評判は?ココナラがひどいと言われる理由|出品・依頼できることを解説

ココナラ ひどい

「ココナラってひどいのかな? あまりよくない評判を聞くけど……」

「出品者・依頼者問わず、利用者から低い評価を与えられている気がする」

ココナラを利用する前に、このように気になる人もいるハズ。

詳細は本文で解説いたしますが、ココナラがひどいと言われる理由を出品者・購入者視点でまとめますと、以下のようになります。

【ココナラがひどいと言われる理由】

出品者視点購入者視点
手数料が高い
商品が売れない
クレーマーがいる
相場が低く稼げない
運営のサポートがない
NGワードでメッセージを送信できない時がある
継続取引を獲得できないかもしれない
出品者・顧客ともに既読スルーをしてくる
依頼内容が曖昧である
報酬の未払いがある
運営会社がプライバシーマークを取得していない
退会手順がわかりづらい
納品物のクオリティが低い
詐欺まがいの案件がある
商品にキャンセル制限がある
LINEなどへ誘導され別商品を売られる
時間や場所を気にせず利用できる

出品者・購入者から上記のように思われてしまうがために、ココナラは「ひどいな……」と言われてしまうのです。

しかしそうなると「なぜ、ココナラはこのように言われてしまうのだろう。 原因はなに?」と疑問に思う人もいるハズ。

そこでこの記事ではココナラの基本情報だけでなく、購入者視点・出品者視点で『ココナラの評判がひどい理由』を丁寧に解説していきます。

この記事を読めば、ココナラが利用者からの評価が低くなる原因を理解でき、本当に利用すべきか否かがわかります。

Webライター募集
法人化・事業拡大に伴いWebライター積極採用中
錦橋慶叡
編集した人
錦橋慶叡

SEOライター兼コンテンツディレクター。編集プロダクションでの勤務を経て独立→法人化。現在は事業拡大に伴い、TwitterにてWebライターを積極採用中。これまでに累計400人以上ものWebライターを指導。「文章でメシを食っていきたい!」と考えている人を最短最速でレベルアップさせるのが使命であり生きがい。

錦橋慶叡をフォローする

ココナラとは?依頼・出品できることを解説

こちらの記事ではココナラの基本情報と、売り買い出来るスキル一覧、またクラウドワークスとの違いをご紹介します。

  1. ココナラの基本情報と仕組み
  2. 出品できるスキル一覧
  3. クラウドワークスとの違い

ココナラの基本情報と仕組み

ココナラ(coconala)とは、個人の能力を売り買い出来る日本最大級のスキルマーケットサイトです。

【ココナラの基本情報】

概要詳細
会社名株式会社ココナラ
所在地東京都渋谷区桜丘町20−1 渋谷インフォスタワー6F
設立年月日2012年1月4日
事業内容スキルマーケット「ココナラ」の運営・開発
coconala|企業情報(2022年4月15日)

2022年1月に設立20周年を迎えたサイトで、ユーザー数170万人、取引件数480万件を突破する大手クラウドソーシングサイトの一つです。

一般的なクラウドソーシングサイトではクライアントが募集する案件に受注者が応募する形式が主流です。

一方ココナラは上記の方法に加え、受注者側がスキルを出品して、クライアントに購入してもらう事が出来ます。

出品・購入出来るスキルのジャンルは200種類以上あり、あらゆる分野の需要と供給を叶えます。

出品できるスキル一覧

ココナラでは、多種多様な分野のスキルが売り買いされています。

現在出品されているスキルをカテゴリごとに見てみましょう。

【出品できるスキル】

カテゴリ出品できるスキル例
(最低出品価格)
設定可能販売価格
イラスト
漫画
絵を描く
(1,000円)
1,000円〜100万円
デザイン図面に書き起こす
(1,000円)
1,000円〜100万円
Webサイト制作
Webデザイン
Web構築スキル
(1,000円)
1,000円〜100万円
動画
アニメーション
撮影
動画編集
(2,000円)
撮影スキル
(2,000円)
1,000円〜100万円
マーケティング
Web集客
企画力
(1,000円)
データ分析力
(2,000円)
1,000円〜100万円
音楽
ナレーション
歌唱能力
(1,000円)
作詞経験
(1,000円)
1,000円〜100万円
ライティング
翻訳
日本語力
(1,000円)
英検
(1,000円)
1,000円〜100万円
ビジネス代行
コンサル
士業
人事経験
(2,000円)
洞察力
(2,000円)
1,000円〜100万円
IT
プログラム
開発
プログラミング
(2,000円)
1,000円〜100万円
占い手相
(500円)
タロット
(500円)
500円〜10万円
悩み相談
恋愛相談
話し相手
電話相談
(100円/分)
500円〜10万円
学習
就職
資格
コーチング
講師の経験
(1,000円)
1,000円〜10万円
住まい
美容
生活
趣味
住宅購入経験
(2,000円)
美容部員の経歴
(1,000円)
2,000円〜10万円
オンラインレッスン
アドバイス
何かしらの講師経験
(1,000円)
500円〜10万円
マネー
副業
アフィリエイト
FP
(1,000円)
副業経験
(1,000円)
1,000円〜10万円
2022年4月17日時点

表の通り、特別な経験やスキルを要さないジャンルは単価が安く設定されており、専門性が上がる程単価が高くなる傾向があります。

しかし誰でも始められるような最低設定価格の低いジャンルでも設定可能販売価格に幅があり、実績や評価を積み徐々に単価を上げていけば将来的に儲かる可能性があります。

またココナラでは480万件以上の取引がされており、一つのジャンルに同じような募集案件で溢れています。

例えばビジネス代行のカテゴリの中では、医学バイオ系論文検索代行とジグソーパズルの作成代行が同じ1,000円で取引されているのです。

つまり特別なスキルや経験がないクラウドソーシング初心者でも、アイデア次第でお金を稼ぐ事が出来るという事です。

これからココナラで仕事内容と値段を自ら決めてお金を稼ぎたい方は、出品したいジャンルで他の出品者をリサーチした上で、ニッチ市場を狙うと良いでしょう。

クラウドワークスとの違い

ココナラとクラウドワークスの大きな違いは、仕事の取り方です。

クラウドワークスでは、数ある仕事の中から自分に合うものを見つけて応募するのに対し、ココナラは受注者側がスキルを出品する事が可能です。

その結果ココナラでは自ら条件が決められるので、自分の持ち味を存分に発揮出来る仕事が取れます。

また募集されていない案件を自分で作り出す事が出来るので、専門的なスキルのない人でもアイデア次第で隙間産業を突く事が出来ます。

客層が広く、商品の自由度が高いのがココナラの魅力です。

他の違いは以下の通りです。

【ココナラとクラウドワークスの違い】

ココナラクラウドワークス
システム利用料金額に関わらず22%(税込)
※電話相談サービスは除く
タスク形式の場合→20%
報酬額10万以下→20%
10万超20万以下→10%
20万超→5%
多い案件イラスト系ライティング系
銀行への振込手数料無料(3,000円未満160円)楽楽天銀行→100円
その他金融機関→500円
2022年6月2日時点

ココナラでは電話相談サービス以外は報酬に関わらずシステム利用料が税込22%かかります。

報酬額が少額でもそこから22%引かれるのは痛手と思う方も多いでしょう。

しかし3,000円以上の報酬を自分の口座に振り込む際の手数料は無料です。

  • やりたい仕事が募集されていない人
  • イラストが得意な人
  • システム利用料より銀行振込手数料を重視する人

上記に当てはまる人はココナラでスキルを売るのが良いでしょう。

一方クラウドワークスは報酬金額が10万円を超えると手数料が10%、20万超で5%と単価が上がると手数料が安くなります。

報酬金額の例

【契約金額11,000円(税込)クラウドワークスの場合】
システム利用料2,420円(11,000円×20%=2,200円+消費税10%)
11,000円−2,420円=報酬金額8,580円

【契約金額110,000円(税込)クラウドワークスの場合】
システム利用料12,100円(110,000円×10%=11,000円+消費税10%)
110,000円−12,100円=報酬金額97,900円

【契約金額110,000円(税込)ココナラの場合】
システム利用料24,200円(110,000円×20%=22,000円+消費税10%)
110,000円−24,200円=報酬金額85,800円

このようにココナラと比べると報酬金額が10万円以上の場合、1万円以上クラウドワークスの方がお得です。

また単価アップとともに手数料を安くする事が出来るので、モチベーションも上がり、さらなる成長へと繋がります。

  • 10万円以上稼ぐ自信のある人
  • ライティング業に興味のある人
  • 楽天銀行口座を持っている人

以上の人にはクラウドワークスでお仕事を探してみる事をおすすめします。

【出品者視点】ココナラの評判がひどい理由

ココナラは出品者にとって、以下のようなデメリットがあります。

  1. 手数料が高い
  2. 商品が売れない
  3. クレーマーがいる
  4. 相場が低く稼げない
  5. 運営のサポートがない
  6. NGワードでメッセージを送信できない時がある
  7. 継続取引を獲得できないかもしれない
  8. 出品者・顧客ともに既読スルーをしてくる
  9. 依頼内容が曖昧である
  10. 報酬の未払いがある
  11. 運営会社がプライバシーマークを取得していない
  12. 退会手順がわかりづらい

手数料が高い

ココナラの出品者が支払う手数料は、他のクラウドソーシングより高いです。

【クラウドソーシングの手数料】

クラウドソーシング金額にかかる手数料
ココナラ20%
クラウドワークス20%(金額が10万円以下)
10%(金額が10万円を超〜20万円以下)
5%(金額が20万円超)
ランサーズ20%(金額が10万円以下)
10%(金額が10万円を超〜20万円以下)
5%(金額が20万円超)
ココナラ|ヘルプ|販売時の手数料について(2022年4月18日)
クラウドワークス|システム手数料(2022年4月18日)
ランサーズ|システム手数料(2022年4月18日)

このように、ココナラは金額帯にかかわらず、一律20%もの手数料が発生します。

一方のクラウドワークスやランサーズは金額帯を設け、手数料を調整しています。

たとえば、クラウドワークスやランサーズで200,000円のサービスを売った場合、手数料は10,000円(金額の5%)です。

同様の条件の場合、ココナラでは手数料が40,000円(金額の20%)となります。

したがって、ココナラの手数料は他のクラウドソーシングに比べて、高いといえるでしょう。

しかし、この高い手数料は購入者にはかかりません。

購入者にとっては嬉しいメリットかと思います。

商品が売れない

商品が全く売れない場合があります。

ユーザーが商品を買う際に、参考とする情報が不足しているためです。

たとえば、商品を買う際にユーザーは商品だけでなく、出品者が信用できるかを確認します。

この際に、参考に出来る情報が不足していると、購入後にトラブルとなる可能性があると推測するでしょう。

商品だけでなく、出品者の情報も重要な参考材料となります。

そのため、商品が売れない場合は、以下の2点をもう一度見直しましょう。

  • 所持スキル(得意分野や資格など)を明確にする
  • プロフィール内容や評価を充実させる

このように、商品を売るための工夫が必要となります。

したがって、商品がよいものであっても、上手にアピールしなければ全く売れないこともあるといえます。

クレーマーがいる

ココナラは利用者が多いがゆえに、悪質なクレーマーも潜んでいます。

そのため、出品者は十分に気をつけることが必要です。

以下のようなクレームが存在します。

  • 追加作業を無料で求めてくる
  • 納品したもののクオリティに納得できないため、返金を請求してくる
  • 購入後に音信不通となる
  • 依頼内容が不明瞭で進行に困る

このようなクレームに遭遇する可能性があります。

どのケースも行き着く先は同じとなり、納品率や評価の低下に繋がります。

メッセージのやり取りで罵詈雑言が見受けられる場合も。

これらのトラブルを未然に防ぐため、以下のような対策が必要です。

  • 修正回数や追加要求に対する注意書き
  • 依頼例や依頼テンプレートの記載

身を守る方法として、最低限の予防線を準備することは大切です。

しかし、追加作業や商品のクオリティについての注意書きをしていた場合にも、クレームは一定数起こり得ます。

したがって、出品者は依頼者を精査して、曖昧な利用者や不審に感じる点がある場合は、断ることも視野に入れる必要があるといえます。

多くのユーザーが存在するため、避けようのないクレーマーも存在すると認識しましょう。

相場が低く稼げない

ココナラは稼ぐことが難しいという声を耳にします。

これは平均単価の相場が低いためです。

以下のように、ライティングの1記事作成の相場を比較してみましょう。

  • ココナラの場合:1,000円
  • クラウドワークスの場合:2,000円

上記より、1記事を作成するごとに1,000円の開きが両者に生まれます。

したがって、ココナラの相場は他のクラウドソーシングより低く、稼ぐことが難しいです。

しかし、ココナラには稼げるという評判もあります。

以下のような点を改善することにより、稼ぐことが可能という意見です。

  • スキル
  • 価格
  • 販売実績
  • ポートフォリオ

このような要素を充実させ、ユーザーのニーズを把握することにより、稼げると結論づけています。

また、提案力を磨くことも必要です。

これらのことより、相場が低く稼げないが、その一方で、工夫次第ではココナラで稼ぐことが可能となります。

運営のサポートがない

運営のサポートに不満の声が上がっています。

ココナラの運営に相談しても対応してもらえない場合があるためです。

たとえば、注意事項を確認したうえで注文してほしいと勧告したが、ユーザーが聞き入れずに注文を行い、トラブルへ発展したケースがあります。

これに対して、ユーザーは罵詈雑言を浴びせ、マイナスの評価をつけたようです。

不当な対応をとられた出品者は、この旨を運営に相談しましたが、対応してもらえなかったようです。

このように、明らかに不当な扱いを受けた場合においても、運営のサポートを十分に受けれない場合があります。

NGワードでメッセージを送信できない時がある

送信するメッセージにNGワードが含まれていないか事前に十分な確認をとる必要があり ます。

NGワードが原因でメッセージが送信できなければ顧客とコミュニケーションがとれなくなります。

メッセージに込める内容は以下のものが考えられます。

  • お店の特徴、ご自身の知識を知ってもらう
  • 商品の良さを理解してもら
  • サービスの内容を伝える
  • デメリットを正確に伝え

では、メッセージに使用できない単語=NGワードとはどのようなものなのでしょう。

NGワードが含まれるメッセージは管理者から送信をストップされてしまいます。

「使用できない単語が含まれています。入力した内容を修正して、もう一度お試しください」という表示がされたりします。

NGワードとして考えられるものは以下のものです。

  • 公序良俗に反する言葉:現在の人間や社会の道徳や倫理に反する言葉
  • 卑猥な言葉
  • 暴力的な言葉・差別的な言葉

特に最近は差別に対する意識が世界的にも高まっています。

少し前まではOKだったワードもNGワードに見なされることがあります。

少し例は異なるかもしれませんが、昔はスチュワーデスと呼ばれた職業も今では

キャビンアテンダントとなっています。

また、英語など外国語を使用する場合にも十分注意が必要です。

外国語の場合は我々日本人と文化的なバックグラウンドが違います。

ですからカッコいいと思って使ったワードが実はNGワードだったりすることもあります。

NGワードでビジネスに思わぬトラブルを起こさないよう十分注意しましょう。

分からない場合は出店しているサイトのヘルプセンターに問い合わせることも一つの方法 です。

継続取引を獲得できないかもしれない

ネットを使ったビジネスでは多くのライバルであふれています。

その中で継続取引を確保するためには商品そのものの魅力だけでは不十分です。

その商品を販売するコンテンツがお客様にとって魅力的なものでなくてはなりません。

商品を販売するコンテンツが充実したものであれば以下のようなメリットがあります。

  • 商品、サービスを広く知ってもらえる
  • コンテンツのブランドイメージが確立できる
  • コンテンツを訪れる人を見込み客にすることができる

単品で商品は売れるのだが継続取引が獲得できない場合、もう一度ご自身の売り場である コンテンツを見直す必要があるかもしれません。

ビジネスをしているとどうしても商品個々の特徴や魅力を伝える事だけに注力してしまうことが往々にしてあります。

ですが、商品以上に売り場(コンテンツ)が重要であることを十分に認識してください。

蛇足ですが、不当な独占をするような商品販売、例えば一時期のマスクや消毒液の不足に

便乗するようなビジネスは絶対にやめましょう。

出品者・顧客ともに既読スルーをしてくる

メッセージが既読スルーされてしまう。

既読スルーにより商売が滞ってしまう場合があります。

原因を考えしっかりと対策を立てましょう。

既読スルーの原因は以下のことが考えられます。

  • 忙しかった
  • 単純に忘れていた
  • 返信する必要のない内容だと決めつけていた
  • 内容をしっかり吟味する必要があった
  • 返信の内容に困る
  • 返信したくない

上記のような事態を回避するためにも、ルールを決めて次に進むことが大切です。

依頼内容が曖昧である

依頼内容が曖昧だと、購入者とトラブルになりやすいです。

出品者と購入者で依頼への認識がずれてしまうためです。

例えば、「女の子のイラストをお願いします」と依頼されたとして、依頼された側はどのような女の子を何通り、何日までに仕上げればよいのかわかりません。

依頼内容をよく確認してみると、実は自分のスキルでは対応しきれないものだとわかり、せっかくの取引を中止することにもなりかねません。

相手の要望をくみ取るために何度もメッセージをやり取りした結果、納期に間に合わず大慌て……という可能性もあります。

このような購入者と出品者のミスマッチは避けたいですね。

それならば依頼を受ける際に「依頼をするにあたり確認していただきたいこと」などのひな形を作成し、依頼者に注意喚起するのも手かもしれません。

しかし、ココナラでは出品者が事前に説明していたにもかかわらず、内容をよく確認しないまま依頼する購入者がいます。

このような状況では、出品者側で「作業開始は入金後です」と明記していたとしても、依頼者に「明日までに納品お願いします」と無理難題を押し付けられるかもしれません。

ココナラでは、出品者がどれだけ注意してもトラブルを防ぐのは難しいようです。

報酬の未払いがある

事実として、ココナラ出品者のレビューには「報酬が未払いのまま」という声が見られます。

各種レビューサイトから出品者の声を引用したのでご紹介いたします。

ココナラ使用時に未入金トラブルに見舞われ、一度使用をやめているケースです。

ココナラは始めやすい一方、こういった未入金トラブルで使用をやめる方もいるようですね。

追加料金が支払われる前に納品してしまい、既読は付くのですが購入者からの連絡がなく、追加料金が未払いの状態になってしまっています。

ココナラ法律相談|ココナラで追加料金が支払われない(2022年6月5日時点)

料金が支払われる前に納品してしまったケースです。

相手と何度か取引していても、繋がりはココナラ上でしかない(いつ連絡が途切れてもおかしくない)ことを考えると警戒しておくべきポイントでしょう。

契約したいからラフを描いてと何度も要求してくるお客が居て、ラフを何枚か送ってしまいました。「ご購入してからお取引願います」と伝えたのですが「もう依頼しません。メッセージを送って来ないでください」と言われてお支払いも結局してくれませんでした。

ココナラ法律相談|商品の未払いについて(2022年6月5日時点)

契約すると見せかけて、直前までのやり取りで用いた成果物を持ち逃げするケースです。

「契約したいので」という言葉には何の保証もありません。

ラフ画などのサンプルはおひとり様1点までなど制限を付けたり、手付金をもらったりして持ち逃げ防止策を講じたいところです。

これだけ未入金トラブルが多いのであれば、「報酬は前払い制にすればよい」と思うかもしれませんが、すべての取引が前払いで完結するわけではありません。

一度前払いで料金を受け取ったとしても、購入者の依頼内容により追加料金がかかることがあります。

この追加料金が後払いとなり、後々のトラブルにつながることがあります。

例えば記事執筆のスキルを出品し、購入されたときの料金は前払いですよね。

ここに「追加で執筆をお願いしたい」という依頼が入ると、追加料金は後払いということになります。

この追加料金が未払いのまま購入者と連絡ができなくなることがあります。

このように、ココナラでは前払いを徹底するなどの対策をしたとしても報酬の未払いを防ぐのは難しいということがわかりました。

運営会社がプライバシーマークを取得していない

ココナラの運営会社はプライバシーマークを取得していません。

日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)によりますと、プライバシーマークは以下のように記されています。

プライバシーマーク制度は、事業者が個人情報の取扱いを適切に行う体制などを整備していることを評価し、その証として“プライバシーマーク”の使用を認める制度

JIPDEC|概要と目的(2022年04月26日時点)

つまり、プライバシーマークは「あなたの個人情報を適切に使うことを約束し、かつそのための体制を整えています」という宣言です。

プライバシーマークがないことによりココナラ上の取引に支障が出ることはありません。

しかし、自身や取引相手のクレジットカードや住所などの個人情報を預けておくに足りるかと言われると、疑問ですよね。

個人情報が漏洩するリスクを考えると、より体制が整った、公的機関からの認証を受けたサービスの使用が望ましいと言えるでしょう。

退会手順がわかりづらい

「ココナラをやめて別のサイトにしよう」と思ったときは、すぐに退会手続きを進めましょう。

ココナラの退会ページはわかりづらく、どうすれば退会できるのかわからないまま放置してしまう可能性があるためです。

今すぐに退会したい方は、下記の手順に沿って行いましょう。

  1. ココナラのホームページ下部「よくある質問」をクリック
  2. ヘルプページ左上「会員登録、情報変更」をクリック
  3. Q&A内「退会するにはどうすればいいですか?」をクリック
  4. 「退会はこちらからお願いします」という文が出るので、リンクになっている「こちら」をクリック

上記の方法でも退会できなかった方は、取引完了していないトークルームがないか確認しましょう。

すべてのトークルーム※での取引を完結させてから、再度退会手続きを進めてくださいね。

※トークルームとはサービスの購入後に出品者と購入者の2人のみが閲覧できる非公開のページのこと。

以上より、ココナラの退会ページの場所はわかりづらく、退会しようとしても取引状況によってはできないことがわかりました。

購入者のココナラに対する評価がひどい理由

購入者視点で考えたときに、ココナラがひどい理由は5つあります。

  1. 納品物のクオリティが低い
  2. 詐欺まがいの案件がある
  3. 商品にキャンセル制限がある
  4. LINEなどへ誘導され別商品を売られる
  5. 時間や場所を気にせず利用できる

それぞれ順番に紹介いたしますので、早速チェックしていきましょう。

納品物のクオリティが低い

結論をいいますと、ココナラの納品物はクオリティが低いことが多々あります。

ココナラは誰でも出品できてしまうためです。

公式サイトでは以下のように明言されています。

どなたでも自分の「得意」をサービスとして簡単・安心に出品することができます。

coconalaヘルプ|サービスを出品したい(2022年5月2日時点)

この文を否定的に捉えれば「どんなにスキルのクオリティが低くても出品できてしまう」ということに他なりません。

また、納品物のクオリティに関する口コミを探してみたところ以下3つの書き込みが見つかりました。

ココナラはいろいろなスキルを売り買いできる半面、それぞれのスキルのクオリティが他の専門サイトと比べて劣って見えます。

そのため、比較検討用に複数依頼したり、実績の有無を見分けたりして自分に合った出品者を探す手間がかかるようですね。

このようにココナラは誰でも出品できるがために、納品物のクオリティが低くなる傾向にあるのです。

もしも高品質を望むのであれば、特定のスキルに特化した専門サイトを用いたり、大手仲介業者を挟んだりして出品者の良し悪しをはかる手だてを持つ必要があります。

詐欺まがいの案件がある

ココナラの商品には詐欺まがいのものがあります。

ココナラの商品について、詐欺まがいのものに関する情報を集めてみました。

ココナラの悪質案件に関するまとめ記事に同意するツイートや、実際に詐欺が起きたとの書き込み、良心から注意勧告をおこなう方などがみられます。

ココナラにはそれだけ多くの悪徳案件があり、騙される人がいるということですね。

ここでは、ココナラでありうる詐欺まがいのケースを例に挙げてご紹介いたします。

例えば、「マネー・副業・アフィリエイト」カテゴリで効率のよいWEBマーケティング方法のPDFを100ページ分購入したとします。

商品サンプルには役立ちそうな情報がずらりと並んでおり、あなたは興味をそそられました。

こんな情報が100ページも付いてくるなんてお得!と喜んで購入してしまいます。

値段は少々高めでしたが、「よいものは値が張るはず」となおさら購入意欲が高まります。

いざ中身を確認してみると、欲しかった情報は最初の数ページ分しかなく、残りの9割はアフェリエイト営業がいかに素晴らしいかを語った宣伝文だらけ……

加えてPDF末尾には怪しいサイトへのリンクが貼られており、まるで誘導されているかのようでした。

このように、ココナラでは高価格であったり、サンプルの中身が素晴らしくみえたりしても、蓋を開ければ詐欺まがいの商品だったということがあります。

悪徳商品に騙されないようにするには、ココナラのような誰でも使えるサービスではなく、ある程度セキュリティや出品者の身元が保証されたサイトを使うのがおすすめです。

商品にキャンセル制限がある

ココナラには商品のキャンセル機能がありますが、かなり制限されています。

公式サイトでは、以下のように説明されています。

原則キャンセルは双方合意の元でおこなっていただいており、キャンセルリクエストは一定の条件を除き出品者側にのみ表示されます。

一方で、以下の条件を全て満たす場合のみ、購入者からキャンセルリクエストの送信が可能となります。

トークルームで出品者から連絡が4日間以上途絶えた場合
購入者が最終メッセージ送信者である場合

coconalaヘルプ|購入者からのキャンセルリクエストについて(2022年5月2日時点)

つまり、ココナラでは原則購入者側からのキャンセルリクエストができません。

購入者側からキャンセルリクエストができるのは、一定の条件を満たした場合のみです。

以上より、ココナラにおいて購入者は出品者よりも不利な立場にあるといえます。

加えて、ココナラの運営会社はキャンセルリクエストの理由に関するやりとりには介入しないことを公式サイトで明言しています。

運営にお問い合わせいただいても、運営側ではキャンセルやキャンセル理由の修正を行うことができませんので予めご了承ください。

coconalaヘルプ|購入後のキャンセルについて(2022年5月2日時点)

キャンセルリクエストは出品者と購入者の2者間でおこなうものとはいえ、ココナラの運営会社に頼ることができないというのは不安ですよね。

運営が最終的な仲介を買って出てくれる保証のないココナラでは、対個人で安心した取引をするのは難しいといえます。

LINEなどへ誘導され別商品を売られる

ココナラでは、サイト内で1度取引をした後に別サイト(LINEなど)へ誘導され商品を販売されることがあります。

実際にココナラ上の取引で外部サイトに誘導されたという声を集めました。

ココナラで実際にあった外部サイトへの誘導や、他サイトでの似たような手口を紹介することで注意喚起していることがわかります。

ココナラは個人間でのやり取りが主であるため、怪しい案件や被害の詳細は購入者が積極的に開示してはじめて世に知られるようになります。

ココナラには外部誘導された末に騙されて泣き寝入りした人や、実態を知られないまま出品されている悪質案件があると思うとおそろしいですね。

ココナラ公式サイトでは以下の通り一切の外部サイトへの誘導を禁じる旨を明記しています。

ココナラで安心・安全な取引を行っていただくため、やり取りはサイト内のみとし、電話番号やメールアドレスの交換は禁止としております。

coconalaヘルプ|ココナラのサイト外でのやり取りについて(2022年5月2日時点)

つまり、ココナラ公式は禁止しているにもかかわらず、購入者を別サイトへ誘導して別商品を売ろうとする悪質な出品者がいるということです。

ココナラでの取引が終わり安心したところで別の案件を紹介されると、つい相手を信じてしまいそうになりますよね。

このような購入者の良心につけ込む商法がまかり通るココナラは、あまりおすすめできません。

時間や場所を気にせず利用できる

「ココナラは時間や場所を気にせず利用できる」というと長所のように聞こえますが、これが短所になることがあることも知っておきましょう。

時間や場所を気にせず利用できることが裏目に出て、購入者にとって不都合な事態につながることがあるためです。

ココナラにある「電話相談サービス」を例に挙げてお話ししましょう。

電話で相談を受ける側(出品者)のステータスが待機中であれば、相談する側(購入者)はすぐに電話をかけて相談することが可能です。

しかしながら、ココナラは時間や場所を気にせず利用できることから、出品者が電波の届きにくい場所にいるため通話がつながらない、またはすぐ切れることがあります。

このような不測の事態が発生した場合について、ココナラ公式サイトでは以下のような理由が述べられています。

出品者が電波の悪いところにいるなど、止むを得ない事情で電話ができない可能性があります。

coconalaヘルプ|【電話】購入の流れ(2022年5月2日時点)

このように、ココナラの「時間や場所を気にせず利用できる」という長所が取引内容によっては裏目に出てしまうことがあるとわかりました。

ココナラのように時間や場所によって不都合が起きうるようなサイトでは、購入者がサービスを求めているときに適切な処置を受けられないことがあります。

より確度の高いサービスを望むとすれば、出品者が対応可能時間を明記していたり、出品者の質を運営が保証するようなサイトでのやり取りが望ましいでしょう。

それでもココナラを使用する場合は、出品者と事前に密なコンタクトを取り、時間や場所を確約しておくことが大切です。

タイトルとURLをコピーしました