カタカナ表記を外来語や和製英語に使うべき理由|同じ日本語でも印象が変わる

カタカナ表記

「同じ日本語でもカタカナ(モノ・オレなど)にすべきか漢字(物・俺など)にすべきか悩むな」

「カタカナって使うべき理由があるのかな?」

文章を書いていると、表記においてカタカナにすべきか漢字にすべきか悩むことがありますよね。

そもそもカタカナ表記は基本的に外来語・非外来語・和製英語に対して使います。

例えますと「漢字(印度)だと印象が固くなるけど、ひらがな(いんど)だと読みにくくなるなから、カタカナ(インド)にしよう!」といったイメージです。

上記の場合だとカタカナ・漢字・ひらがなのどれを使ったとしても、日本語の文法上は間違いではありません。

しかしカタカナ表記である『インド』を使った方が、一番読みやすいですよね。

この単語の場合だと、多くの人が『インド』というカタカナ表記に見慣れており、その一方で『印度』『いんど』という表記には慣れておらず違和感を感じるからです。

このように単語によっては、カタカナ表記を使うのが読みやすさの上では一番の正解になることもあります。

そのため文章を書くのであれば、カタカナ表記も上手に使えるようになるのが理想的です。

そこでこの記事ではカタカナ表記が使われることの多い単語一覧・カタカナを使うべき理由・使う場面・使用時の注意点を解説いたします。

この記事を読み終えるころには、カタカナを使うべき理由やタイミングがわかるようになります。

日本語のカタカナ表記とは?意味や歴史を解説

カタカナ表記とは何を表すもので、その歴史とよく使われている単語をランキング形式でご紹介していきます。

  1. そもそもカタカナ表記って何?
  2. カタカナ表記の歴史
  3. カタカナ表記ランキングTOP20

そもそもカタカナ表記って何?

カタカナ表記とは主に外来語をカタカナで表した言葉です。

カタカナ表記の種類として、外来語・非外来語・和製英語があります。

非外来語とは、和語や漢語をカタカナで表記する用法をいいます。

まとめますと以下の通り。

【カタカナ表記の種類】

言葉の種類詳細具体例
外来語外国から来た言葉ボタンなど
非外来語和語や漢語をカタカナで表記ミカンなど
和製英語英語圏では違う表現をするものメリットなど

外来語とは海外の言葉の事を指しています。

例えば、アパートやコーヒーなどは外来語になります。

また、その他にも外国人の名前の表記や外国の地名を文字として表す場合もカタカナで表記することが多いです。

「アメリカ」や「コーヒー」という言葉を平仮名で「あめりか」や「こーひー」と記載すると読みにくく、違和感を感じるかと思います。

このように外来語を分かりやすく表現する為にもカタカナ表記というのは必要であるということです。

カタカナ表記の歴史

カタカナの由来は2つの説があると言われています。

一つは奈良時代に吉備真備(きびのまきび)が作り出したという説です。

もう一方は平安時代の初期に漢字の一部から作られたという説になります。

上記の2つの説の内、どちらかがカタカナの由来であると言われていますが、一般的には吉備真備が作り出したという説は根拠に欠けると言われているため、後者の「平安時代の初期に漢字の一部から作られた」という説が有力であるとされているのです。

なぜ、カタカナ表記を作り出したのかといいますと、日本の文字というのは中国から由来した漢字を使用しています。

しかし、漢字だけでは日本語特有の音を表現するには難しかったため、初めに万葉仮名という当て字が作られたとされているのです。

また、漢字の読み書きは当時は難しいとされており、階級の高い男性しか教養として身に着けていませんでした。

しかし、新たに作り出した万葉仮名というのは漢字に音を当てはめて表現を豊かにしただけですので、漢字を書くという行為自体に変わりはありません。

そのため、女性や階級の低い人でも読み書きができるように万葉仮名を崩した文字であるひらがなが生み出されたと言われています。

そして、カタカナは僧侶が経典の狭い行間に漢字を書き込むことが難しく、不便だったことから万葉仮名の一部を抜き出して作られた文字であるとされています。

このようにひらがなとカタカナが作られたことによって、身分や性別を問わずに多くの人が読み書きをできる環境が構築されたということです。

カタカナ表記ランキングTOP20

実際に日本語でカタカナ表記が多い言葉をランキング形式にしてみると以下のようになります。

【カタカナ|登場頻度ランキング】

順位文字読みカタカナ表記の頻度
1位モノ3798
2位オレ3455
3位馬鹿バカ3179
4位本当ホントウ2383
5位ボク2282
6位良いヨイ2198
7位ガン2188
8位ねたネタ2037
9位イヤ1991
10位ゴミ1918
11位クルマ1856
12位ヒト1828
13位1719
14位こつコツ1643
15位勧めるススメル1582
16位此れコレ1571
17位薔薇バラ1534
18位蛋白タンパク1528
19位ヤツ1356
20位格好カッコウ1345
引用元:現代日本語書き言葉における非外来語のカタカナ表記事情(2022年1月12日)

この表から上位にある、「物」や「俺」という言葉はカタカナ表記だけでなく、漢字で表記することも多い漢字です。

このように漢字表記をすることが大半である文字がカタカナ表記の頻度が多いという結果が出た理由としましては、この単語自体が使用する機会が非常に多いため、漢字表記も多いが自然とカタカナ表記をする機会も増えていると推察されます。

何故かと言いますと、例えば「物」という漢字は頻繁に使う文字であるため、表記される総数である分母数も非常に多くなります。

そのため、漢字とひらがなとカタカナの3択の中でカタカナ表記をすることが全体の数%だとしても、「物」という字を使用する回数の分母数が非常に大きいためにカタカナ表記の回数も他の文字に比べて多くなるということです。

このように、日常的によく使う言葉であれば、使用頻度が高くなることで使用回数の分母が非常に多くなるため、ひらがな表記や漢字表記だけでなくカタカナ表記をする機会も増えるのです。

他にも「癌」や「塵」などは日常的にこの漢字を使用する機会と見かけることが少ないかと思います。

また、漢字で表記するにも複雑な形である為、覚えにくく書きにくい文字であることが伺えます。

そのため、カタカナ表記をする頻度が多いのではないかと考えられるのです。

例えば、上記の「癌」という言葉は病気の「ガン」のことですが、この字を漢字で書こうとしても多くの方は直ぐに書くのが難しいかと思います。

理由としましては先程も述べましたように、一般的に日常で読み書きする漢字ではないため覚えていないからです。

逆に看護師や医師の方ですと頻繁に使う字であるので容易に書けることが多いでしょう。

また、仮に漢字で書くことができたとしても、読み手も見覚えのない漢字で読めない可能性があります。

ですが、カタカナ表記にすることで誰にでも読み書きすることが可能になるのです。

このように漢字表記するには難しく読みにくい言葉であれば、カタカナ表記をした方が伝えやすくなるということです。

【効果は?】カタカナ表記を使うべき理由

カタカナ表記とは、主に英語などの外来語を、カタカナで表したものです。

しかし、近年は外来語を表現するためにカタカナを使うだけでなく、下記の3つのカタカナの使用例があります。

  1. 特定の単語を目立たせることができる
  2. カタカナに言い換えることでラフな印象になる
  3. 場合によっては意味が変化する

これからそれぞれの使用例について、なぜ上記の3つの理由になるのか解説していきます。

特定の単語を目立たせることができる

特定の単語をカタカナを使用することによって、受け取る側に一瞬の違和感を抱かせ、印象に残しやすくする効果があります。

例えば、漢字は文字そのものに意味が込められており、見れば簡単に単語の持つ意味が分かってしまいます。

また、ひらがなは幼い頃から慣れ親しんでいるため、単純に読みやすく印象に残りづらいです。

一方、カタカナは外来語の音や、日本語の読みだけを表現しています。

そのため言葉の意味を理解するのに、漢字表記やひらがな表記より時間がかかります。

また、カタカナは漢字やひらがなの多い文章中に混じると、違和感で目に付きやすいです。

これらのことから、わざとカタカナ表記にすることで、特定の単語を目立たせることができます。

カタカナに言い換えることでラフな印象になる

同じ単語でも、漢字・ひらがな・カタカナの表記の違いで、受け取る印象が異なります。

特に、同じ単語でも漢字からカタカナに変えるだけで、ラフになります。

以下に、同じ単語を漢字・ひらがな・カタカナで表記した例文とそれぞれの印象を記載しました。

【例分と印象】

例文印象
蛙がはねる堅い、形式的
かえるがはねるやわらかい、(漢字に比べて)親しみやすい
カエルがはねるラフ、軽い

例文では、カエルという単語をそれぞれ漢字・ひらがな・カタカナで表記しました。

それぞれに受け取る印象が違いますが、漢字表記は堅い印象があり、ひらがな表記はやわらかい印象を持ちます。

一方、カタカナ表記はカエルという名詞に自然と目が行き、肩肘張らないラフな印象を持ちます。

これらから分かるように、カタカナ表記は、漢字の堅い印象をラフな印象にするのに効果的です。

例えば、漢字で硝子と表記するより、カタカナでガラスと表記した方がラフな印象を持ちますよね。

上記の表で比べた通り、同じ短文でも受け取る印象が違うので、表記の使い分けはきっちりと行いましょう。

場合によっては意味が変化する

表記の仕方が変わると、同じ読みでも、意味が全く変わってしまう単語もあります。

例えば、「切れる・キレる」や「首・クビ」などです。

下記にその例文を記載しました。

「切れる」の例文・解説
(例文)彼の頭はよく切れる。
(解説)この場合の「切れる」は、頭の働きが良いという意味で使われています。

「キレる」の例文・解説
(例文)彼は突然キレるので扱いにくい。
(解説)この場合の「キレる」は、怒りだすという意味で使われています。

「首」の例文・解説
(例文)彼女の首は折れそうなほど細い。
(解説)この場合の「首」は、体の一部の首を表しています。

「クビ」の例文・解説
(例文)彼は会社をクビになった。
(解説)この場合の「クビ」は、解雇されたことを意味しています。

上記の例文のように、同じ読みでも漢字表記とカタカナ表記で、受け取る側が全く違う意味に捉えてしまう読みがあります。

安易にカタカナにするのではなく、自分が表現したい意味に沿うように、表記方法を選びましょう。

カタカナ表記は外来語や英語表記に使う

カタカナ表記は主に以下に対して使用します。

  1. 外来語
  2. 国外の地名
  3. 外国人の名前

外来語

カタカナ表記は外来語※に対して使います。

※外来語とは主に欧米諸国から伝わってきた語のこと。
自国語と同様に使われるようになった語のことを言います。

具体的に言いますと、以下のような外来語をカタカナで表現します。

  • アドバイス
  • アピール
  • エネルギー
  • プライド
  • スローガン
  • バランス
  • レア
  • ランダム

こういった単語を使う場合だと一般的にはカタカナ表記なのですが、以下のようにひらがなや漢字に変換することも可能です。

【同じ意味だが表記が変わる例】

カタカナ表記ひらがな表記漢字表記
アドバイスあどばいす助言
アピールあぴーる主張
エネルギーえねるぎー活力
プライドぷらいど自信
スローガンすろーがん抱負
バランスばらんす均衡
レアれあ希少
ランダムらんだむ確率
コストこすと費用
ボーナスぼーなす賞与

上記のように外来語をひらがなに変換しても、一応読めることには読めますよね。

しかしそうはいっても外来語を読む分にはひらがなではなく、カタカナで表記されている方が読みやすいです。

これは普段の生活において外来語がカタカナ表記で記されることが一般的であり、それに対して多くの人が見慣れているからです。

そのため外来語を使う場合は、ひらがなではなくカタカナを使うのがおすすめになります。

また先ほどの表のように、外来語を日本語に変換、つまりは漢字表記にすることもできます。

例文で表現しますと以下の通り。

【一部の単語がカタカナ表記の例文】
商品制作のコストに総額100億円かかったが純利益が5億円だから、全員にボーナスが出るよ。

【漢字表記に変換した例文】
商品制作の費用に総額100億円かかったが純利益が5億円だから、全員に賞与が出るよ。

2つの例文を見比べてみますと、漢字ばかりの文章はカタカナを交えた場合に比べて、少し堅苦しい雰囲気になっていますよね。

人によってはこういった文章が苦手なケースもあります。

そのため文章を提示する状況、例えば会社および上司の方針によってはカタカナ表記のまま使う方が良いこともあります。

文章内のバランスや状況を見て、外来語をカタカナ表記にするか漢字表記にするかを判断してくださいね

国外の地名

国外の地名を書く場合も、カタカナ表記を使う場面となります。

なぜなら、カタカナ表記を使うことで、読みやすくなるからです。

例えば、以下の地名で見てみましょう。

【同じ地名でのカタカナ表記とひらがな表記例】

カタカナ表記の地名漢字表記の地名
アルゼンチン亜爾然丁
イスラエル以色列
インド印度
ウクライナ烏克蘭
エジプト埃及
キューバ玖馬
スウェーデン瑞典
ニュージーランド新西蘭
ベトナム越南
メキシコ墨西哥

上記のように、カタカナ表記だとすぐにどこの地名かがわかるのに対して、漢字表記を使うと、すぐにはどこの地名かわかりません。

読み方は同じでも、表記が異なると全く別なもののようにも感じます。

このように、国外の地名は、カタカナ表記を使う場面と言えます。

現在ではあまり目にしませんが、国外の地名は、昭和初期あたりまでは漢字表記が一般的に使われていたのです。

国外の地名の漢字表記には、特に明確なルールなどはなく、多くの人が目にする場所で使われていたため、一般常識となっていたようです。

外国人の名前

カタカナ表記を使う場面は、外国人の名前を書くときです。

例えば、以下のような外国人の名前で見てみましょう。

【同一人物だけど表記が異なる例】

カタカナ表記の外国人名ひらがな表記
ロナルド・レーガンろなるど・れーがん
エイブラハム・リンカーンえいぶらはむ・りんかーん
ジョン・F・ケネディじょん・えふ・けねでぃ
ハリー・S・トルーマンはりー・えす・とーるまん
ジョージ・ブッシュじょーじ・ぶっしゅ
リンドン・B・ジョンソンりんどん・びー・じょんそん
ジェラルド・フォードじぇねらる・ふぉーど
ビル・クリントンびる・くりんとん
ジョージ・ワシントンじょーじ・わしんとん
バラク・オバマばらく・おばま

上記のように、外国人の名前は外来語のため、カタカナ表記を使う方が馴染み深いものとなります。

読み方は同じでも、文字として書く場合には、ひらがなだと違和感がありますね。

例えば、次のような文章で見てみましょう。

【外国人の名前をカタカナ表記した場合】
バラク・オバマ大統領の演説は素晴らしいもので、心が奪われるようだった。

【外国人の名前をひらがな表記した場合】
ばらく・おばま大統領の演説は素晴らしいもので、心が奪われるようだった。

このように、カタカナ表記が一般的であり、ひらがなだととても違和感を感じますね。

このことから、外国人の名前を書くときも、カタカナ表記を使う場面と言えるのです。

カタカナ表記における7つの注意点

カタカナ表記を使う際は以下7点に気を付けましょう。

  1. 末尾が長音の単語に注意
  2. 末尾以外が長音の単語に注意
  3. 複合語の長音に注意
  4. カタカナを使ったときのわかち書きに注意
  5. カタカナを使いすぎないように注意
  6. カタカナ表記の物には和製英語が混じっているので注意
  7. アイウエオの扱いに注意する

末尾が長音の単語に注意

カタカナ表記を使う際は、末尾が長音の単語に注意が必要です。

なぜなら、同じ単語であっても、末尾に長音記号が用いられるものと、そうではないものがあるからです。

そもそも日本語表記には文化庁ルールとJIS(日本工業規格)ルールの2つがあります。

これは、マイクロソフトの日本語表記ルールが変更されたためです。

文化庁内閣告示の「外来語の表記」に以下のように記載されているからです。

長音は,原則として長音符号「ー」を用いて書く。

文化庁|| 国語施策・日本語教育(2022年1月9日時点)

その一方でJISルールでは、次のような2点の基本ルールがあります。

①その言葉が、3音以上の場合には、末尾に長音記号はつけない。
②その言葉が、2音以下の場合には、末尾に長音記号をつける。

山之内総合研究所(2022年1月10日)

ここまでをまとめますと、下記のようになります。

【文化庁ルールとJISルールの比較例】

原語となる英単語文化庁ルールJISルール
Memoryメモリーメモリ
Printerプリンタープリンタ
Scannerスキャナースキャナ
Driverドライバードライバ
Monitorモニターモニタ

同じ単語でも文化庁とJISによって、長音記号の有無が変わります。

上記の表でわかる通り、文化庁ルールでは、末尾に長音記号がついています。

対して、JISルールでは3音以上あるため、末尾に長音記号がついているのがわかります。

ただし、文化庁もJISもそれぞれ長音の扱いについての慣用を認めています。

そのため「必ずコチラを使わなければならない!」といった決まりはありません。(2021年1月9日時点)。

もしもどちらのルールに則って使うべきかに迷ったときは、まず読者目線で「どちらの表記の方が違和感がなく、読みやすくなるのか?」を考えましょう。

例えば高齢者層に対するWeb記事を書くのであれば、その記事の読者は『JISルール』の表記に見慣れている方が多いかもしれません。

一昔前の新聞や雑誌等だとJISルールで表記されていることも珍しくなく、高齢者であればコチラの表記に慣れているケースが考えられるからです。

しかしその一方で、もしも若年層に対する記事を書くのであれば『文化庁ルール』の方が好ましいかもしれません。

現代の日本語表記では文化庁ルールの方がごく一般的であり、実際に広く使われているからです。

このようにターゲットユーザーを誰かにするかで、使うべき表記は変化します。

したがって使用する表記はユーザーによって使い分けるのがよいでしょう。

もちろん、使う表記ルールを決めたのであればその表記で統一してくださいね。

そうすることでどちらの表記を選んだとしても、読みやすい表記になります。

末尾以外が長音の単語に注意

カタカナ表記を使う際には、末尾以外が長音の単語にも注意しましょう。

理由としましては、カタカナ表記の場合には長音を含む語の中で書き分けられる単語があるからです。

例えば以下の表で見てみましょう。

【表記で語を区別する単語】

長音で表記する単語長音を使わず表記する単語
ソールソウル
ボールボウル
オールオウル
メークメイク
ボーリングボウリング

上記の表のように、読み方は「オー」や「メー」と発音していても、表記で異なる意味をもたせるものもあります。

表記ではわかるものも、言葉にするとどちらなのかがわからない場合もあります。

このように、末尾以外が長音の単語についても、カタカナ表記を使う際の注意点と言えます。

文章を書く際には、長音で表記することが正解なのか、しっかりと確認をすることが大切ですね。

複合語の長音に注意

カタカナ表記を使う際は複合語の長音に注意しましょう。

どうしてかというと、複合語には長音が含まれるものとそうでないものがあるため、表記に迷ってしまう可能性があるからです。

複合語とは、本来それぞれが独立している言語要素が、2つ以上結合することで、新たな一語としての意味や機能をもつようになったものです。

例えば、下記の必要で見てみましょう。

【複合語の長音の有無による比較表】

長音あり長音なし
ユーザーエクスペリエンスユーザエクスペリエンス
スペアーキースペアキー
セーフティーネットセーフティネット
ユーザーインターフェースユーザインターフェース
モーターカーモータカー

上記の表のように、長音がある語については、それぞれの単語を単純に合わせたものとなっています。

それに対して、長音のない語については、長音を省略することにより、1つの単語としての印象を受けます。

長音がある語の方が、それぞれの単語としては一般的ですが、複合語とする方が親しみやすいものもあるのです。

このように、長音の有無に関わらず、同じ意味を持つ単語があるため、表記に迷ってしまう可能性があります。

表記ゆれが起こらないように、しっかりと統一させることが大切ですね。

カタカナを使ったときのわかち書きに注意

カタカナ表記を使った際の分かち書きにも注意が必要となります。

というのも、わかち書きには空欄にする場合や中点を使う場合などの種類があるため、表記に迷いやすいからです。

例えば、以下の例文で見てみましょう。

・中点を使った場合
レオナルド・ダ・ヴィンチ
オール・オア・ナッシング

・イコール(=)を使った場合
レオナルド=ダ=ヴィンチ
オール=オア=ナッシング

・ハイフン(−)を使った場合
レオナルド−ダ−ヴィンチ
オール−オア−ナッシング

・空欄を使った場合
レオナルド ダ ヴィンチ
オール オア ナッシング

このように、使い方が色々あります。

どれも間違っているわけではありませんので、表記ゆれが無いように、統一して使うことが大切となります。

このことから、カタカナを使ったときのわかち書きも、カタカナ表記を使う際の注意点と言えるのです。

カタカナを使いすぎないように注意

カタカナ表記を使う際は使いすぎないように気を付けましょう。

なぜならカタカナ表記の多用は読みにくくなるからです。

例えば以下の例文2つを見比べてみてください。

【カタカナ表記を使いすぎている例文】
このジュニアハイスクールではインタラクティブ・ ラーニングをアクティブに取り入れています。

【カタカナ表記が適正な量の例文】
この学校ではインタラクティブ・ ラーニングを積極的に導入しています。

前者の例文をそれぞれ見てみると文中でのカタカナの割合が高く、単語が判りづらいため読みにくくなっています。

その一方で後者は「ラジオ」という一単語だけがカタカナ表記されているため、全体の中で区別することができ読みやすい文となっています。

したがってカタカナ表記を使いすぎるのは良くないのです。

もし、それでもカタカナ表記を使いすぎてしまうのであれば漢字を併記するようにしましょう。

前者の例文ですと「この高校では、インタラクティブ・ラーニング(対話式学習)を取り入れています」となります。

そうすることで読み手に文意が誤って伝わる可能性を抑えることができます。

カタカナ表記の物には和製英語が混じっているので注意

カタカナ表記には外来語表記だけでなく和製英語が混じっていますので注意しましょう。

和製英語は英語圏では違う表現をするため、そのまま使うと意味が通じないからです。

そもそも和製英語はその名の通り日本で生まれた言語ですので、厳密にはただの日本語です。

要するに和製英語を使ったとしても、外国人からしたら日本語で話しかけられているのと同意義になります。

例えば『メリット』という言葉を使って話したとしても、外国人からしますと『利益』という日本語を使われているのと同じわけですね。

これでは現地の外国人とスムーズなコミュニケーションを取ることは難しいです。

そのため外国人と話す機会があるときは、何が和製英語なのかを事前に理解し、正しい英語表現を把握しておくことが重要になります。

そこで、以下に和製英語・その意味・正しい英語表現10コを簡単にまとめました。

【代表的な和製英語】

和製英語日本語英語
メリット利益アドバンテージ
(advantages)
デメリット不利益ディスアドバンテージ (disadvantages)
サイン署名シグネチャ
(signature)
パーカーフードがついたトレーナーフーディー (
hoodie)
ワイシャツ背広の下に着る前開きのシャツホワイトシャート
(white shirt)
ファスナースライド式留め具ジッパー
(zipper)
モーニングサービス朝の時間帯にサービスでつく軽食ブレイクファーストスペシャル
(break fast special)
デパート百貨店デパートメントストア
(department store)
ドライヤー頭髪乾燥機ヘアードライヤー
(hair dryer)
マイペース自分に合った方法・進度 マイオウンペース
(my own pace)

このように、和製英語と正しい英語表現との関係にはいろいろなタイプがあります。

基本的には、以下の4つのタイプに整理できます。

  • 英語として存在するが英語の意味とは異なる意味で使われるもの
  • 英語の単語を変形あるいは短縮して作られたもの
  • 英単語に存在しないが英語のような印象を与えるもの
  • 実際に存在する英単語を組み合わせて新しい意味を作るもの

よく使う表現は覚えて使ってみてくださいね。

小文字にしたアイウエオの扱いに注意する

小文字にしたアイウエオの扱いは、外来音によって異なるので注意しましょう。

同じ外来音であっても、外来語により大文字で扱うときと小文字で扱うときがあるため、カタカナ表記が変わるからです。

そもそも新聞用語と放送用語との間でも、両者の採用する動向をみて統一をはかっています。

例えば『ウェブ』という外来語でのカタカナ表記は、新聞用語で「ウェブ」に採用されたのに伴って放送用語でも統一されました。

この放送用語委員会では、発音の認識の世代差を加味しています。

要するに一度カタカナ表記が決まったからといって変更がないわけではなく、時代の変化にあわせて修正が行われているのです。

そのため自分で執筆をするときは、現在の表記を事前に把握して、正しい表現を把握しておくことが重要になります。

また、言い換えがしにくい場合にのみカタカナ表記を使うようにすることも大切です。

そこで、以下に外来音・その外来語・カタカナ表記5コを簡単にまとめました。

【外来語のカタカナ表記】

外来音外来語カタカナ表記
フア/ファファイア
(fire)
ファイア
ウイ/ウィウィスキー
(whisky)
ウイスキー
ウオ/ウォウォーター
(water)
ウオータ―
ウエ/ウェウェブ
(web)
ウェブ
トゥ/ドゥトゥモロー
(tommorow)
トゥモロー

このように、外来音とカタカナ表記の関係に特に決まりはありません。

大文字で扱うか小文字で扱うか迷ったときは、責任者もしくは担当者に相談し、どちらを使うか決めましょう。

その際、表記は必ず統一して使ってくださいね。

カタカナ表記
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