「初心者だから提案文に何を書いたらいいかわからないな」
「提案文をたくさん送っているのに全然採用してもらえないな」
あなたがWebライティングの案件に応募するとき、このように感じたことはありませんか?
そんなときはクライアントがチェックする点を意識して提案文を書くことがおすすめです!
わかりやすい提案文を書くことができるようになり、採用される確率がグッと上がりますよ。
実際にクライアントはライターの経歴や所持スキルなどを知りたがっています。
こういった情報をうまく伝えられれば、クライアントが雇いたいと思う提案文を書けるようになります。
このことから、クライアントがチェックする点を意識して提案文を書くことがおすすめですよ。
そこでこの記事では、クライアントがチェックしている点・分かりやすい提案文を書くコツなどをご紹介します。
ガンガン採用される提案文を書けるようになりたい人は、この記事をチェックしてくださいね。
Webライターにとって重要!提案文とは?
提案文とは、仕事に応募する際にクライアントに提出する文章のことです。
クライアントに読んでもらい、この人に仕事を任せたいと思ってもらうことが重要です。
なぜなら、クライアントにはたくさんのライターから提案文が集まってくるから。
たとえば、クラウドワークスでライティング案件を調べると、人気なものにはこれだけの人数が応募しています。
【クラウドワークス 記事・Webコンテンツ作成 人気案件】
案件内容 | 募集人数 | 応募人数 | 倍率 |
---|---|---|---|
「お祭り・フェスティバル」記事作成のお願い | 10人 | 384人 | 38倍 |
エッセイなど本にまつわる記事作成お願いします! | 5人 | 155人 | 31倍 |
保護犬・猫に関する記事 | 3人 | 101人 | 34倍 |
この倍率を勝ち抜いて選ばれる必要があるわけですね。
したがって、クライアントに仕事を任せたいと思ってもらえるような提案文を書きましょう。
この記事では、実際の提案文の書き方も紹介しているので参考にしてくださいね。
注意点は?採用時にクライアントが確認すること
クライアントは提案文を見る際に、以下の点をチェックしています。
- 応募要項に応えているか
- 実績
- 経験
- スキル
- 基本的な文章力
- 貢献姿勢
- 案件に役立つ知識の有無
応募要項に応えているか
クライアントは、ライターが応募要項に答えているかを確認します。
なぜなら、応募要項に書かれていることはクライアントが必ず知りたいと思っている内容だからです。
たとえば、応募要項には以下のようなことが書かれています。
提案文では必ず下記の項目に回答してください。
- ライター歴
- 1か月の執筆可能本数
- チャットワークを使ったコミュニケーションの可否
全然難しい内容ではなく、簡単に答えることができますよね。
ところが、応募用件をろくに読んでおらず、こういった質問に答えていないライターが多くいます。
クライアントは選考に必要な情報を得ることができないので、その時点で不採用でしょう。
それどころか、指示をろくに読まないライターという烙印が押されてしまいます。
『応募要項をろくに読まないライター=仕事の依頼内容をろくに読まないライター』という図式が成り立つわけです。
今後そのクライアントから採用されることはなくなるでしょう。
したがって、応募要項にはしっかりと目を通し、提案文には必ず回答を書くようにしましょう。
実績
クライアントは、ライターの実績を必ず確認します。
実績の数はそのライターが仕事を最後までやり抜いてくれる確率の高さと言い換えることができるためです。
実績には過去に書いた記事のURLを載せると良いでしょう。
記事のURLを載せているか、載せていないかで採用される確率は大きく変わってきます。
たとえば、あなたが家のリフォーム業者をA社とB社で選んでいるとしましょう。
A社は実績として過去に施工した家の写真をたくさん見せてくれます。
一方でB社は言葉では説明してくれますが、写真は見せてくれません。
A社のほうが安心して仕事を任せられますよね。
B社は人に見せられるリフォームをしたことがないのかと疑ってしまいます。
実績がなければ、そのライターに安心して仕事を任せることができません。
したがって、提案文には過去に書いた記事を実績として載せるようにしましょう。
ライティング経験もしくは社会人経験
クライアントはライターのライティング経験や社会人経験もチェックします。
経歴を見ることで、そのライターがビジネスマナーを身につけているかわかるためです。
実際に1年以上のWebライター経験がある人が応募してきたとします。
その人はクライアントとのやり取りには慣れているだろうという予測ができますよね。
ライティング初心者であっても、社会人経験があれば積極的に書きましょう。
会社に勤めた経験があれば、報告・連絡・相談などのコミュニケーションスキルは身につけているはずです。
このように経歴を見れば、ビジネスマナーの有無は予測することができるのです。
したがって、提案文にはライティング経験や社会人経験を書くようにしましょう。
所持スキル
クライアントはライターの所持スキルをチェックします。
役に立つスキルがあれば、記事を書く以外にも仕事を任せることができるためです。
たとえば、同じくらいのスキルレベルのWebライターが2人いるとします。
片方はWordPressの入稿ができ、片方はできません。
できるほうのライターに仕事を頼んだほうが、より広い範囲で仕事を任せることができますよね。
当然、クライアントは自分の負担を減らしてくれるほうに仕事を頼みたいと思うわけです。
したがって提案文には所持スキルを書いて、記事を書くこと以外にもできることをクライアントにアピールしましょう。
基本的な文章力
クライアントは提案文を見て基本的な文章力をチェックします。
提案文も1つの文章なので、ライターの実力が出るからです。
提案文がめちゃくちゃな文章で書かれていたら、納品してもらう記事にも期待できないですよね。
提案文も1つの記事だと思って、簡潔にわかりやすく書くことを心掛けましょう。
貢献姿勢
クライアントはライターの貢献姿勢をチェックします。
貢献姿勢を示してくれるライターにはやる気を感じるためです。
たとえば投資関係の案件に対して以下のような提案をしてくれるライターがいるとします。
インデックス投資やFXを中心に10年の投資経験があります。
実際の経験を活かし、その人の年齢や家族構成などに合わせた、最適解を提案することが可能です。
このような読者の悩みを解決するような記事で貢献いたします。
具体性があって、実際に記事にして貢献してくれるイメージがわきますよね。
したがって、提案文では自分がどのように貢献できるのか示すようにしましょう。
案件に役立つ知識の有無
クライアントは、ライターが案件に役立つ知識を持っているか確認します。
案件に役立つ知識があれば、読者に質の高い情報を提供する記事を書いてもらえるためです。
読者の悩みを解決してくれるような情報を提供できると、その記事は検索上位に表示されやすくなります。
実際にGoogle公式ページでも次のように説明されています。
最も優先すべきは、サイトを訪れたユーザーにできる限り優れたエクスペリエンスを提供することです。どうすれば、独自性、価値、魅力のあるウェブサイトになるか考えてみましょう。
Googleにウェブサイトを表示する|Google検索セントラル(最終閲覧日2021年9月9日)
もしライターが専門的な知識を持っていれば、独自性・価値・魅力のある記事を書いてもらうことができるわけですね。
このことから、クライアントは案件で役に立つ知識を持ったライターを求めています。
したがって、案件で役に立つ知識を持っていれば、提案文でアピールするようにしましょう。
上手な書き方を初心者向けにテンプレート化
ここでは案件の獲得がグッと近づく提案文のテンプレートをご紹介します。
- 自己紹介
- 応募要項に対する回答
- 応募動機
- 経歴
- 実績
- 所持スキル
- 使えるツール
- 対応可能時間
- 納期
- 貢献姿勢の提示
自己紹介
まずは自己紹介をしましょう。
簡単に応募した理由を述べると良いでしょう。
はじめまして。Webライターの○○と申します。
○○に興味があり、提案させていただきました。
応募要項に対する回答
次に応募要項に対する回答を書きます。
しっかりと応募要項に目を通し、抜け漏れなく回答するようにしましょう。
- ライター歴:1年2か月
- 1か月の執筆可能本数:10本
- チャットワークを使ったコミュニケーションの可否:可能
応募動機
応募動機を書きましょう。
合わせて自分がどのように貢献できるかを書くと、良い提案文になります。
【応募動機の書き方】
○○に興味があり、応募させていただきました。
個人ブログを運営しており、SEO対策やWordPress運用の経験があります。
大学では情報学を専攻しており、インターネットに関する知識が豊富です。
これらの知識を活かした記事で、貴メディアに貢献いたします。
経歴
自身の経歴をまとめましょう。
箇条書きを使って整理して書くのが良いでしょう。
私の経歴は以下のとおりです。
- 2016年3月 ○○大学卒業
- 2016年4月 ○○株式会社入社 経理を担当
- 2018年7月 ブログ開設
- 2019年2月 Webライターの活動開始
実績
過去に書いた記事を実績として載せます。
応募したテーマに関連する記事だとなお良いでしょう。
過去には以下のような記事を執筆しております。
- KW名
- 記事のタイトル
- SEO順位・CVRの上昇率など
- 検索Vol.
- URL
所持スキル
所持スキルや、専門的な知識があれば記載しましょう。
記事に活かせるスキルがあると、他のライターと差別化できますよ。
所持スキル、資格は以下のとおりです。
【所持スキル】
・WordPress入稿も対応可能です
【資格】
・日商簿記検定3級
・FP3級
使えるツール
使えるツールを明記しておきましょう。
どのような方法でやり取りができるか、クライアントに知らせることができます。
使用可能なツールは以下のとおりです。
- Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)
- Google スプレッドシート、Google ドキュメント
- Chatwork
- Zoom
- Skype
対応可能時間
対応可能な時間を提示しましょう。
対応可能時間は次のとおりです。
- 平日:19時~23時
- 休日:9時~18時
納期
記事の納期目安を伝えましょう。
執筆の納期は下記の日数を目安に依頼いただけますと幸いです。
- 5000文字未満:3日程度
- 5000文字以上:5日程度
貢献姿勢の提示
最後に貢献姿勢を提示します。
【貢献姿勢の書き方】
○○で勤務した経験から、読者の悩みに合わせた解決策の提案が可能です。
読者が共感できるような記事で貴メディアに貢献いたします。
よろしくお願いいたします。
目指せ案件受注!もっと上手に書く3つのコツ
次の方法を使うと、提案文を上手に書くことができます。
- 箇条書きできれいに書く
- 項目をしっかり分ける
- 一文一意でシンプルに書く
箇条書きできれいに書く
箇条書きを使うと文章は圧倒的に読みやすくなります。
箇条書きを使うことで情報が整理されるためです。
たとえば、次のような2つの文章があるとします。
「私は2016年3月に○○大学を卒業し、○○株式会社に入社しました。会社では主に経理を担当しております。ブログ歴は3年では2018年7月に開設しました。2019年2月よりWebライターとして活動しております。」
私の経歴は以下のとおりです。
【経歴】
・2016年3月 ○○大学卒業
・2016年4月 ○○株式会社入社 経理を担当
・2018年7月 ブログ開設
・2019年2月 Webライターの活動開始
どちらのほうが読みやすいか、一目瞭然ですよね。
したがって、提案文を書くときは箇条書きできれいに書くことを心掛けましょう。
項目をしっかり分ける
読みやすい提案文にするには、項目をしっかりと分けて書きましょう。
項目を分けて書くと、どこに何が書いてあるか明確になるためです。
たとえば、経歴と使用可能なツールを書きたいとします。
・私は2016年に○○大学を卒業しました。大学では情報学を専攻していました。卒業後に○○株式会社に入社し、主に経理を担当しています。普段の業務で使用していますので、Microsoft officeやZoomの使用が可能です。2018年にブログを開始しました。WordPressを使ったサイト運営やGoogle Search Consoleを使ったSEO対策の経験があります。2019年からはWebライターとして活動しており、現在までに約80本の記事を執筆しています。
・私の経歴と使用可能ツールは以下のとおりです。
【経歴】
2016年に○○大学を卒業しました。専攻は情報学です。
2016年に○○株式会社入社し、主に経理を担当しています。
2018年にはブログを開設しました。
2019年にWebライターの活動を開始し、現在までに約80本執筆しています。
【使用可能ツール】
・Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)
・Zoom
・WordPress
・Google Search Console
後の文章のほうが、情報が整理されていてとても読みやすいですよね。
どんな経歴で、どんなツールが使えるのか一目瞭然です。
したがって、提案文は項目をしっかり分けて書きましょう。
一文一意でシンプルに書く
文章は一文一意でシンプルに書きましょう。
一文一意とは、1つの文章に1つの意味を込めることです。
一文一意を使って文章を書くと、何を伝えたいのか明確な文章になります。
たとえば、以下のような2つの文章があります。
・2016年から○○株式会社で働いており、主に経理を担当しているため、会計に関する知識に自信がありますし、業務で使用しているためExcel VBAの知識もあります。
・2016年から○○株式会社で働いています。業務は主に経理担当です。そのため会計に関する知識には自信があります。また、業務で使用しているExcel VBAの使用が可能です。
後の文章のほうがスラスラ読めますよね。
クライアントは応募されてくる、たくさんの提案文を読まなければなりません。
内容の整理されていない文章を何度も読み返す時間はないわけですね。
したがって、提案文は一文一意を使ってシンプルに書きましょう。
ライティング初心者必見!実績がないときの対処方法
初心者でまだ実績がないという方に、その対処方法をご紹介します。
- ブログを始める
- サンプル記事を作る
- 視点を変えてアルバイトに応募する
ブログを始める
自分のブログで書いた記事でも実績になります。
自分でブログを開設すれば、自分の得意な分野で記事を書くことができます。
無料ブログをはじめよう
ここでは、はてなブログの開設方法をご紹介します。
はてなブログは初心者でも簡単に始められる無料のブログサービスです。
以下の手順でブログを開設することができます。
- はてなIDを作成
- ブログの初期設定
1.はてなIDを作成
まずは、はてなIDを作成します。
- はてなブログにアクセス
- 画面上部の『ブログ開設(無料)』をクリック
- 『はてなIDを作成』をクリック
- はてなID、パスワード、メールアドレス、居住地を入力し、『入力内容を確認』をクリック
- 入力内容を確認
- 『利用規約に同意する』、『成年であるか、親権者が同意する』にチェックをいれ、『登録する』をクリック
- 本登録用メールが届くので、本登録用URLをクリック
これで、はてなIDの作成は完了です。
2.ブログの初期設定
次にブログの初期設定をしていきます。
- はてなブログにアクセス
- 画面上部の『ブログ開設(無料)』をクリック
- ブログのURL、公開範囲を設定し、『ブログを作成』をクリック
- 右側の『無料でブログをはじめる』をクリック
これでブログの開設が完了しました。
自分の得意なジャンルの記事で実績を作ってみましょう!
サンプル記事を作る
WordやGoogleドキュメントで作ったサンプル記事でも実績として提出できます。
仕事の受注数が0であったとしても、ブログ等を開設することでライティングの実力を示すことができるのです。
たとえば、次のような2つの初心者からの提案文があるとします。
- 実績がないからといって何も載せていない提案文
- 実績はなくとも、自分でサンプル記事を書いて載せている提案文
どちらのほうが安心して採用できるか、想像に難くないですよね。
したがって、実績に載せられるような記事を執筆していない場合は、サンプル記事を作って送るようにしましょう。
また、サンプル記事のテーマは自分の趣味や特技などが活かせるジャンルにするとよいでしょう。
リサーチに時間をかけずともある程度記事を書くことができるためです。
自分の得意なジャンルで記事を書いてみてくださいね。
視点を変えてアルバイトに応募する
実績がない場合、視点を変えてアルバイトに応募してみるのも良いでしょう。
アルバイトのWebライターとして活動している人も多くいるためです。
実際にindeedで『Webライター アルバイト』と検索すると853件もの求人がヒットしました。
アルバイトとしてWebライターを始めるチャンスも十分あるということですね。
また、アルバイトのWebライターには、フリーランスにはないメリットがあります。
それは提案文を書かなくても仕事を振ってもらえるということです。
実績がないことで悩む必要がなくなるわけですね。
アルバイトのWebライターとして実績を作るのも選択肢の一つですよ。
まとめ|Webライターは提案文を全力で書け
この記事を読んで、Webライティングの案件を取るために提案文が大事であることが分かりましたね。
提案文を書くときには、クライアントがどのような点をチェックしているのか意識して書くことが大事ですよ。
記事で解説したように、クライアントはライターの実績を知りたがっていることが分かりましたね。
実績が書いてあれば所持スキルの証拠になり、信頼してもらえますよ。
他にも、クライアントは案件に役に立つ知識があるか知りたがっていましたね。
案件に役に立つ知識があれば、読者にとって価値のある記事を書くことができます。
このことから、提案文を書くときはクライアントがどのような点をチェックしているのか意識して書くことがおすすめですよ。
参考にしてくださいね。