算用数字と漢数字の使い分け方【その文章は数字表記・横書きで正しい?】

算用数字

「これって算用数字と漢数字どちらで書くのが正解かな」

「数字の部分がなんか読みづらいな」

Webライティングをするとき、数字の書き方について悩んだことはありませんか?

そんなときは算用数字と漢数字の書き分け方について勉強するのがおすすめ!

算用数字と漢数字の使い方にはルールがあります。

そのルールを覚えれば、誰でも分かりやすく数字を書くことができますよ。

実際にルールを守って数字を書くと以下のようになります。

  • 58兆4,105億487万円
  • 一日に五、六百人もの観光客が訪れる。

このように、数字を分かりやすく表記するには、算用数字と漢数字の使い方を覚えるのがおすすめですよ。

そこでこの記事では算用数字と漢数字の使い分け方についてご紹介します。

記事の中で数字をわかりやすく書きたいという人は、この記事をチェックしてくださいね。

算用数字の特徴と漢数字との違いは?

まずは算用数字の特徴についてご紹介します。

  1. 算用数字とは?
  2. 数字の表記には種類がある
  3. 算用数字と漢数字の違いは?

算用数字とは?

算用数字とは、『1、2、3、…』のようなアラビア数字のことです。

算用数字は計算用の数字であるため、数量や順序を表す際に使われます。

算用数字以外にもさまざまな数字の表記方法があります。

数字の表記には種類がある

算用数字のほかにも、数字の表記には種類があります。

数字の代表的な表記方法は以下の3つです。

【数字の種類】

種類表記例
算用数字(アラビア数字)0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
漢数字〇、一、二、三、四、五、六、七、八、九、十
ローマ数字Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ、Ⅷ、Ⅸ、Ⅹ

アラビアやアジア、ヨーロッパといろいろな地域で生まれた数字がありますね。

その中でも日本語の文章の中でよく使うのは算用数字と漢数字です。

次はその算用数字と漢数字の違いについて説明していきます。

算用数字と漢数字の違いは?

算用数字と漢数字には、その使われ方に違いがあるのです。

詳しくは後述しますが、算用数字は数量や順序を表す際に使います。 

その一方で漢数字は、慣用句や熟語に使います。

なぜなら算用数字を使うか、漢数字を使うかによってその文章のわかりやすさが大きく変わるためです。

文化庁の国語分科会では※公用文作成の要領として、わかりやすい文章の書き方が検討されています。
※国の省庁で業務上作成される文章

そのなかで、数字の書き分け方についても検討されています。

わかりやすい文章を書くためには数字の書き分けが重要であるということですね。

そのため、この記事では数字の使い分け方について勉強していきましょう。

算用数字と漢数字の使い分け方

算用数字と漢数字の使い分け方についてご紹介します。

  1. 算用数字
  2. 漢数字

算用数字

単なる数字としての意味しか持たない場合に、算用数字を使います。

単なる数字として扱うケースは以下の3つが挙げられます。

  • 数量
  • 順序
  • 置き換えが可能な数字

数量

数量を表す際には算用数字を使います。

数量は算用数字で書くと読みやすいためです。

たとえば、富士山の標高を算用数字と漢数字で書いてみましょう。

  • 3,776メートル
  • 三千七百七十六メートル

算用数字のほうが圧倒的に読みやすいですよね。

したがって、数量を表す際には算用数字を使いましょう。

順序

順序を表す際にも算用数字を使います。

順序も算用数字で書いたほうがわかりやすいためです。

たとえば、以下の2つの文章で比べてみましょう。

  • 列の前から22番目に並んでいる。
  • 列の前から二十二番目に並んでいる

算用数字のほうがすっきりしていて読みやすいですね。

したがって、順序を表す際には算用数字を使いましょう。

置き換えが可能な数字

単語の中の数字が置き換えられる場合は、算用数字を使います。

数字を置き換えられるということは、単に数を表しているということだからです。

たとえば、数字を置き換えられる言葉は以下のようなものがあります。

  • 徒歩15分
  • 東京駅の10番線

要は数量や順序を表す数字です。

『数字を置き換えることができる→算用数字を使うことができる』という図式が成り立つわけですね。

したがって、単語の中の数字が置き換えられる場合は算用数字を使いましょう。

漢数字

慣用句やことわざなどの古くからある表現に数字が含まれる場合には、漢数字を使います。

なぜなら、昔から漢数字が習慣的に用いられてきたためです。

以下の3つのケースで解説していきます。

  • 慣用句
  • ことわざ
  • 熟語

慣用句

慣用句では漢数字を使います。

慣用句には習慣的に漢数字が使われてきたからです。

たとえば、数字を含む慣用句を漢数字と算用数字で書いてみましょう。

  • 四つに組む
  • 4つに組む

漢数字の方は相撲のイメージが湧き、状態が想像できますね。

算用数字の方は4つがただの数量に見えませんか?

違和感がありますよね。

このように、習慣的に漢数字を用いる言葉に算用数字を使うと読者は違和感を覚えます。

したがって、慣用句は漢数字を使うようにしましょう。

ことわざ

ことわざを書く時にも漢数字を使います。

ことわざも漢数字を使うことが習慣となっているためです。

たとえば、数字を含むことわざを漢数字と算用数字で書いてみましょう。

  • 九死に一生を得る
  • 9死に1生を得る

やはり、算用数字には違和感がありますね。

したがって、ことわざを書く際には漢数字を使いましょう。

熟語

熟語に含まれる数字には漢数字を使います。

なぜなら、数字の有無は関係なく、熟語とは漢字で書くものだからです。

ここで熟語の意味を調べてみましょう。

2字またはそれ以上の漢字で書かれる漢語。

熟語の意味|goo国語辞書(最終閲覧日2021年9月16日)

すなわち、算用数字で書いたら熟語ではなくなるということですね。

たとえば、数字を使った熟語には以下のようなものがあります。

  • 均一
  • 八百屋

これらを算用数字で書いてみましょう。

  • 均1
  • 800屋

熟語ではなくなっていますし、意味も分からないですね。

このように、熟語では単なる数以上に意味を持っている事があります。

したがって、熟語を書く際には漢数字を使いましょう。

算用数字か漢数字か迷う文章を解説

算用数字か漢数字か迷うパターンでどちらを使うと良いか解説していきます。

  1. 桁の大きな数字
  2. あいまいな数字
  3. 住所
  4. 算用数字と漢数字が混じるとき
  5. どちらでもいいとき

桁の大きな数字

桁の大きな数字を書く際には算用数字と漢数字を混ぜて使います。

そうすることで桁数が読み取りやすくなるためです。

たとえば、以下のように算用数字だけで書いてあるとします。

・5,841,054,870,000円

ぱっと見で桁数を把握して、スラスラと読める人はなかなかいないのではないでしょうか。

次に、以下のように漢数字も使って書いてあったらどうでしょう。

・58兆4,105億487万円

桁数を数えなくても、頭からスラスラ読めますよね。

このように、『兆・億・万』のような単位で区切ると桁の大きな数字は読みやすくなります。

実際に文化庁の資料にも以下のように書いてあります。

4 数字を使う際は、以下の点に留意する
ウ 兆・億・万の単位は漢字を使う。

新しい「公用文作成の要領」に向けて(報告)|43ページ(最終閲覧日2021年9月19日)

したがって、桁の大きな数字は算用数字と漢数字を混ぜて表記するようにしましょう。

一方で、算用数字と漢数字を混ぜすぎることには注意が必要です。

『千・百・十』などの『万』より小さい漢数字を使うとかえって読みにくくなってしまいます。

たとえば、先ほどの数字を書き直してみましょう。

・5十8億4千百5億4百8十7万円

とても読みづらいですよね。

『万』以上の単位には漢数字、『千』以下の単位には算用数字を使うと覚えておきましょう。

あいまいな数字

あいまいな数字を書くときには漢数字を使いましょう。

算用数字で書くと読み間違える可能性があるためです。

たとえば、以下の文章で比べてみましょう。

  • 一日に5、600人もの観光客が訪れる。
  • 一日に五、六百人もの観光客が訪れる。

1つ目の文章は、5,600人と読んでしまう可能性がありますよね。

2つ目の文章は、百という数字があるので五千とは読まないで済みます。

したがって、あいまいな数字を書くときには漢数字を使いましょう。

住所

住所の正式な表記は自治体に確認しましょう。

正式な表記は自治体によって異なるためです。

たとえば、横浜市の住所は区によって算用数字を使うか漢数字を使うか分かれています。

横浜市内の区役所の住所を比較してみましょう。

・横浜市南区役所
〒232-0024 横浜市南区浦舟町2丁目33番地
横浜市南区トップページ(最終閲覧日2021年9月16日)

・横浜市旭区役所
〒241-0022 横浜市旭区鶴ケ峰一丁目4番地12
横浜市旭区トップページ(最終閲覧日2021年9月16日)

○丁目の数字の表記が算用数字と漢数字で分かれていますよね。

このように、自治体によって正しい表記は異なります。

正しい表記は自治体に確認するようにしましょう。

ちなみに自分の住所の正しい表記は、自治体から発行された書類で確認することができます。

マイナンバーカードや新型コロナウイルスワクチン接種券などです。

お手元にある書類で確認してみてくださいね。

算用数字と漢数字が混じるとき

算用数字と漢数字が混じってしまうときはそれぞれのルールにのっとって書きましょう。

混在することが避けられない言葉もあるためです。

たとえば、先ほどの桁の大きな数字や住所です。

混在してしまいますが、ルールにのっとって書いているので問題なく読むことができます。

他にも、以下のような言葉があります。

・一家3人

『一家』は熟語なので漢数字で書きます。

一方で、3人のところは家族構成に合わせて入れ替えられますよね。

このように、算用数字と漢数字が混じってしまう言葉があります。

その場合は、それぞれのルールにのっとって書くようにしましょう。

どちらでもいいとき

どちらでも問題ないものは、算用数字か漢数字どちらを使うか決めましょう。

文章全体で統一感を持たせるためです。

たとえば、算用数字と漢数字どちらでもよいのは以下のようなものがあります。

  • 日系2世、日系二世
  • 第1党、第一党

これらの単語は順序を表すようにも感じられますし、熟語のようにも感じられますよね。

どちらでも意味が通じるものは、一度どちらかを使ったら最後まで同じ書き方で文章を書くようにしましょう。

まとめ|算用数字は使い分けが必要

この記事を読んで算用数字と漢数字の使い分け方が分かりましたね。

算用数字を使うのは数量や順序などを表すときでした。

算用数字は計算用の数字のため、数を読みやすくすることができるためです。

実際に数量や順序を漢数字と書き比べてみて、算用数字のほうがわかりやすかったですよね。

また、漢数字を使うのは慣用句やことわざなどを書くときでした。

慣用句やことわざに含まれる数字は単なる数ではないためです。

前後の言葉と合わせて1つの意味を表しているのです。

実際に慣用句やことわざの数字を入れ替えると意味が伝わらなくなることが分かりましたね。

このように、算用数字と漢数字は読みやすさと意味を考えて、正しく使い分けることが重要です。

使い分けを覚えれば、読みやすい文章を書くことができるようになりますよ。

ぜひ意識して文章を書くようにしてくださいね。