Webライターの業務委託契約とは?企業が出す副業・在宅OKな案件や契約書を解説

Webライター 業務委託

「ライターの業務委託ってどんなものかな」

「ライターの業務委託契約って何に気をつけたらいいのかな」

あなたがライターとして仕事を始めるとき、このように感じたことはありませんか?

業務委託の契約をするときは注意事項をしっかり知っておきたいところですよね。

できることなら安心安全に仕事をしたいものです。

そのようなときは、業務委託の契約書について知ることをおすすめします。

契約書を知ることで、安心して仕事を受けることができるからです。

実際に業務委託では契約書に確認しておくべきポイントがあります。

このことから業務委託を受けるときは必ず契約書はチェックすることがおすすめですよ。

そこでこの記事では『契約書のチェックポイント』、『契約書の書き方』をご紹介します。

安心しながら納得できる仕事を受けたいという人はこの記事をチェックしてくださいね。

Webライターにおける業務委託契約とは?

ライターにおける業務委託契約について詳しく知りましょう。

どのような契約で、どのような特徴があるのか、ご説明していきますね。

  1. 業務委託契約とは
  2. フリーライターとの違い
  3. 会社員との違い

業務委託契約とは

業務委託契約とは企業が業務を外注する契約です。

会社員のような雇用契約とは違うものです。

業務委託では、受託者が期日内に成果物を完成および、報酬を受け取る形式になっています。

詳しくは後述しますが、会社員のように『時間単位』ではなく『成果物』をメインとして報酬が決まることの多い雇用形態といえますね。

フリーランスでWebライターをしている人の多くは、この業務委託契約を結んでいることが非常に多いです。

ちなみに、この契約には大きくわけて2つの種類があります。

  • 請負
  • 委任および準委任

請負

請負とは、定めた期間内で成果物を完成させ、報酬をいただく契約です。

先ほどの説明がこの『請負』に該当します。

請負契約の場合だと、完成までの工程は請負側がおこない、委託側からの指示はありません。

ライターであれば記事が成果物にあたりますね。

記事を完成させて契約の期日内に納品することで報酬をいただく、それが『請負』となります。

委任および準委任

委任・準委任の契約は、約束の期間と時間で業務をおこなうことで報酬が発生します。

時給、日給で働く派遣社員やアルバイト従業員もこれに該当しますね。

委任と準委任の違いは次のとおりです。

委任 法律行為の委託契約(法律行為とは、例えば代理の契約行為など)
準委任 事務処理の委託契約

どちらも契約期間と時間内で業務をおこなうことにより報酬が発生します。

フリーライターとの違い

フリーライターと業務委託のライター、この2つは同じイメージですが詳細には異なります

個人事業主のライターが『フリーライター』、つまりは『働き方』を意味します。

その一方で、『業務委託のライター』は『契約方法』を指します。

つまり『個人事業主』として働く際に様々な契約方式があり、『業務委託』はそのうちの1つにしか過ぎないということですね。

そのため似たような意味合いを持つ両者ですが、厳密にとらえると性質が違うということになります。

その結果、同じフリーライター(個人事業主)だが、業務委託契約のライターとそうではないライターとわかれるのです。

会社員との違い

会社員と業務委託のそれぞれの特徴や違いを説明します。

会社員は次のような内容で法律として保護される立場です。

  • 正当な理由なく解雇なし
  • 賃金とは別の各種手当、福利厚生がある
  • 残業代の支払いなど、労働基準法にしたがった条件がある

会社員にはよく『安定』という言葉が使われますが、この3つがその理由になります。

いわば会社員は『組織に守られた一員』で、業務委託者は『組織外の事業関係者』といったところ。

これが両者の決定的な違いとなります。

ただし、会社員はこの安定と引き換えに、出勤時間などの細かいルールや決定に必ず従わなければなりません。

それに対し、業務委託の場合には労働基準法の保護はないのです。

組織による保護は基本的にありませんが、その代わりに自分のやり方で仕事をできます。

時間配分や場所、仕事量などは自分の都合に合わせて自由に決めることが可能です。
このように会社員と業務委託にはそれぞれのメリットとデメリットがあります。

人によって最適な働き方は異なりますから、自分に合ったワークスタイルを選んでくださいね。

企業が出す業務委託案件の例:求人ボックス

求人ボックスの求人例を3つまとめました。

【業務委託の求人例:その1】

項目詳細
募集内容求人広告のコピーライター
(完全在宅OK!求人制作経験は不問)
仕事内容求人広告の作成
ディレクターとの打ち合わせ
打ち合わせで決まった広告コンセプトを明文化
コピーライティング
写真・画像の加工
専用管理画面へのアップ作業
修正対応
基本的に継続前提の業務委託
インターネット環境とパソコンがあればどこでも作業可能
報酬通常原稿1本/1万2,000円~2万円
その他、原稿1本/5,000円~8,000円
納期48時間
応募資格学歴不問・第二新卒歓迎
何らかのライター実務経験がある方
(紙・Webなど媒体不問)
業界未経験OK、転職サイトなど求人広告を手がけた経験問わず
ライフスタイルの変化などで数年の就業ブランクがある方OK
月15本以上担当したい方、歓迎

こちらはある程度のライター経験が必要と思える募集内容ですね。

打ち合わせから作業の流れまでわかりやすいですね。

記事を1本作成するごとに事前の打ち合わせがあることも安心です。

応募資格には『月15本以上担当したい方、歓迎』とあります。

更に仕事内容と条件についても、48時間(2日間)で1本の記事作成となっています。

これについては毎日コンスタントに仕事をこなせる人であれば月15本は可能でしょう。

【業務委託の求人例:その2】

項目詳細
募集内容在宅ライター/男女不問/副業やかけもちにも
仕事内容インタビュー音源(約1~1.5時間)をもとに4,500文字程度の記事作成
既存の記事をもとに、医療マガジンの記事をリライト
報酬1p企画:4,100円
(キャッチ、本文600文字、TOPICSなど)
2p企画:7,500円
(キャッチ、本文1,100文字、TOPICSなど)
納期1週間
応募資格ライターとしての職務経験がある方

こちらもライター経験者の募集ですが、1週間で1記事ですから副業向きでしょう。

仕事内容の1つは、インタビュー音源をもとに文字おこしをしながら記事作成のようです。

2つ目は、医療関連の記事をリライトするとなっています。

あまり詳しくは書かれていないため確認する必要がありますね。

【業務委託の求人例:その3】

項目詳細
募集内容ライター募集&在宅
仕事内容主に創作力が必要なもの
慣れれば誰でもできてしまう単純作業に近いもの
報酬完全出来高制(原稿内容により異なる)
納期案件ごとに異なる
応募資格ライターとしての職務経験がある方
文章を書く事が好きな方は大歓迎

こちらはライター経験の有無について明示がありません。

『慣れれば誰でもできてしまう単純作業』とまであります。

どのような記事を書くのか、報酬はどのくらいか、詳しく書かれていません。

内容次第の完全出来高制とのことですから、ライティングのレベルで違いがありそうです。

確認する必要がありますね。

求人ボックスの3つの求人例をあげてみました。

このようにライターの募集もさまざまです。

報酬はこの時点でのハッキリした記載がなく、ライターのレベルにより異なってくることが共通しています。

契約時にはしっかり確認しておきたいですね。

業務委託契約の求人例:Indeed

こちらはIndeedの求人例です。

3つの求人を例にまとめました。

【業務委託の求人例:その1】

項目詳細
募集内容マーケティングに強いWebライター
仕事内容実績やスキルにより毎月一定量の仕事の用意が可能
完全在宅(全国どこからでも仕事可)
報酬1文字2~3円以上の高額案件
1文字1円程度の簡単な案件があります
納期案件ごとに異なる
応募資格ライター経験3年(必須)
マーケティング、SEOライティングの知識がある方
チャットでのコミュニケーション可能な方
Googleアカウントが必要
インターネット環境が必要
※応募の際に簡単なテストライティングあり

マーケティングやSEOライティングなどの知識が必要となっています。

応募時のテストライティング結果によって仕事内容や報酬が変わるようです。

『実績やスキルにより毎月一定量の仕事の用意が可能』とありますから仕事のできるライターにはよさそうですね。

ただし実際の仕事内容や報酬についてはここでは不明です。

しっかり確認したいところです。

【業務委託の求人例:その2】

項目詳細
募集内容【在宅勤務/フリーランス】Webライター
仕事内容自社、他社含めたWebメディア、Webコンテンツのライティング業務
美容、不動産、ビジネス関連などさまざまなジャンルに関するライティング
記事種別の例(コラム・体験談・HPコンテンツ)
在宅、リモートで全国どこからでも仕事可能
SEOの知識必要なし
報酬完全歩合制
記事の文字単価や文字数は依頼により異なります。
納期指定なし
応募資格1,000文字を1~2時間で執筆できる方
ルールを守り、スピード重視できる方、
経験者は大歓迎
優遇条件1:水道工事・水のトラブル関連に詳しい
優遇条件2:Webライティングの経験がある
優遇条件3:さまざまな業界の知識や経験がある
優遇条件4:SEOライティングの知識がある

『1,000文字を1~2時間で執筆できる方』とありますから、レベルは問わなくてもライター経験者という意味でしょう。

さまざまなジャンルのライティングを必要としています。

ある分野の知識にたけていたり、経験がある方を優遇していますね。

これは調査をしながらの執筆でも可能なのか確認するといいかもしれません。

仕事内容や報酬に関してはもう少し確認したいところですね。

【業務委託の求人例:その3】

項目詳細
募集内容主婦(夫)・副業大歓迎!フリーのWebライターとしてデビューしませんか【リモートワーク・面接不要】
仕事内容・業務委託
・人気商品のランキング記事作成&更新作業
(長期契約)
・完全在宅
報酬時給1,200~2,000円
仮採用期間2,000円(税・手数料込)
本採用後は商品によって記事単価が異なります。
文字単価2.0円前後
納期指定なし
応募資格ライティング経験がある方
本案件のみで週に25時間以上、確保できる方
密にチャットで連絡が取れる方
コミュニケーションが丁寧に取れる方
納期を厳守できる方

応募資格は『ライティング経験がある方』です。

『フリーのWebライターとしてデビューしませんか』とあるのでライター初心者でもいいかもしれません。

そうであれば仕事をしながらライターの経験を積むことができそうですね。

作業時間については『週に25時間以上』でしたら1日あたり3~4時間以上となります。

報酬は、はじめのうちは仮採用の時給制で、本採用となれば文字単価になるようです。

仕事内容も報酬もはっきりとは書かれていないため、確認したいところですね。

Indeedの3つの求人例をあげました。

どの募集でもそうですが、ライターはほとんどが完全在宅です。

パソコンもインターネット環境も自分で準備、管理するのが暗黙の了解となっています。

そして業務の管理や、成果物の完成などすべて自分で責任をもつことが必要です。

これらが可能であれば業務委託のWebライターとして一歩踏み出してみるのもいいですね。

とにかく何事も『下調べをしっかりしてから』『やってみる』これが一番です。

フリーランス必見!契約書の内容と書き方

『業務委託契約書』の内容と書き方を知っておきましょう。

実はこの契約書は法律として作成する義務はありません。

ですがトラブルにならないためにも必要です。

この業務委託契約書は、委託者(甲)と受託者(乙)のどちらでも作成することができます。

もし受託者側で用意がない場合には自分で作成しましょう。

ここでは以下2点を解説していきますね。

  1. 業務委託契約の内容
  2. 業務委託契約書の書き方

業務委託契約書の内容

業務委託契約書を結ぶ際に特に注意したいポイントは次の5つです。

  • 業務内容
  • 経費と報酬
  • 契約期間
  • 知的財産権や著作権
  • 機密保持

それぞれ1つずつ、ご説明します。

業務内容

業務内容は下のように細かく書きます。

細かく決めておくことでスムーズに業務が進みますね。

特に以下の3つは確認をしっかりしておきましょう。

  • 基本の業務内容のこと
  • 基本の業務内容に付随してくる業務も含むかどうか
  • 他に発生する可能性のある業務はどうするか

このように業務内容は細かく確認して書きましょう。

具体的な書き方についてはあとでご説明しますね。

経費と報酬

経費や報酬に関することも、ハッキリさせておくことで気持ちよく仕事ができます。

まず経費です。

ここでいう経費とは、以下のようなものが該当します。

  • 書類の郵送料
  • 打ち合わせの飲食代
  • 振込手数料

この経費をどちらが支払うかを決めておきます。

次に報酬です。

報酬も金額を決めます。

報酬の支払いと受け取りに関しては、甲乙がお互いどのようなかたちをとるかも設定しましょう。

このように金銭に関してしっかり決めることが大切です。

こちらも書き方はあとでご説明します。

契約期間

契約期間は業務の開始から終了する日までを記入します。

期間を決めることでお互いに安心して契約を結べますね。

この契約期間は延長の可能性があればその旨も記入します。

はっきり決めることがお互いのためです。

詳しい書き方はあとでご説明します。

知的財産権や著作権

知的財産権や著作権とは成果物の権利のことを指します。

この業務で完成した成果物の権利が委託側と受託側のどちらにあるかを記入しましょう。

権利の所在をはっきりさせておくことでトラブルを避けられます。

お互いに契約書でしっかり確認しましょう。

ライターが作成した記事は、委託側が権利を持つことが一般的です。

書き方をあとでご説明します。

機密保持

機密保持とは業務上で知り得た情報を外部に漏らさない契約のことです。

この約束に違反すると損害賠償が発生するなど重要な内容となっていることも実際に多くあります。

この内容が契約にあるときは、守ることが可能であるかを確認することも大切です。

こちらの書き方も次で説明します。

業務委託契約書の書き方

業務委託契約書の書き方を次の5つを重点的に説明します。

  • 業務内容
  • 経費と報酬
  • 契約期間
  • 知的財産権や著作権
  • 機密保持

以下に記入例をあげていきますね。

業務内容

例)
【本契約において委託の業務内容は次のとおりとする】

(1)〇〇記事の作成
(2)『〇〇記事の作成』の作業とそれに付随する業務も含む
(3)その他、甲乙間で取り決め合意した業務も含む

※甲(委託者)、乙(受託者)

あとで問題が起こらないよう、業務内容をしっかり確認します。

経費と報酬

例)
【報酬】

(1)本契約に関する報酬は月額金〇円(税込)とする
(2)乙は甲に対し、本契約に基づいて請求書を発行する
(3)甲は乙に対し、請求書が届き次第、毎月〇日に、乙の指定する口座に送金する(送金手数料は〇が負担)

【諸経費】

(1)本契約の業務に関し、乙のもとで発生した諸経費は〇が負担する

金額と受け取り方法をしっかり確認します。

契約期間

例)
【契約期間】

(1)本契約にて甲が乙に委託する期間は〇年〇月〇日から〇年〇月〇日までとする
(2)契約期間の更新がある場合は、甲は契約期間の終了日の〇日前までに乙に申し出る必要があり、乙が更新の有無を決定する

期間の設定はお互いのためにも重要です。

知的財産権や著作権

例)
【知的財産権や著作権】

(1)本契約で生じた知的財産権や著作権は、乙が甲に成果物納入するとともに、甲に移転する

契約で取り決めたことはあとで後悔のないよう確認します。

機密保持

例)
【機密保持について】

(1)乙は本契約で知り得た情報に関しての一切を外部に持ち出さないこと。
これに違反した場合、甲は乙に損害賠償金として金〇円を請求する。

トラブルのないように契約時にしっかり確認します。

このように契約内容は細かな設定で書きましょう。

細かく書かないと問題が発生したときに対処できないからです。

この書き方は一例です。

他に必要なこと、特別なことがあればお互いに確認したうえで追加記入します。

副業・在宅Webライターが契約書で確認すべきこと

契約を結ぶ前は内容をしっかり確認しましょう。

不利な内容はないか、あとから問題が発生することはないか、などの確認をするべきです。

特に次の4つについて確認しましょう。

  1. 責任の有無
  2. 著作物の権利内容を確認
  3. 報酬
  4. 確認する前に同意をしない

責任の有無

損害などが発生した場合の『責任の有無』について確認しましょう。

どのようなとき、どのような責任が発生するかの確認です。

思いもよらない大きな賠償責任が生じてしまうことがあるからです。

例えば、成果物の納品ができなかったときに損害賠償金の設定がどのようになっているか、などです。

責任を負う内容をしっかり確認しておきます。

著作物の権利内容を確認

著作物の権利はどこに帰属することになるかを確認しましょう。

例えば実際に次のようなことがよくあります。

  • 自分が作成した記事の公開が禁じられる
  • 記事の公開が禁じられ、実績の公表もできない
  • 自分が作成した記事であっても、文責者名は甲(委託者)になる

このような内容に納得したうえで契約しましょう。

報酬

報酬は契約書を見てしっかり確認します。

例えば次の3点です。

  • 業務内容と見合っているか
  • 提示金額と合っているか
  • 報酬の受け取り方法(振込など)

これらに同意できるか確認します。

確認する前に同意をしない

契約書を確認する前に同意はしないことです。

業務内容や、何か問題が生じた場合まで、自分に責任が持てるかを確認します。

自分が責任を負うことができる範囲の契約をすることです。

自分を守るためでもあります。

契約書をしっかり確認してから同意してくださいね。

まとめ|Webライターにも業務委託案件がある

この記事を読んで『ライターにおける業務委託契約書の書き方と重要性』についてわかりましたね。

これから業務委託契約を結ぶのであれば契約書をしっかり確認してくださいね。

記事で解説したように『自分を守る』ことにもつながり、安心と納得の仕事ができるからです。

実際に業務委託のライターは会社員のように法律の保護がありません。

保護がないため無防備な契約をすると、あとで後悔しますね。

自分の身は自分で守ることが必要なのです。

このことから業務委託の契約時には、納得できるか、不利ではないか、そういった確認はしっかりおこないましょう。