「三点リーダーの使い方って決まっているのかな……?」
「もしかしてこの記号の使い方にはルールがある?」
「Window・Mac・スマホで書き方(入力方法)が違うのかな」
このようにお悩みではありませんか?
結論を言うと三点リーダー(【…】と記載された記号のこと。三点リーダとも言う。ちなみに【……】は二倍三点リーダーという)の使い方は決まっています。
6通りの使い方と2つのルールがあります。
文章に三点リーダーを使う際は、これらを理解しておくとよいでしょう。
そうすることで文章に対して上手にアクセントを加えられます。
しかしそうなると「三点リーダーを文章に書くとき、どのように入力すればいいのかわからないよ」と疑問に思う人もいるハズ。
そこでこの記事では以下のことを解説します。
- 三点リーダーの使い方
- 三点リーダーを使う際のルール
- 【デバイス別】三点リーダーの書き方
- 【裏技】三点リーダーの位置を変える方法
- 使う際は三点症候群にご注意
- 三点リーダーを使う際によくある質問
現役のSEOライティング講師が豊富な例文を使ってこれらを丁寧に解説します。
この記事を読み終えるころには、三点リーダーを使った文章を上手に書けるようになっていますよ。
三点リーダーという記号の使い方は6通りある
三点リーダー(三点リーダ)の使い方は基本的に以下の6つで決まっています。
- 余韻(時間の経過)を表現したいときに使う
- 沈黙を表現したいときに使う
- 省略を表現したいときに使う
- 謝意を表現したいときに使う
- 記号として使う
- 数学や算数の『余り』として使う
余韻(時間の経過)を表現したいときに使う
三点リーダーを使うことで発言の余韻を(時間の経過)持たせることができます。
次の文章に読み移るまでに三点リーダーという名の『物理的な距離』を意図的に作ることで、読み手の中に時間差が生まれるからです。
例えば以下の文章を読んでみてください。
【三点リーダーで余韻を表現した例文】
そんなことはないよ。あの時はさ。
そんなことはないよ。あの時はさ……。
同じ文章ですが、後者の方が文章に余韻がありますよね。
『そんなことはないよ』という発言の後に、1~2秒の時間があるように感じます。
これは『そんなことはないよ』から『あのときはさ』に読み移る際、1~2秒の時間が実際に生まれているからです。
要するに、『現実世界で発生した時間経過が、まるで物語の中にも発生しているかのように感じている』ということです。
読み手の中で錯覚を起こしているわけですね。
その結果読み移る際の『時間の経過』が、読み手からすると『余韻』に感じられるのです。
このカラクリによって、三点リーダーを使うことで余韻や時間経過を表現できます。
誰が考え出したのかはわかりませんが、なかなか面白い表現方法ですよね。
以上のことから場面に余韻や時間の経過を表現したいときは、三点リーダーをぜひ使ってみてください。
ちなみに、このテクニックは著名な文豪である太宰治も使っていたテクニックです。
金のために生きている、という言葉は、耳にした事が無い、いや、しかし、ことに依ると、……いや、それもわからない、……考えれば考えるほど、自分には、わからなくなり、自分ひとり全く変っているような、不安と恐怖に襲われるばかりなのです。
青空文庫|太宰治『人間失格』(2021年7月1日閲覧)
三点リーダーを使うことでセリフの直前に1~2秒の時間経過があるように感じますよね。
それだけでなく三点リーダーを使い『余韻』を表現することで、困惑している様子もわかります
このように三点リーダーをうまく使うことで、言葉では表現しづらい雰囲気を表すことも可能なのです。
文章を書くときの参考にしてください。
沈黙を表現したいときに使う
三点リーダー で沈黙も表現できます。
【三点リーダーで沈黙を表現した例文】
自分「明日遠足だね」
相手「そうだね」
自分「楽しみだね」
相手「そうだね」
二人「……」
このように沈黙を表現することができます。
何か気まずい場面などを作りたいときは、この方法で沈黙を演出するとよいでしょう。
単に『二人は沈黙した』と記述するよりも、雰囲気をダイレクトに伝えられます。
省略を表現したいときに使う
三点リーダーを使うことで文章を省略させることも可能です。
【三点リーダーで省略を表現した例文】
「それでさ……」
僕が話しを続けようとしたとき、事件は起こった。
小説を頻繁に読む人は、おそらくこのパターンを見たことがあるかもしれません。
「重要な文章ではないけど、わざわざ書くほどのことでもないな「物語に重要な影響を与える文章ではないな」というときに、三点リーダーを使ってみてください。
謝意を表現したいときに使う
三点リーダーは謝意(謝罪の心や申し訳ない気持ち)に使うケースもあります。
これは、「文字だけだと読み手に冷たい印象を与えてしまうのではないか」という書き手の心理が働くからです。
【三点リーダーで謝意を表現した例文:A】
上司「約束の時間に間に合うのか?」
部下「電車に乗り遅れたので、遅刻します。」
【三点リーダーで謝意を表現した例文:B】
上司「約束の時間に間に合うのか?」
部下「電車に乗り遅れたので、遅刻します……」
例文Aと例文Bを比べると、例文Bのほうが謝意、つまり『申し訳ない感情』が伺えますよね。
このように、三点リーダーを語尾に付けることで文章のニュアンスをやわらげることができます。
しかし、『三点リーダー』は本来「ほかにも、もっとたくさんありますよ」といった余韻を表す言葉です。
知っておくと役に立ちますよ。
記号として使う
三点リーダーは記号として使うこともできます。
具体的には以下のように使うことが可能です。
めんつゆ……大さじ2杯
塩……ひとつまみ
卵……2個
鶏もも肉……1枚
おそらく料理本などで見たことがある人もいるハズ。
三点リーダーは文章に対して余韻などを注入するだけでなく、このように記号として用いることもできるのです。
何かをメモするときなどに使ってみてくださいね。
数学や算数の『余り』として使う
三点リーダーは数学や算数の『あまり』でも使われます。
例
10÷3=3…1
小学校の時に習ったことがありますよね。
もしも計算で割り切れないときは、三点リーダーで余りを表現してください。
なお『あまり』を表現する際の注意点としては、三点リーダーを2個並びで使わないということ。
詳しくは後述しますが、三点リーダーは基本的に2個並びで使用します。
しかし数学や算数の『あまり』だけは、1コのみで使うのが正しい形になります。
間違えやすいので気をつけて下さいね。
三点リーダーの使い方にはルールが2つある
三点リーダー(三点リーダ)には厳格なルールはありませんが、暗黙のルールはあります。
そこでここではそのルールを解説しますね。
- 三点リーダーは2個並びで使う
- 文頭に使ってもOK
三点リーダーは2個並びで使う
先ほど簡単に記載しましたが、三点リーダーは『……』のように2個並びで使います(点が6つありますが1つの三点リーダーで点を3つ記入できますので、Web上では2個並びと表現します)。
この表現方法を俗に『二倍三点リーダー』というようです。
なぜこのような使い方・表現方法になったのかというと、昔の印刷技術では三点リーダーを2つ並べないと印刷できなかったからのようです。
Yahoo!知恵袋でこのことに関して解説している方がいらっしゃったので、ご紹介します。
記述によると、「もともと三点リーダーは日本語に存在しない記号で、その記号を使うにあたり日本の印刷技術では2個並べないと印刷できなかったため2個並べる習慣ができた」ということです。
Yahoo!知恵袋|小説の三点リーダーについて。。。(最終閲覧日2021年7月2日)
昔の印刷技術の問題がそのまま習慣となって、その習慣が今も残っているということですね。
このように、三点リーダーは『2つで1セット』で使うことが一般常識となっています。
具体的に言いますと、以下のように使えばOKです。
【三点リーダーを使った例文:A】
あの本には「読者目線で文章を……」と書かれているが、ほかにも読んでもらえる文章の書き方のコツが書いてある。
【三点リーダーを使った例文:B】
仕事が上手くいかない。どうしよう……。
例文A・Bのように、三点リーダーを2つ続けて使う方法が正しい使い方です。
覚えておきましょう。
文頭に使ってもOK
三点リーダーは文頭に使ってもまったく問題ありません。
文章に違和感がないからです。
例えば以下のような文章があったとします。
【三点リーダーを文頭に使った例文】
……なんでそんなこと言うの?
文章に違和感がありませんよね。
むしろ三点リーダーがあることで間を表現でき、発言者の動揺・怒り・悲しみを感じます。
つまり、文脈が読み手にスムーズに伝わっているということです。
コレは使うことに全く問題ないことを意味しています。
したがって文頭に三点リーダーを使うことはOKなのです。
間を作りたいときなどに、どんどん使っていきましょう。
【デバイス別】三点リーダーの書き方
ここでは三点リーダー(三点リーダ)を使う際の実際の入力方法を解説します。
- スマートフォン
- パソコン(Windows)
- パソコン(Mac)
スマートフォン
LINEやTwitterなどSNSで三点リーダーを使いたいときはスマートフォンで操作することが多いですよね。
スマートフォンでの入力方法は次のとおりです。
- 文字入力画面で、『あいう』『ABC』『123』のうち『123』にする
- 『0』のところで上にフリックし入力する
- 『0』を3回タップして選択する
このように操作をすれば、簡単に入力することができますよ。
パソコン(Windows)
パソコンの場合、OSによって入力方法が異なります。
Windowsの場合は次のように入力しましょう。
- ひらがなで『さんてん』と打ち込んで変換
- 中点『・』を3つ続けて打ち込んで変換
以上のような操作で入力できますよ。
『単語の登録』機能を使うと便利
三点リーダーを簡単に入力する方法があります。
Windowsの場合、『単語の登録』機能を使えば素早く入力できますよ。
登録方法は次のとおりです。
- タスクバー上にあるIMEオプション(『あ』と表示されている部分)にカーソルを合わせて右クリック
- 『単語の登録』を左クリック
- 『単語(D)』→『…』と入力
- 『よみ(R)』→『さんてん(『さん』などでもよい)』と入力
- 入力後、同じ画面の下のほう『登録』を右クリック
上記の作業で登録が完了です。
本来は、『さんてんりーだ』と入力しないと『……』は表示されません。
登録することで、『てん』と入力するだけで『……』が表示されるようになります。
『よみ(R)』の部分は、『てん』以外でも『て』や『てんてん』など自分がわかりやすい言葉を入力してくださいね。
この機能を使うことで、キーボード入力がとても楽になりますよ。
パソコン(Mac)
Macの場合は次のように入力します。
- ひらがなで『てん』と打ち込んで変換
- 『・』中点を打ち込んで変換
- キーボードの『option』を押しながら『れ』を打ち込む
以上の方法で入力できますよ。
『ユーザー辞書を編集』機能を使うと便利
Macにも、簡単に入力する方法があります。
『ユーザー辞書を編集』機能を使えば簡単になりますよ。
登録方法を解説します。
- パソコン画面右上の『あ』をクリック
- その中の『ユーザー辞書を編集』をクリック
- 左下に『+|−』があるので、『+』をクリック
- 左側『入力』の欄→『てん』(Windowsと同じように覚えやすい言葉なら何でもOK)
- 右側『変換』の欄→『……』(2つ並べて使うので6つにしています)
上の操作で登録完了です。
三点リーダー以外でもよく使う単語や打ち込むのが面倒な言葉などを登録しておくとキーボードの操作が楽になります。
このような機能をうまく活用することで、執筆スピードが上がりますよ。
文章に書いた三点リーダーの位置を変える方法
もしも文章を書く際にWordやGoogleドキュメントを使用しているのであればフォントの変更で三点リーダー(三点リーダ)の位置を変えられます。
具体的に言いますと、フォントを『欧米式』に変えればOK。
『Abadi』や『Grandview』など、欧米式フォントであれば何でもいいです。
そうするだけで下記画像のように、三点リーダーをベースライン上(以下最下部)に表示させられます。

フォントを変更するだけで、なぜこのような現象を起こせるのかと言いますと、欧文では最下部に三点リーダーを並べるのが一般的だからです。
そもそも日本の場合だと、これまでに記述してきましたように文章の中央に三点リーダーを並べるのが一般的ですよね。
日本にこのような文化(というよりも暗黙のルール)があるために、日本語に最適化されたフォント形式を利用した場合だと三点リーダーは中央に表示されていたのです。
つまりフォントを日本式から欧米式に変更することで、欧米において一般的な表示形式である三点リーダーの位置、つまりは最下部に表示させることができるわけです。
「中央よりも下に表示させる方が好きなんだよな」という方は、この方法で三点リーダーの位置を変更してくださいね。
そうすることで、一味違った雰囲気を文章に味付けすることができます。
英語だと『…』は【ellipses】と言う
『フォントを変更することで、三点リーダーの位置を変えられる』と記述しましたが、先ほどの最下部三点リーダーは厳密に言うと三点リーダーではありません。
三点リーダーの類似記号とも呼ぶべき存在であり、正規名称は【ellipses(イリプス)】と言います。
ただですね、名称は確かに違うのですが基本的な使い方は日本語の時とそれほど変わりません。
以下のようにためらっているときの表現にellipsesを使えるからです。
【ellipsesを使った例文】
Um…I thought Mike ate Sushi
《うーん、マイクが寿司を食べたと思ったんだよ》
文章に違和感がありませんよね。
そのためellipsesも三点リーダーと同じ感覚で使用することができます。
ただし、この時の注意点としては二倍三点リーダーは使わないということ。
日本であれば二倍三点リーダー、つまり2回分の三点リーダー(……)で表現していました。
しかし英文の場合だと3つの点、すなわち1回文の三点リーダー(…)のみでOKなのです。
英文を書く際にellipsesを用いるのであれば、間違えないように気をつけて下さい。
ちなみに余談になりますが、欧米だと以下のように目次名とページ数をつなげる際にもellipsesを使います。
【ellipsesを使った例文】
I like an apple……10 pages
豆知識として覚えておきましょう。
三点リーダー(三点リーダ)症候群に注意
三点リーダー(三点リーダ)症候群とは、文末に三点リーダーを多用してしまうことをいいます。
三点リーダーは文章の表現を広げるために便利な記号です。
しかし、多用することで読み手に悪印象を与える場合があります。
例えば以下の文章を読んでみてください。
【三点リーダーを使いすぎな例文】
今日も雨か……。
梅雨は明けたというのに……。
なんということだ……。
早く晴れないかな……。
【三点リーダーを適度に使った例文】
今日も雨か……。
梅雨は明けたというのに、なんということだ。
早く晴れないかな。
同じ意味の文章ですが、前者は少し鬱陶しいですよね。
すべての文章に三点リーダーを使っているために読んだ時のテンポが悪くなり、このような印象になるのです。
それに付け加えて、読んでいて心なしか気分が沈みますよね。
読み手にこのような心理的悪影響を与えてしまうのは明らかによくありません。
その一方で三点リーダーを一度しか使っていない文章は前者に比べて、テンポが良く読みやすいです。
以上のことから三点リーダーは使いすぎないように気を付けましょう。
三点リーダー症候群を発症させるときの心理を考察
三点リーダー症候群の人は、文末に三点リーダーを付けることで読み手に「自分の気持ちを察してほしい」という意図があります。
なぜかというと、自分の気持ちを断言するのが怖いからです。
【三点リーダーを使った例文】
Aさん「○月○日に飲み会をするけど来られそう?」
Bさん「ありがとう…」
上の会話文は、飲み会に誘われて「行きたい!」とは思っているけれど「仕事で行けないかもしれないな」という気持ちを表現しています。
例文のように、ハッキリと自分の気持ちを伝えてしまうと「話がこじれてしまうのではないか」と思うことがありますよね。
このような状況のときに、直接気持ちを伝えずに三点リーダーを使って「相手に自分の気持ちを察してもらう」方法を取ります。
こうすることで、ズバッと答えを断言できない状況のときにその場を上手くすり抜けられるのです。
そのためついつい三点リーダーを多用してしまい、三点リーダー症候群を発症させてしまう人が多いのです。
三点リーダーに対してよくある3つの質問
ここでは三点リーダー(三点リーダ)でよくある質問にお答えしていきます。
- 三点リーダーは句点とは違うのですか?
- 三点リーダーと句点はどのように併用すればよいのですか?
- 三点リーダーは他の記号で代用できますか?
- ビジネスシーンでは三点リーダーは使えますか?
三点リーダーは句点とは違うのですか?
三点リーダーは、句読点とは違います。
見た目の違いもありますが、大きな違いは『役割』です。
【三点リーダーと句読点の違い】
記号名 | 記号 | 役割 |
---|---|---|
三点リーダー | … | 省略や余韻を表現する |
句読点 | 。、 | 文章を区切る |
表のとおり、三点リーダーは『省略や余韻を表現する』句読点は『文章を区切る』というそれぞれ別の役割があります。
三点リーダーの代わりに句読点を使うことなど、同じ意味で使うことはできないので気をつけましょう。
句読点とは『。』と『、』のこと
句読点とは、『。』句点・『、』読点の総称をいいます。
句読点は、文章の終わりや区切りにつける記号です。
文章を区切る役割があります。
〈例文:句読点がない場合〉
読み手にとって読みやすい文章というのはひと目でわかりやすい文章です例えば句読点で文章を区切りますそうすることで読みやすくなりますよね
〈例文:句読点がある場合〉
読み手にとって読みやすい文章というのは、ひと目でわかりやすい文章です。例えば、句読点で文章を区切ります。そうすることで、読みやすくなりますよね。
例文のように、句読点がないと文章の区切りがわかりづらくて読みにくくなりますよね。
句読点は、文章を区切り読みやすくするための記号です。
三点リーダー・句点はどのように併用すればよいのですか?
厳格なルールはありませんので、以下2つのうちどちらかを使えばOKです。
【三点リーダーと読点を組み合わせた例文:A】
お腹すいたな……、なんか食べるか
【三点リーダーと読点を組み合わせた例文:B】
お腹すいたな、……なんか食べるか
どちらの文章を使っても、文章の意味を読み取れますよね。
そのため、どちらの表現方法を使っても間違いではないのです。
以上のことから「どの組み合わせ方が正しいのか?」と考えるのではなく、「どの組み合わせ方が、この場面の空気感や時の流れを読者に正確に伝えられるか?」と考えるべきでしょう。
そうすれば、どちらを使うべきかが見えてきます。
ちなみに、あえて句点を使わないという手もあります。
【句点を省略した例文】
お腹すいたな……なんか食べるか
この書き方もOKです。
好みのものを使ってくださいね。
三点リーダーは他の記号で代用できますか?
できません。
中点『・』を3つ、『・・・』や句読点を3つ『。。。』『、、、』で表現するのは明らかに間違っています。
その理由をそれぞれ例文で解説しますね。
【中点で代用した例文】
あの本には「読者目線で文章を・・・」と書かれているが、ほかにも読んでもらえる文章の書き方のコツが書いてある。
【三点リーダーを使った例文】
あの本には「読者目線で文章を……」と書かれているが、ほかにも読んでもらえる文章の書き方のコツが書いてある。
三点リーダーを使う場合に比べて、文章のバランスが明らかに崩れていますよね。
そのため中点で表現するのは好ましくありません。
【句点で代用した例文】
仕事が上手くいかない。どうしよう。。。。
【三点リーダーを使った例文】
仕事が上手くいかない。どうしよう……。
コチラも違和感があります。
この文章を読んだ人全員が、この句点の連なりを『間』として瞬間的にとらえられるかは疑問です。
しかも3連の句点が『文末』を意味する最後の句点と混じってしまっているために、「この句点はそれぞれ何を表現しているのか?」がわかりにくくなっています。
このように文章を読みにくくしてしまっては本末転倒ですよね。
したがって句点で間を表現するのは避けましょう。
【読点で代用した例文】
上司「君、こないだの資料はどうなってる?」
部下「え、、、、あれは金田さんに渡しましたよ」
【三点リーダーを使った例文】
上司「君、こないだの資料はどうなってる?」
部下「え……、あれは金田さんに渡しましたよ」
『文章の区切り』を意味する読点と『間』を意味する読点が混ざってしまい、意味がストレートに伝わってきませんよね。
つまり、この場面が読者の頭の中にスーッと入ってこないということ。
コレは完全に良くないです。
したがって、読点を三点リーダーの代わりに使うのはおすすめできません。
間や時間の経過を表現したいのであれば、二倍三点リーダーを使うようにしましょう。
ビジネスシーンでは三点リーダーは使えますか?
三点リーダーの多用は、ビジネスシーンでは控えたほうがいいといえます。
その理由は、読み手には『困っている』『引いている』などネガティブな印象が伝わるからです。
【三点リーダーを使った例文】
業者「先日提案した、弊社のおすすめプランはいかがでしたか?」
担当者「そうですね、なかなか良かったと思いますけど…」
業者「どこか改善したほうが良いところでもありましたか?」
担当者「いや、特に…」
例文は、取引業者とのやりとりを表しています。
相手の問いかけに対して、三点リーダーを使って返答すると「本当にそれで大丈夫なの?」と相手に不安がられますよね。
このようなやりとりをしていては相手に失礼ですし、決めなくてはいけないこともなかなか決まりません。
三点リーダーを多用することは、ビジネスシーンにおいてトラブルの原因になります。
このように、適切な答えを断言しなければいけないときにはきちんと伝えることを心がけましょう。
まとめ|三点リーダーには意味や正しい使い方がある
この記事を読んで三点リーダー(三点リーダ)の正しい使い方がわかりましたね。
もしも三点リーダーを使いたいのであれば2つ並べて『……』と使うようにしましょう。
記事で解説したように、このことは出版業界の常識となっているからです。
実際に、三点リーダーの使い方には公式ルールはありません。
しかし、三点リーダーを2つ並べて使っている記事は多いですし読み手も読み慣れています。
このことから三点リーダーを使うときは、『……』のように2つ並べて使うことがおすすめですよ。
参考にしてくださいね。