語尾が単調だと文章に悪影響アリ|バリエーションを増やしリズムや変化を加えよう

語尾 単調

「ですます調で文章を書くと、どうしても同じ語尾が続いてしまうなあ」

「校正のときに『文章のリズムが単調になっている』と指摘されたけど、どうしたら良くなるのだろう」

あなたが『ですます調』で文章を書くとき、このようなことで悩んだり指摘されたりしていませんか?

そんなときは文章の語尾に注目してください。

同じ語尾が3回連続にならないようにすることがおすすめ!

文章の語尾を工夫するだけで、単調な文章からリズミカルな文章に変身するからです。

実際に、多くの語尾に関する記事で『同じ語尾が3回続かないようにする』と書かれています。

また、語尾に変化を付けるだけで文章が見違えるように良くなりますよ。

このことから同じ語尾が続きそうなときは語尾を工夫して3回以上続かないようにすることがおすすめです。

そこでこの記事では、語尾のバリエーションの紹介やどうしても同じ語尾が続いてしまうときの対処法を伝授!

語尾の使い方をマスターして読者に読んでもらえる記事を書きたいという人は、この記事をチェックしてくださいね。

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錦橋慶叡

SEOライター兼コンテンツディレクター。編集プロダクションでの勤務を経て独立→法人化。現在は事業拡大に伴い、TwitterにてWebライターを積極採用中。これまでに累計400人以上ものWebライターを指導。「文章でメシを食っていきたい!」と考えている人を最短最速でレベルアップさせるのが使命であり生きがい。

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語尾が単調になるのがダメな理由と対処方法

Web記事など文章を書くときは、同じ語尾が3回繰り返さないようにする必要があります。

次のような文章はアウトです。

〈例文〉
私はコーヒーをよく飲みます。
特に淹れたてのコーヒーは心が落ち着きます。
また、仕事の合間に飲むことで作業がはかどります。
私はそんなコーヒーを好んでいます。
だから、大好きなコーヒーを毎朝飲むことが日課となっています。

なぜ、語尾が続くとアウトなのでしょうか。

次の2つの項目で、理由と対処法を解説します。

  1. その理由
  2. 語尾を変化させて文章にリズムをつけよう

語尾が単調になるのがダメな理由

リズムが単調になるからです。

なぜリズムが単調になるとダメなのか。

それは、リズムが単調になると読みづらい文章になるからです。

冒頭で紹介した例文を読んでみてください。

『〜ます』が5回連続で続いています。

例文のように、『ます』『ます』『ます』と続くとしつこい印象を受けますし、その先を読むことが嫌になりますよね。

このように、同じ語尾が3回以上続いている文章は読み見づらい文章になります。

特にWeb記事では、読みづらい文章は途中で離脱されるかもしれません。

文章のリズムが悪い記事は、最後まで読んでもらえない可能性があるので注意が必要です。

語尾を変化させて文章にリズムをつけよう

語尾を変化させて3回連続にならないようにすれば、文章にリズムが生まれます。

冒頭の例文を修正しました。

〈修正した例文〉
私はコーヒーをよく飲みます。
特に淹れたてのコーヒーは心が落ち着くからです。
また、仕事の合間に飲むことで作業がはかどります。
私はそんなコーヒーを好んでいます。
だから、大好きなコーヒーを毎朝飲むことが日課となりました。

2文目と5文目の語尾を変更しています。

こうすることで格段に読みやすくなりましたよね。

このように、語尾を変化させることで文章にリズムが生まれます。

文章にリズムを付けることで、文章は読みやすくなるのです。

語尾の種類|文章にリズムと変化を加えよう

読みやすい文章を書くためには、語尾のバリエーションを増やさなくてはいけません。

次の7つの語尾について解説します。

  1. 『〜です・〜ます』
  2. 『〜ません』
  3. 『〜しょう』
  4. 『〜でした・〜ました』
  5. 『〜ね』
  6. 『〜ください』
  7. 『〜ですか・〜ますか』

『〜です・〜ます』

『〜です・〜ます』は断定を表す語尾です。

〈例文〉
私はブログを書くことが好きです。
私はブログを書いています。

例文のように、『〜です・〜ます』は肯定的な意味で断定を表すときに使う語尾です。

『ですます調』の文章を書くうえで、基本的な語尾といえますね。

先ほどの例文を基本形として、このあとの語尾について解説していきます。

『〜ません』

『〜ません』は否定を表す語尾です。

〈例文〉
私はブログを書くことが好きではありません。
私はブログを書いていません。

このように、『〜ません』は否定を表すときに使う語尾です。

『〜ません』を使って肯定を表す

否定を表す語尾『〜ません』を使って肯定の意味を表現することがあります。

〈例文〉
私はブログを書かないはずがありません。
(意味:ブログを書きます)
私はブログを書くことが好きに違いありません。
(意味:ブログを書くことが好きです)

上の例文のように『〜ません』を使いますが、前の言葉を変更することで肯定の意味を表すこともできますよ。

『〜しょう』

『〜しょう』は、提案・未来・推量を表します。

〈例文〉
あなたもブログを書きましょう。(提案)
きっとあなたもブログを書くことが好きになるでしょう。(未来)
彼はブログを書くことが好きでしょう。(推量)

例のように、『〜しょう』は提案・未来・推量を表現する語尾です。

他にもある『提案』を表現する語尾

『提案』を表現するときは、『〜してくださいね』や『〜がおすすめですよ』もよく使います。

〈例文〉
ブログを書いてくださいね。
ブログを書くことがおすすめですよ。

このように、『〜してくださいね』や『〜がおすすめですよ』でも提案を表すことができますよ。

『〜でした・〜ました』

『〜でした・〜ました』を語尾につけると過去形の文章になります。

〈例文〉
私はブログを書くことが好きでした。
私はブログを書いていました。

例文のように『〜でした・〜ました』をつけることで、過去を表現することができます。

『〜です・〜ます』が続いてしまったら、過去形の表現を使ってみるのもアリですね。

ちなみに私は、冒頭の例文を修正したときに過去形を使っていますよ。

『〜ね・〜よね』

『〜ね・〜よね』は、『文章を柔らかくするとき』や『念押しをするとき』に使います。

〈例文〉
あなたはブログを書くことが好きですね。
彼はブログを書いていますよね。

このように、『〜ね・〜よね』は文章を柔らかくしたり念押しをしたりするときに使う語尾です。

『〜よね』の使い方に注意

『〜よね』を語尾でつけるときは文章の内容に注意が必要になります。

その理由は、読者が「そうそう」と納得できる内容の文章に付ける語尾と決まっているからです。

そもそも、『〜よね』は『〜ですよね』『〜だよね』と同じ意味で使われています。

『〜ですよね』となっている文章は、相手に問いかけながら確認するような文章が多いですよね。

このように『〜よね』は、読者が「そうそう」と思える根拠を書くときに使われている語尾です。

ちなみに私も、2つ前の文章のように根拠を表すときによく使っていますよ。

『〜ください』

『〜ください』は、『お願い』を表現したいときに使います。

〈例文〉
あなたもブログを書いてください。
あなたもブログを書くことを好きになってください。

少し文章が強引ですが、例文のように使います。

読者に『〜してください』とお願いしたいときに使いますよ。

『〜ですか・〜ますか』

『〜ですか・〜ますか』は疑問形の文章にするときに使います。

〈例文〉
あなたはブログを書いていますか。
あなたはブログを書くことが好きですか。

例文のように『〜ますか・〜ですか』を付けることで、読者に問いかけをするような疑問系の文章が書けるようになりますよ。 

体言止めなど|語尾のバリエーションを増やす方法

文章を書いていて、「どうしても同じ語尾が続いてしまう。どうしよう……」と悩むときがありますよね。

次の2つの例文を読んでください。

〈例文A〉
私はブログを書くとき、同じ語尾が続かないように気をつけています。
2回目まではOKにしています。
しかし、3回目は禁止にしています。
3回連続はリズムが悪くなるので、読みにくくなります。

〈例文B〉
私はブログを書くとき、同じ語尾が続かないように気をつけています。
OKラインは2回目までです。
しかし、3回目は禁止。
3回連続はリズムが悪くて仕方ありません。そのため、読みにくくなります。

上の2つの例文は、同じ内容の文章です。

語尾を工夫するだけでこれだけ印象が変わります。

いったいどのような工夫をしたのか。

実は、3つの対処法を施しています。

例文を交えて解説しますね。

  1. 体言止めをする
  2. 主語を置き換える
  3. あえて否定形にする

体言止めをする

体言止めとは、文章の語尾を体言(名詞や代名詞など)で終わる技法のことです。

『体言止め』を使って同じ語尾の連続を防ぎますよ。

次の例文を使って解説します。

〈同じ語尾が続いた例文〉
私のブログには読者の役に立つ情報を書いています。
誰かの役に立つことをとても嬉しく思います。
たくさんの記事を書いてブログの内容を充実させます。
多くの読者に読んでもらえるようになります。

〈体言止めを使った例文〉
私のブログには読者の役に立つ情報を書いています。
誰かの役に立つことをとても嬉しく思います。
たくさんの記事を書いてブログの内容を充実。
多くの読者に読んでもらえるようになります。

上記のように3文目を『内容を充実』と体言止めにしました。

これだけでリズムが変わり読みやすくなりますよね。

体言止めを活用すれば、同じ語尾が続くことを防ぐことができます。

体言止めの本来の意味

『体言止め』は、本来『強調』の意味で使われる方法です。

そのため、強調する部分で使わなければ間違った使い方になってしまいます。

先ほどの例文のように、体言止めを使うことで『禁止』が強調されていますよね。

このように強調したい部分で体言止めを使います。

しかし、体言止めを多用してしまうと『本当に伝えたいことが何なのか』わからなくなってしまいます。

その文章で伝えたいことを明確にして、適切な場所で『体言止め』を使うようにしましょう。

主語を置き換える

同じ語尾の連続を回避したいとき『主語を置き換える』という方法があります。

どういう意味かというと、『ある一文の主語を入れ替える』ということです。

〈同じ語尾が続いた例文〉
読者目線の文章は読んでもらいやすいといえます。
読者目線の文章は読者に共感してもらえます。
人は共感することで喜びを感じます。

〈主語を置き換えた例文〉
読者目線の文章は読んでもらいやすいといえます。
読者に共感してもらえる文章は読者目線の文章だからです。
人は共感することで喜びを感じます。

2文目に注目してください。

『読者目線の文章』と『共感してもらえる』の順番が入れ替わっています。

もともとの主語は『読者目線の文章』でしたが、『読者に共感してもらえる』が主語になっていますよね。

主語を入れ替えることで、語尾が『〜ます』から『〜です』に変わっています。

このように、ある一文の主語を置き換えるだけで語尾が変化するのです。

あえて否定形にする

否定形の語尾を使うことで、同じ語尾が続くことを避けられます。

語尾の種類『〜ません』を紹介したときに、『肯定の意味を表現できる』と解説しましたよね。

その方法を使いますよ。

〈同じ語尾が続いた例文〉
読みやすい文章を書くために気をつけることがあります。
それは文頭ではなく文末に気を遣います。
文末に変化を付けることで読みやすい文章になります。

〈あえて否定形にした例文〉
読みやすい文章を書くために気をつけることがあります。
それは文頭ではなく文末に気を遣わなくてはいけません。
文末に変化を付けることで読みやすい文章になります。

上の例文のように、2つ目の文章をあえて否定系にしています。

『気を遣います』を『気を遣わなくてはいけません』に変更しました。

言葉は違いますが、文章中の意味は同じですよね。

このように、あえて否定形にするだけで語尾に変化をつけ文章が読みやすくなるのです。

語尾が単調にならないようにする書き方

同じ語尾が続かないようにする対処法は他にもあります。

次の2つの例文を読み比べてください。

〈例文A〉
私は料理が大好きです。
食べてくれた人の反応を見るのが楽しいからです。
「美味しい!」と言ってくれたらとても嬉しいです。
私の料理を食べて喜ぶ顔が見たいです。
これからも美味しい料理をたくさん作りたいです。

〈例文B〉
私は料理が大好きです。
食べてくれた人の反応を見るのが楽しいから。
「美味しい!」と言ってくれたらとても嬉しい。
私が見たいのは、料理を食べて喜ぶ顔。
これからも美味しい料理をたくさん作りたいです。

2つの例文は、文章の内容は同じです。

しかし、読み比べてわかるように全く違う文章のようですよね。

実は、例文Bには3つの上級テクニックが隠れています。

ここでは次の3つのテクニックを解説しますね。

  1. 用言(形容詞)止めにする
  2. 原因・理由を表す言葉で終わる
  3. 倒置法を使う

用言(形容詞)止めにする

用言止めの『用言』とは、動詞・形容詞・形容動詞のことです。

ここでは、文章の語尾を形容詞で終わる方法を紹介します。

例文を使って解説しますね。

〈同じ語尾が続いた例文〉
美味しい料理は愛情が込められています。
食べてくれる人の喜ぶ顔を思い浮かべながら作ります。
想像するだけで嬉しい気持ちになります。
だから、一生懸命作ります。

〈用言止めを使った例文〉
美味しい料理は愛情が込められています。
食べてくれる人の喜ぶ顔を思い浮かべながら作ります。
想像するだけで嬉しい。
だから、一生懸命作ります。

例文のように、『嬉しい』と語尾が形容詞になっていますよね。

このように、用言止めを使うことで語尾のバリエーションが増えます。

また、用言止めが入ることで文章のリズムが変わり良いアクセントになりますね。

原因・理由を表す言葉で終わる

原因・理由を表す言葉とは、『〜から』『〜ので』『〜ため』のことです。

文章で理由を表現するときは、『〜だから』と語尾が『〜から』となりますよね。

『原因・理由を表す言葉で終わる』とは、この『〜から』で終わる方法のことをいいます。

例文で解説しますね。

〈同じ語尾が続いた例文〉
味付けの基本は『さ・し・す・せ・そ』の順番と言われています。
これは『砂糖・塩・酢・醤油・味噌』の調味料を入れる順番を表しています。
味の濃い調味料を先に入れると味の調整ができなくなります。
そのため、醤油や味噌は後になります。
そうすることで味を付けやすくなります。

〈原因・理由を表す言葉で終わる例文〉
味付けの基本は『さ・し・す・せ・そ』の順番と言われています。
これは『砂糖・塩・酢・醤油・味噌』の調味料を入れる順番を表しています。
味の濃い調味料を先に入れると味の調整ができなくなるから。
そのため、醤油や味噌は後になります。
そうすることで味を付けやすくなります。

上の例文のように、『〜から』で文章が区切られています。

こうすると、『調味料を入れる順番が決まっている理由』が強調されますよね。

体言止めや用言止めと同じような効果が得られます。

このように原因や理由を表す言葉を語尾に使えば、同じ語尾の連続を防ぐことができますよ。

また、文章の雰囲気を変えることができますね。

倒置法を使う

倒置法とは、文章の文節ごと順序を入れ替えることです。

普通の順序と逆にすることで、言葉を強調させたり語調を整えたりする働きがあります。

次の例文をもとに解説しますね。

〈同じ語尾が続いた例文〉
料理は心です。
食べてくれる人に対して『おもてなしの心』が大切です。
料理は「美味しく食べて喜んで欲しい」と思いながら作るのです。
そうすることで、お客様に喜んでもらえるからです。

〈倒置法を使った例文〉
料理は心です。
食べてくれる人に対しておもてなしの心が大切です。
美味しく食べて喜んで欲しいと思いながら作るのです、料理は。
そうすることで、お客様に喜んでもらえるからです。

例文のように、『料理は』と『美味しく食べて喜んで欲しい……』の順序が入れ替わっています。

こうすることで、本来料理というものは『美味しく食べて喜んで欲しいと思いながら作るもの』ということが強調されますよね。

このように、倒置法を使うことで文章を強調することができます。

また、同じ語尾が連続してしまって困ったときにも使えますよ。

まとめ|語尾が単調にならないようにしよう

この記事を読んで、文章の語尾をばらけさせる理由や方法がわかりましたね。

もしも読者が読み進めたくなるような文章を書きたいなら、同じ語尾が続かないようにしましょう。

万が一同じ語尾が続いたときは、この記事で解説した対処法を活用して3回連続は避けてくださいね。

記事で解説したように語尾をばらけさせることで、リズムが良くなり読みやすい文章になるからです。

実際に、同じ語尾が続くと幼稚な印象を受けます。

また、検索ランキング上位の記事で同じ語尾が3回以上続いている記事はほとんどありません。

このことから、記事の最後まで読んでもらえるような文章を書きたいなら、同じ語尾が3回以上続かないようにすることが大切ですよ。

参考にしてくださいね。

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