【類語や対義語は?】稚拙な文章の意味や具体的な使い方を例文で解説

幼稚な文章

「『お前の文章は稚拙だな』って言われたけど、稚拙って何?」

「ついつい文章表現が稚拙になってしまうけど、原因は何だろう?」

文章を書いているときに、このように悩む人は多いです。

まず稚拙についてですが、簡単に言いますと『幼稚』という意味です。

そのためもしもあなたの文章が『稚拙』と言われたら、それは「稚拙→幼稚→未熟→レベルが高くない文章表現だな」と言われていることになります。

一生懸命書いた文章がこのように言われてしまうのは、誰だってイヤですよね。

したがって稚拙な文章は、何かしらの方法で改善しなければなりません。

しかしそうは言いましても「稚拙な文章になる原因がわかれば苦労しないよ」という人もいるハズ。

そこでこの記事では稚拙な文章の意味についてはもちろんのこと、文章表現が稚拙になる原因・改善方法・よくある質問を解説いたします。

この記事を読み終えるころには、稚拙な文章表現を改善するヒントをつかめていますよ。

Webライター募集
法人化・事業拡大に伴いWebライター積極採用中
錦橋慶叡
編集した人
錦橋慶叡

SEOライター兼コンテンツディレクター。編集プロダクションでの勤務を経て独立→法人化。現在は事業拡大に伴い、TwitterにてWebライターを積極採用中。これまでに累計400人以上ものWebライターを指導。「文章でメシを食っていきたい!」と考えている人を最短最速でレベルアップさせるのが使命であり生きがい。

錦橋慶叡をフォローする

稚拙な文章の意味を豊富な例文で解説

稚拙な文章というのは表現が幼く、上手に物事を伝える事ができない状態です。

ビジネスシーンなどにおいて、あまりにも表現が幼いと相手の信用を損ねる結果になる可能性があります。

そこで稚拙な文章とはどういうものなのかということに焦点を置き、下記2点について説明していきます。

  1. そもそも稚拙とは?
  2. 稚拙な文章の例

稚拙という言葉の意味を理解することによって、相手からの信頼を得る事や適切な言葉遣いがどのようなものなのかを学んでみましょう。

そもそも稚拙とは?

稚拙とは幼稚で未熟であること、またはそのさまを指す言葉です。

「稚」という漢字は幼さを表す文字であり、「拙」とは劣っている、下手であるという漢字です。

したがって、稚拙というのは幼く表現が下手であるということを指します。

また、稚拙であるという表現は主に大人に使われる言葉です。

簡単に言いますと年齢相応の言動ができていないということになります。

年齢を重ねれば重ねるほど稚拙な表現をすることで、この人は年相応の言動ができないと認識されてしまいます。

すると相手はこの人とやり取りをして、大丈夫だろうかという不安に思うでしょう。

不安要素が出来てしまう事で相手からの信用が低くなってしまうのです。

そして、稚拙さというのは文章に表れやすくなります。

そもそも稚拙な文章とはどのようなものかと言いますと、Weblio辞書によりますと以下のように明記されています。

文章が整わず読み難いさま

Weblio類語辞書|稚拙な文章(2022年1月16日)

文章が整わないというのは具体的には表現が子供じみていたり、言葉の使い方が正しくないために理解しにくかったりすることを指します。

例えばこのように文章内で適切に漢字が使用されておらず、ひらがなが多用されていたらどうでしょう。

「ほんじつは前回ごあんないした商品についてごしょうかいいたします」

上記のようにひらがな表記が多いと子どもっぽく読みにくい文章となってしまいます。

この文章で取引先にメールを送ったら、取引先は大丈夫なのかと心配になるでしょう。

社会人なのに漢字を適切に使用することもできないのか、という悪い印象を与えてしまい信用を損ねる結果になってしまいます。

このように大人が書くにしては表現が幼く適切に言葉が使用されていない文章が稚拙な文章であるということです。

しかし、この言葉は以下のようなビジネスシーンでは自分を謙遜して使う場合もあります。

「稚拙ながら、今回の件を担当させていただきます山田と申します」

このように自分で使う場合は相手に対して謙遜する態度を示しているため、悪い意味合いに取られることはまずないでしょう。

稚拙という言葉は相手から言われた場合は表現が年齢に不相応であるということです。

一方で、自分で使う場合は相手に対して謙遜しているという意味になります。

相手から言われるのと自分で使うのでは、意味合いが変わるという事を覚えておきましょう。

稚拙な文章の例

稚拙な文章であると相手に思わせてしまう理由と具体的な例文をいくつか挙げてみます。

まず、一番わかりやすい理由としては、誤字脱字が多いことです。

製品の取扱説明書を読むと仮定して以下のような文章で比べてみましょう。


「本製品を使用する上での注意事項です」


「本製品を仕様する上での注意事項です」

このように誤字があると内容がどれだけ丁寧に作りこんであったとしても、説得力に欠けてしまいます。

また、慣用句や敬語の使い方を誤ると大人なのに言葉の意味を知らないのかと捉えられてしまうこともあるでしょう。

例えば「名誉挽回」と「汚名返上」という熟語ですが、この2つが混じってしまい「汚名挽回」と表現する方がいます。

ですが、それぞれの単語の意味をよく考えてみましょう。

「名誉挽回」というのは名誉を挽回する(取り戻す)という意味合いがあります。

そして「汚名返上」というのは不名誉な事柄(汚名)を払拭(返上)することです。

このように名誉は取り戻すものであり、汚名は返すものになります。

したがって「汚名挽回」と表現してしまうと汚名を取り戻すという意味合いになってしまうので誤った使い方であるということです。

どちらも意味合いが似ているので誤用されやすいのですが、それぞれの単語の意味を考えると「汚名挽回」が正しくないことがわかるでしょう。

このような誤った使い方をすると、常識がないのではないかと疑われてしまい相手に不信がられる可能性があります。

文章が稚拙な表現になる8つの原因

文章を整え読みやすくするには、8つの点に注意して書きましょう。

具体的に以下の通りです。

  1. 形容詞が多い
  2. 1つの文章が長い
  3. 短文の連続でリズムがずっと同じ
  4. どの文章も語尾がずっと同じ
  5. 1つの文章に同じ単語が多い
  6. 誤字脱字が多い
  7. 断定的な語尾が多い
  8. 無駄な言葉が多い

形容詞が多い

形容詞が多いと曖昧な文章になるので気を付けましょう。

なぜなら形容詞の多用は読み手に伝わらない可能性があるからです。

例えば以下の例文2つを見比べてみてください。

【形容詞が多い例文】
この日本酒はしっかり長い期間熟成されており、美味しい上に安い。

【具体的な数字を入れた例文】
この日本酒は、衛生面や温度が適正な管理下で5年間熟成されており、美味しい上に3000円と安い。

前者の例文をそれぞれ見てみると、形容詞が続くため判断基準がなく曖昧です。

その一方で後者は 状況や数字があり具体的です。

そうすることで読み手が「どんな日本酒なのか」をイメージしやすく、伝わりやすい文章になっています。

したがって形容詞が多いのは良くないのです。

1つの文章が長い

1つの文章が長いと読み手が理解しづらくなるので注意しましょう。

なぜなら内容を頭の中でイメージできないからです。

例文を使って解説します。

【1つの文章が長い例文】
今日駅でばったり会った友人と人気のケーキビュッフェへ行ってきたのですが、そこで食べたケーキがおいしかったのでついたくさん食べてしまいました。

【適切に句読点がある例文】
今日、駅でばったり会った友人と、人気のケーキビュッフェへ行ってきました。
そこで食べたケーキがおいしかったので、ついたくさん食べてしまいました。

前者の例文をそれぞれ見てみると、話題や単語が1つに繋がっており意味がわかりづらい文章です。

一方で後者は、適切に句読点で区切られているため話題や単語を認識しやすくなっています。

そうすることで 読み手は内容をすぐにイメージして理解することができます。

したがって1つの文章が長いのは良くないのです。

短文の連続でリズムがずっと同じ

結論からいいますと、短文の連続はしないようにしましょう。

なぜなら、リズムがずっと同じで単調だと同じ内容の繰り返しに感じるからです。

そもそも洗練された文章では、正しく接続詞を使い内容の違いがわかりやすいように工夫されています。

要するにリズムがよく変化のある文章の場合、読み手に内容が正しく伝わるのです。

例えば以下の例文2つを見比べてみてください。

【短文が連続した例文】
今日は朝からずっと天気がよかった。そして、急に雨が降ってきた。そして、近くのコンビニで傘を買った。

【適切に接続詞を用いた例文】
今日は朝からずっと天気がよかったが、急に雨が降ってきた。そのため、近くのコンビニで傘を買った。

前者の例文をそれぞれ見てみると、短文を繋ぐすべての接続詞に「そして」が使われており、文意を読み取りづらいです。

一方で後者は、文の関係に沿った接続詞が使われています。

そうすることで、読み手に「同じ内容の繰り返し」という印象を与えず、内容が正しく伝わります。

したがって短文の連続は良くないのです。

そのため接続詞の意味と使い方を知っておくことが重要になります。

そこで、以下に接続詞の種類・意味を5コ簡単にまとめました。

【代表的な接続詞の種類と意味】

種類意味使われる接続詞
順接前の事がらが原因・理由となり、その順調な結果があとに続くだから
それで
そのため
このため
そこで
すると
したがって
逆接前の事がらから、当然、類推される結果とは逆の結果があとに続くしかし
しかしながら

だけど
けれども
でも
それでも
並列
並立
2つ以上の事がらを、並べて述べるまた
および
ならびに
かつ
添加
累加
前の事がらに、後の事がらを付け加えるそして
それに
それにしても
それから
しかも
おまけに
さらに
そのうえ
加えて
選択前の事がらと、後の事がらのどちらか一方を選択するそして
それに
それにしても
それから
しかも
おまけに
さらに
そのうえ
加えて

このように接続詞には、順接と逆接だけでなく多くの種類があります。

伝えたい意味に応じて使い分けができるようにしてくださいね。

どの文章も語尾がずっと同じ

どの文書も語尾がずっと同じだと、稚拙な印象になります。

語尾に変化をつけることは、書く技術の一つだからです。

そもそも語尾の表現は、「です・ます調」か「だ・である調」のいずれかで統一するのが基本のため、使える語尾表現には制限があります。

しかしながら「です・ます調」だけでも、以下の語尾表現があります。

  • です
  • でした
  • ですよね
  • でしょう

要するに、工夫次第で変化のある文章にできるわけです。

例えば「朝は運動をします。あいさつをします」と同じ語尾が続くと、単調に感じるものです。

この場合「朝は運動をします。あいさつをしましょう」と、別の語尾に書き換えてみて確認することが重要になります。

そこで、以下に語尾に変化がつく手法・その例文を3コ簡単にまとめました。

語尾に変化がつく手法】

語尾に変化がつく手法例文
終助詞を使うこの文章はいいですね。
問答法を使う以上が執筆の説明です。
いかがでしたでしょうか?
今後も役立つ方法をお伝えします。
体言止めを使うホール内での飲食は厳禁。

このように、ちがう語尾表現を組み合わせると変化がつきます。

工夫してリズムの良い文章にしてくださいね。

1つの文章に同じ単語が多い

文章が稚拙になってしまう原因の一つとして、1つの文章に同じ単語が多く存在することが挙げられます。

なぜ一つの文章に同じ単語が多いと“稚拙な文章”になってしまうのでしょうか。

それは同じ単語を繰り返し用いることで、文章が単調になってしまうからです。

例文を用いて説明しましょう。

私の好物はカレーだ。特に妻が作るカレーは絶品だ。
あの味を知ったらもう他のカレーは食べられない。

上述の文章には、”カレー”という単語が3回も登場しています。

リズムも悪く、とても読みづらいですよね。

そこで、以下の文に書き換えました。

私の好物はカレーだ。特に妻の作るそれは絶品だ。
あの味を知ったらもう他のものは食べられない。

書き換える前の例文に比べ、どこか文章のリズムが整っている印象を受けますよね。

ポイントは指示代名詞※1を使って、重複する単語を言い換えることです。

※1指示代名詞とは、代名詞の一種でものやことを言い換える、いわゆる”こそあど言葉”。

以上のことから、文章が稚拙になってしまう原因の一つとして、1つの文章に同じ単語が多く存在することが挙げられます。

誤字脱字が多い

文章が稚拙になってしまう原因は、誤字・脱字が多いことです。

誤字・脱字が多いと何故文章が稚拙になってしまうのでしょうか。

それは、ミスが多いと説得力にかけてしまうからです。

イメージをして欲しいのですが、どれだけしっかりしていても、ミスが多い人には中々仕事を任せられませんよね。

文章も同じで、内容がしっかりしていても、ミスが多く発見されるとコンテンツの信頼性が低くなってしまいます。

対策としては、文章校正をしっかりと行うことが挙げられます。

Wordには、元々文章校正ツールがついているので、そういったものを利用し誤字・脱字を減らしていきましょう。

以上のことから、文章が稚拙になってしまう原因の一つに、誤字・脱字が多いことが存在できません。

断定的な語尾が多い

文章が稚拙になってしまう原因は、断定的な語尾が多いことです。

断定的な語尾とは言い切り型の語尾のことで、具体的には”です・ます調”や”だ・である調”等を指します。

基本的に”です・ます調”と”だ・である調”が同一文章で混在することはありません。

”です・ます調”なら一貫して”です・ます調”で、”だ・である調”なら同じく一貫して”だ・である調”で統一すべきです。

その場合、必然的に文末表現は2種類のみになってしまいますよね。

よって、一つ目の原因と同じ理由で、文章が単調になり、稚拙に見えてしまうというわけです。

解決策としては、接続詞や終助詞を使うことです。

例文を用いて説明しましょう。

雨が降ってきました。コンビニで傘を買いました。
濡れずにすみました。

では、上述の文に終助詞や接続詞を加えたものが下記ですね。

雨が降ってきました。
そのため、コンビニで傘を買いました。
濡れずにすみましたね。

上記のように文末に”ね(終助詞)”やよって(接続詞)などを入れることによって、
文章のリズムが作られました。

以上のことから、文章が稚拙になってしまう原因として、断定的な語尾が多いことが挙げられます。

無駄な言葉が多い

最後の文章が稚拙になってしまう原因は、無駄な言葉が多いからです。

何故、無駄な言葉が多いと稚拙になるのかというと、文章がごちゃごちゃした印象になるからです。

例えば、無駄な言葉としては、”〜ということ”、”〜方”といった婉曲表現などが挙げられます。

例文を用いて説明しましょう。

A公園までの道のりを教えるとすると、真っ直ぐ走って、最初の交差点を左折します。
その後、だいたい30分程ぐらい走ると、右の方に見えて来ると思います。

今度は、上述の文章から無駄な言葉を省いてみましょう。

A公園までの道のりを教えると、真っ直ぐ走って、最初の交差点を左折します。
その後、およそ30分程走ると、右にA公園が見えて来ます。

修正後の文章の方が、スッキリ読みやすいと思います。

以上のことから、文章が稚拙になってしまう原因として、無駄な言葉が挙げられます。

稚拙な表現の文章を改善する4つの方法

稚拙な文章表現を改善する方法は4つあります。

  1. 5W1Hをハッキリさせる
  2. 比喩や体言止めを使う
  3. 執筆する前に文章構成を練る
  4. 推敲をする

5W1Hをハッキリさせる

自分の書いた文章が、抽象的で子供っぽいと思ったら、5W1Hを意識してみましょう。

文章の具体性が増し、読み手にはっきりとしたイメージを持たせることができます。

以下に記載した5W1Hのうち、ひとつでも明確にできると良いでしょう。

  1. When(いつ)
  2. Where(どこで)
  3. Who(だれが)
  4. What(何を)
  5. Why(なぜ)
  6. How(どのように)

例えば、上記のうち『Who(だれが)』を明確にするとどのように文章が変わるか、次の文章例を見てみましょう。

【5W1Hが足りない文章例】
分かりやすくて、おすすめの英会話教室です。

上記だとシンプルな文章ではあるものの、抽象的で拙い印象を受けます。

【5W1Hで具体的な文章例】
初心者にもわかりやすく、あなたにおすすめの英会話です。

主語として、誰にとって分かりやすく、誰におすすめなのかが明確になりました。

このように、情報がはっきりしない場合でも、5W1Hを意識すると具体的な文章を作ることができます。

比喩や体言止めを使う

比喩や体言止めを入れることで、文章の稚拙さは解消できます。

比喩によって表現豊かになり、体言止めで文章全体にリズムが生まれます。

それぞれ具体例をあげながら解説しますので、確認していきましょう。

比喩を使う

直接的な事実だけを書くのではなく、例えを入れることで、洗練された文章になります。

例として、まず比喩である例えがない文章から見てみましょう。

【比喩がない文章例】
スマホのWi-Fi電波の状況は、画面上部右側の電池残量の近くにあって、3本の短い線や長い線のマークで確認できます。

上記の文章例では、説明が長くなりがちで、未熟な印象を受けます。

次の例は、同じ内容を比喩を使って書いた文章です。

【比喩を使った文章例】
スマホのWi-Fi電波の状況は、画面上部の扇のようなマークで確認できます。

上記の文章例では、説明が短くなっただけでなく、読み手が具体的なイメージを描くことができます。

体言止めを使う

同じ文末が連続すると、文章が稚拙に感じられます。

例えば、次の文章例のように同じ文末が3回続くと、子供っぽい作文のような文章になってしまいます。

【同じ文末が連続する文章例】
購入したソフトをインストールしました。
うまくいかなかったので、メーカーへ問い合わせました。
最新のバージョンを教えてもらい、それをインストールすると改善しました。

上記は連続して『〜した』が文末にきており、単調な文章になってしまいました。

この文章を体言止めで書くと次の通り。

【体言止めを使った文章例】
購入したソフトをインストールしました。
うまくいかなかったので、メーカーへ問い合わせ。
最新のバージョンを教えてもらい、それをインストールすると改善。

語尾に変化があり、文章をテンポよく読み手に伝えられるようになりました。

このように、比喩や体言止めを使うことによって、文章の印象を大きく変えることができます。

執筆する前に文章構成を練る

熟練したプロの文章というのは、文章構成がしっかりと練られています。

論理的で筋道の通った文章は読みやすく、読み手の納得感を高めることができます。

次で紹介する方法を使って、文章をいきなり書き始めるのではなく、事前に構成を練りましょう。

PREP法で文章構成を練ろう

誰にでもすぐに使える文章構成の型である『PREP法(プレップ)』をご紹介します。

次の4つの要素で文章を構成しましょう。

  • Point(結論)
  • Reason(理由)
  • Example(具体例)
  • Point(結論を繰り返す)

まずは結論を書く→次にその理由を説明→さらに客観的な事例をあげる→最後に結論を繰り返す、という流れで書く文章の型です。

このPREP法の型で書いた文章例は次の通り。

  • 動画視聴での勉強なら倍速再生がおすすめ。
  • 効率があがり、その分多くの動画を視聴できるからです。
  • 2倍速で再生すれば、30分の動画は15分で視聴できるので、 同じ長さの動画をもう1本視聴できます。
  • 動画から沢山のことを効率よく学ぶなら、倍速再生で視聴しましょう。

決まった型にあてはめて文章を構成すると、誰でも簡単に伝わりやすい論理的な文章が書けます。

推敲をする

稚拙さを感じない洗練された文章というのは、何度も繰り返し推敲されています。

文章は、書きあげて誤字脱字をチェックした程度では、良くなりません。

次のポイントをおさえて、自分の文章を推敲しましょう。

  • 抽象的すぎないか?(5W1Hで明確か)
  • 文章のリズムはどうか?(体言止めや比喩を使う)
  • 文章の構成は論理的か?(PREP法を使う)

ここまでに紹介した内容と照らし合わせて、 何度も読み返して不自然な箇所が無いか確認しましょう。

記事が完成したら、文章を音読してみるのもおすすめです。

書きあげたらプロでも必ず何度も読み直し、修正を繰り返します。

決して楽な作業ではありませんが、文章は必ず推敲しましょう。

【類語や対義語】稚拙な文章によくある質問

ここでは稚拙もしくは稚拙な文章に対してよくある質問にお答えしていきます。

  1. 稚拙という言葉をビジネスシーンで使うことはあるの?
  2. 稚拙の類語は?
  3. 稚拙の対義語は?
  4. 稚拙の英語表現は?

稚拙という言葉をビジネスシーンで使うことはあるの?

ビジネスシーンでよく使われる稚拙とは、謙遜の意味で使われることが多いです。

具体的に言いますと、へりくだって相手への敬意を表す時に使用されますね。

例えますと以下のようなイメージで使われます。

【例文】
稚拙な文章ですが、本日の会議内容をまとめましたので宜しくお願い致します。

自分のすることを「稚拙ですが」と書くことでへりくだった印象にし、自分を下げて相手に敬意を与えるような表現方法になります。

日本人がよく使う、「つまらないものですが」とおみやげを渡す表現に類似しています。

稚拙という意味が「未熟な」「不十分な」なので、ビジネスシーンで使用する場合は、ネガティブになる可能性が高いので注意が必要です。

稚拙の類語は?

稚拙の意味は「幼稚で未熟な」で使用しますが、稚拙では意味が難しいや固すぎる場合は、類語を用いて表現することがあります。

類語は以下のようなものがあります。

・幼稚
考えや鼓動が幼いという意味です。

【例文】
幼稚な文章だな

幼い文章で、ひらがなが多いや誤字が多いなどのイメージが沸きやすいです。

・下手
やり方の手際が悪いこと

【例文】
文章表現が下手だな

文章の構成や表現が下手ということがわかります。

・未熟
果実が熟していない様子、成長途中

【例文】
文章力がまだまだ未熟だな

所々幼い様子や下手な様子まだ成長途中ということがわかります。

類語を3点上げましたが、他にも類語はあります。

稚拙では伝わりづらい場合などに類語を使って表現するのがよいです。

難しい言葉を使用して相手に状況が伝わらない文章こそが稚拙な文章になってしまいます。

稚拙の対義語は?

対義語には以下のようなものがあります。

・上手
やり方の手際がよいこと

【例文】
上手な文章でわかりやすいです。

・洗練
よく磨かれてよりよいものにする

【例文】
何回か書き直されており、より洗練された文章ですね。

・熟練
よく慣れていて上手

【例文】
熟練の文章技術で読むものを唸らせる。

対義語は他にもありますので、場面によって使い分けるのがよいです。

どれも十分に足りているような意味になります。

稚拙の英語表現は?

英単語で稚拙を意味するものはありませんので、表現する場合は、その状況にあった英単語を使います。

稚拙を表現したい時に用いる英単語を4点上げてみます。

・「poor」
意味:貧しい、乏しい、不十分な、

・「unskillful」
意味:下手な、拙劣な

・「immature」
意味:未熟な、大人になっていない

・「childish」
意味:大人げない、子供じみた

以上の4点の英単語を使い英語で表現をします。

類語と同じような使い方になりますので、稚拙の類語を覚えておくと使いやすいです。

タイトルとURLをコピーしました