「文章をどうやって書けばいいかわからない」「繰り返し書いても、うまく書けている気がしない」
ライターとして活動するなか、あなたもこのように感じたことはありませんか?
そんなときは、『記事のフォーマット※』に沿って書いていくのがおすすめ。
※フォーマットとは、書式や型のこと
フォーマットに従って書くことで、過不足なくまとまった文章が書けるようになります。
実際に、わたしも型に沿って書くようにしたことで、クライアントに満足してもらえる機会が増えるようになりました。
このことから、ライターが文章を書くときには、基本的に記事のフォーマットに沿って書くことをおすすめします。
そこでこの記事では、『記事の書き方』や『事前準備』、『守るべきルール』についてご紹介します。
ライターとして、「クライアントや読者に認められる記事を書きたい」という人は、ぜひこの記事をチェックしてください。
Webライターは記事(文章)を書く目的を知ろう
まず書く前の準備として、記事の目的を知ることが大切です。
知っておくべきことは、以下の2つ。
- 正しい情報を伝えること
- 相手の悩みを解決すること
正しい情報を伝えること
ライターは読者が困っていることに対して、正しい情報※を伝えることが大切です。
※正しい情報とは、理由や根拠がはっきりとした信憑性の高い情報のこと
なぜなら、読んだ読者に悪影響をもたらさないため。
たとえば、「これを飲めば病気が治る」という根拠のない記事を書いたとしましょう。
これを鵜呑みにした読者が病気を悪化させた場合、「あなたの記事を読んだことで悪化した」ということになりかねません。
極端な例ではありますが、医療に関することだけでなく、読者に悪影響を与えてしまう記事の評価は上がりません。
そのため、情報を伝えるうえでのリスク管理として、『正しい情報』を伝えるようにしましょう。
正しい情報の入手方法
ライターの情報のとり方として、多くはインターネットを用いることになります。
正しい情報をとるために、特定の人にしか書けない記事を参考にしましょう。
理由としては、信頼できる情報である可能性が高いから。
いまや、『Twitter』や『無料ブログ』を使うことで、誰でも簡単に記事が書けます。
インターネット上の記事は『誰でも書ける』ことから、信ぴょう性の低い情報が多いのも事実。
そのため、特定の人しか書けない信頼できる情報を参考にすべきです。
具体的には、以下の3つは信ぴょう性が高いといえます。
- 一次情報(自分自身が調べたデータや経験からわかる情報)
- 企業の公式サイト(例)Google、Apple
- 専門家や省庁データ(例)〇〇大学、文化庁
読者に正しく伝えるために、まずは自身が『正しい情報』をとるようにしましょう。
相手の悩みを解決すること
ライターは、読者の悩みを解決するような記事を書きましょう。
なぜなら、読者は悩みを解決できていないから。
あなたもなにか調べるとき、わからないことや悩みがあるから検索しますよね。
たとえば『黒いシャツのおすすめ』を知りたいのに、『白いシャツのほうがおすすめ』のように的外れな記事であれば、きっとあなたは読まないでしょう。
いくら有益な情報を伝えても、読者の求めるゴールに合わせないと悩みを解決することができません。
そのため、読者の悩みをきちんと解決する文章を意識しましょう。
読者の知りたいことをリサーチする
読者の悩みを理解するために、必ずリサーチ※をしましょう。
※リサーチとは、細かく調べること
理由はシンプルで、調べないとわからないからです。
たとえば、街ですれ違った人の悩みをずばりと見抜くことはできませんよね。
そのため、必ず悩みについて調べる必要があります。
リサーチの手順は以下のとおり。
- 検索するキーワードを決める
- ラッコキーワードにアクセス
- サイト内の検索欄にキーワードを打ち込む
- サジェスト※が表示される
- そのなかで案件に必要な情報を、Googleで再検索
- 上位表示されている10件に目を通し、内容と傾向をメモする
※サジェストとは、『よく一緒に検索されているもの』を表示する予測変換機能のこと
この手順でリサーチすれば、ある程度読者の悩みを理解することができます。
Webライター必見!文章の書き方を例文で解説
ここからは、記事の書き方について解説します。
必要な手順は、以下の7つ。
- テーマを決める
- 構成を決める
- リード文を書く
- 本文をPREP法で書く
- まとめを書く
- 推敲をする
- タイトルを決める
テーマを決める
記事を書き始める前に、まずはテーマを決めましょう。
テーマとは、『記事の主題』のことを指します。
簡単にいうと、『なにについて書くか』ということです。
テーマが決まっていない文章はまとまりがなく、読者に情報がうまく伝わりません。
たとえば家を建てるとき、『和風』というテーマを決めることで、障子や土間といった統一感のある家に仕上がります。
これは、文章も同じ。
『テーマ』として方向性やゴールを決めることで、必要な情報がまとまります。
そのため、かならずテーマを決めてから記事を書くようにしましょう。
『記事を書く目的』がテーマになる
ライターは案件内容によっては、クライアントから渡されるキーワードをもとに記事を書きます。
「でも、ここからどうやってテーマを決めたらいいのかわからない」という方も多くいるでしょう。
そこで、そのキーワードから『記事を書く目的』を決めましょう。
目的が決まると記事の方向性が見え、テーマが決まります。
具体例は以下のとおり。
(例)初心者ライターに向けて、読まれる記事の書き方を教える
『だれに、なにを伝える』という目的が決まっており、これこそがテーマになります。
これは、5W1Hを意識すればもっと具体的になります。
詳細は、あとで説明しますね。
構成を決める
テーマが決まれば、記事の構成※を決めましょう。
※記事の構成とは、いわゆる『もくじ』に当たる部分のこと。
そうすることで、記事の『主張』や『結論』がブレないからです。
たとえば、『記事を書く前にリサーチすべき』ということを主張する場合、構成の有無でどちらが伝わりやすいでしょうか。
構成がない場合:『自由に話す』
「読者の悩みをリサーチすべき。リサーチすればPREP法で書く。何度も書いているうちに、習慣的に書けるようになる」
構成がある場合:『本題』『理由』『具体的な方法』
「読者の悩みをリサーチすべき。なぜなら、悩みは聞かないとわからないから。ラッコキーワードを使うことでリサーチできる。」
構成がない場合はあれこれ話していて、なにを『主張』しているのかわかりません。
構成がある場合は話が脱線せず、リサーチするべきという『主張』がブレずに伝わります。
そのため、まとまった文章を書くために必ず構成を決めるようにしましょう。
実際に、構成を決める手順は以下のとおり。
- テーマを決める(前述)
- キーワードをリサーチする(前述)
- 必要な情報を書き出しておく(前述)
- 集めた情報を取捨選択する(読者の悩みを解決する情報に絞る)
- 選択した情報を、『タイトル→リード文→見出し→まとめ』の流れで書く
このように構成を作ることで、それ以降の執筆がスムーズに進みます。
リード文を書く
記事を読んでもらうためには、リード文※が重要になります。
※リード文とは、記事の冒頭にある『導入文章』のこと
なぜなら読者はリード文を見て、その先を読むかどうか判断するから。
そもそもインターネットには、情報がたくさんあります。
自分が書いた記事と同じようなサイトも、数多くあるもの。
そのため、リード文で読者に「この記事を読みたい!」と思わせなければ、すぐに他サイトに移動されてしまいます(この行為をされる確率を直帰率といいます)。
極端な例でいうと、入り口が汚れていて、置かれている商品もきちんと整理されていないお店には入りたいと思わないですよね。
しかし入口がきれいで鮮やかなうえ、商品がきちんと整理されているお店には、「ちょっと入って見てみよう」という気持ちになるでしょう。
文章も同じく、『入りの部分』で魅力を伝えることで、続きを読んでもらうことができます。
そのため、リード文は力を入れて書く必要があります。
リード文の書き方
では、実際にどのように書くのか。
リード文に必要な要素は、以下の6つ。
- 共感・問題提起(なにが問題か)
- 結論・解決(なにを伝えたいか・なにが解決するか)
- 根拠(なぜそういえるか)
- 要点(なにが書かれているか)
- メリット(なにが得られるか)
- 記事の推奨(おすすめする)
本記事の『リード文』もこの手順で書いています。
さらに、以下の2つも意識するとなお良いです。
- 300~400文字程度(長すぎると読んでくれないから)
- 最後に書くこと(内容が決まっていないのに書くと、本文とのずれが生じるから)
ぜひ参考にしてみてください。
本文をPREP法で書く
本文は、必ずPREP法で書くようにしましょう。
こうすることで、読みやすい文章が書けるからです。
そもそもPREP法とは、以下の順序で書く文章の型のこと。
- P:Point(結論)
- R:Reason(理由)
- E:Example(たとえ、根拠)
- P:Point(結論)
まず結論を述べ、あとからその道筋を伝えるため、なにをいいたいのかが伝わりやすくなります。
実際の文章にあてはめると、以下のとおり。
- P(結論):わたしはお腹が減った。
- R(理由):なぜなら、朝からなにも食べていないから。
- E(根拠):実際に、昼間はおなかがずっと鳴っていた。
- P(結論):だから、わたしはお腹が減っている。
結論から話すことで、『お腹が減っていること』がはっきりと伝わりますよね。
さらに、『理由』や『根拠』で内容がつながり、納得できる文章になります。
そのため、文章はPREP法にあてはめて書くようにしましょう。
まとめを書く
本文を書き終えたら、文章のまとめを書きましょう。
理由は、読者の頭の中を整理させるため。
記事を最後まで読むと、前半部分でなにをいっていたのか忘れてしまうことは結構多いです。
バラエティ番組でさえ、見終わったあとに、前半部分がどんな内容だったかはっきりと思い出すのは難しいでしょう。
楽しむだけが目的であれば、まとめは必要ありません。
しかし、読者は悩みを解決するために記事を読みます。
最後のまとめで、読者に「前半はこのような内容だったな」と思い出させるようにしましょう。
そうすることで、悩みを解決するための行動を整理することができます。
まとめの書き方
前提として、まとめを書くときは以下の3つを意識しましょう。
- シンプルに書く(わかりやすくするため)
- 300~400文字(多すぎると忘れてしまうため)
- 本文のあとに書く(本文とのずれを生じさせないため)
そもそもまとめは、記事で述べた内容を要約して伝えるものです。
ダラダラ書いて読者を迷わせないように、この3つは必ず意識して書くようにしましょう。
まとめの書き方は以下のとおり。
- 読んでわかったこと
- 結論
- 理由
- 根拠
- 結論
- 推奨
本記事の『まとめ』もこの構成で書いているので、ぜひ参考にしてみてください。
推敲をする
記事を書き終えたら、必ず推敲※をしましょう。
※推敲とは自分で見直しをすること
そうすることで、誤字脱字や文章の読みやすさを確認できます。
そもそも見直しは、生活においても重要なこと。
たとえば出かける前、『締めたと思っていた窓の鍵が開いていた』といった経験はないでしょうか。
見直しは、不備や重大なミスに気付くために必要なのです。
これは、文章でも同じ。
自分の文章を読み返すと、誤字や内容の矛盾に気付くことができます。
そのため、書き終えたら必ず推敲し、修正しながら記事の質を高めましょう。
時間をおいて行う
前提として、推敲は時間をおいてから行いましょう。
なぜなら、自分の文章を客観的に見ることができるから。
たとえば、衝動買いした服を数日後に着たとき、「あまり似合わないな」と感じた経験はないでしょうか。
このように時間を置くことで、自分を客観的に見ることができるようになります。
執筆直後は達成感もあり、文章の矛盾に気づくことができません。
そのため、最低でも『一晩以上』おいてから推敲するようにしましょう。
推敲のポイントを把握する
推敲のポイントは数多くありますが、まずは案件のマニュアルに沿っている内容かどうかを確認するようにしましょう。
それに加えて、基本的なポイントは以下のとおり。
- 文章に矛盾はないか
- 過不足なく書けているか
- 誤字脱字はないか
- 重複表現はないか(1行に同じ単語を2回以上使わない)
- 語尾の統一(「です、ます」か「だ、である」)
- 同じ語尾を3回以上繰り返さない(~です。~です。~です。)
- 句読点の数は適切か(1文に3つまでが適切)
これらを参考に、自分の文章を推敲してみましょう。
タイトルを決める
タイトルは、見ただけで内容がある程度わかるものにしましょう。
なぜかというと、自分のサイトをクリックしてもらうためです。
たとえば『ライターとしての文章の書き方』を知りたい場合、あなたなら以下のどちらをクリックしますか?
- 収入を10,000円アップさせる方法
- 初心者ライター必見!読みやすい文章を簡単に書くポイント5選
前者は直接的でないため、タイトルだけでは『文章の書き方』について書かれていることがわかりません。
しかし後者は、『初心者ライターに対して文章の書き方を伝えている』ことがタイトルを見ただけで理解できます。
読者はタイトルを見て、自分の求める情報がありそうなサイトをクリックします。
そのため、内容がある程度わかるようなタイトルにしましょう。
大前提:30文字以内にする
タイトルは、『30文字以内』で書きましょう。
というのも、Googleの検索結果に30文字前後しか表示されないからです。
検索結果から読者はタイトルを見て、自分の知りたいことが書かれていそうな記事をクリックします。
そのため、タイトルに重要な部分が表示されていなければ、いくら内容が有益であっても読者は気付くことができません。
そのため、タイトルは『30文字以内』で書くようにしましょう。
タイトルを決める8つのポイント
タイトルを決めるポイントは、たくさんあります。
なかでも重要なポイントは、以下の8つ。
- タイトルと内容を一致させる(訪れた読者を裏切らない)
- 数字を入れる(例)〇〇に重要な『3つ』のこと
- 簡単にできる(例)『初心者でも簡単!』『3分でできる』
- ターゲットが明確(例)『〇〇で悩む人』必見!
- 役立つことがわかる(例)『〇〇に必要』なこと
- インパクトがある(例)『まだ知らないの?』『いまなら間に合う!』
- キーワードを入れる(例)『ブログタイトル』を決めるポイント
- 情報がまとまっている(例)『〇〇まとめ』『〇〇に必要なすべて』
これらを参考に、タイトルを決めていきましょう。
読まれるコツは2つの方法を順守すること
文章を読んでもらうために、以下2つのポイントを意識しましょう。
- ノウハウを提供する
- 5W1Hで情報を具体的にする
ノウハウを提供する
記事を読んでもらうためには、ノウハウ※を提供するようにしましょう。
※ノウハウとは、ものごとの具体的な『手順』や『方法』に関する知識のこと
その理由は、読者は知識ではなく解決策を求めているから。
そもそも読者は記事(文字)を読みたがっているのではなく、自分の悩みを解決してくれる方法を必死に探しているのです。
たとえばライターを目指す読者に、『Webライターの歴史』や『稼ぐ仕組み』などの知識だけ与えても、実際にどう行動すべきかという解決にはなりません。
しかし「ライターとして稼ぐためには、まず〇〇から取り組む」のように、〇〇部分で具体的なノウハウを提供するとどうでしょう。
ライターとして稼ぐための具体的な方法がわかり、読者の悩み解決につながります。
そのため、記事を書くときはノウハウを提供し、読者の悩みを解決するようにしましょう。
箇条書きにする
ノウハウを伝えるには、箇条書きがおすすめ。
理由はシンプルで、見やすいからです。
たとえば、以下のとおり。
- インターネットで、『CrowdWorks』にアクセス
- 『会員登録(無料)』をクリック
- 名前や連絡先など、必要事項を記入
- 登録完了
- 『仕事を探す』をクリック
- 『ライター』で検索
- 気になる案件に応募
- お互いに合意されれば、契約完了
- 9.ライターの仕事がスタート
手順にそって箇条書きにすると、どのように進めていいかわかりやすいですよね。
そのため、ノウハウを提供する方法の1つとして、箇条書きがおすすめです。
5W1Hで情報を具体的にする
記事を読んでもらうためのもう一つのポイントは、5W1Hで情報を具体的にすることです。
なぜかというと、過不足のないわかりやすい文章になるから。
そもそも5W1Hとは、文章を具体的に伝える型の一つ。
- When:いつ
- Where:どこで
- Why:なぜ
- What:なにを
- Who:だれが
- How:どのように
たとえば、5W1Hに当てはめない例は以下のとおり。
「ライターとして稼ぐ方法を解説します」
これでは、『どこで』『だれが』『なんのために』『どのように』の部分がなく、具体性に欠けますよね。
では実際に、5W1Hに当てはめると以下のとおり。
「この記事では悩みを解決するため、稼ぐ方法を現役ライターが実例を交えて解説します」
- When:読んでいるいま
- Where:この記事で
- Why:悩みを解決するため
- What:稼ぐ方法を
- Who:現役ライターが
- How:実例を交えて解説
このように5W1Hの型に沿って書くだけで、前述した文章よりも具体性がぐっと増します。
そのため記事を書くときは、5W1Hで具体的な文章を心がけましょう。
6W2Hでもっと具体的にすることも可能
6W2Hとは、前述した5W1Hに以下の2つを加えたもの。
- Whom:だれに
- How much:いくら
こうすることで、さらに具体性が増します。
先程の文章にあてはめると、以下のようになります。
「この記事では、稼げないライターの悩みを解決するため、初心者でも稼ぐ方法を現役ライターが実例を交えて無料で解説します」
- Whom:稼げないライター、初心者
- How much:無料で
5W1Hの文章より、さらに具体的になりましたよね。
使える場面であれば、積極的に6W2Hを意識して執筆しましょう。
ライティング時にライターが守るべきルール
ライターとして働くうえで、最低限守るべきルールが以下の4つ。
- レギュレーションを守る
- トンマナを守る
- 著作権を守る
- 納期を守る
レギュレーションを守る
1つ目は、レギュレーション※を守ること。
※レギュレーションとは、ライターが記事を書くうえでのルールをまとめたもの
規定を守れないライターは継続した仕事をもらえないか、途中で契約が切られてしまいます。
これはライターに限った話ではありません。
学校には『校則』、会社では『業務規程』があります。
注意されても規定を守らないとき、学校では『退学』、会社では『クビ』になるケースもありますよね。
ライターも継続して仕事をするために、レギュレーションは必ず守りましょう。
レギュレーションは、サイトの統一化に必要
基本的にライターは、クライアントからレギュレーションを守って執筆します。
ではなぜ、クライアントはレギュレーションを提示するのか。
それは、統一されたサイトを作るためです。
クライアントは複数のライターに記事を依頼することが少なくありません。
そのとき、ライターごとに切り口の違った書き方をしているとどうでしょう。
サイトの統一感がなくなり、読者や検索エンジンから正しい評価をもらえません。
たとえば、『日本酒専門店』にウイスキーやビール、種類が豊富なジュースがおいてあると困惑しますよね。
そのため、統一感のあるわかりやすいサイトを作るため、レギュレーションが存在するのです。
トンマナを守る
2つ目は、トンマナを守ること。
そうすることで記事に統一感が出るため、情報が伝わりやすくなります。
そもそも、トンマナとは『トーン&マナー』のこと。
『口調』や『様式』をそろえることで、サイトの印象やコンセプトに統一感をもたせることをいいます。
たとえば『マクドナルド』は、ポップなロゴデザインにあわせ、陽気な店内BGMにカラフルな背景が設定されています。
そのため、マクドナルドはポップで明るい印象を持ちますよね。
このように統一感をもたせることで、情報が伝わりやすくなるのです。
トンマナを守るための7つのポイント
では実際、文章ではなにを意識して書いていくのか解説します。
ただその前に、基本的にはクライアントのレギュレーションに従いましょう。
なぜなら、クライアントの求めるコンセプトに合わせるためです。
あくまでライターは、クライアントの求める商品を提供することが仕事。
そのため、まずはレギュレーションに従って文章を構成しましょう。
それを踏まえたうえで、基本的に統一すべきポイントは以下の7つ。
- 文末や語尾(例)『です、ます』『だ、である』
- テイスト(例)丁寧、厳しい、笑い、フランク
- 文字フォント
- 数字や記号のサイズ(例)半角、全角
- 文字の閉じ開き(例)有難う→ありがとう、尚→なお
- 単語の統一(例)ネット→インターネット、スマホ→スマートフォン
- 自称(例)ぼく、わたし、自分
これらを参考に、文章のトンマナを守るようにしましょう。
著作権を守る
3つ目は、著作権を守ること。
なぜなら、他者の作品を無断で使用する行為は、『犯罪』になるから。
公益社団法人著作権情報センターのホームページでは、以下のように述べられています。
「著作権のある著作物を著作権者の許諾を得ないで無断で利用すれば、著作権侵害となります」※
著作権侵害は犯罪であり、被害者である著作権者が告訴することで侵害者を処罰することができます
引用:公益社団法人著作権情報センター|著作権侵害・罰則など(最終閲覧日2021年9月5日時点)
つまり、許可なく他者の作品を使用した際には、法律違反になるのです。
さらに具体的な罰則は、公益社団法人著作権情報センターによると、「10年以下の懲役又は100万円以下の罰金」※と述べられています。
公益社団法人著作権情報センター|著作権侵害・罰則など(最終閲覧日2021年9月5日時点)
ちょっとした出来心で人生を狂わせないために、著作権は必ず守りましょう。
一次情報でオリジナルの話を書く
ライターとして記事を書く際には、積極的に一次情報を用いましょう。
理由としては、説得力があって信頼できる記事になるから。
たとえば以下の文章で、説得力が高いのはどちらの文章でしょうか。
「一般的に、読者の求める記事を書くためには、リサーチをすることが大切だといわれています」
「わたしが読者の悩みをリサーチして記事を書くようになってから、クライアントに満足していただく機会が増えたため、リサーチすることが大切だといえます」
前者は根拠がありません。
それに比べ、後者は自身の経験から書かれているため、説得力の高い文章になっています。
このように説得力を高めるため、一次情報を用いて記事を書くようにしましょう。
引用する
必要性があるものに関しては、引用するようにしましょう。
この方法でも、著作権侵害にはなりません。
文化庁は引用に関して、以下のように定めています。
「[1]公正な慣行に合致すること、引用の目的上、正当な範囲内で行われることを条件とし、自分の著作物に他人の著作物を引用して利用することができる」
引用:文化庁|著作物が自由に使える場合(最終閲覧日2021年9月5日時点)
このように必要性があるものに関しては、『引用』を用いることで、より文章に説得力をもたせましょう。
Webサイトの引用方法
実際に、Webサイトを引用する方法は以下のとおり。
- 引用する部分を「」で囲む
- 文章は1文字も変えず、そのまま書く
- 「」のあとに、※を入れる
- 引用した文章の下に、『※引用:サイト名|題名(最終閲覧日◯年◯月◯日時点)』と書く
- 『サイト名|題名』部分に、サイトのURLを貼り付ける
具体例は、先ほどの文化庁の引用を参考にしてください。
文献や書籍の引用方法
文献や書籍を引用する方法は以下のとおり。
- 引用する部分を「」で囲む
- 文章は1文字も変えず、そのまま書く
- 「」のあとに、(だれ、いつ、どこに)を書く
- 最後の文献一覧に、名前(年号)『タイトル』、出典。を書く
具体例は以下のとおり。
「〇〇は〇〇のようにすべきである」(田中、2015、p.45)と述べている。
【参考文献】
田中太郎(2015)『〇〇について』、〇〇出版。
引用と文献一覧は、このように書くことが望ましいです。
納期を守る
4つ目は、納期を守ること。
これは、クライアントに安心して仕事を任せてもらうために重要なのです。
納期を守れないライターは、クライアントの信頼を失います。
その結果、契約が途中で切られる可能性もあるでしょう。
そもそも期限を守ることは、社会常識の一つ。
小学生でも期限までに宿題をしてこないと、先生に叱られますよね。
仕事をしない社員は会社からの信頼を失い、最悪はクビになるケースもあります。
ライターも同じで、『納期』という最低限のルールを守らなければ、クライアントの信頼を失うことになります。
そのため納期を守り、クライアントに安心して仕事を任せられるライターを目指しましょう。
無理なときは納期の交渉をする
納期達成が無理だとわかれば、わかった時点ではやめに交渉しましょう。
そうすることで、自分の状況をクライアントに知ってもらえるからです。
前もって納期の相談があった場合と、連絡なしに納期が遅れる場合とでは、後者の印象が悪いですよね。
社会の常識として、『報告・連絡・相談』が大切だといわれます。
事前に納期の相談をしておくことで、クライアントは安心して仕事を任せることができます。
そのため、納期に遅れそうな場合は、はやめにクライアントに相談をしましょう。
まとめ|Webライターは文章の書き方を学ぼう
この記事を読んで、『読まれる文章を書くためには、読者の悩みを解決するように書く』ということがわかりましたね。
読者は悩みを解決するために、記事を読みます。
読まれる文章を書きたいのであれば、しっかりと読者の悩みをリサーチしましょう。
記事で解説したように、相手の悩みは聞かないとわからないからです。
実際に、あなたが道ですれ違った人の悩みを、聞かずとも理解することはできませんよね。
読者の知りたいこと、解決したい悩みは調べなければわかりません。
そんなとき、『ラッコキーワード』というツールを使うことで、読者がどんなことで悩んでいるのかがわかります。
このことから、読まれる記事を書くためには、読者の悩みをリサーチして書くようにしましょう。
ぜひ参考にしてみてください。