「文章構成ってどんなのがあるのかな?」
「ビジネス文書やブログ記事でも使える型って、どんなのがあるんだろう?」
文章を書くときに、このように悩む人も多いハズ。
構成の型はいろいろありますが、ビジネス文書やブログ記事でも使えるものとなりますと以下の8つがおすすめです。
- PREP方(結論・理由・事実や具体例・結論)
- 三段構成(序論・本論・結論)
- 四段構成(起承転結)
- 頭括式(結論・説明・事実・具体例)
- 尾括式(説明・事実・具体例・結論)
- 双括式(結論・説明・事実・具体例・結論)
- SDS法(要点・詳細・要点)
- PASONA(問題・扇動・解決策・絞り込み・行動)
これらであれば初心者でも比較的簡単に使えますので、おすすめです。
しかしそうはいっても「これらの書き方やポイントなんて知らないよ」という人がいるかもしれません。
そこでこの記事では、おすすめの文章構成の型8選・書き方・文章力を鍛える方法・文章力をアップさせるポイントを解説いたします。
現役のSEOライティング講師が具体例を使いながら解説しておりますので、初心者や未経験者の型でも理解しやすい内容になっています。
この記事を読み終えるころには、自分にピッタリな文章の構成の型・その型の使いこなし方がわかりますよ。
【PREP法など】おすすめの文章構成の型
良い文章を書きたいなら、まずおさえておきたい文章構成の型があります。
それは以下の8種類です。
- PREP方(結論・理由・事実や具体例・結論)
- 三段構成(序論・本論・結論)
- 四段構成(起承転結)
- 頭括式(結論・説明・事実・具体例)
- 尾括式(説明・事実・具体例・結論)
- 双括式(結論・説明・事実・具体例・結論)
- SDS法(要点・詳細・要点)
- PASONA(問題・扇動・解決策・絞り込み・行動)
PREP方(結論・理由・事実や具体例・結論)
PREP法は、インターネット上の文章で一番使用されている型です。
企画書やプレゼンテーションといった、ビジネスの場でも使うことが多いと思います。
一番使用されているということは、それだけメリットがあるということです。
なぜでしょうか。
それは、一番重要な結論を先に読んでもらうことによって、読者が内容を把握しやすいからです。
下の表を使って解説します。
【PREP法の構成】
構成 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
Point | 結論 | 〇〇は~です。 |
Reason | 理由 | なぜなら〇〇は~だからです。 |
Example | 具体例 | ・例としては~。 ・実際は~などに使われています。 |
Point | 結論 | よって〇〇は~となるのです。 |
この表からわかるように、PREP法のPREPとは、それぞれぞれの英単語の頭文字からつけられています。
字の順番通りに、結論から書き出し結論に終わる、という文章構成だと覚えましょう。
メリットとしては、結論から先に書くことで読者の興味を引きやすくなり、最後まで読んでもらえる確率が上がります。
デメリットもあります。
それは、文章がクドく感じる人もいるということです。
文章構成上仕方のないことなのですが、結論を印象に残りやすい最初と最後に使うためです。
PREP法を使うか使わないかで例文を作り、比べてみます。
【PREP法を使った文章】
わたしは読書をすることが大好きです。
なぜなら本の世界に没頭でき、精神統一法としても利用できるからです。
例えば、イライラするときも読書をすれば忘れられますし、作業が行き詰まったときの気分転換にもなります。
したがってわたしは読書をすることが大好きなのです。
【自由に書いた文章】
例えば作業が行き詰まったときに、わたしは大好きな読書をします。
本の世界に没頭して精神統一することで、気分転換できたり、イライラも忘れられるからです。
それはわたしにとって、単純に大好きなものであると同時に、精神統一法に利用できるものでもあるのです。
上の表の例文は、どちらも同じ読書が好きだと言うことをいっています。
しかし、文の構成によって受ける印象が違ってきます。
PREP法を使わない例文は、読書が好きということがわかりにくくなっています。
一方で、PREP法を使った例文は、読書が好きだとわかりやすい文章です。
その反面、全く同じ「わたしは読書をすることが大好きです。」というフレーズが2回あることによってクドく感じやすくなっています。
このデメリットは、最初と最後の結論の書き方を少し変える、といった方法で回避しましょう。
まず、この型を基本として覚えておけば、文章を書くときに困ることはなくなります。
三段構成(序論・本論・結論)
三段構成とは、比較的文字数が少ない文章や、逆にページ全体の構成を考えるときに役立つ型です。
下の表に、メールを例にして三段構成の使い方をまとめました。
【三段構成】
構成 | 例 |
---|---|
序論(導入) | 大変お世話に~。〇〇です。 |
本論(本題) | 〇〇について~。 |
結論(まとめ) | ~までに連絡よろしくお願いします。 |
上の表からわかるように、メールでよく使われる構成ですよね。
文章の最後に向かって、内容の重要度を上げていく書き方です。
最後まで読まないと結論がわからない構成なので、長文より短文に適しています。
他には、下の表に示した書き方もあります。
【三段構成+PREP法の例】
構成 | 内容 |
---|---|
序章 | 導入文 |
本論 | 本文(PREP法で書く) |
結論 | 全体のまとめ |
上の表で示した通り、ページ全体を三段構成で考えます。
そこから一番詳しく情報量の多い本論を、PREP法で書きます。
こうすることで三段構成の長文でも、飽きずに最後まで読んでもらいやすいです。
三段構成は意外と使っていることが多いため、理解しやすく、慣れてくれば応用も効きやすい方法であるといえます。
四段構成(起承転結)
四段構成とは、起承転結のことで、読者に感情移入してほしいときに使用する構成です。
構成は以下の通り。
【起承転結の構成】
構成 | 詳細 |
---|---|
起 | ストーリーの導入・起点 |
承 | 導入を踏まえて、ストーリーを広げていく |
転 | ストーリーの転換点 |
結 | 結末 |
こうして上の表を見てみると、小説やドラマでよく見ますよね。
見ているものに感情移入させるという点では優れているのがわかります。
しかし、結論が最後までわからないため、読者に読んでもらいにくいというデメリットがあります。
ストーリー性のある文章を書く以外では、使いにくい文章構成といえるでしょう。
頭括式(結論・説明・事実・具体例)
統括式とは、最初に結論を書く文章構成です。
よく小論文などで使われる文章構成です。
頭括式の構成を下の表にまとめてみました。
【頭括式の構成】
構成 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
結論 | 主張したいこと | 〇〇は~である。 |
説明 事実 具体例 | 主張を補強する本論 | なぜなら〇〇は~なことを示している。 事実、文中に~とある。 具体的には、「~なこと」と書いてある。 |
上の表にある通り、最初に結論を書くという点はPREP法と似ていますが、本論で終わるという点が違います。
大枠で、結論とその根拠を補強する部分(説明・事実・具体例)の2つに分けられる、と覚えておけば良いでしょう。
尾括式(説明・事実・具体例・結論)
尾括式は最後に結論をもってくる文章です。
まず相手に知識や状況の説明をして話を展開させていきます。
その後、根拠や具体例を用いて結論に至ります。
小説で用いられる起承転結の構成(四段構成)と似た文章構成です。
尾括式は結論から始めている文章ではないのでビジネスシーンやブログには不向きの文章構成です。
ただゆっくり時間をかけて読む小説やコラムには向いています。
例文
読書をすることで知識が増えます。(説明)
一般の社会人は本を読んでいません。(事実)
高給取りのサラリーマンは読書の習慣がある人が多いです。(具体例)
読書の習慣をつけると周りと差をつけることができます。(結論)
双括式(結論・説明・事実・具体例・結論)
双括式は結論を最初に伝えて、説明、事実、具体例を述べて最後にもう一度結論を述べる文章構成です。
長い文章や商品説明に向いています。
例文
読書の習慣をつけると周りと差をつけることができます。(結論)
読書をすることで知識が増えます。(説明)
周りの社会人は本を読んでいません。(事実)
高給取りのサラリーマンは読書の習慣がある人が多いです。(具体例)
本を読む習慣をつけることで知識を増やし続けましょう。(結論)
SDS法(要点・詳細・要点)
SDS法とは以下の3つのパートから成り立っています。
● Summary(全体概要)
● Details(詳細説明)
● Summary(全体まとめ)
まずは記事のテーマとなる全体像を話します。
そして次に具体的な詳細を説明をして最後にまとめて要点を述べます。
例文
社会人の多くは本を読まないため周りと差をつけるために読書の習慣をつけましょう。
(全体概要)
本を読むと知識がつき、仕事に活かすことができます。
学び続けて仕事に活かすサイクルを続けることであなたの市場価値が上がり年収があがっていきます。(詳細説明)
読書で得た知識を仕事使うことで、結果として周りと差がつくんです。(全体まとめ)
PASONA(問題・扇動・解決策・絞り込み・行動)
PASONAの法則とは経営コンサルタントである神田昌典氏が提唱する法則です。
ダイレクトメールやサービスの紹介で使われているマーケティングの手法です。
以下の5つから成り立っています。
- Problem(問題)
- Agitation(扇動)
- SOlution(解決策)
- Narrowing Down(絞込)
- Action(行動)
まず問題提起をして悩みや不安を明らかにします。
そして読者を煽り、悩みを共感します。
あなたが悩んでいることはあなただけでなくみんなも悩んでいるよと不安を取り除いてあげましょう。
問題提起で悩みを自分事に(Who)
扇動で今のままでなぜいけないのか読者の危機感を煽る(Why)
製品・サービスがいつ、どこで、どのようにあなたの悩みを解決するかを示す。(Where・What・How)
期間に限りがあることを示して行動を促す。(When)
読者の心理に寄り添って展開されていくことで商品の成約率を上げることができます。
文章力UP!上手な文章構成の書き方を解説
上手な文章を作るコツは以下の4つです。
- テーマを1つだけ設定する
- ターゲットを明確にする
- 導入文を設ける
- 見出しを設定する
上記のコツを得る事で文章構成の技術が上がります。
そうしますことで、文章を作成する上での作業速度を格段に引き上げる事が出来ます。
また、上手な文章構成ができることによって、読者の読み進めようという意欲を掻き立てる事ができるのです。
自分の書いた記事を多くの人に目を通してもらえるようにこれからご紹介する4つの方法を意識してみましょう。
テーマを1つだけ設定する
まず文章のテーマは1つに絞りましょう。
色々な情報を詰め込みすぎると、本当に伝えたい情報がどれなのかがわからなくなるからです。
例えば、話の長い人は会話が色々な方向に転換してしまい、元の話とは全然違う会話になることがよくあることではないでしょうか。
そうすると、結局何を話していたのかわからなくなってしまいます。
色々な情報が入ることで本来の目的である話の部分がぼやけてしまうのです。
これと同じで文章構成もテーマを1つに絞ることで読者に本当に伝えたい内容をしっかりと伝えることができるということです。
ターゲットを明確にする
文章構成を考える上で、どのような人に読んでほしいのか、この文章はどのような人が求めているものなかを分析します。
例えば、大人に向けて書く文章なのに幼い表現が多く、漢字で表せる言葉がひらがなで記載されていると読み進める気持ちが薄れてしまいます。
ですので、文章を書き始める時には以下の点を考えて執筆してみましょう。
- 年齢層
- 性別
- 欲している情報は何か
- 興味をそそる事柄
この中でも特に欲している情報が何かということが重要です。
ターゲットの求めている情報を明確にすることで、文章構成の方向性を決めることができます。
もしもターゲットを明確にする方法がわからないのであれば、ペルソナ設定をしましょう。
ペルソナとはある一人の人物を想定して文章を書くことです。
先程ご紹介したターゲットよりももっと明確に人物像を想像します。
特定の人物を想像することでより一層深い内容が書くことができます。
ペルソナでは以下のような項目を設定します。
- 家族構成
- 職業
- 住まい
- その他備考
これらを設定することで、大勢に向けた曖昧な文章がより明確になり、具体性やメッセージ性が高まるのです。
このようにペルソナを設定することで、より詳細な内容を書くことが可能になるということです。
導入文を設ける
導入文をしっかり作ることで読者がその記事を読もうという意欲に繋がります。
読者がこの記事は自分の欲する情報なのかを判断する為に重要な役割を持っているのです。
もしも、最初に目にする文が自分の欲している情報とは関係のない話だったらどうでしょうか。
最後まで読もうという気にならないですよね。
例え、中身がとてもいい内容だとしても、導入文でしっかりと読者の気持ちを掴めないと直ぐに読むのをやめてしまいます。
ですので、読み進めてもらう為にも文章の導入文というのは大切なのです。
それでは実際にどのように導入文を書いていけばよいのかをいくつかご紹介していきます。
まず、インパクトがある出だしを設定することです。
読者の目を引くような見出しであれば、読んでみようという気を起こさせることができるのです。
例えば、皆さんがネット記事を探していたとします。
その際に一つ一つ中身を確認するわけではなく、気になる見出しの記事を深く読みますよね。
ですので、導入文の見出しにインパクトを持たせる事は大切なのです。
他には読者に対するメリットを提示することが挙げられます。
導入文の時点で「この記事を読むことでこのような利点が得られます」ということが、わかれば読み進めてみようという意欲になるのです。
例えば、この記事で言いますと「コツを得る事で文章構成の技術が上がります」ということがメリットになります。
メリットを提示するということは読者に期待感を持たせ読んでみようと思わせる事ができるのです。
見出しを設定する
見出しをしっかりと設定することも重要になります。
見出しが適切に書かれていればこの記事に自分の求めている情報があるかないかを読者が判断できるからです。
多くの読者は最初から最後まで文章を読みきってはくれません。
自分の必要な情報の部分だけを飛ばし読みすることがほとんどです。
ですが、文章を書く目的は全ての文章を余さず読んでもらうことではありません。
大切なのは欲した情報に対して内容を理解してもらえたかということです。
見出しは本文のまとめのような役割だと思ってもらえれば十分役目を果たしたと言えます。
その見出しに対して本文で内容を詳しく説明をしていくというような流れになります。
そして、見出しを作成する時に大切なのは、後に続く文章の内容としっかりと一致しているかどうかです。
見出しと内容の不一致がありますと、読者は自分の欲している情報ではないと考え続きを読んでくれません。
例えば、「おすすめの小説のご紹介」と書いてあるのに続く文章が「恋愛小説の紹介」だったとしたら、求めている内容ではないので読むのをやめてしまいます。
見出しは本文のあらすじを表現できているかがポイントになります。
文章構成力を鍛える方法を解説
文章構成力を鍛える為に実践できる効果的な方法を3つご紹介していきます。
読者にしっかりと文章を読んでもらうためにも、まずはこれからご紹介する3つの方法で文章構成力を鍛えていきましょう。
- 本を読む
- 模写する
- とにかく書く
本を読む
まずは本を読むことをおすすめします。
正しい文章構成を学べるからです。
例えば推理小説の場合の四段構成です。
- 起→導入部
- 承→物事の起点
- 転→その後の展開
- 結→結末
まず、導入部で登場人物や背景がわかります。
物語の人物設定や時代背景、置かれている状況が理解できることで、これから始まる物語にスムーズに入っていくことができるのです。
そして物語の始まりである事件が起こります。
そうしますと、読者は何故その事件が起きたのか、犯人は誰なのかと考える楽しみができるのです。
主人公が推理していく過程を想像し、読み進める事で物語を深く楽しむことができます。
その後、色々な事柄を経て推理し謎解きをし、事件の解決という流れになるのです。
謎が解ける事で読者が気になっていた事が解決して、納得できることができます。
そして事件が解決することで物語の締めくくりとなります。
一つの物語を読み終えた事で達成感や満足感を得る事ができるのです。
このように文章に区切りをつけることで、読者の興味をそそります。
そして、しっかりと構成が組立っていることで、続きを読みたいという意欲に繋がるのです。
結果的には読みやすく引き込まれる文章構成になるので最後まで読み進めようという気持ちに繋がります。
ですので、まずは文章構成を意識して本を読むことから始めてみてください。
模写する
ただ文字を読むだけではなく模写することも効果的です。
書き方を手になじませられるからです。
例えますと、英単語を覚えるときも何度もノートに書きこみますよね。
あれと同じことで何かを無意識化に刷り込むには何度も書く、つまりは模写することが効果的なのです。
実を言いますと手書きで模写することが一番なのですが、パソコンのタイピングなどでも効果があります。
パソコンでタイピングする際には素早く無心にタイピングするのではなくあえてゆっくり打ってみましょう。
また模写を繰り返すことで、文章の表現力や単語のレパートリーなどといった知識も得ることができます。
その結果、より深く文章構成を考えやすくなるのです。
模写を繰り返して、文章構成力や表現力をどんどん身につけていきましょう。
とにかく書く
いくら知識を身に着けても実践できなければ意味がありませんのでひたすら文章を書いてみましょう。
習うより慣れろ、という言葉があるように実践に勝るものはありません。
毎日、SNSでもブログでも何でもいいので書き続ける事が上達の一番の近道です。
例えば、パソコンのタイピングスピードを上げたいとします。
ひたすら参考書を読むだけでは知識としてコツを得る事ができます。
ですが、実際に指を動かすことには慣れていないのでスピードアップすることは難しいですよね。
実際に指を動かしタイピングを続けることで、指の配置を覚えることができます。
指の配置を覚えることでコツを活かす事ができ、速さを上げる事ができるという仕組みになるのです。
ですので、文章もただ何も考えずに書くだけではスキルアップしていきません。
目的は文章構成力を磨くことです。
なので、しっかりと文章構成を考えながらひたすら書き続けてみましょう。
そして、自分の書いた内容におかしな点がないかどうかを見直すことも大切です。
このようにコツコツと継続することで自身の能力の向上に繋がります。
ビジネスに必要な文章力をUPさせるポイント
初心者は、どうやって文章力を上げればいいのかよく悩みます。
最低限、4つのことを気を付けるだけで文章が上手くなります。
- 数字を使う
- バランスを意識する
- 箇条書きを使う
- 推敲する
数字を使う
まず、数字を使うと説得力が上がります。
なぜ説得力が上がるかというと、数字を使うと意味の揺れが少なくなるからです。
【数字がない文章】
先日お送りしたメールは、確認していただけたでしょうか。
今週末までに連絡よろしくお願いします。
【数字がある文章】
○○日にお送りしたメールは、確認していただけたでしょうか。
今週末の○○日までに連絡よろしくお願いします。
この場合期日を数字で表すだけで、わかりやすい指示になっていますよね。
数字を使うことでより具体的な指示内容になり、情報伝達でのミスを減らすことができます。
結果、あいまいな文章や指示が原因のトラブルが発生しにくくなりますよ。
バランスを意識する
文章のバランスも大事です。
ざっと自分の書いた文章を眺めた時に、読みにくいと感じたことはありませんか。
読者目線で見たときに、漢字が多いと難しそうに感じたりしますよね。
そうなりますと、適切な割合が気になるところ。
文章のプロ達によりますと、適切な割合は以下のように決められているようです。
ひらがなと漢字のバランスについては「ひらがな7、8割」「漢字2、3割」が良いとされています。
東洋経済ONLINE|文章がヘタな人は説得力のある構成を知らない(2021/12/07)
しかしそうなりますと、この話が本当かどうか気になりますよね。
そこで、この仮説が本当なのかを以下例文で検証してみました。
- A.良い文章を書くには、漢字と平仮名の比率が重要です。
- B.よい文章をかくには、漢字とひらがなの比率が重要です。
どうでしょうか。
Aの文章はあえて漢字を多く使ってみましたが、読みにくい文章になっています。
そして、論文のような難しい文章を読んでいると感じませんか。
一方Bの文章は、雑誌などの読みやすい文章を読んでいる感覚になると思います。
この漢字とひらがなのバランスによって、たった一文でもここまで違いが出るのです。
漢字とひらがなの比率に気を付けるだけで、あなたの文章を最後まで読んでもらえるかが変わるかもしれません。
箇条書きを使う
ここまで読んでいただいた中に、箇条書きが使われていることに気づかれたと思います。
箇条書きにすることで、伝えたいことを端的に表現することができます。
例えば、以下の文章と箇条書きを比較してみます。
A)
初心者はまず結論から書くことを意識しましょう。
一文一意を念頭に置き、主語と述語を離さないように書くと良いです。
B)
・初心者はまず結論から書くこと
・主語と述語を離しすぎない
・一文一意を意識する
どちらが理解するのに時間がかかったでしょうか。
箇条書きにすることで、見やすい文章と読みやすい文章の両立ができます。
このメリットを生かして、読むのが面倒になった読者のページ離れを防げます。
箇条書きを多用しすぎず上手に利用していきましょう。
推敲する
全体を書き終わった後に、推敲することも大事です。
推敲をしないと、単純に見にくく読みにくい文章になってしまうからです。
その結果、最後まで読んでもらえない事態が発生するかもしれません。
- 誤字脱字
- 文末表現の連続
- 日本語としてのおかしいところ
- 文章の優先順位
- 表や図の設置
など、少しでも違和感を感じたら注意深く探します。
より伝わりやすい表現方法が見つかれば、どんどん変えていきましょう。
また、間違いは書き終わってから、時間をおいた方が見つけやすいです。
一晩あけるくらいの時間があれば理想です。
時間がとれなければ、短めの仮眠をとった後に見直すのもおすすめです。
仮眠が取れないときは、何か別の作業を挟んで頭を切り替えてから推敲しましょう。
この4つのコツを意識して書くと、今の自分の文章がさらに洗練されるはずです。
ぜひ挑戦してみてください。