【文章の常識】句読点(句点・読点)の使い方やルールは決まっている|括弧や使用する位置に注意!

句読点

「句読点が多すぎると言われたけどどうしたらいい?」

「句読点の使い方がよくわからない」

あなたが文章を書くときにこのように感じたことはありませんか?

文章を書くならしっかり句読点の使い方を知っておきたいですよね。

しっかり理解してもっと良い文章を書けるようになりたいとも思うことでしょう。

そのようなときは句読点の役割や使い方をしっかり知ることをおすすめします。

実際に理解しやすく読みやすい文章は、句読点が適切な位置に正しくついているのです。

このことから句読点の付けかたがむずかしいという方は、この記事を読んでもらうことをおすすめします。

この記事では句読点の役割や正しい使いかた、そして読みやすい文章にするコツを紹介しますね。

理解しやすく正確に伝わる文を書きたいという人はこの記事をチェックしてくださいね。

句読点(句点・読点)の意味と役割を解説

句読点とは『句点』と『読点』を合わせた総称です。

句点は『くてん』と読み『。』の符号であらわします。

そして読点は『とうてん』と読み、符号は『、』です。

この句読点には文章を読み解くうえで非常に大きな意味と役割があります。

この句読点について次の2つに分けて解説しますね。

  1. 句点と読点の意味
  2. 句読点の役割

句点と読点の意味

句点(。)と読点(、)にはそれぞれに意味があります。

句点がつくと1つの文が終わりであることを意味します。

読点には、文章の内容が読者に正しく伝わるよう文脈に区切りをつける意味があります。

これらの句点や読点を使うことで文章にメリハリができて読みやすいものとなります。

なぜなら句点がなければ文と文がダラダラとつながってしまうでしょう。

そして読点がなければ読みにくく、本来伝えたいはずの意味とは違った内容で伝わることもあるのです。

したがって句点や読点を適切な位置につけることにより人に正しく伝える文章となります。

句点と読点には文章にとって非常に重要な意味があるのです。

句読点の役割

句読点の役割について2つに分けて解説します。

  • 句点の役割
  • 読点の役割

句点の役割

句点の役割は文章の終わりを知らせることです。

文章には終わりが必要となります。

なぜなら終わりが明確ではない文章は正しく伝わらないからです。

終わりがない文章はつながり続けて理解しがたいものとなってしまいます。

例えば下の文を読んでみてください。

句点がない文
山々を渡り歩き道に迷った疲労こんぱいであるそれでもなんとか歩いていると宿を見つけた今夜はそこで泊まることにした

句点をつけた文
山々を渡り歩き道に迷った。疲労こんぱいである。それでもなんとか歩いていると宿を見つけた。今夜はそこで泊まることにした。

このように『句点がない文』は文の終わりが不明確でたいへん読みにくいものです。

『句点をつけた文』のように句点をつけることで読みやすくなります。

したがって句点には文を終わらせ、伝えやすくするという大事な役割があるのです。

読点の役割

読点の役割は文を区切ることです。

文章は少し長くなることで区切りを必要とします。

なぜなら区切りをつけないと読みにくいばかりか違う意味で伝わってしまうことがあるからです。

そこで次の例文を読んでみてください。

読点なし
読点がない文 おじいさんは飼い犬を連れて山へ行ったおばあさんを探しにいった。

読点をつけた例1
おじいさんは、飼い犬を連れて山へ行ったおばあさんを探しにいった。
(この場合、飼い犬を連れて行ったのは『おばあさん』です)

読点をつけた例2
おじいさんは飼い犬を連れて、山へ行ったおばあさんを探しにいった。
(この場合、飼い犬を連れて行ったのは『おじいさん』です)

まず『読点がない文』は飼い犬を連れていったのは誰なのかが正確に伝わりません。

次にこの文章に読点をつけてみると、『読点をつけた例1』と『読点をつけた例2』では伝わり方が異なります。

飼い犬を連れて行ったのが『おじいさん』か『おばあさん』なのか、たった1つの句読点が位置を変えるだけで違う内容となってしまうのです。

この句読点には文章を伝えるうえで非常に重要な役割があることがわかります。

読点が正しい位置で文を区切ることで文章が正しく伝わるのです。

括弧など|句点の3つの使い方とルールを紹介

句点の使い方にはルールがあります。

前に解説したように文末に句点をつけることもその1つです。

他に次の3つについても解説します。

  1. かぎ括弧「」の入った文章
  2. 丸括弧()の入った文章
  3. 感嘆符・疑問符の入った文章

かぎ括弧「」の入った文章

かぎ括弧の入った文章のかぎ括弧内に句点はつけません。

なぜならかぎ括弧内の文に句点をつけないことが新聞や書籍、Web上の記事では一般的となっているからです。

かぎ括弧は通常どのように使われているか、以下の例文を見てみてください。

例1.会話表現のかぎ括弧
おじいさんは「いってきます」と言って芝刈りにいった。

例2.強調のかぎ括弧
山奥から「この鳥の鳴き声がするとき」は天候が変わりやすいので特に注意している。

例3.複数を区別してわかりやすくするかぎ括弧
「受付は2階です」と「会議室は3階です」の案内文を書いて掲示しておいてください。

このようにかぎ括弧は主に、会話表現、強調の役目、複数の区別、として使われています。

そしてかぎ括弧内には句点はなく、どれも文全体の一番あとに1つだけついています。

したがってかぎ括弧の入った文の句点は文全体のあとに1つだけつけるのです。

丸括弧()の入った文章

丸括弧の入った文章の場合、丸括弧の内容により句点の位置が変わります。

丸括弧の内容とは、『一文に対して』の補足なのか、『文章全体に対して』の注釈なのかです。

『一文に対して』の補足であれば、丸括弧も含めた文の末尾に句点。

『文章全体に対して』の注釈であれば丸括弧の前に句点をつけます。

なぜならかぎ括弧の場合もそうでしたが、の句点の使い方として一般的という理由からです。

実際に新聞や書籍、Web上の記事ではこのように使われています。

以下に丸括弧の使用例と合わせて句読点の打ち方を見てみましょう。

まずは丸括弧が一文に対しての補足の場合です。

例1.丸括弧が文章の最後にある場合
このソフトは最新版です(2021年度版)

例2.丸括弧が文中にある場合
句読点(くとうてん)があるから文章が読みやすい。

どちらも丸括弧はこの一文に対しての補足であり、文末に句点がありますね。

このように丸括弧が一文に対しての補足の場合は丸括弧が文中のどこにあっても文の末尾に句点をつけます。

この場合の丸括弧の内容はその一文の一部としてとらえることができます。

次に丸括弧が文章全体に対しての注釈の場合を見てみましょう。

例3. 文章のあとに著者名などのクレジットを丸括弧に入れる場合
こうして彼らの話は伝説となったのである。(山本花子)

例4. 文章のあとに文章全体の注釈を丸括弧に入れる場合
そして二人は幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。(この作品は実話に基づいています)

どちらの場合も丸括弧の内容は、一文に対してではなく文章全体に向けての内容です。

文章が締めくくられたあとに丸括弧で文章全体に対しての注釈やクレジットを入れています。

例3の場合、丸括弧は一文の一部としてとらえるのではなく文章全体に対してのクレジットです。

そして例4も文章全体に対して『この作品は実話に基づいています』としています。

このように丸括弧の内容が一文に対してのものか、文章全外に向けてのものなのかによって句点の位置が変わるのです。

感嘆符・疑問符の入った文章

感嘆符と疑問符が入った文章には句点をつけません。

文章を強調させるために使う感嘆符『!』と疑問を表現する疑問符『?』は、一般的に文の終わりに使用するものだからです。

句点も文の終わりに使うもの。

これらの文の終わりをあらわすものを重ねて使わないということです。

それでは感嘆符と疑問符を使った文を実際に見てみましょう。

例1
感嘆符のある文 やっと頂上まで登った!

例2
疑問符のある文 下山まであと何時間かかるのかな?

どちらの文も感嘆符と疑問符がありますが句点はついていません。

このように感嘆符と疑問符で終止をあらわしているときは句点はつけてはいけないのです。

文章に使う際の位置など読点の使い方を解説

読点の使い方について次の3点にそって解説します。

  1. 連続した漢字やひらがなを読みやすくする
  2. 長い主語を明確にして読みやすくする
  3. 場合によって強調させる

連続した漢字やひらがなを読みやすくする

読点を使うことで、連続した漢字やひらがなを読みやすくすることができます。

なぜなら、単語が1つずつ区別されるからです。

以下に読点の有無で比較した例文を3つ紹介します。

まず連続した漢字の文章です。

【連続した漢字の文章】
読点がない悪い例 大麦黒米赤米黒豆小豆黒ごま白ごまは雑穀です。

読点をつけた良い例 大麦、黒米、赤米、黒豆、小豆、黒ごま、白ごまは雑穀です。

このように連続した漢字の文章に読点がないと、何を伝えたいのかよくわかりません。

読点をつけたことで理解できるようになりました。

次に連続したひらがなの文章です。

【連続したひらがなの文章】
読点がない悪い例 もちきびもちあわたかきびひえはと麦とうもろこしは雑穀です。

読点をつけた良い例 もちきび、もちあわ、たかきび、ひえ、はと麦、とうもろこし、は雑穀です。

漢字の連続した文章と同様に、連続したひらがなの文章も読点がなければ意味がわかりません。

読点をつけると理解できるようになります。

最後に、読点の位置で意味が変わる連続したひらがなの文章です。

【読点の位置で意味が変わる連続したひらがなの文章】
読点がない文
ここではいきをしないでください。

読点をつけた文その1
ここで、はいきをしないでください。
(ここで、廃棄をしないでください)

読点をつけた文その2
ここでは、いきをしないでください。
(ここでは、息をしないでください)

この文章は読点がないと正しく意味が伝わりません。

そのうえ、読点をつける位置で意味がまったく異なってしまいます。

このようなことから、読みやすくするためや意味を正しく伝えるための読点の重要性がわかりますね。

漢字やひらがなが連続する場合は必ず読点をつけましょう。

長い主語を明確にして読みやすくする

長い主語を明確にして読みやすくするために読点を使いましょう。

なぜなら長い主語に読点をつけ区切ることで、主語の部分が明確になるからです。

以下の主語の長い文章を見てみてください。

【主語の長い例文】
読点がない文
おじいさんから明日は大雨だと聞いて慌てたおばあさんはこれから川へ行って洗濯をすることにしました。

読点をつけた文
おじいさんから明日は大雨だと聞いて慌てたおばあさんは、これから川へ行って洗濯をすることにしました。

『読点のない文』は主語が長いにもかかわらず読点がないため、読みにくくスッと入ってこない印象です。

この文章に読点をつけることで主語の部分が明確に区別されて読みやすくなります。

読点をつけるだけでこれだけ読みやすさが変わるのですね。

長い文章になってしまう場合は主語を明確にするための読点をしっかりつけましょう。

場合によって強調させる

読点は、場合によって強調させる目的で使うこともあります。

なぜなら強調させたい単語のあとに読点があると、その言葉が強調されるからです。

次の例文を読んでみてください。

【読点の前の単語を強調させる例文】
読点がない文
夕飯には卵をつかわないでね。

読点で強調させている文
夕飯には、卵をつかわないでね

読点がある文は『夕飯には』が強調されています。

読点がない場合は、なんとなく夕飯には卵をつかわないほうがいいのだな、と思う程度です。

しかし読点で強調されていると、何か理由があって夕飯には卵をつかってはいけないのだな、と思うはずですね。

このように、場合によって強調させたい単語のあとには読点をつけましょう。

そうすることで効果的に強調して伝えることができます。

句読点(句点・読点)使う際の注意点

句読点には使う際の注意点があります

そして使ってはいけないこともあります。

以下の3つについて解説していきますね。

  1. 読点はなるべく少なくする
  2. 学校教育の教科書では新聞や雑誌、Web記事とは句読点の打ち方が違う
  3. お祝い事に関係する文章には句読点は使わない

読点はなるべく少なくする

読点はなるべく少なくしましょう。

読点が多い文章は読みにくいからです。

読点が多い場合は、少なくしようと意識を向けることで改善しやすくなります。

他にも読点が多い場合の原因として、語順が適切でない可能性もありますね。

その場合は語順を変えることで読点を減らせますので、しっかり確認してみましょう。

次に語順を変えることで読点を減らした例文を載せますね。

【語順を変えることで読点を減らした例文】
読点が2つ
おばあさんが帰ると、おばあさんの帰りを待っていたおじいさんは、手荷物を受け取って家の中へ運びました。

読点が1つ
おばあさんの帰りを待っていたおじいさんは、おばあさんが帰ると手荷物を受け取って家の中へ運びました。

このように語順を変えると読点の数を少なくできるという例です。

文章がまわりくどいときや、読点が多く感じるときは、語順を変えることで改善できることがあります。

しっかり確認して読点が必要以上に多くならないようにしましょう。

文章は読点が少ないほうが読みやすいです。

『学校教育の教科書』と『新聞や雑誌、Web記事など』とは句点の打ち方が違う

かぎ括弧や丸括弧のある文章ではかぎ括弧や丸括弧の中に句点をうたないのは出版物やWeb記事では一般的であると解説しました。

しかし、学校教育の教科書では以下のようにかぎ括弧や丸括弧の中にも句点をつけます。

実際に文化庁の『くぎり符号の使ひ方』として以下のとおり記載があるのです。

二、「」(カギ)の中でも文の終止にはう つ(例4)。

(4) 「どちらへ。」
「上野まで。」

文化庁|くぎり符号の使ひ方(最終閲覧日2021年6月4日時点)

六、附記的な一節を全部カッコでかこむ
場合には、もちろんその中にマルが入
る(例8)
(8) それには応永三年云々の識語があ
る。 (この識語のことについては後に
詳しく述べる。 )

文化庁|くぎり符号の使ひ方(最終閲覧日2021年6月4日時点)

このように目的や記載するものによって例外もあります。

このことは頭に入れておくといいですね。

お祝いごとに関係する文章には句読点は使わない

お祝いごとに関係する文章には句読点は使いません。

なぜなら『ゲン担ぎ』や『相手に敬意を示すため』といった日本ならではの風習があるからです。

例えば以下のものです。

  • 挨拶状
  • 年賀状
  • お祝い事の招待状
  • 表彰状
  • 感謝状

なぜ句読点をつけないことで相手に敬意を示すのかというと、次の理由がありました。

  • 知性を持ち合わせている人は句読点がなくても読むことができるという理由
  • 句読点がないと文章が読めないと言っているようで相手に失礼という理由

このような理由からお祝い事の文章には句読点はつけないのです。

したがって日本独自のマナーとしてお祝いごとの文章には句読点をつけないようにしましょう。

まとめ|句読点の使い方やルールを守ろう

この記事を読んで句読点の重要性がわかりましたね。

もしも正確な内容の文章で伝えたいのであれば、句読点を正しい位置につけることをおすすめします。

記事で解説したように理解しやすく正しい文章で伝えることができるからです。

実際に句読点が必要である文章に句読点がなかったり、句読点の位置を間違えたりすることでまったく別の意味の文章になることもあります。

そうすると正確な内容が伝わらないばかりか、まったく意味不明な内容になることさえあるのです。

句読点を正しく必要な位置につけることで理解しやすい文章となり、読み手のストレス軽減にもなるのですね。

このことから句読点は正しい位置につけることが大切です。

ぜひ参考にしてくださいね。