[goo辞書

上記のように、引用部分の補足説明をするときにも角括弧を使います。

角括弧と丸括弧を一緒に使うときは角括弧を外側に使いましょう。

使い方3|強調

角括弧は言葉を強調したいときに使います。

〈例文〉
この宿題は[必ず]明日までに提出してください。

他の括弧と同じように、括弧で囲むことで言葉を強調することができます。

鉤括弧や二重鉤括弧に比べて角括弧を『強調』で使うことは少ないといえます。

それでも、文章全体のバランスを考える上で括弧のバリエーションを増やすことは必要です。

そういった意味でも、角括弧で強調を表現できるということは知っていて損はないといえますね。

{}:波括弧

{}は、波括弧(なみかっこ)と呼ばれています。

波のような突起が付いていることから、このように呼ばれていますよ。

ほかにも、中括弧(ちゅうかっこ)・ブレース・カーリーブラケットと呼ばれています。

目立たせるときに使う

波括弧は、隅付き括弧と同じようにタイトルや見出しなどで目立たせたり強調させたりするときに使います。


{もう悩まない}括弧の使い方の基本10個


{保存版}初心者にでもできる!ブログの書き方{今すぐ実践できます}

上の例のように、タイトルでキャッチフレーズを目立たせるときなどに使います。

例を見てわかるように、隅付き括弧と比べるとちょっと物足りない印象を受けます。

しかし、波括弧の使い方を知っておくことで括弧の幅広い使い方が可能になりますよ。

数式でも波括弧を使います

波括弧は数式でも使われています。

また、丸括弧や角括弧も数式で使う括弧です。

数式で使う場合は、呼び方が変わります。

  • 丸括弧→小括弧
  • 波括弧→中括弧
  • 角括弧→大括弧

そこで、小括弧・中括弧・大括弧を数式で使う場合を解説します。

〈例〉
A=[3×52 −{2×42 −(45−4×32)-34}]

例のように使います。

計算をするときは、小→中→大の順番で計算することが原則です。

括弧を使う優先順位は、括弧が1つだけ必要なときは小括弧、括弧が2つ必要なときは中括弧を使います。

括弧が3つ必要なときは大括弧を使いますが、登場する機会はほとんどありません。

このように、波括弧や丸括弧・角括弧は数式でも使われている括弧です。

〔〕:亀甲括弧

〔〕は、亀甲括弧(きっこうかっこ)と呼ばれています。

亀の甲羅に形が似ていることから、この名前で呼ばれているのです。

亀の子括弧(かめのこかっこ)と呼ばれることもありますよ。

強調させるときに使う

亀甲括弧は、強調や引用の補足で使われます。

主に、縦書きの文章で使われる括弧です。

ちなみに、横書きの場合は、角括弧を使いますよ。

〈例:強調〉
私たちが手作りにこだわっているのは、〔人の心〕を届けたいからです。

〈例:引用の補足〉
「〔著者は〕失敗作とみなしていた」

上記のように強調したいときや引用の補足をしたいときに、亀甲括弧を使います。

しかし、基本的に横書きの場合は角括弧を使うので注意しましょう。

〈〉:山括弧

〈〉は山括弧(やまかっこ)と呼ばれています。

山のような形をしていることから、山括弧と呼ばれるようになりました。

また、山鉤(やまかぎ)・山パーレン・アングルブラケットという呼び方もありますよ。

強調したいときに使う

山括弧は、強調したい箇所やタイトルに使います。

同じ使い方であれば、隅付き括弧のほうが一般的です。

例1
〈必読〉絶対に失敗しない文章の書き方

例2
【2021年版】〈売上10倍!〉コンテンツマーケティング成功術

例のようにタイトルや見出しで使用します。

でも、タイトルなど特に目立たせたいときは隅付き括弧を使うほうがおすすめです。

また、例2のように隅付き括弧と組み合わせて使うこともありますよ。

引用の時に使う

山括弧は引用したときにも使います。

〈例文〉
沈黙のWebライティングの中で〈人の心を動かすエモーショナルな文章を意識しろ〉というセリフがあります。

上の例文のように、引用した文章を山括弧で囲むことで引用したことを表現できますよ。

《》:二重山括弧

《》は、二重山括弧(にじゅうやまかっこ)と呼ばれています。

山括弧が2つ重なっているので二重山括弧という名前がついていますよ。

言葉を強調させるときに使う

二重山括弧は、括弧で囲った言葉を強調する役割があります。

〈例文〉
自社で所有するメディアのことを《オウンドメディア》と言います。

例文のように、二重山括弧を使うことで言葉を強調できます。

強調を表現する括弧の種類は多いですが、二重山括弧は使用頻度が低いほうです。

角括弧と同じように、バリエーションのひとつとして覚えておきましょう。

文章に括弧(かっこ)を使う理由

文章を書くときに『なぜ括弧を使うのか』理由は次の3つです。

  1. 文章を読みやすくするため
  2. 伝えたいことを強調するため
  3. 書いてある内容をわかりやすくするため

文章を読みやすくするため

文章を書くとき、括弧を使うことで文章が読みやすくなります。

なぜかというと、見た目にもわかりやすくなるからです。

例えば、登場人物のセリフを表現する文章で比べてみます。

〈例文A〉
彼は今日も本当に疲れたわと言って寝てしまいました

〈例文B〉
彼は「今日は本当に疲れたわ」と言って寝てしまいました

2つの例文を見比べてわかるように、例文Bは一瞬で「セリフが入っている」とわかります。

見た目で『誰かのセリフ』ということがわかれば文章が読みやすくなりますし、理解しやすいですよね。

このように、括弧を使うことでストレスを感じることなく文章が読めるのです。

伝えたいことを強調するため

括弧を使うことで、括弧内の言葉が強調されます。

その理由は、文章中に括弧が出てくることで特別感が伝わるからです。

例文を見比べてみましょう。

〈例文A〉
包丁は危ないので絶対に触らないこと

〈例文B〉
包丁は危ないので『絶対』に触らないこと

例文Bは、絶対という言葉が二重鉤括弧で囲まれています。

そうすることで、例文Bのほうが「触ったらダメ」ということが強く伝わりますよね。

括弧を使うことで、伝えたいことを強調することができるのです。

書いてある内容をわかりやすくするため

括弧を使って文章の補足をすることで、文章がわかりやすくなります。

なぜなら、言葉のすぐ後ろに解説を加えられるからです。

例文を2つ作りました。

〈例:読み方を解説〉
その話には齟齬(そご)があるようですね。

〈例:言葉の意味を解説〉
時間の都合もあり割愛[惜しみながら省くこと]させていただきます。

上の例文のように、読み方や言葉の意味を加えることで内容がわかりやすくなりますよね。

括弧を上手に活用すれば、文章の内容がわかりやすくなりますよ。

使い分けに関するルール|使う際の注意点

括弧を使うときの注意点は次の4つです。

  1. 基本的に括弧内には句点を打たない
  2. 括弧は必ず全角で使う
  3. 丸括弧を句点の内側にいれる場合と外側に出す場合がある
  4. 使い分けはレギュレーションに従う

基本的に括弧内には句点を打たない

文章を書くとき、括弧内の文末には句点を打ちません。

これは、出版業界で統一されているスタイルだからです。

〈例文A〉
「今日はいい天気だなあ」

〈例文B〉
「今日はいい天気だなあ。」

例文Aのように括弧内に句点を打たないスタイルが正解です。

また、括弧内に複数の文章があるときは、文末の句点だけ打ちません。

〈例文C〉
「今日はいい天気だなあ。お出かけしよう」

例文Cのように、途中では句点を打ち文末では句点を打たないスタイルが正解となります。

Web記事など文章を書くときは、括弧内の文末には句点を打たないスタイルが常識です。

国語としては句点をつける場合がある

『国語』としては句点をつける場合もあります。

このことは、文化庁の国語施策情報に書かれているからです。

文化庁ホームページには次のように書かれています。

「」(カギ)の中でも文の終止にはうつ(例4)
(例4)「どちらへ。」「上野まで。」

文化庁/国語施策情報/参考資料/くぎり符号の使ひ方(最終閲覧日2021年6月17日)

このように、国語の観点では括弧内の文末でも句点を打つことがあるのです。

ここで解説したように、括弧内の文末に句点を打つことは間違いではありません。

しかし、ライターの方は出版業界の常識に習い、『括弧内の文末に句点を打たないスタイル』で統一するようにしましょう。

括弧は必ず全角で使う

文章を原稿用紙に書くときは、括弧も1マスに書きます。

同じように、パソコンで文章を書くときも必ず全角の括弧を使いましょう。

なぜ全角がよいのか、それは半角だと見た目が窮屈になりカッコ悪いからです。

〈例文A〉
Microsoft(マイクロソフト)の製品は使いやすいです。

〈例文B〉
Microsoft(マイクロソフト)の製品は使いやすいです。

例文を見比べてみると、例文Bのほうが窮屈に感じますよね。

このように括弧を全角にすることで、見た目にも格好いい文章になりますよ。

格好悪い文章は読んでもらえない

格好悪い文章は最後まで読んでもらえない可能性があります。

窮屈で不格好な文章は、見た目だけで読みにくいと判断されるからです。

特に、Web記事は流し読みされやすい記事です。

ちょっとした違和感を感じるだけで読みにくいと判断される可能性があります。

読者が「読みにくいな」と感じれば、すぐに読み飛ばされてしまうかもしれないですよね。

文章を最後まで読んでもらうには、格好いい文章を書くようにしましょう。

丸括弧を句点の内側に入れる場合と外側に出す場合がある

丸括弧が文末にくる場合、丸括弧を句点の内側に入れる場合と句点の外側に出す場合があります。

どうしてかというと、丸括弧の示す意味が違うからです。

〈例:補足説明をする場合〉
今日の宿題は、問題集のP12〜P16までです(P15は含まない)。

例文のように、文末に補足説明をする場合は句点の内側に入れます。

これは、丸括弧内の補足説明も文章に含まれるという考えだからです。

〈例:引用元を示す場合〉
宿題とは、前もって示しておいてやらせる課題のことです。(コトバンク)

これは宿題という言葉の意味を辞書サイトで調べて解説した文章です。

このように、引用元を補足する場合は丸括弧を句点の外側に出します。

上記の例文のように、文末の丸括弧は補足の内容によって内側に入れたり外側に出したりしますよ。

間違えてしまうと丸括弧をつけた意味が伝わらなくなってしまうので注意しましょう。

使い分けはレギュレーションに従う

括弧の使い分けはレギュレーションに従いましょう。

その理由ですが、括弧は種類が多くそのうえ使い方が曖昧なものがあるので、どの括弧を使うのか悩んでしまうからです。

例えば、記事を作成するときにレギュレーションに括弧の使い方が書かれてあれば、そのレギュレーションどおりに書くことで使い方に悩むことがないですよね。

しかも、レギュレーションどおりに記事を書くことでクライアントに迷惑をかけることもありません。

このように、括弧の使い方はレギュレーションどおりに使い分けるようにしましょう。

レギュレーションがない場合

レギュレーションがない場合は、同じ媒体の他の記事を参考にしたり自分で決めたりする方法があります。

どちらにしても、基本的な括弧の使い方を理解して括弧の使用方法を統一するようにしましょう。

括弧の使い方がバラバラだと、読者が内容を理解しにくくなるからです。

〈例文A〉
私は彼に「今からこっちに来て」と伝えた。

〈例文B〉
彼は私に(今すぐそっちには行けない)と返事をした。

どちらの例文もセリフに括弧をつけています。

例文Bは丸括弧になっているので、セリフでも心に思ったことを書いているように感じますよね。

このように同じ記事内に違った括弧の使い方があると読者は「どんな意味なの?」と迷ってしまいます。

レギュレーションがない場合でも、括弧の使い方は統一するようにしましょう。

応用!括弧の使い方クイズ

ここまで、括弧の使い方について解説してきました。

そこで、クイズ!

次の4つの状況のとき、どの括弧を使えばよいのか考えてみましょう。

  • 商標に対しては何を使う?
  • 著作権に対しては何を使う?
  • 交通機関に対して使うものは?
  • 会話文の中の人のセリフを書くときは何を使う?

商標に対しては何を使う?

商標であることを表現するときは鉤括弧を使います。

〈例文〉
・使いやすいスマートフォンは「iPhone」です
・最近はテレビじゃなくて「YouTube」ばかりみている

上記のように、商標は鉤括弧で書きましょう。

著作権に対しては何を使う?

書籍・絵画・映画などの各種著作物は二重鉤括弧で表します。

〈例〉
・芥川龍之介『羅生門』
・エドバルド・ムンク『叫び』

このように、著作物は二重鉤括弧で書きます。

また、雑誌や新聞の個別記事など作品群を構成する個々の著作物名には鉤括弧を使います。

〈例〉
・今村夏子「むらさきのスカートの女」(『文芸春秋』2019年9月号)
・「川の流れのように」(『美空ひばりトリビュート』)

このように、鉤括弧と二重鉤括弧を使い分けますよ。

交通機関に対して使うものは?

路線バスや電車など交通機関は鉤括弧を使います。

〈例〉
・「市バス」35系統
・「のぞみ」5号東京行き

このように、バスや電車の名前を鉤括弧で囲みます。

『号』は括弧の外に書きますよ。

会話文の中の人のセリフを書くときは何を使う?

会話文は、基本的に鉤括弧で表現します。

しかし、『会話文の中の人のセリフを書くとき』つまり鉤括弧が重なるときは内側の鉤括弧を二重鉤括弧で書きます。

〈例〉
「上司に『この資料を明日までにまとめておいてくれ』と頼まれたのだけど、今日は忙しくてできない。どうしよう」と彼は私の前で悩んでいた。

例文のように鉤括弧を使い分けることで、『会話文であること』『その中でセリフが存在すること』がハッキリとわかりますよね。

このように、会話文の中の人のセリフを書くときは二重鉤括弧を使います。

まとめ|括弧の使い方にはルールがある

この記事を読んで、括弧の使い方がわかりましたね。

もしも括弧の使い方で悩みそうであれば、この記事を参考にして独自のレギュレーションを作りましょう。

記事で解説したように、括弧の使い方に公式のルールはありません。

また、括弧の使い方についてのレギュレーションがあれば使い方に悩むことがなくなるからです。

実際に、新聞やWeb記事を扱う会社では記事作成前にレギュレーションを作り、レギュレーションどおりに記事を作成しています。

このことから括弧の使い方で悩みそうなときはこの記事を参考にレギュレーションを作り、レギュレーションどおりに括弧を使うことがおすすめですよ。

参考にしてくださいね。

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