【令和8年度】働き方改革推進支援助成金とは?上限1370万円・補助率3/4を解説

補助金

働き方改革を進めたいものの、資金面がネックで一歩を踏み出せない中小企業の経営者の方は多いのではないでしょうか。

働き方改革推進支援助成金は、労働時間の削減や年次有給休暇の取得促進などに取り組む中小企業を国が後押しする制度です。

研修や労働能率を高める設備・機器の導入などの費用に対して、最大1,370万円が助成されます

受付はJグランツによる電子申請にも対応しており、全国の中小企業事業主が利用できます。

本記事では、対象者・対象経費・補助率から申請手順までを分かりやすく解説します。

  1. 働き方改革推進支援助成金の基本情報
    1. 補助金・助成金の正式名称
    2. 対象都道府県・市区町村
    3. 実施機関
    4. 対象者(世帯・個人事業主・法人・団体・研究機関)
    5. 対象業種
    6. 対象経費
    7. その他要件
    8. 補助対象外となるもの
    9. 申請期間
    10. 上限金額・助成額
    11. 補助率
    12. 問い合わせ先
    13. 公式公募ページと確認すべきこと
  2. 働き方改革推進支援助成金を対象者が活用すべき理由(メリット)
  3. 働き方改革推進支援助成金を申請すべき人とそうでない人の特徴
    1. 申請すべき人
    2. 見送ったほうが良い人の特徴
  4. その他にも利用すべき補助金・助成金制度の代表例
    1. 新事業進出補助金(新事業進出・ものづくり補助金 新事業進出枠)
    2. ものづくり補助金(革新的新製品・サービス枠)
    3. 中小企業省力化投資補助金
    4. 小規模事業者持続化補助金
  5. 働き方改革推進支援助成金の申請に必要なもの
    1. 申請に必要な書類一覧と取得方法
    2. 記載例はどこで確認できるか
  6. 働き方改革推進支援助成金の採択率を上げる事業計画書の作り方
    1. 市場性を具体的に書く
    2. 差別化ポイント(自社と他社の違い)を明確に記載
    3. この制度を利用する必要性・重要性を記載
    4. 実行体制を明記する
  7. 働き方改革推進支援助成金の申請手順
  8. 働き方改革推進支援助成金を自社で申請する際の注意点
  9. 自社に申請ノウハウが無い場合は専門家に依頼するのもおすすめ
    1. 制度選定の精度が上がる
    2. 事業計画の質が上がる
    3. 採択後の実務まで見据えられる
  10. 働き方改革推進支援助成金を不正受給するとどうなるのか
    1. 返還請求に加えて事業主名が公になるリスク
    2. 社内外からの情報提供で発覚するケースが多い
  11. 働き方改革推進支援助成金のまとめ

働き方改革推進支援助成金の基本情報

項目内容
正式名称【令和8年度】働き方改革推進支援助成金(一般型)
対象地域全国
実施機関各都道府県労働局(所管:厚生労働省)
対象者資本金3億円以下または常時使用労働者300人以下の中小企業事業主
対象業種ほぼ全業種(建設業・製造業・運輸業・卸売業・小売業・医療、福祉など)
対象経費研修費、周知・啓発費、労働能率の増進に資する設備・機器の導入費等
その他要件時間外労働の上限設定・年休取得促進等の成果目標の設定と達成
補助対象外交付決定前に発生した費用等(各コースの交付要綱を確認)
申請期間2026年11月30日17:00まで(Jグランツ受付。コースにより異なる場合あり)
上限金額13,700,000円(業種別課題対応コース(建設業)の場合。コース・成果目標により変動)
補助率費用の3/4(条件により4/5)と助成上限額のいずれか低い方。一部コースは定額
問い合わせ先事業主の地域を所管する都道府県労働局

補助金・助成金の正式名称

本制度の正式名称は「働き方改革推進支援助成金」です。

Jグランツ上では「【令和8年度】働き方改革推進支援助成金(一般型)」として公募されています

業種別課題対応コースや勤務間インターバル導入コースなど、目的に応じた複数のコースが用意されています。

対象都道府県・市区町村

対象地域は全国です。

所在地を問わず、全国どの都道府県の中小企業事業主でも申請できます

申請の窓口は、事業主の所在地を所管する都道府県労働局です。

実施機関

実施機関は各都道府県労働局です。

制度全体を所管しているのは厚生労働省で、支給申請の受付や審査は各都道府県労働局が行います

不明点があれば、所在地を所管する労働局に問い合わせるとよいでしょう。

対象者(世帯・個人事業主・法人・団体・研究機関)

対象となるのは中小企業事業主です。

具体的には、資本金もしくは出資の総額が3億円以下、または常時使用する労働者が300人以下の事業主が該当します。

業種やコースによって求められる要件が異なる場合があるため、支給要領の確認が必要です。

対象業種

対象業種は建設業・製造業・運輸業から卸売業・小売業、医療、福祉まで幅広くカバーされています。

実質的にほぼ全業種の中小企業が利用できる、間口の広い助成金です

業種別課題対応コースのように特定業種の課題に対応したコースもあるため、自社の業種に合ったコースを選びましょう。

対象経費

対象経費は、研修費、周知・啓発費、労働能率の増進に資する設備・機器の導入費などです。

就業規則の作成・変更や外部専門家によるコンサルティングの費用も対象になり得ます。

詳細な経費区分は、各コースの公募要領・交付要綱で確認してください。

その他要件

支給を受けるには、時間外労働の上限設定や年次有給休暇の取得促進、勤務間インターバル制度の導入といった成果目標を設定し、その達成が求められます

成果目標の内容は選択するコースごとに異なります。

詳細な要件は、必ず公募要領・支給要領で確認してください。

補助対象外となるもの

成果目標の達成に直接関係しない経費や、交付決定前に発生した費用は原則として対象外です。

取り組みを始める前に交付申請を行い、交付決定を受けてから事業を開始する必要があります

判断に迷う経費がある場合は、事前に労働局へ確認しておくと安心です。

申請期間

Jグランツ上の受付は2026年11月30日17時までとされています。

予算の状況によっては、受付が早期に締め切られる可能性があります。

コースによって締切が異なる場合もあるため、必ず最新の公募要領を確認してください。

上限金額・助成額

助成上限額は最大13,700,000円(業種別課題対応コースの建設業の場合)です。

選択するコースや設定する成果目標によって、上限額は変動します。

自社の取り組み内容に合わせて、どのコース・成果目標を選ぶかを検討しましょう。

補助率

助成額は、取り組みに要した費用の4分の3と助成上限額のいずれか低い方です。

事業規模30名以下で、労働能率の増進に資する設備・機器等の経費が30万円を超える場合は、5分の4に引き上げられます。

取引環境改善コースと団体推進コースは、助成率をかけず定額と助成上限額を比較する方式です。

問い合わせ先

問い合わせ先は、申請される事業主の地域を所管する都道府県労働局です。

コース選びや要件の解釈で迷った場合は、申請前に相談しておくとスムーズです。

公式公募ページと確認すべきこと

一次情報はJグランツの公募詳細ページ厚生労働省の公式サイトで確認できます。

公募要領・交付要綱・申請様式はコースごとに分かれているため、自社が申請するコースの資料を確認してください。

申請前には、締切日時と成果目標の要件を必ず見直しましょう。

働き方改革推進支援助成金を対象者が活用すべき理由(メリット)

最大のメリットは、労働時間の削減や休暇取得の促進といった「守りの投資」に国の助成が受けられる点です。

労働能率を高める設備・機器の導入費用も対象となるため、生産性向上と職場環境の改善を同時に進められます。

費用の4分の3(条件により5分の4)という高い助成率も魅力です。

働きやすい職場づくりは人材の定着や採用力の強化にも直結し、長期的な企業価値の向上につながります。

Jグランツでの電子申請に対応している点も、忙しい経営者にとって使いやすいポイントです。

働き方改革推進支援助成金を申請すべき人とそうでない人の特徴

  • 申請すべき人
  • 見送ったほうが良い人の特徴

申請すべき人

  • 時間外労働の削減や年次有給休暇の取得促進に具体的に取り組みたい中小企業
  • 労働能率を高める設備・機器の導入を検討している事業主
  • 勤務間インターバル制度の導入や36協定の見直しを予定している企業
  • 人材の定着・採用力強化のため職場環境を改善したい企業

見送ったほうが良い人の特徴

  • 資本金3億円超かつ常時使用労働者300人超の大企業
  • 成果目標の設定・達成に取り組む予定がない事業主
  • 交付決定前に既に取り組みを開始してしまっている場合
  • 申請書類の作成や実績報告に対応する体制を確保できない場合

その他にも利用すべき補助金・助成金制度の代表例

  • 新事業進出補助金(新事業進出・ものづくり補助金 新事業進出枠)
  • ものづくり補助金(革新的新製品・サービス枠)
  • 中小企業省力化投資補助金
  • 小規模事業者持続化補助金

新事業進出補助金(新事業進出・ものづくり補助金 新事業進出枠)

既存事業とは異なる分野への挑戦を資金面から支える制度です。

新市場への進出に必要な設備投資や建物費などを幅広く支援してもらえるのが特徴です。

第二の柱となる事業を育てたい企業は、働き方改革と並行して検討する価値があります。

ものづくり補助金(革新的新製品・サービス枠)

革新性のある新製品・新サービスの開発に取り組む中小企業向けの定番制度です。

試作開発や生産プロセス改善のための機械装置・システム構築費に手厚い支援が受けられます

開発力で勝負したい製造業やIT企業に向いています。

中小企業省力化投資補助金

人手不足の解消をねらいとして、省力化機器の導入を支援する制度です。

カタログに掲載された汎用製品を選んで導入できる手軽さが支持されています。

省人化と労働時間削減はテーマが近く、本助成金との相性も良い制度です。

小規模事業者持続化補助金

従業員数の少ない小規模事業者が販路開拓に取り組む際の心強い味方です。

チラシ作成やWebサイト制作といった身近な販促費用から使えるため、初めての補助金としても人気があります。

商工会・商工会議所の支援を受けながら申請できる点も安心材料です。

働き方改革推進支援助成金の申請に必要なもの

  • 申請に必要な書類一覧と取得方法
  • 記載例はどこで確認できるか

申請に必要な書類一覧と取得方法

主に必要となるのは、交付申請書、事業実施計画、対象経費の見積書、就業規則や労働時間の状況が分かる書類などです。

申請様式はコースごとに異なり、厚生労働省の各コースのページからダウンロードできます

Jグランツから電子申請する場合も、必要書類を事前に揃えておくと手続きがスムーズです。

記載例はどこで確認できるか

交付申請書などの記載例は、厚生労働省の働き方改革推進支援助成金のページで確認できます。

公募要領・支給要領とあわせて記載例を確認してから書類を作成すると、記入漏れや不備を防げます。

不明な点は、都道府県労働局に問い合わせて解消しておきましょう。

働き方改革推進支援助成金の採択率を上げる事業計画書の作り方

  • 市場性を具体的に書く
  • 差別化ポイント(自社と他社の違い)を明確に記載
  • この制度を利用する必要性・重要性を記載
  • 実行体制を明記する

市場性を具体的に書く

自社の事業がどのような顧客層に支えられ、今後どの程度の需要が見込めるのかを数字で示しましょう。

業界統計や受注実績など客観的なデータを引用すると、計画の説得力が一段と高まります。

差別化ポイント(自社と他社の違い)を明確に記載

同業他社と比べたときの自社ならではの強みを、審査する側の目線で言語化することが大切です。

技術力・サービス品質・顧客基盤など、強みの根拠となる事実をセットで記載するようにしましょう。

この制度を利用する必要性・重要性を記載

なぜ今、自社にこの助成金が必要なのかというストーリーを描くことが重要です。

現状の労働時間の課題と、助成金を活用した後に実現したい職場像を対比させて示すと伝わりやすくなります。

実行体制を明記する

計画を確実にやり遂げられる体制があることを示すのも、評価を左右するポイントです。

担当者の役割分担、スケジュール、資金繰りの見通しまで具体的に書き込むことで、実現可能性を裏付けられます。

働き方改革推進支援助成金の申請手順

  1. 公募要領・支給要領を確認し、自社に合ったコースを選ぶ
  2. 成果目標を設定し、交付申請書・事業実施計画を作成する
  3. 都道府県労働局へ交付申請する(Jグランツでの電子申請も可能)
  4. 交付決定後、研修や設備導入などの取り組みを実施する
  5. 成果目標の達成状況をまとめ、支給申請を行う
  6. 審査を経て助成金が支給される

働き方改革推進支援助成金を自社で申請する際の注意点

もっとも注意したいのは、交付決定より前に研修や設備導入を始めてしまうと助成対象から外れてしまう点です。

成果目標は達成できて初めて支給につながるため、無理のない目標設定と進捗管理が欠かせません。

締切は2026年11月30日17時までですが、予算の消化状況によっては早く締め切られることもあり、余裕を持った準備が重要です。

書類の不備や記載内容の食い違いは審査の遅れにつながるため、提出前に第三者の目で確認してもらうことをおすすめします。

自社に申請ノウハウが無い場合は専門家に依頼するのもおすすめ

  • 制度選定の精度が上がる
  • 事業計画の質が上がる
  • 採択後の実務まで見据えられる

制度選定の精度が上がる

働き方改革推進支援助成金はコースが5つに分かれており、どれを選ぶかで助成額も要件も変わります。

社会保険労務士など制度に精通した専門家に相談すれば、自社に最適なコースを的確に絞り込めます

事業計画の質が上がる

数多くの申請を見てきた専門家は、審査で評価されやすい書き方のツボを知っています。

自社だけでは気づきにくい計画の弱点を補強してもらえるため、書類の完成度が大きく変わります。

採択後の実務まで見据えられる

助成金は交付決定がゴールではなく、取り組みの実施と実績報告まで正しく行って初めて受給できます。

支給申請や労務管理の実務まで伴走してもらえることは、初めて申請する企業にとって大きな安心につながります。

働き方改革推進支援助成金を不正受給するとどうなるのか

  • 返還請求に加えて事業主名が公になるリスク
  • 社内外からの情報提供で発覚するケースが多い

返還請求に加えて事業主名が公になるリスク

実態と異なる申請や書類の偽装が発覚すると、受け取った助成金の返還を求められます。

延滞金や加算金の納付、一定期間の助成金の不支給措置、事業主名の公表といった重い制裁につながる可能性もあります。

失った社会的信用は、金額以上に取り戻すことが難しいものです。

社内外からの情報提供で発覚するケースが多い

不正は、従業員や取引先からの情報提供、労働局による調査などをきっかけに明らかになることが少なくありません。

「見つからないだろう」という安易な判断は通用しないと考え、実態に即した誠実な申請を徹底しましょう。

働き方改革推進支援助成金のまとめ

働き方改革推進支援助成金は、労働時間の削減や休暇取得の促進に取り組む中小企業を支える全国対象の制度です。

助成上限額は最大1,370万円、助成率は費用の4分の3(条件により5分の4)と手厚い内容になっています。

受付は2026年11月30日17時までですので、関心のある方は早めに準備を始めましょう。

最新の公募要領や申請様式は、Jグランツの公募詳細ページおよび厚生労働省の公式サイトでご確認ください。

コンテンツ傑作 ~採択される補助金書類づくり~