【表記を統一】漢字などの表記ゆれ対策3選|辞書やチェックツールを使いユーザーは見やすくなるようにしよう!

表記ゆれ

「表記ゆれを起こすと、いったいどうなるの?」

「表記ゆれをチェックしたいけど、なにかいい方法はないかなあ」

あなたはこのように悩んでいませんか。

そんなときは、目視だけではなくツールを活用することがおすすめ!

表記ゆれチェックツールを活用すれば、自分の目と合わせて2段階でチェックできるからです。

実際に、Webサイトを運営している企業はチームで記事の作成をし、校正する機関を設けて2段階・3段階で記事のチェックをしています。

このことから、記事を執筆するときは表記ゆれが起きないように2段階・3段階のチェックをすることがおすすめですよ。

そこでこの記事では表記ゆれが起きてしまう理由や表記ゆれを防ぐポイントを解説。

また、表記ゆれのチェックに欠かせない万能ツールも紹介します。

表記ゆれを防ぎたいという人は、この記事をチェックしてくださいね。

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錦橋慶叡

SEOライター兼コンテンツディレクター。編集プロダクションでの勤務を経て独立→法人化。現在は事業拡大に伴い、TwitterにてWebライターを積極採用中。これまでに累計400人以上ものWebライターを指導。「文章でメシを食っていきたい!」と考えている人を最短最速でレベルアップさせるのが使命であり生きがい。

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漢字ブレブレ|表記ゆれが発生する2つの理由

『表記ゆれ』とは、1つの意味を表す言葉が同じ記事内で2つ以上の異なる表記で書かれていることです。

複数の表記が混ざっていると、読者は「何か意味があるのかな」と考えながら読まなくてはいけません。

〈例文A〉
スマートフォンを使いこなすのは大変ですよね。使いやすいスマホを紹介します。

〈例文B〉
スマートフォンを使いこなすのは大変ですよね。使いやすいスマートフォンを紹介します。

上記は、表記ゆれが起きている場合とそうではない場合の例文です。

例文Aでは、『スマートフォン』と『スマホ』で表記ゆれが起きています。

例文Aの場合、『使いやすいスマホ』というのは「スマートフォンとは何か別のものなのかな」と感じてしまいますよね。

このように、文章を読みながら『表記の違いの意味』を考えて読むことになります。

本来考えなくてもいい意味を考えながら読むことで、読むことに負担が生じてしまうのです。

例文Bのように表記を統一することで読者の負担が減り、文章が読みやすくなります。

表記ゆれはなぜ発生するのか

表記ゆれはなぜ発生するのか、それには2つの原因が考えられます。

漢字変換のときに間違えてしまう

文字を変換するときに間違えてしまうことがあります。

なぜかというと、Web記事など文章を書くときはパソコンで作成することが多いからです。

パソコンなどキーボードで文章を書くときは、ローマ字で文字を打ち込んで変換キーで漢字やカタカナに変換させます。

そのとき、選択肢が複数ある言葉は間違えて選んでしまうときがありますよね。

このように、文字変換の選択ミスが起きてしまうことで表記ゆれが発生するのです。

複数人でコンテンツ作成をする

コンテンツ作成を複数人で行っているとき注意が必要になります。

その理由は、人によって言葉の選び方が違うからです。

使う言葉についてのルールがなければ、誰もが自分が使いたい言葉を使います。

そうすると表記ゆれが発生しやすくなりますよね。

複数人でコンテンツを作成すると、表記ゆれの可能性が高くなるのです。

漢字の送り仮名など|表記ゆれの具体例をチェック

よくある表記ゆれについて具体例を挙げながら解説していきますね。

  1. 漢字
  2. 送り仮名
  3. カタカナ
  4. 固有名詞
  5. 数字
  6. 英単語
  7. 語尾
  8. 省略形

漢字

言葉によって、漢字にするか仮名表記にするか迷うことがあります。

日常生活では漢字ではなく、ひらがなやカタカナのほうが読み慣れている言葉がありますよね。

誰でも知っている漢字だとしても、読者が混乱することがあるので注意が必要です。

また、読み方が同じでも以下のように意味の違う『同音異義語』があります。

〈具体例〉
・『猫』、『ネコ』、『ねこ』
・『下さい』、『ください』
・『匂い』、『臭い』

文章の内容によって適した意味の言葉を使うように心掛けましょう。

送り仮名

送り仮名の付け方でもばらつきが発生しやすくなります。

その訳は、送り仮名の付け方で名詞的な表現になったり動詞的な表現になったりするからです。

次のような付け方が代表的といえます。

〈具体例〉
・『見積もり』、『見積り』、『見積』
・『行う』、『行なう』
・『引越し』、『引っ越し』、『引越』

文脈や用法によって使いわけることもありますが、『どの書き方にするか』統一しておかないと読みにくくなってしまいますね。

カタカナ

英語をカタカナ表記にするときに間違えた表記で書いてしまうことがあります。

例えば以下のような文字が代表例となります。

〈具体例〉
・『サーバー』○、『サーバ』×
・『コミュニケーション』○、『コミニュケーション』×
・『ベッド』○、『ベット』×

「それって間違いなの?」と間違いに気付いていない言葉もあるので注意しましょう。

固有名詞

固有名詞は、『ロゴ通りに表記するのか』『略称にするのか』『カタカナ表記にするのか』分かれます。

具体的な例を紹介しますね。

〈具体例〉
・『Google』、『グーグル』
・『Yahoo』、『ヤフー』

どの書き方にするときも統一されていないと読みにくくなるので注意が必要です。

数字

数字は、半角・全角・漢数字とあります。

例えば、次のような書き方です。

〈具体例〉
・『1年』、『1年』、『一年』
・『午後7時』、『午後7時』、『午後七時』

どの書き方でも意味は伝わりますが、全体的にまとまりのない文章になってしまうので注意が必要です。

英単語

英単語は日本語として使われているものもありますが、カタカナで表記するのか英語で表記するのかが分かれます。

また、英語表記の場合、大文字・小文字の違いも考えられますね。

以下のような具体例があります。

〈具体例〉
・『ウェブ』、『Web』、『WEB』
・『ダイレクトメール』、『DM』
・『パソコン』、『PC』

英単語は意味が難しい言葉もあります。

表記を統一してわかりやすくすることがおすすめですよ。

語尾

文章の語尾が『言い切り型』なのか『です・ます調』なのかで読者に与える印象が違います。

次のような表記です。

〈具体例〉
・『〜だ・である』
・『〜です・ます』

同じ記事の中で違う語尾が混ざっていると記事に違和感を感じるので統一するようにしましょう。

省略形

省略された言葉でも意味が通じる言葉があります。

次のような具体例がありますよ。

〈具体例〉
・『スマートフォン』、『スマホ』
・『インターネット』、『ネット』
・『ダイヤモンド』、『ダイヤ』

上記のように、『正式名称で表記するのか』『短縮した言葉で表記するのか』という違いがありますよね。

どちらを使うにしても統一するようにしましょう。

ユーザー視点!表記ゆれが起こるとどうなる?

表記ゆれが起きたとき、次のようなデメリットが考えられます。

  1. 文章が読みにくくなる
  2. 内容が分かりにくくなる
  3. SEOに影響を及ぼす可能性がある

上記の3つのデメリットについて解説します。

文章が読みにくくなる

同じ意味を表す言葉でも表記ゆれがあると読みにくくなります。

なぜなら、読者はその文章が意図的に表記を分けているのかどうかを考えながら読まなければいけないからです。

〈例文〉
会社に出勤するとき、電車で通勤する人もいれば車で通勤するヒトもいます。

上記の例文では、『人』と『ヒト』の表記があります。

この文章を読んだときに、「何か意味があるのかな」「ただの書き間違い?」と表記の違いに意味があるのか悩みながら読むことになりますよね。

表記ゆれが起こると、読者にストレスを与えることになるのです。

Web記事は読みづらいと離脱される

Web記事の読者は少しでも読みづらいと感じたらすぐに離脱してしまいます。

なぜ離脱してしまうのかというと、読者は情報の整理をしながら読んでいるからです。

現に、インターネット媒体というのは毎日たくさんの情報が更新されています。

読者は、たくさんの情報から必要な情報だけを選びながら読まなければいけませんよね。

したがって、読みづらい文章に最後まで付き合っていられなくなります。

読者にストレスを感じさせずに記事を読んでもらうためには、「読みづらいな」を感じさせないように書く必要があるといえますね。

内容がわかりにくくなる

表記ゆれが起きている文章は内容を理解しにくくなります。

その訳は、言葉の使い分けの意味を理解することに気を取られてしまうからです。

例えば、『会議』と『ミーティング』のように同じような意味の言葉があります。

・会議→会議室で行う本格的な会議
・ミーティング→場所に捉われないちょっとした打ち合わせ

上記のような意味と捉える可能性がありますよね。

このような言葉が同じ記事で使われていると『言葉を使い分けた意味』を考えなければいけません。

そうすると、言葉の意味に気をとられて記事に書かれている文章の内容が頭に入らなくなるのです。

内容が素晴らしい記事でも、表記ゆれを起こすだけで内容が伝わらなくなるので注意が必要ですね。

SEOに影響を及ぼす可能性がある

表記ゆれがあるとSEOに影響を及ぼす可能性があります。

それは、検索するキーワードによって検索結果に違いが出るからです。

実際に、検索結果や検索ボリュームに差が出るのかどうか調査をしました。

結果をもとに解説します。

検索した結果に違いが出る例

『引越し』『引っ越し』『引越』という言葉をそれぞれ検索してみました。

〈引越し〉

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〈引っ越し〉

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それぞれ、検索結果の1位〜3位を表にまとめました。

結果のとおり、検索順位が微妙に変わっていますよね。

表記ゆれが起きると、SEOに影響を及ぼすので注意が必要です。

検索ボリュームに違いが出る例

『わかる』というキーワードの検索ボリュームをGoogleキーワードプランナーで調べてみました。

『わかる』・『解る』・『判る』で比較

わかる1万〜10万
解る1,000〜1万
判る100〜1,000
調査日:2021年6月4日

上記の結果、同じような意味でも使う言葉によって検索ボリュームに違いがあることがわかりました。

検索キーワードの選定は、読者に読んでもらえるかどうかを大きく左右します。

その理由は、記事の内容が良くても検索してもらえないキーワードでは意味がないからです。

あまり検索されないキーワードの記事よりよく検索されるキーワードの記事のほうがアクセス数は増えますよね。

検索キーワードを選ぶときは検索ボリュームが大きいキーワードを選ぶようにしましょう。

辞典を使おう!表記ゆれの対策方法

表記ゆれを防ぐポイントは次の2つです。

  • 表記のルールを作る
  • 表記ゆれのチェックはダブルチェック
  • 表記ゆれチェックツールを紹介

表記のルールを作る

記事を作成するにあたり、表記のルールを作り統一することがおすすめといえます。

おすすめする理由は、ルールどおりに記事を書くことで表記ゆれが起こりにくくなるからです。

1人で執筆するときでも、長文になったときや長時間執筆したときは前に書いた部分を忘れてしまうことがありますよね。

このようなときに、ルールを決めておけば確認しやすいといえます。

また、チームで記事を作成するときにも効果的です。

ルールをチームで共有することで表記ゆれを防ぐことができますよ。

そして、ルールを作成するときは感覚だけで決めてしまうのではなく表記ルールに関する書籍を参考にするといいでしょう。

参考にするものがあるとルールを決めやすくなるのでおすすめです。

表記ルールの参考書籍おすすめ3選

表記のルールを決めるときに参考になる本を3冊紹介します。

『記者ハンドブック第13版新聞用字用語集』

著者価格(税込)Amazonでの評価
一般社団法人 共同通信社¥2,0904.4
2021年6月5日時点

共同通信社が発行した日本語用字用語集です。

『正しい日本語で伝わる文章を』をテーマに、漢字とひらがなの使い分けや送り仮名の付け方などを用例とともに解説しています。

文章を書くすべての人におすすめの1冊ですよ。

『朝日新聞の用語の手引』【改訂新版】

著者価格(税込)Amazonでの評価
朝日新聞社 用語幹事¥1,9804.3
2021年6月5日時点

朝日新聞社が発行している用字用語集です。

『改訂新版』になり難読集・略語集など資料がさらに充実しました。

学校から企業にいたるまで、文書作成には必携の1冊ですよ。

『日本語の正しい表記と用語の辞典第三版』

著者価格(税込)Amazonでの評価
講談社 校閲局¥1,6504.4
2021年6月5日時点

講談社の校閲局が発行している用字用語集です。

用字用語集だけではなく『主要漢字五十音順音訓表』や『一般書校正基準』など、正しい文章を書くための規則と資料満載の便利な辞典。

学生・ビジネスマン・マスコミ関係者など、文章を書く人には欠かせない1冊です。

表記ゆれのチェックはダブルチェック

表記ゆれを防ぐためには、記事の公開前に自分の目でチェックする習慣をつけましょう。

自分でチェックすることで、表記のミスを未然に防げるからです。

ミスに気づいて自分で修正することで、失敗を繰り返さないように気をつけますよね。

このように自分でチェックする習慣をつければ、表記ゆれもなく内容の優れた文章が書けるようになりますよ。

目視だけでは不安

目視を習慣づけても、文章を書いた本人には気づかないミスがあるかもしれません。

そういうときのために、第三者が確認する工程を加えると更にいいです。

しかし、ひとりで作成している人や校正担当がいないチームは第三者が確認する工程を加えられませんよね。

そのときは、表記ゆれチェックツールを導入しましょう。

ツールを使えば、効率的にチェックできて時間を有効に使えるからです。

ただし、ツールによって検出精度が異なるため抜けや漏れがあるかもしれません。

最終的には自分の目で再度確認することで、より質の高い記事が作成できますよ。

・自分の目でチェック

・表記ゆれチェックツールを使用

・再度自分の目でチェック

上記のように、ダブルチェックさらにトリプルチェックをすることがおすすめですよ。

表記ゆれチェックツールを紹介

ここでは、無料で使える便利な表記ゆれチェックツールを紹介しますね。

  1. 文章構成と表記揺れチェックツール(Google拡張機能)
  2. Microsoft Wordの校正機能
  3. Tomarigi
  4. Enno

文章構成と表記揺れチェックツール(Google拡張機能)

Google Chromeの拡張機能で『文章校正と表記ゆれチェックツール』という拡張機能があります。

Webページの文章チェック・校正がワンクリックで可能。

自分で編集できる正誤表があり、チームで記事を作成するときに自由にカスタムしてチェックできるようになりますよ。

  1. Google Chrome拡張機能に『文章校正と表記ゆれチェックツール』を追加
  2. Google ChromeでWebページを開き、拡張機能アイコンをクリック
  3. 『文章校正と表記ゆれチェックツール』をクリック

以上の操作で表記ゆれが起きている箇所が表示されます。

Microsoft Wordの校正機能

MicrosoftのWordを使って記事を書いている人は、Wordに校正機能が付いています

記事を書きながら、表記ゆれのチェックができるので便利ですよ。

ただし、パソコンにもともとMicrosoft Wordが入っていない場合は有料となります。

  1. Wordの『校閲タブ』の『言語』グループにある『表記ゆれチェック』をクリック
  2. チェックされた箇所が赤色で表示
  3. 修正候補を選択、『すべて修正』をクリック

上記の操作で、表記を統一することが可能です。

Tomarigi

Tomarigi』は青山学院大学の日本語表現法開発プロジェクトが独自に開発したツールです。

記事作成用の端末にダウンロードして使用するため、インターネット上で文章を送信する必要がなく使いやすいのが特徴といえます。

更に、設定をカスタマイズできるので便利ですよ。

動作環境と使い方
・動作環境
Windows 7以降

  1. チェックしたい文章をメイン領域に入力
  2. ツールバー右端の『チェックアイコン』をクリック
  3. 自動でチェック開始

上記の操作で、数秒あればチェックが完了します。

Enno

『Enno』は日本語のあからさまなエラーを指摘してくれるツールです。

『誤字脱字』や『変換ミス』『入力後の変換ミス』などを教えてくれます。

チェック項目がシンプルな分、余分余分な指摘が少ないです。

文章の間違いだけを簡単にチェックするのにはちょうどいいツールと言えますね。

  • enno公式サイトにアクセス
  • 画面中央やや右寄りの文章を貼り付ける領域にチェックしてほしい文章を入力
  • 『タイポ/変換ミス/誤字脱字エラーをチェックする』をクリック

以上の操作で、エラー箇所を指摘してくれますよ。

まとめ|表記ゆれ対策で漢字などを統一しよう

この記事を読んで表記ゆれのことや表記ゆれを防ぐポイントがわかりましたね。

記事を公開するときは、自分の目視だけではなく第三者の目やチェックツールを使ってチェックすることがおすすめですよ。

記事で解説したように、記事を書いた本人では気づかないミスもあるからです。

実際に、表記ゆれをチェックするツールはたくさんあります。

そのツールを活用しない手はないですよね。

このことから、記事を公開するときは表記ゆれチェックツールを活用して『目視・ツール・目視』のトリプルチェックをする方法がおすすめですよ。

参考にしてくださいね。

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