【文章・小説の基本】推敲のやり方は校正と異なる|意味や方法を解説

推敲 やり方

「推敲って何だろう? する意味あるのかな」

「推敲と校正の違いがよくわからない」

「せっかくやるなら、推敲の正しいやり方をしたいな」

推敲は文章を書き終わった後にすべきとよく言われますが、このように疑問に思う人もいるハズ。

まず推敲とは、文章や小説をチェックする作業を指します。

推敲を行うことによって執筆時には気づかなかった誤字脱字や文脈のねじれを発見することが可能です。

そのため推敲は文章や小説において、非常に重要な作業と言えます。

そうなりますと「校正と同じじゃん」と思うかもしれませんが、厳密には異なります。

詳しくは本文で解説しますが推敲と構成は行う人やタイミングが異なるために、得られる効果が変化するのです。

そのため「後で校正してもらうから推敲はしなくていいや」というのは完全に間違っています。

文章を書き終わった後は、自分で推敲を必ず行うようにしましょう。

そこでこの記事では推敲の意味や校正との違いはもちろん、行う方法・4つのコツ・便利ツールを解説します。

この記事を読み終えるころには、推敲に対する認識やスキルが確実にアップしていますよ。

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推敲の意味|文章や小説をチェックすること

小説を含み、何か文章を書き上げた後に必要な作業の一つに「推敲」があります。

推敲とは一言でいえば、「仕上げた文章をより良くするために練り直す作業」のことです。

具体的に言いますと一度仕上げた文章を見直し、文章の構成や表現方法を見直し、より読者に伝わりやすい内容に練り直していく作業のことです。

書いている途中は「これで完璧だ」と思っていたとしても、読み返すと違和感を感じたり、文章が伝わりにくいと感じたことがあると思います。

今回は、文章を書く人が必ず行うべき作業「推敲」について、下記項目に分けて解説します。

  1. そもそも推敲って何?
  2. 推敲の由来
  3. 推敲の重要性

そもそも推敲って何?

推敲の主な具体的作業例をあげると、下記のようになります。

  • 文章を短くする
  • 同じ言い回し、表現をなくす
  • 接続詞や接続助詞「てにをは」の使い方を正す
  • 主語、述語のねじれをなおす
  • 5W1Hを分かりやすくする
  • 修飾語、被修飾語の繋がりを明確にする

このような修正・訂正作業を一度書き終えた文章に対して行います。

推敲の第一歩は、不要な言葉や表現を削ることから始めます。

そのうえで、文章に説得力を持たせるための構成を考えたり、読み手を引き付け最後まで読ませるリズム感のある文章に作り変えていきます。

推敲という作業は、文章執筆と同じくらい大切な作業であり、文章の良し悪しを大きく左右する作業だと覚えておいてください。

推敲の由来

推敲の由来は、中国の故事成語です。

唐の時代、賈島(かとう)という詩人が「僧推月下門」という句を思いつきました。

このとき、門を「推す=推す」と「敲く=叩く」どちらの表現を使えばよいのか悩み考えているうち、賈島は役人の行列に突っ込んだという話があります。

「推敲」という言葉は、このような故事から生まれました。

どちらの言葉も間違いではありません。

ただ微妙なニュアンスも伝わり、より状況を端的に表し、よりふさわしい表現は何なのかをとことん考えるのが「推敲」です。

推敲の重要性

推敲は文章のクオリティを高めるためには、必ず必要な作業です。

なぜなら、執筆した文章には必ず誤字脱字や文章のねじれ等が発生しているからです。

一度の執筆で完璧な文章を書けるに越したことはありませんが、なかなかそう上手くはいきません。

変に構成などを意識しながら執筆すると表現が萎縮し、文字を書くスピードも格段に落ちてしまいかねません。

初稿の段階ではあまり細かいことまでは気にせず、最大限の熱量で思う存分表現し、執筆後の推敲や校正のタイミングで、落ち着いて冷静に文章を読み返し修正を加える。

この「まずは情熱をこめて書き、推敲で冷静に訂正する」という考え方が、質の高い文章を書く上でとても大切なのです。

ポイントは?推敲・校正・校閲・添削の違い

執筆された文章を見直す作業として、「推敲」「校正」「校閲」「添削」があります。

それらはそれぞれ、どのように違うのでしょうか。

今回はその違いについて説明していきます。

  1. 推敲と校正の違い
  2. 推敲と校閲の違い
  3. 推敲と添削の違い

推敲と校正の違い

「推敲」と「校正」の大きな違いは、それぞれを行ったことで得られる効果が異なる点です。

「推敲」には文章を「より良く」する効果、「校正」には文章を「正しく」する効果が、それぞれあります。

具体的に言いますと、「推敲」は文章の字句や表現を吟味し、文章の質を高める作業のことです。

対して「校正」とは、文章の誤字・脱字やミスプリントなどを確認することで、文章を正しく修正する作業のことを指しています。

よって、その作業を行うことで得られる効果が、それぞれ異なっているのです。

なお、各作業の具体的な内容をまとめると、以下の通りです。

項目推敲校正
確認対象字句・表現誤字脱字・ミスプリント
作業内容文章のブラッシュアップ間違いを修正する
実行者執筆者が行う執筆者以外が行う
タイミング執筆後推敲後

上の表を見ますと、それぞれを行うタイミングと、行う人が異なっていることが見て取れます。

まとめると「推敲」は文章を書き終えた後に、執筆者本人が文章をより良くするために語句や表現を吟味し修正する作業のことを指します。

一方で、「校正」は「推敲」の後に、編集者や校正校閲者といった第三者によって、誤字脱字などのミスを修正するために行われます。

つまり、「推敲」と「校正」は同じ「文章を見直す」行為とはいえ、得られる効果が大きく異なっているのです。

したがって「推敲」をした後に、誤字・脱字などを確認するために、誰かに「校正」をしてもらうことは重要と言えますね。

推敲と校閲の違い

「推敲」と「校閲」も、それぞれを行うことによる効果が異なります。

「推敲」は文章を「より良く」する効果、「校閲」は文章を「正しく」する効果を、それぞれ持ちます。

前述の通り「推敲」は、文章の字句や表現を吟味し文章の質を高める作業のこと。

一方で、「校閲」とは誤表記や表記の揺れ、内容の虚偽や不適切表現がないかなどを確かめ、文章の誤りを修正することです。

したがって「推敲」と「校閲」も、それぞれを行うことによって得られる効果が異なります。

なお、各作業の詳細は以下の表の通り。

項目推敲校正
確認対象字句・表現情報内容や違法性
作業内容文章のブラッシュアップ間違いを修正する
実行者執筆者が行う執筆者以外が行う
タイミング執筆後推敲後

上記の通り、それぞれを行うタイミングと行う人もまた異なります。

「推敲」は文章を書き終えた後に、執筆者本人が文章を練り直すことで、より良い表現になることを目指す作業。

一方、「校閲」は「推敲」の後、編集者や校正校閲者といった第三者によって、内容や表現に誤ったところや不適切な部分がないか、確認し修正することです。

つまり、「推敲」と「校正」もまた、同じ「文章を見直す」行為でありながら、得られる効果が異なっているということです。

したがって「推敲」をした後、誰かに「校閲」をしてもらうことも、内容に誤りのある文章を書かないために重要なことです。

推敲と添削の違い

「推敲」と「添削」もまた、それぞれを行うことによる効果が違います。

「推敲」には文章を「より良く」する効果、「添削」には文章を「正しく」する効果が、それぞれあるのです。

先に述べた通り、「推敲」は文章の字句や表現を吟味し文章の質を高めることです。

片や「添削」とは、書かれた文章に足りない語句を付け足したり、取り除いたりする作業のことを言います。

似たように感じられるかもしれませんが、「推敲」の方が「添削」よりも、文章を練り直してより良いものにするということに眼目が置かれています。

そして「添削」の方は、要・不要を明確にし、文章を正しい形にするという意味合いが強いです。

なお、各作業の詳細は以下の表の通りです。

項目推敲校正
確認対象字句・表現字句・表現
作業内容文章のブラッシュアップ付け足す・取り除く
実行者執筆者が行う執筆者以外が行う
タイミング執筆後推敲後

上記のとおり、「添削」もまた行うタイミングと行う人が「推敲」と異なります。

「推敲」には執筆者本人の主観によって字句や表現の吟味がなされることで、文章がより質の高いものになる効果があります。

そして「添削」には第三者によって客観的に文章が見直され、必要に応じて語句が足されたり引かれたりすることで、正しい文章に修正される効果があるということです。

それぞれを行った結果、得られる効果が異なるということが、両者の最たる違いです。

したがって「推敲」をした後に、誰かに「添削」という作業を依頼することも重要なことだと言えます。

文章や小説を推敲(すいこう)する方法

推敲を行う具体的な方法は以下の4つです。

  1. 無駄な文章を削る
  2. 長い文章を短くする
  3. 文章の構成を整える
  4. 文章のリズムを整える

それでは具体的な方法を紹介していきます。

無駄な文章を削る

余分な言葉や内容はすべて削っていきます。

削ることで文章が研ぎ澄まされ、本当に伝えたいことにフォーカスできるからです。

削除する際には次の点を意識して削っていくとよいでしょう。

  • 主語と述語は一文にひとつずつにする
  • 伝える内容は一文につきひとつにする
  • 形容詞や副詞は最小限にとどめる
  • 主語と述語はできる限り近づける

長い文章を短くする

一文は一文一意で、80文字程度に収めるようにしましょう。

一文が長いと、意味が伝わらないということが出てくるからです。

例えば以下2つの例文を比べてみてください。

【一文が長い文章】
ダイエットのためには食事管理が重要と言われていますが、バランスを考えずにリンゴだけを食べる方法ではリバウンドを招き、かえって以前よりも体重が増えてしまうことになり、痩せにくい体質にもなってしまいます。

【一文が短い文章】
ダイエットのためには食事管理が重要と言われています。

しかし、バランスを考えずにリンゴだけを食べる方法はリバウンドを招きます。

かえって以前よりも体重が増え、さらに痩せづらい体質にもなってしまいます。

上記2つの文章を読み比べてみますと、

長い文章の方は読みにくいうえ、意味が分かりづらく、回りくどい感じがします。

対する短い文章の方は簡潔で分かりやすく、言いたいことが明確になっています。

一文を短くし、こまめに分けることで読み手に伝わりやすくなります。

したがって文章を書くときは一文に対し内容がひとつになるように書いていきましょう、

文章の構成を整える

文章の構成を整えることで、読みやすい文章となります。

その結果、最後まで読まれる文章になるからです。

また、説得力を持たせるためにも構成を整えることが大切です。

文章を書く基本的な構成として「起・承・転・結」があるので、この構成に従って整えていきましょう。

ただし、Web記事を書く際には、上記の「転」を省き、頭に「要約」を持ってきます。

  • 「要約」の部分は記事全体の答え・結論を書きます
  • 「起」の部分は記事の目的や、問題点などを書きます
  • 「承」の部分には、「起」に対する裏付けや、答え・解答を書きます
  • 「結」にはまとめの部分にもなり、補足の文章を書きます

この流れを作ることで、読みやすくなり、読み手を引き付ける文章を書くことができます。

文章のリズムを整える

文章のリズムに緩急をつけ、全体的に整えていきます。

同じようなリズムで単調になってしまうと、読み手が退屈さを感じるため、途中で読むのをやめてしまう事があるからです。

リズムを整えるときには以下の点に注意してみましょう。

  • 文章によって、短くする、長くするなど変化をつける
  • 表現方法に変化をつける(言葉の言いかえをする)
  • 言葉に強弱をつけ、印象を変える(体言止めを挟む)

使い方を分けるだけで、だいぶ印象が変わり、抑揚のある文章に変わってきます。

これにより、文章のリズムを整えることで読み手を飽きさせない文章を書くことができます。

推敲(すいこう)を効果的に行う4つのコツ

推敲を効果的に行うコツは以下の4点です

  1. 時間をおいてから行う
  2. チェックポイントを分けて推敲する
  3. 印刷する
  4. 音読する

時間をおいてから行う

作品の完成後しばらく時間をおいてから推敲したほうが、文章を客観的に評価できるようになります。

書き終わった直後はやりきったことによる達成感が強く、フラットな目線で自分が書いたものに向き合うことができません。

締め切りや納期が迫っていたり、長文を書き上げたあとだったりすると、疲労感も溜まっていることでしょう。

睡眠を挟むことで思考をリセットすることも、客観的なチェックにはとても効果的。

徹夜明けのフラフラした状態では、例え大好きな趣味のことだったとしても集中することは難しいですよね。

ですので休息をしっかりとり、体力が回復して気持ちが切り替わった状態をつくってから推敲をすることが大切なのです。

チェックポイントを分けて推敲する

文章のチェックポイントを分けて推敲すると、推敲の質が高まるため作品の完成度が大きく向上します。

文章が長く複雑になるにしたがって、誤字・脱字や言い回し、読みやすい文章であるかなど確認するべきポイントも増えます。

例えば1回目では余計な言葉(修飾語など)を削ってみましょう。

2回目の推敲では主語と述語は連動しているかを確認です。

3回目の推敲では書き誤り・書き落としがないかのチェック。

このように一言で推敲と言っても、ポイントを分けて推敲することで抜け漏れがなくなります。

その結果、あなたの記事のクオリティは大きく飛躍するのです。

印刷する

書いた文章を印刷して推敲すると、PC画面で推敲するよりも集中力が持続しやすくなるだけでなく、自然と客観的なチェックができるようになります。

PC画面は目の疲れにつながる強い光を発しています。

これは眼精疲労、つまり集中力の低下につながるのです。

また文章を紙媒体に変えることで、書き手の環境から解き放たれて文章を客観視しやすくなります。

PC画面でのチェックだと、作業中の環境に近い状態となってしまいがち。

人間の性質は周囲のつくる環境に合わせて変化するともいわれます。

つまり紙のほうが目の疲れが出にくく集中でき、PC画面よりも客観的な目線で文章と向き合えるのがおすすめする理由です。

音読する

音読すると、黙読だけでは気づかなかった修正ポイントに気づき、よりテンポがいい文章をつくることができます。

接続詞の使い方が間違っていると、音読したときに文章の意味をすんなりと理解できないでしょう。

また声を出す必要がある音読では、読みにくい漢字のところで詰まったり、句点が少ない文章で息が続かなくなったりします。

極端な例ですが、高校の古典でならうような文章は漢字ばかりで読みづらかったと思います。

要するに音読がスムーズにできる文章は、読み手にとって負担の少ないテンポの良い文章となるのです。

おすすめの文章推敲ツールは?やり方も解説

良質で分かりやすい文章を書く際には必ず文章推敲ツールを使います。

在宅勤務や外出自粛が増える昨今、web上でも文章に触れる機会が増えましたよね。

そこで何気なく目にしている文章というのは、その読みやすさや正確さでそのコンテンツの良し悪しを左右する大事な部分です。

そこで今回は、文章を推敲してくれるおすすめツールを4つご紹介していきます。

【文章推敲ツール一覧表】

ツール名料金デバイス特徴
文賢¥11880パソコン30000文字
推敲支援
校閲支援
リライトマーカー無料スマホ タブレット パソコン語句のチェック 多用される言い回しのチェック
コピーアンドペースト
Novel  Supporter無料パソコン小説の推敲
重複の確認
こそあど確認
小説形態素解析CGI(β)無料パソコン25000文字
ネット小説基準
  1. 文賢
  2. リライトマーカー
  3. Novel Supporter
  4. 小説形態素解析CGI(β)

文賢

文章の読みやすさ、分かりやすさはもちろんのこと、誤った日本語や人を傷つけてしまうような言葉のチェックまで行ってくれるのがこの「文賢」です。

知らずに誤った日本語を使っていないか、読み手に配慮した言葉を使えているかなどをチェックします。

また、「文章表現サポート」機能があり、情報や感情を具体的に表現することにより表現力豊かな文章を書くことが出来ます。

文賢は有料ではありますが、数多くの項目を自動でチェックしてくれるので、個人はもちろん様々な大手企業も導入しているようです。

サブ機能として文章の読み上げ機能や、漢字の使用率をカウントする機能もあり、たくさんのユーザーから喜ばれています。

以下、Webライターさんたちの嬉しい口コミです。

基本的な使い方は、チェックしたい文章をコピーして文賢に送るだけです。

するとすぐにアドバイスが表示され、チェックされた部分をクリックすると詳しい解説が表示されます。

文賢を体験したい方は、公式サイトにてチュートリアル動画も見られますし資料請求もできますので確認してみてください。

リライトマーカー

リライトマーカーとは「五条ダン」さんが運営する「タロットプロット」という物語作成支援ツールの一つです。

使い方は簡単で、文章をサイト内のテキストボックスにコピーアンドペ-ストするだけで文章を推敲してくれます。

注意すべき部分に色付きのマーカーが入るので一目瞭然で分かりやすいです。

小説モードを「ON」にすると小説文体の推敲もできます。

他にも、文字数のカウントやフォントも変更できるので便利です。

サイト運営者の五条ダンさんは、小説や漫画などのプロット作成支援を行っており、サイト内にいろいろなツールを置いてるのでアイデアに行き詰った際にぜひ他のツールも利用してみてください。

Novel Supporter

こちらは小説の推敲を補助するツールです。

小説を書くときに重要な、章のボリューム解析や時系列分析までしてくれます。

Novel Suppoterはパソコンにインストールして使用しますが、手順を分かりやすく解説しているので誰でも簡単に使用できます。

ソフトをインストール後、表示された画面の「編集領域」の部分にコピーアンドペーストすると画面右側の「表示領域」の部分に加工した小説が表示されます。

ユーザーサポートや開発者情報も記載されてあるため、安心してお使いいただけます。

小説を書く際には重宝します。

小説形態素解析CGI(β)

最後は「小説形態素解析CGI(β)」です。

こちらも主に小説の文章の推敲を行ってくれて、瞬時に解析してくれるツールです。

作成者さんは都内在住の「えある」さんという方でシナリオライターとして活動されています。

小説形態素解析CGI(β)で分析する項目は、原稿用紙枚数や句読点間隔までさまざま。

入力できる文字数は最大25000文字までなので本一冊くらいならまるまる解析出来ます。

フォームにコピーアンドペーストすると台詞の割り合いなど数値とともに小説の傾向を示す簡単な診断結果が表示されます。

小説を書いたらまずは使用していただきたいツールです。

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