【国語の文法問題】日本語の述語の意味と見分けるコツを解説

述語

文章を書いたり、読んでいるときに「わかりにくいな」と思う事はありませんか。

そんなときは、主語と述語の関係がおかしくなっている可能性があります。

主語と述語は文章の骨格です。

述語に注目することで、シンプルでわかりやすい文章が書けます。

たとえば以下のような例文があったとします。

七夕で有名な織姫は機を、彦星は牛の世話が仕事です。

意味は通じますが、なんとなく変だなと思いませんか?

実は、この文章はあるべき述語を省略してしまっています。

そのため、「なにか、おかしいな?」と感じる文章になっているのです。

七夕で有名な織姫は機を織り、彦星は牛の世話をすることが仕事です。

このように少しの改善することで、わかりやすい文章になります。

文章にとって、述語は大切な存在です。

そこでこの記事は、述語について説明します。

述語について詳しく知りたいという人はチェックしてくださいね。

国語の文法でよくある『述語』の意味とは

述語とは何かを以下の3つに分けて説明します。

  1. 意味
  2. 述語を使うメリット
  3. 述語の例文

意味

述語とは、主語を受けて説明する文節のことです。

文節とは、意味の通じる程度に区切った短い文章のこと。

『デジタル大辞泉』によると述語は、以下のように定義されています。

文の成分の一。主語について、その動作・作用・性質・状態などを叙述するもの。
論理学で、判断(命題)において、主語について何か主張されている概念。

goo辞書 | 述語(じゅつご)の意味(最終閲覧日2021年9月2日)

つまり、述語は主語を説明する文章ということ。

この述語を具体的にたとえますと、『どうする』『どうなっている』『なにか』の部分にあたります。

  • 『どうする』→動詞
  • 『どうなっている』→形容詞・形容動詞
  • 『なにか』→名詞+助動詞

こうしてみると、述語は、文末に書かれていることがよくわかりますね。

そのため述語を探すときは文末を見るのが基本になります。

なお、述語の見つけ方の詳細は後述しますね。

述語を使うメリット

述語を使うメリットは、文章がわかりやすくなることにあります。

せっかく書いた文章が、良くわからないでは困っていまいますよね。

以下の2つの文章を見比べてください。

  • 私は、このお菓子は甘い
  • 私は、このお菓子は甘いと思う

Aの文章には述語がありません。

そのため、何がいいたいのか良くわからない文章になっていますよね。

一方で、Bの文章をみてください。

『思う』という述語がはっきりしています。

とてもわかりやすい文章ですね。

このように述語は、適切に使わなければなりません。

わかりやすい文章は、主語と述語が適切にかみ合っています。

述語の例文

述語は、主語を説明する文章です。

具体的には、主語が『どうするのか』『どうなっているのか』『なにか』を説明しています。

以下の例文を見てみましょう。

  • 子猫が(主語)歩く(述語)=主語がどうするのか
  • 子猫は(主語)かわいい(述語)=主語がどうなっているのか
  • 子猫が(主語)いた(述語)=主語がなにか

『歩く、かわいい、いた』が述語です。

述語は文末にあることがほとんどですので、簡単に見つけられます。

どれも主語である『子猫』を説明していますね。

日本語の文中にある述語の見分け方を解説

述語の見分け方には2つの方法があります。

それぞれ詳しく説明しますね。

  • まず述語を見つける
  • 基本三文型にあてはめる

まず述語を見つける

まずは述語をみつけましょう。

述語は基本的に文章の終わりにあるので、見つけやすいからです。

述語は以下のような順番で見つけます。

述語を見つける

主語を見つける

文章がおかしくないか確認する

述語を見つける

述語を見つけるには、文末に注目しましょう。

述語は、基本的に文章の一番終わりにあるのです。

『。』句点の前ですね。

『私は、天気予報で雨が降ることをしっていたのに傘を忘れた。』

このような文章があったとします。

文末と句点に注目してみましょう。

すると、すぐに『忘れた』が述語であるとわかりますね。

もう1つ例文をみてみましょう。

『あの髪の長い女性は、非常に優秀な部長です。』

同じように文末と句点に注目します。

すると、『部長です』が述語だとわかりますね。

どのような文章でも文末と句点に注目すれば述語は簡単にみつかるのです。

ただし、例外が1つあります。

それは倒置法です。

倒置法とは主語と述語を入れ替えた表現方法です。

りんごは(主語)赤い(述語)

赤い(述語)、りんごは(主語)

倒置法を使った場合は、述語が文の先頭にきますので覚えておきましょう。

もしどれが述語かわからなくなってしまった場合は、基本の形に戻してみてください。

通常通り文末に述語がくるので、すぐにわかります。

主語を見つける

次に主語を見つけましょう。

なぜなら、主語と述語はセットで1つの文章になるからです。

主語の見つけ方も難しくありません。

先ほど見つけた述語の『なにが』『だれが』を探しましょう。

たとえば以下の例文を見てください。
『おじいちゃんの畑にあるりんごは、赤い』

ルールに当てはめて考えます。

まず、述語をみつけます。

文末に注目すると『赤い』だとわかりました。

そして、この『赤い』のは『なにか』を文章から探します。

すると主語が『りんごは』だとわかりますね。

最後に確認のために、選んだ主語と述語をつなげて読んでみましょう。

『りんごは赤い』と意味が通じます。

意味が通じた場合は、主語と述語があっているということになります。

ですので、主語と述語はセットで探してみましょう。

文章がおかしくないか確認する

最後に、全体をもう一度読んでおかしくないか確認しましょう。

文章の意味がわかりにくい場合、主語と述語の関係がねじれているからです。

『ねじれ』とは、主語と述語で意味がつながらず文章が理解できない状態のことをいいます。

場合によっては、執筆した文章にこのねじれが発生しているのかもしれないのです。

たとえば以下の例文。

『私の朝食はりんごを食べます』

この文章の主語は『私の朝食は』、述語は『食べます』です。

しかし主語と述語をつなげてみると、『私の朝食は食べます』になります。

これでは意味がわからなくなりますよね。

このような状態を、文章がねじれてるといいます。

これでは意味が通じにくい文章になってしまいます。

こういったときは以下のように、少し言葉を修正してみましょう。

『私は朝食にりんごを食べます』

主語は『私は』、述語は『食べます』で、意味が通じますね。

全体を読んでも違和感がありません。

ですので、必ず最後におかしいところがないか確認が必要です。

基本三文型にあてはめる

基本三文型にあてはめることでも、述語はみつけられます。

基本三文型とは、日本語における基本的な文法です。

それぞれ詳しく説明します。

  • 主語がどうするのか
  • 主語がどうなっているのか
  • 主語は何か

主語がどうするのか

1つめは『主語がどうするのか』という形です。

『どうするのか』とは、動作や存在を表す言葉となります。

  • 人は『歌う』
  • うさぎが『跳ねる』
  • トカゲが『いる』

『走る、飛ぶ、いる』が述語ですよね。

きちんと主語がどうするのか、説明されています。

この『どうするか』の述語は、動詞を使用しています。

主語がどうなっているのか

2つめは『主語がどうなっているのか』を表す形です。

『どうなっているのか』は、性質や状態を表しています。

  • 海は『広い』
  • 山は『高い』
  • 夕焼けが『きれいだ』

『広い、高い、きれいだ』が述語ですね。

この型は『形容詞』または『形容動詞』を使います。

主語は何

3つめは『主語はなに』という形です。

『名詞+助動詞』の形を使います。

助動詞とは、品詞につく言葉です。

助動詞だけでは意味が通じないため、他の品詞の後ろに付きます。

  • 彼女は『科学者だ』
  • 私は『Webライターだ』
  • それは『子猫だ』

名詞を使用しているため、述語らしくないかもしれません。

しかし、主語を説明している言葉と考えれば述語であると理解できます。

述語を理解する4つのコツ

述語を理解するために、4つのテクニックを紹介します。

  1. 1つの主語に1つの述語
  2. 主語と述語を合わせる
  3. 述語を最初の方に書く
  4. 述語を省略しない

1つの主語に1つの述語

主語を1つ、述語を1つという文章は、内容が簡潔になります。

なぜなら、複雑であればあるほど、文章はわかりにくくなるからです。

1つの主語に1つの述語の例文
『ライオンはとても早く走ります。』

主語は『ライオンは』、述語は『走ります』です。

とてもシンプルでわかりやすいですね。

では、次のような例文はどうでしょう。

『ライオンは非常に早く走り、大きな牙をもっていて、オスの体重は250キロを超えることもありますが、別名百獣の王と呼ばれています。』

たくさんのことを伝えようして、わけがわからなくなっています。

その場合は以下のように改善してみましょう

ライオンには以下の特徴があります。

  • 早く走る
  • 大きな牙を持っている
  • オスの体重は250キロ以上
  • 百獣の王と呼ばれている

主語と述語を1つずつにしました。

更に箇条書きにすることで、よりシンプルに表現できましたね。

ですので、なるべく1つの主語に1つの述語にしてみましょう。

主語と述語を合わせる

主語と述語を突き合わせてみることも、方法の1つです。

具体的に例文を見てみましょう。

『南極で暮らしているペンギンは、二本足で立って歩く飛べない鳥です。』

この例文の主語と述語をルール通りに探してみましょう。

まず、文末に注目して述語を探します。

『鳥です。』が述語になりますね。

そして、述語の『なにが』に当たるものが主語です。

『ペンギンは』が主語ですね。

抜き出した主語と述語を合わせてみましょう。

『ペンギンは、鳥です』となり意味が通じる文章となりますね。

もしも、意味が通じなければその文章はねじれていると判断します。

特に長い文章は、このねじれが起こりやすい傾向があります。

なぜなら、長い文章は主語と述語の間が広く空いてしまうからです。

近くであればすぐに確認ができます。

しかし、遠くなると確認作業も大変になったり、見落としたりする原因になります。

ですので、よくわからない文章だなと感じたら主語と述語を合わせて確認しましょう。

述語を最初の方に書く

述語を最初の方に持っていくことも、理解の1つです。

つまり、文章をなるべく短くシンプルにするということです。

そうすることで、文章が簡潔になり全体がすっきりとします。

たとえば、以下のような長い文章があります。

そんなことを忘れるはずもなかったのに、すぐに返事ができなかったのは、私が毎日毎日の仕事が辛く、みんなとも話をしなかったし遊ばず、彼にも話をしないようにしていたので、彼はそれを知っていて、可愛そうだ哀れだと思っていたからだが、それを思うとどうしようもなく可愛そうに思えて仕方がない。

ここから述語を探すのは大変ですよね。

この文章を短くし述語を、文の始めに持ってきてみましょう。

私はそんなことを忘れるはずもなかった。
私がすぐに返事ができなかったのは、毎日仕事が忙しかったからだ。
私はみんなとも話をしなかった。
そして、遊ばなかった。
彼にも話をしないようにしていた。
彼はそれを知っていた。
そして、彼はそんな私を可愛そうで哀れだと思っていた。
だから、何も言わなかった。
そんな彼を思うと、可愛そうに思える。

この場合の述語は、『なかった、忙しかったからだ、しなかった、遊ばなかった、していた、していた、思っていた、言わなかった、思える』です。

すっきりとした短い文章のほうが、記憶にも残りやすいかもしれません。

文章は長すぎると、始めに何を言っていたのか忘れてしまいます。

ですので、述語は最初の方に出して文章をシンプルにすることが大切です。

述語を省略しない

述語を省略してしまうと、意味の通らない文章になってしまうかもしれません。

なぜなら、述語は主語とは異なり省略できない役割を持っているからです。

『誕生日に、ケーキとジュースとプレゼントを貰います』

なんとなく意味が通じます。

しかし、述語を省略しているため違和感のある文章になっています。

以下のように丁寧に述語を入れることで、わかりやすい文章になります。

『誕生日に、ケーキを食べて、ジュースを飲んで、プレゼントを貰います』

なお、この文章の主語は『私は』ですが、省略されています。

主語は述語と異なり、省略できるのです。

述語の一覧を紹介

述語になれる品詞は以下の4つと決まっています。

  1. 動詞
  2. 形容詞
  3. 形容動詞
  4. 名詞+動詞

動詞

動詞とは動作、作用、状態、存在などを表します。

ウ段で終わるのが特徴です。

【動詞の一例】

飽きる祈る
打つ使う
傷む励ます
2021年9月4日時点

述語を探すときの参考にして下さいね。

形容詞

形容詞は性質や状態を表します。

終わりの形が『~い』となります。

【形容詞の一例】

楽しい長い
かっこいい優しい
冷たい甘い
2021年9月4日時点

形容動詞

形容動詞は、形容詞の補助役です。

性質や状態を表しています。

形容動詞は、終わりの形が『~だ』となります。

【助動詞の一例】

自由だ大切だ
好きだ大丈夫だ
真っ黒だ元気だ
2021年9月4日時点

名詞+動詞

名詞とは人、ものなど文書で主語となれるもの。

動詞とは動作、作用、状態、存在などでした。

名詞に動詞をあわせると述語になるのです。

【名詞+動詞の一例】

Webライターだ社会人だ
人気者だ楽しみだ
富士山だ日曜日だ
2021年9月4日時点

まとめ|日本語の述語を理解しよう

この記事では、述語について説明しました。

わかりやすい文章を書くためには、述語を理解することが必要ですね。

なぜなら述語は主語とともに、文章の軸となる存在だからです。

述語を理解するポイントは4つありました。

・1文に1つの主語と述語
・主語と述語を合わせる
・述語は最初の方に登場させる
・述語を省略しない

わかりにくい文章は、このポイントに従って文章を改善すると読みやすくなりましたね。

特に長い文章になると、述語がわかりにくくなるのでシンプルを意識しましょう。

述語は基本的に文章の最後にあります。

文章を全部を読まなければ述語が理解できません。

したがって、わかりやすい文章にするためには4つのポイントを守りましょう。

文章作成に迷ったときは、参考にしてくださいね。