「クラウドワークスの案件はやめたほうがいいと聞いたけど、理由はなんだろう?」
「初心者でも簡単にフリーランスになれるし、タスクのような簡単な仕事もあるし、副業にはうってつけのクラウドソージングだと思うんだけど……」
クラウドワークスに登録をする際に様々な口コミを耳にし、このように疑問に思う人も多いハズ。
詳しくは後述しますが、フリーランス初心者がクラウドワークスの案件はやめたほうがいい理由は10個あります。
- 単価が安すぎて並みの努力では生活できないから
- 手数料が高すぎるから
- そもそも採用されにくいから
- 案件名と違う仕事をやらせるクライアントがいるから
- 報酬を支払わないクライアントがいるから
- マルチを勧誘してくるクライアントがいるから
- 商品代理購入をやらせようとするクライアントがいるから
- ライバルが多すぎるから
- 継続案件の獲得が難しいから
- 暴言を吐くクライアントもいるから
クラウドワークスで働いたことがない人は上記を見て驚くかもしれませんが、残念ながらこれが実情です。
しかしながら、子育てなどといった家庭の事情により家を離れられず「どうしてもクラウドワークスで働きたいんだ!」という方も、中にはいるハズ。
そこでこの記事では、クラウドワークスはやめた方がいい理由だけでなく、やめたほうがいい人と働いたほうがいい人の特徴・やめたほうがいい仕事の見分け方・クラウドワークスにて効率的に稼ぐ方法をご紹介いたします。
この記事を読み終えるころには、フリーランス初心者がクラウドワークスで仕事をすべきか否なのかがよくわかります。
クラウドワークスはやめたほうがいい理由10選
先ほどチラッとご紹介しましたように、フリーランス初心者であるほどクラウドワークスはやめたほうがいいです。
その理由は10個あります。
- 単価が安すぎて並みの努力では生活できないから
- 手数料が高すぎるから
- そもそも採用されにくいから
- 案件名と違う仕事をやらせるクライアントがいるから
- 報酬を支払わないクライアントがいるから
- マルチを勧誘してくるクライアントがいるから
- 商品代理購入をやらせようとするクライアントがいるから
- ライバルが多すぎるから
- 継続案件の獲得が難しいから
- 暴言を吐くクライアントもいるから
単価が安すぎて並みの努力では生活できないから
クラウドワークスにある案件は、低単価のものが数多く、あまりおすすめできません。
ライティングの案件であれば、1文字0.2円ほどの案件ばかりです。
【低単価案件の例】

案件名 | 文字単価 | 文字数 |
---|---|---|
記事作成 | 0.1円以下 | 3,000字 |
記事のリライト | 0.2円 | 2,000字 |
エンタメ系記事 | 0.2円 | 1,500字 |
※上記案件のURL・募集文はあえて貼っていません
例えば、あなたが1,000文字/1記事の案件を受注したとします。
文字単価1.0円であれば報酬は1,000円になりますが、文字単価0.2円だと200円しかもらえません。
仮に1,000字を書くのに1時間かかったとしますと、時給200円ということになります。
厚生労働省によりますと、東京の最低賃金時間額(要するに時給)は1,072円・全国平均で961円ですから、この安さは衝撃的ですよね。
この収入ですと、生活費を稼ぐのも一苦労です。
仮に1か月の生活費を250,000円としますと、なんと1,250時間も働かなければならない計算になります。
必要な生活費 | 必要な労働時間 |
---|---|
250,000円 | 1,250時間 |
200,000円 | 1,000時間 |
150,000円 | 750時間 |
100,000円 | 500時間 |
50,000円 | 250時間 |
上表を見ますと、低単価案件が如何に稼げないのかがよくわかります。
そもそも1か月を31日間・1日の労働時間を8時間と仮定しますと、労働時間は月に248時間しか確保できません。
仮に不眠不休で31日間、連続勤務をしたとしても1日は24時間しかないわけですから、どんな人でも1か月に確保できる時間は744時間が限界です。
そのため744時間ぶっ通しで働いたとしても『文字単価0.2円・字速1,000文字』という条件下では、たったの148,800円しか稼げない計算になります。
一般的な労働時間の合計である月160時間として考えれば、32,000円しか稼げません。
フルタイムで働いているにもかかわらず、もはやお小遣いレベル。
このことを考えますと、低単価案件だけで生活費を稼ごうとするのはどう考えても無理ですよね。
したがって、低単価案件だけでは生活できないと断言できるのです。
もしも「採用ハードルが低いから」という理由で低単価案件ばかりをこなそうとしているのであれば、クラウドワークスはやめておいたほうがよいです。
手数料が高すぎるから
クラウドワークスを使って仕事をすると「システム利用料」と「振り込み手数料」がかかります。
どの案件をやっても「システム利用料」は5~20%かかります。
【クラウドワークスのシステム利用料】
報酬額 | システム利用料 |
---|---|
20万円超の部分 | 5% |
10万円超20万円以下の部分 | 10% |
10万円以下の部分 | 20% |
タスク形式での場合 | 20% |
この「システム利用料」が高いです。

【報酬が250,000円の場合】
250,000円→275,000円(税込)ー37,125円(システム利用料)=237,875円
仮に250,000円の報酬があったとしても、システム利用料が引かれるので、実際にもらえるお金は237,875円になってしまいます。
クラウドソーシングサイトは他にもJOBHUBやShinobiライティング、カセグーなど手数料が無料のものもあります。
1案件ごとにかかる手数料なので、仕事のたびに引かれるのは予想以上に応えるかもしれません。
さらに、実際に報酬を受け取るにも「振り込み手数料」がかかります。
どんなに稼いでも、クラウドワークスの中で仕事をする以上必ずかかる、いわば「ランニングコスト」が高いので、気になる人はやめておきましょう。
ちなみに、クラウドワークスだけでなくランサーズ・シュフティ・クラウディアのシステム手数料をまとめますと、以下のようになります。
【クラウドソーシング別手数料:その1】
報酬 | クラウドワークス | ランサーズ |
---|---|---|
50,000円以下 | 20% | 20% |
50,001円~ 100,000円以下 | 20% | 20% |
100,001円~ 200,000円以下 | 10% | 10% |
200,001円~ 1,000,000円以下 | 5% | 5% |
1,000,001円以上 | 5% | 5% |
【クラウドソーシング別手数料:その2】
報酬 | シュフティ | クラウディア | 平均相場 |
---|---|---|---|
50,000円以下 | 10% | 15% | 16.25% |
50,001円~ 100,000円以下 | 10% | 10% | 15.00% |
100,001円~ 200,000円以下 | 10% | 5% | 8.75% |
200,001円~ 1,000,000円以下 | 10% | 5% | 6.25% |
1,000,001円~ | 10% | 3% | 5.75% |
こうしてみるとクラウドワークスは『報酬が1円~200,000円以下』の時のシステム手数料が、平均相場よりも高いことがわかります。
そのため200,001円以上稼ぐことに自信がない場合は、クラウドワークスはやめておいた方がよいのです。
手数料が気になる人は手数料が低いシュフティやクラウディアを利用するとよいでしょう。
そもそも採用されにくいから
クラウドワークスに限った話ではありませんが、実績や経験が乏しい人だとクラウドソーシングでは採用されにくい傾向があります。
事実、案件に応募しても以下のようにクライアントから辞退をされる人は数多くいます。
案件の応募をしても辞退されてしまいます。
みんなのお仕事相談所|案件に応募しても辞退されてしまいます(2022年1月6日時点)
なぜか断られて不採用になります。
やはり会社のバックアップや後ろ盾がないと相手にされないのでしょうか?
応募しても全部ことわられています。
なぜこのようになるのかといいますと、一度クライアント目線で考えてみてほしいのですが実績や経験が乏しいと書類選考時にどうしても見劣りしますよね。
見劣りすると「この人を他のクライアントに取られたくない」「今のうちに確保しておきたい!」という衝動に駆られません。
つまりクライアントからすると『その人を採用すべき理由が見当たらない』ために、採用したくてもできないのです。
しかもクラウドワークスの場合だと、1つの案件に100人が応募することもザラにあります(詳細は後述)。
クライアントとしてクラウドワークスを数年利用している私の経験上、100人近くの応募があれば5~10人ぐらいは経験者が必ずいます。
そうなると案件名は『初心者・未経験者OK』と確かに記載されているのですが、採用枠は経験者で実質的に埋まってしまうことが多いのです。
そのため初心者や未経験者は採用されにくいという裏事情があります。
「クラウドワークスの案件は【初心や・未経験者OK!】と書いてあるから、私でも簡単に採用されそうだな♪」と甘く考えている人は、クラウドワークスはやめておいたほうがよいです。
案件名と違う仕事をやらせるクライアントがいるから
クラウドワークスでは、身元が不確かな個人でも簡単にクライアントになれるため、悪質なクライアントも存在します。
そういったクライアントは、案件名と違う仕事を依頼してくることがあるのです。
データ入力だと思っていたら、いわゆる商品購入代理の仕事でした。2件とも。商品が届いたら請求書とともに送って欲しいとのことです。
クラウドワークス|みんなのお仕事相談所(2021年12月7日)
他にも「納品したのに報酬が支払われない」「個人情報を求めてくる」「案件と関係のない勧誘をしてくる」といった規約に違反する行為に遭うかもしれません。
クライアントを見極められないと思わぬ被害を受けることもあるので、クラウドワークスを使う際には細心の注意を払いましょう。
報酬を支払わないクライアントがいるから
クラウドワークスはやめておいた方がよい理由は、報酬を支払わないクライアントがいるからです。
悪質なクライアントはクラウドワーカーが成果物を納品した途端に連絡が途切れ、報酬を支払わない事例があります。
例えば、下記のような事例がYahoo知恵袋に掲載されております。
クラウドワークスで詐欺にあったかもしれません。
クライアントさんに、「1つ作品を描いてほしい。採用でも不採用でも1500円はお支払いしますね!サンプルを頂いたら、サンプルのお支払い契約もさせてもらいます」
といわれ、2時間かけて作品をかきました。
「ありがとうございます!試しに、もう1つ書いてみてもらっていいですか?」と言われました。
しかし、先にサンプル代支払ってくださいといったら返事がこなくなりました。
2週間もきてません。。
これは騙されたのでしょうかクラウドワークスには問い合わせるページもなく困っています。
Yahoo!知恵袋(2021年12月5日)
上記のような声が出るのは、実際に被害者が存在するということです。
せっかく一生懸命作った作品だけとられて、報酬がもらえないなんて、やりきれないですよね。
事実かどうかはわかりませんが、運営もわかった上で見逃していると思うとクラウドワークス自体の信頼性が失われますね。
おおまかな共通点は下記のようになります。
- 仕事の依頼は通常通りに行う。
- 質問等などには比較的丁寧に答える。
- 納品したと同時に連絡ができなくなる。
このように、納品するまではいたって普通のクライアントのように思われるのです。
言い換えると、運営も悪質クライアントを判別できないのではないかとの疑問も浮かびます。
なので、報酬を支払わないクライアントがいるから、クラウドワークスはやめておいた方がよいと言えます。
ですが、実際にクラウドワークスを利用している人はいます。
その人たちが活用している方法があります。
それは、クライアントと連絡がとれなくなってしまった場合、事務局から連絡をとる手段が存在するのです。
契約詳細画面の「契約相手と連絡がとれない場合はこちら」をクリックして申請をすることで、解決する場合もあります。
マルチを勧誘してくるクライアントがいるから
クラウドワークスはやめておいた方がよい理由には、マルチなど勧誘してくるクライアントがいることもその1つです。
その方法はさまざまですが、その中でも多いのが、電話やテキストでの勧誘なので注意が必要です。
例えば、Yahoo知恵袋に下記の書込みがあります。
クラウドワークスを始めようと思っているのですが、クラウドワークスは初心者の人が始めて全く経験のない人でも実際に稼ぐことは出来るのでしょうか?
Yahoo!知恵袋(2021年12月5日)
稼ぐことは出来ますけど、詐欺や犯罪の仕事も多いので気をつけたほうが良いです
私はクラウドワークスで3万円ほど不払いになりました
規約どおりにやれば不払いになることは100%ないのですが、初心者を騙して詐欺ろうとする人もいます
また犯罪がらみの仕事もけっこうあります
よくあるのは「マルチ商法」の勧誘とかですね
「簡単に月30万稼げます」とか言ってる仕事は辞めた方が良いです
漫画の違法アップロードの仕事とかもありました
漫画を違法アップロードさせて1回50円です
違法アップロードは逮捕されるレベルの犯罪です
クラウドワークスはトラブルも多いので、最新の注意を払ってやった方が良いです
このように「簡単に月30万稼げます」などの文言は特に注意すべきですね。
楽に大金を稼ぐなんて、まずありえないことでしょう。
クラウドワークスから離れさせ、マルチへと誘いこむ方法もあるのでLINEのIDなどを聞かれた際などと注意しましょう。
そもそも、クラウドワークスの案件はクラウドワークス内でのやりとりが規則です。
案件をこなしていくと信頼性も増して行くので、そこを狙うクライアントも存在するのです。
仕事を依頼し、その仕事を受注するための信頼の証とも呼べる個人情報を利用するのです。
このように、マルチなど勧誘してくるクライアントがいるから、クラウドワークスはやめておいた方がよいのです。
なお、救済措置としてはクラウドワークスには「通報システム」というものがあります。
規則外の方法でやりとりを求められた場合は、「通報システム」を活用して対処していきましょう。
商品代理購入をやらせようとするクライアントがいるから
商品代理購入をやらせようとするクライアントがいるから、クラウドワークスはやめておいた方がよいです。
そもそもなぜ商品代理購入がダメなのかといいますと、クラウドワークスにおいて禁止行為に指定されているからです。
初回限定・数量限定などの購入制限がある商品の、代理注文・代理購入・代理契約をおこなわせる依頼
クラウドワークス|仕事依頼ガイドライン(2022年1月6日時点)
そして商品代理購入がクラウドワークスで禁止行為に指定された理由としては、以下のように怪しい内容が非常に多いからです。
今回いいなと思った2件に応募し回答をもらいました。データ入力だと思っていたら、いわゆる商品購入代理の仕事でした。2件とも。商品が届いたら請求書とともに送って欲しいとのことです。よくよく考えたら怪しい?と思い相談させていただきました。やめておいたほうがいいでしょうか?
みんなのお仕事相談所|契約やめたほうがいいのでしょうか(2022年1月6日時点)
上記の相談内容を見ますと、かなり怪しいですよね。
商品を送ったのちに連絡が途絶える確率はかなり高いといえるでしょう。
その結果商品の購入費用は自腹、つまり払い損になるわけです。
お金を稼ぐために案件に応募したのに、これでは本末転倒ですよね。
商品代理購入にはこのように怪しい内容の案件が非常に多いために、クラウドワークスでは禁止行為に指定されたのです。
したがってクラウドワークスの案件に応募した後に、このような商品代理購入の話を持ち掛けられたら、その仕事はやめておいたほうがよいです。
ライバルが多すぎるから
クラウドワークスはやめておいた方がよい理由として、ライバルが多すぎることもその1つです。
なぜなら、現在のコロナ禍において、在宅ワークを始める人が急激に増加しているからです。
そのなかでも、クラウドワークスは気軽に始められる在宅ワークとして利用する人が多いのです。
それにより、案件あたりのライバルが多くなってしまいます。
特に仕事量と単価のバランスが良い案件には、応募が殺到します。
例えば以下のような案件があります。
【初心者OK案件の応募者数と募集人数】

案件名称 | 応募した人数 | 契約人数 | 倍率 |
---|---|---|---|
ウェブメディアサイトの見出し・タイトル作成 | 123人 | 36人 | 3.41 |
薬剤師向け転職エージェントにまつわるライティング業務のご案内 | 97人 | 45人 | 2.15 |
継続有り スポーツ関連(高校野球、高校サッカー、オリンピックなど)のまとめ記事 | 84人 | 10人 | 8.4 |
このように、初心者OKの案件は応募者が殺到しているのがわかりますよね。
クライアントは当初の予定よりも多くの人と契約しているようですが、それでもかなりの倍率になっています。
これといったスキルが無い、すなわちクライアントに対してPRできるモノがない場合は、クラウドワークスはやめておいた方がよいでしょう。
継続案件の獲得が難しいから
クラウドワークスでは継続案件の獲得が難しいです。
継続依頼を受けるには、スキル・クライアントからの一定の信頼が必要になるからです。
そもそもクラウドワークスにおいては、継続依頼は依頼する際の義務でも絶対条件でもありません。
初回依頼時にクライアントが「このクラウドワーカーは仕事の質が良いな」と感じた場合にのみ、お願いをすればよいだけのものです。
つまり仮に案件に『継続依頼アリ』と記載されていても、必ずもらえるわけではないということ。
そのためスキル・クライアントからの信頼性に乏しいフリーランス初心者が継続依頼を獲得することは、容易ではありません。
ハッキリ言って、かなり難しいでしょう。
継続依頼はクラウドワーカーが求めてもなかなか得られるものではありませんので、最初の内は目の前の案件を全力でこなすことだけ考えたほうがいいです。
そうすれば、あなたの仕事に対する姿勢をクライアントが次第に評価してくれるかもしれません。
その姿勢が結果として、継続依頼のきっかけとなる可能性があります。
とにかくフリーランス初心者の方は、依頼人との信頼関係を築き上げることを第一に働くことをおすすめいたします。
暴言を吐くクライアントもいるから
クラウドワークスをやめておいた方がよい理由に、暴言を吐くクライアントの存在があります。
事実、以下の口コミのようにクラウドワークスの案件にて暴言を吐かれた人はいます。
クラウドワークスから仕事委託して頂いてもらっている依頼主がいるのですが、
Yahoo!知恵袋(2022年1月6日時点)
仕事の完了報告をする際、修正点を言われたり質問などをする時とかに、
依頼主が敬語どころか暴言にも近いような言動の悪さにすごくストレスが溜まってしまっています。
上記の口コミにも書かれていますが、暴言を何度も吐かれるのは非常にストレスがたまります。
最悪の場合、日常生活に支障をきたすような精神疾患を抱えてしまうかもしれません。
そうなりますと健全なレベルに回復するまでに、通院費などといった多大なお金と時間がかかります。
お金を稼ぐためにクラウドワークスで働き始めたのに、このような展開になってしまっては意味がありませんよね。
したがって万が一暴言を吐いてくるクライアントに係わってしまったら、我慢せずにその仕事はやめておいた方がよいでしょう。
クラウドワークスの場合だとクライアントとのメッセージやり取り画面にて『契約途中終了リクエスト』がありますので、その機能を使ってお仕事を辞退してくださいね。
クラウドソージングで仕事しないほうがいい人の特徴
やめたほうがいい理由を解説してきましたが、次はやめたほうがいいの特徴をご紹介します。
もしもあなたが以下の項目に当てはまるのであれば、本当にクラウドワークスで働くべきかをもう一度考えてみてください。
- 月額100,000円以上など本格的に稼ぎたい人
- 安定した収入が欲しい人
- 時間に余裕がありバイトができる人
- 小さな子供がおらず家の外で働ける人
月額100,000円以上など本格的に稼ぎたい人
収入の中心としてクラウドワークスを利用しようとしている人はやめておきましょう。
なぜなら、クラウドワークスは低単価の案件ばかりで100,000円以上稼ぐには膨大な時間を要するからです。
以下のように『ネット受注をするフリーランスの平均月収は105,410円』というデータがあります。
◆ネット受注をするフリーランスの平均月収 専業 168,600 円、副業 60,201 円、複業 85,960 円
連合(日本労働組合総連合会)|ネット受注をするフリーランスに関する調査2020《6ページ目》(2021年12月12日)
しかし内訳をよく見ると、66%が月収100,000円以下なのです。
副業として働く人の平均月収は60,201円ですから、100,000円を稼ぐには専業でやっていくしかありません。
ライティングで考えてみます。
文字単価が1文字1円の案件を運よく契約できたとして、100,000円稼ぐには1000字の案件を100件納品する必要があります。
1日3件以上を「毎日休みなく」納品し続けなければ100,000円には届きません。
時給にすると1時間数百円にしかならないでしょう。
とても大変なので、本格的に稼ぎたいと考えている人はクラウドワークスのみで稼ごうとしないでください。
安定した収入が欲しい人
安定した収入を望む人もクラウドワークスはやめておきましょう。
上記と似ていますが、クラウドワークスにある案件は「低単価」「高い競争率」「長くなる作業時間」など、安定にはほど遠いものばかりです。
また、単発の案件ばかりなので、継続して出来る案件を獲得できないといつ収入が途絶えるかわかりません。
仮に継続依頼のある案件があったとしても、受注するには一定の条件があります。
- 能力や記事の品質による
- 3日以内に1記事納品
- 月5本以上納品
上記を満たしていない場合だと、突然「今回で契約を終了します」と言われることもあります。
そのような中で安定した収入を得るのは、いばらの道です。
安定した収入は別のところで得て、あくまで収入に少しプラスを作るために利用するものと考えて利用した方がよいでしょう。
時間に余裕がありバイトができる人
学生さんのように、時間に余裕のある人はクラウドワークスではなくバイトをした方がいいです。
それは、クラウドワークスの案件は納品した成果物にのみ報酬が支払われるため、作業時間に対しての報酬がないからです。
例えば1000字のライティング案件なら1時間程度で終わります。
文字単価が0.1円だとしたら、時給は100円です。
同じ条件で7~8時間働いても700~800円にしかなりません。
7~8時間働く時間の余裕があるならば、時給1,000円のバイトをした方が10倍稼げることになります。
ですから時間に余裕があり、まとまった時間を確保できる人はクラウドワークスはやめておいたほうがよいといえます。
クラウドワークスと一般的なバイトでは、報酬が何に対して支払われるのかが異なります。
時間に余裕がある人は、時間をお金にした方が堅実です。
小さな子供がおらず家の外で働ける人
育児の時間などを気にせず動ける人も、クラウドワークスはやめておきましょう。
学生さんと同じような理由ですが、個人でクラウドワークスを使って稼ごうとするよりも、どこかに雇われて時給(月給)で働く方が確実に稼げます。
また、税金関係に自分で対応する必要が出てくるので、国民健康保険や国民年金を支払う手続きなども必要になってきます。
こういった点は、夫婦なら扶養内でパートで働くなど、工夫することで得られるメリットの方が大きいです。
逆に小さな子供がいて働きに出るのが難しい人は、隙間時間を使って仕事をするのにクラウドワークスは有効ですよ。
安定してまとまった収入が欲しい人や、バイトなどをする時間が十分にある人は、クラウドワークスの利用目的をよく考えてから使うようにしましょう。
クラウドワークスで仕事を探したほうがいい人の特徴
ここまでクラウドワークスのデメリットばかりに焦点を当ててきましたが、それでもクラウドワークスは10年以上も運営を続けているという事実があります。(クラウドワークスの設立日は2011年11月11日)。
それはなぜなのか。
理由を端的に言いますと、クラウドワークスが以下の人たちにおすすめできるプラットフォームでもあるからです。
- 小遣い稼ぎをしたい人
- 時間や場所に縛られず働きたい人
- 未経験分野の経験を積みたい人
- 専門的なスキルや知識を有している人
- Webビジネスの足掛かりにしたい人
- 本業を続けながら学びたい人
小遣い稼ぎをしたい人
クラウドワークスは小遣い稼ぎをしたい人におすすめです。
クラウドワークスの仕事は在宅かつ隙間時間にパパッとできる仕事が多いからです。
事実、クラウドワークスには以下のように1件当たり数分で終わる案件が多くあります。
【作業時間が短いことが予想される仕事の例】

案件名 | 作業内容 | 作業時間 | 報酬/1件 |
---|---|---|---|
アニメの視聴レビュー | 1080文字の執筆 | 1時間程度 | 55円 |
ツールの感想 | 150文字 | 5分程度 | 22円 |
出品作業代行 | 画像加工および出品 | 3分程度 | 40円 |
言わば在宅でスポットバイトができるわけですね。
しかもクラウドワークスにて仕事をする場合だと、オフライン世界でアルバイトをするときのように出退勤に伴う移動時間や準備がまったくありません。
パソコンを起動させ、クライアントと連絡を取り、作業を実行するだけ。
ものの2~3分で業務を遂行できます。
コレは現実世界のアルバイトでは不可能な働き方です。
そのため「移動時間のような無駄な時間を抑えつつ、月当たり2~3万円のお小遣いが欲しいな」という人にとって、クラウドワークスは最適です。
ただしこれまでに何度も述べましたように、クラウドワークスは単価が低い傾向にあります。
ある程度まとまったお金が欲しいのであれば、それなりの報酬を提示しているプロジェクト案件に応募すべきことを覚えておきましょう。
時間や場所に縛られず働きたい人
クラウドワークスをやってみた方がよい人の特徴は、時間や場所に縛られず働きたい人です。
なぜなら、クラウドワークスはインターネット上で案件を受注し、働くことができるからです。
案件は多くの種類があり、自宅でパソコンを使って行うものや、カフェでスマホを使って行えるものもあります。
「家事や育児が忙しくて、働きたいけど働けない」という主婦の人でも、在宅勤務OKのクラウドワークスであれば問題ありません。
子供が幼稚園に通っている時間や、お昼寝をしているちょっとした隙間時間でも働くことが可能なのです。
このように、クラウドワークスをやってみた方がよい人の特徴は、時間や場所に縛られず働きたい人と言えます。
未経験分野の経験を積みたい人
未経験分野の経験を積みたいと考えている人も、クラウドワークスをやってみた方がよい人の特徴と言えます。
なぜなら、クラウドワークスには初心者OKの案件もあり、スキルを学びながら働くことができる案件があるからです。
例えば以下のような案件です。
【初心者・未経験者OKの仕事の例】

案件名称 | 報酬(文字単価) |
---|---|
法人向けのメディアの記事執筆事をお願いします | 0.7円 |
外国人採用担当者むけの採用ノウハウ | 0.9円 |
ライティング初心者大歓迎! | 0.5~1.0円 |
上記のように、働きながらスキルを学べる案件もあります。
スキルを学べることも嬉しいことなのに、さらに報酬もいただけるなんて、夢のようですよね。
自分には専門的なスキルや知識は全くないという人でも、スキルを身に付けたいと思う心があれば大丈夫ということです。
続けていくことで自分のスキルもアップし、高単価の案件も受注することができる日もきっと訪れます。
このことから、未経験分野の経験を積みたい人はクラウドワークスをやってみた方がよい人の特徴なのです。
まずは簡単な案件から始め、コツコツと努力を重ねていきましょう。
専門的なスキルや知識を有している人
クラウドワークスをやってみた方がよい人の特徴は、専門的なスキルや知識を有している人です。
クラウドワークスの高価な案件には、専門的なスキルや知識が必要となるものが多く存在します。
例えば、以下のようなライティング案件で見てみましょう。
【専門資格の有無による単価の違い】

案件名 | 報酬金額 | 文字数 |
---|---|---|
記事を執筆・監修できる資格保有者を募集します | 3円(文字単価) | 5000文字 |
韓国系の記事 | 0.1円以下(文字単価) | 3,000文字 |
※下の案件のURL・募集文はあえて貼っていません
このように、同じライティング案件なのですが、専門的なスキルや知識があれば文字単価がはね上がるのがわかります。
初心者でも書ける案件は当然単価は安くなり、それとは逆に、専門的な知識や実体験をもとに書く案件は当然単価が高くなるということです。
やはり、仕事とは依頼人の求めているものを満たしてくれることの大きさが報酬の振れ幅となります。
「こういう感じのものが作りたいけど、自分ではできない」 と考えている人の力になれたら、きっとやりがいも感じられるでしょう。
このことから、クラウドワークスをやってみた方がよい人の特徴は、専門的なスキルや知識を有している人と言えるのです。
Webビジネスの足掛かりにしたい人
クラウドワークスでの案件をWebビジネスの足掛かりにしたい人にもおすすめです。
クラウドワークスにはWebビジネスにて重要となるスキルを学べる案件が数多くあるからです。
そもそもの話になりますがWebビジネスにおいて必要だと考えられる業務は、以下のものが考えられます。
【Webビジネスで必要なスキルとその理由】
必要なスキル | なぜ必要なのか |
---|---|
セールスライティング | CVRの向上・LPの作成 |
SEOライティング | 集客・コンテンツSEOの作成 |
動画撮影・編集 | 集客・動画SEOの作成 |
Web広告の作成 | 集客 |
LINE公式アカウント | 集客・教育(ステップ配信など) |
Webサイト・ECサイトの作成 | 商品の販売 |
プログラミング | Javascriptなどによるコーディング |
データ分析 | CVRなどの数値改善 |
現代のWebビジネスでは『集客・教育・販売・分析・数値改善』が重要であり、最低でもこれぐらいのスキル・作業が必要です。
そして上記を、実践を通して学べる案件は以下のように数多くあります。
【必要なスキルと学べそうな案件】


必要なスキル | 学べそうな案件 |
---|---|
セールスライティング | 新規事業の集客用LPの作成 |
SEOライティング | 金融メディアの構成作成のご相談 |
動画撮影・編集 | YouTube切り抜き動画編集 |
Web広告の作成 | 広告バナー作成 |
LINE公式アカウント | LINE公式アカウント(旧LINE@)のリサーチ業務 |
Webサイト・ECサイトの作成 | 越境ECサイト(Shopify)の立ち上げサポート |
プログラミング | LPコーディング |
データ分析 | GoogleAnalytics等のデータ数値入力 |
案件によっては応募時に実績が必要なものもありますが、採用されればWebビジネスに役立つ素晴らしいスキルを身につけられます。
万が一自分をPRするためのスキル・実績が何1つない場合は『フルタイム勤務が可能・低単価でも構わない』などを伝えましょう。
上手くいけば熱意を買われスキル・実績などといった応募条件を満たしていなくても、採用してもらえるかもしれません。
なお、この案件を通じて実績まで作れたら、その案件を足掛かりにして自分を売り出していくことも十分に可能です(私はそうやって名乗りを上げていきました)。
「Webビジネスをしたいけど、何をどう身につければいいのかわからない」
「よく考えたら、柱になるスキルをもってない……」
「有効な売り文句となる実績が何1つない」
上記の人はクラウドワークスの案件を足掛かりにするのが非常におすすめです。
低単価案件が目立つクラウドワークスですが、あなたのWebビジネス人生の土台部分を構築できるかもしれません。
なお条件が似た案件が並び、迷ったときはクライアントのプロフィールを確認してください。
そうすればどちらの方が信用できそうか・有益な学びを得られそうかが一発でわかります。
本業を続けながら学びたい人
本業を続けながら学びたい人にとって、クラウドワークスはおすすめです。
副業案件が数多くあるからです。
実際にクラウドワークスにて『副業』と検索すると、週当たり16時間以下の作業時間で終わりそうな仕事がたくさん出てきます。
【副業としてこなせそうな案件と報酬】

案件名 | 報酬 |
---|---|
インスタでURLをリストアップするお仕事 | 550円 |
【効率的副業】テレアポ募集! | 5,000円~ |
初めての副業におすすめ!営業募集 | 100,000円~ |
もしも「新しいスキルを身につけたいけど、本業は続けたい!」と言うのであれば副業としてこなせそうな、つまりは作業時間が少なそうな案件を探すとよいでしょう。
そうすれば本業を続けながら、新しい仕事を始められます。
もしも作業時間が明記されていない場合は、1作業当たりに必要な時間数をクライアントに必ず確認してください。
これぐらいの質問なら、答えてくれるハズです。
初心者必見!契約するのはやめたほうがいい仕事の特徴
先ほど解説しましたように、クラウドワークスで働くのが向いている人も中にはいます。
そうなりますと「やめておいた方がいい仕事の見抜き方を知っておきたいな」と気になりますよね。
そこでここでは、クラウドワークスで働く際に受注するのをやめておいた方がいい案件の見抜き方を解説いたします。
地雷案件を見分けたいときの参考にしてください。
- 個人情報を要求してくる仕事
- 利用規約を守っていない仕事
- テスト納品をやたらと求める仕事
- 納品日が急すぎる案件
個人情報を要求してくる仕事
個人情報(本名・住所・電話番号など)を要求してくる案件はやめた方がよいです。
犯罪に巻き込まれるかもしれないからです。
例えば海外からモノを輸入する場合、名義や連絡先が必要になりますよね。
その時にあなたが提示した個人情報で違法物を輸入された場合、あなたが疑われる可能性があります。
もちろん事情を話せば警察もわかってくれるとは思うのですが、こういった事態が予想される以上、個人情報を要求してくるクライアント・案件とはかかわらない方がよいです。
これは決して大げさなどではなく、以下のように個人情報を要求してくるクライアントがいるために、十分気注意すべき事項です。
クラウドワークスにて、メルカリでの販売代行の仕事に応募したところ、詳しい内容はLINEで、とのことでまだLINEは交換していないのですがクライアントさんから、メルカリでの入出金のお願いすることもあり身分証明書のコピーをLINEで送ってほしいといわれたのですがこれは拒否したほうがいいんでしょうか?怪しいでしょうか
Yahoo!知恵袋|クラウドワークスにて(2022年7月6日時点)
基本的にクラウドワークスにて個人情報が必要となる作業(何かの契約作業など)はありません。
記事の執筆・データ入力・出品作業など、簡単な業務が基本です。
記事の執筆などのような単純作業に個人情報は不要であり、それにもかかわらずあなたに関する情報を要求してくるのは明らかにおかしいです。
万が一、あなたの応募先にて個人情報を要求されたときは、毅然とした態度で断ってください。
そして次の案件を探しましょう。
利用規約を守っていない!禁止事項に抵触した仕事
利用規約を守っていない仕事もやめた方がよいです。
トラブルになる可能性があるからです。
そもそもの話になりますが、クラウドワークスには以下のように利用規約が定められています。
第1章 総則
クラウドワークス|利用規約(2022年7月6日時点)
第2章 会員登録等
第3章 本サービス
第4章 会員間にて行われる取引
第1節 プロジェクト形式
第2節 コンペ形式
第3節 タスク形式
第4節 決済手続き
第5節 会員の義務及び責任
第5章 本サービスの運営・免責等
第6章 その他
なぜこのような規約があるのかと言うと、クラウドワーカーを守るためです。
この様な利用規約がなければ、無理難題もしくは違法な業務を依頼してくるクライアントが必ず出てきます。
何か問題が起こっても「ルールで禁止されていないから依頼をしただけ」と、言い逃れができるからです。
この様な言い逃れを正当化させてしまうと、トラブルが起こるのは目に見えています。
クラウドワークスからすれば、この様な事態は好ましくありません。
自分たちのプラットフォームでクラウドワーカーが被害に遭うのが常態化すれば、やがてクラウドワーカーがいなくなるからです。
そうなればクラウドワークスは手数料などの収入源が減り、仲介ビジネスが成立しません。
この様な事態を回避するために、クラウドワークスは利用規約を作ったわけです。
クラウドワークスにて実際に応募する前に利用規約、全部読むのが面倒なのであれば『第22条禁止事項』だけでも確認しておきましょう。
そうすれば、トラブルに遭う確率は確実に激減します。
そういうのも禁止事項を読んでみるとわかるのですが、トラブルになりそうなやり取り・業務がこの条項にて、すべて禁止にされているからです。
おそらく、トラブルになった案件の原因をこの禁止事項に盛り込んでいるのでしょうね。
もしも「この案件のこの条件は、ルール的に大丈夫なのかな?」と疑問に思うものがあれば、一度クラウドワークス利用規約の禁止事項にて照らし合わせてみてください。
利用規約に抵触している場合、その案件はやめた方がよいでしょう。
テスト納品をやたらと求める仕事
事あるごとに「テストが終わってから」と、テスト納品後をやたらと強調してくる案件もやめた方がよいです。
テスト納品後に連絡が取れなくなるおそれがあるからです。
事実、クラウドワークスでは以下のような案件・クライアントがいます。
こんにちは。
テスト → 納品 後 どうしたら良いかがわからないので教えて下さい。ライティングにしろ、バナー作成にしろ
テストをされる発注者がおられます。テスト提出後、それを「納品」してください。
と言われるため、納品するのですがテスト代金が発生するも
その後継続の連絡も、テストの合否も伝えられません。この場合、
報酬はあったことで、合格とみなすのか?
確認したほうが良いのか?
継続を催促して良いものなのか?
何も言わないことは、不合格です
ということなのか?テスト → 納品 → 報酬発生
その後、どうするのが良いのかを教えて下さい。
先方に確認すれば良いだけのことなのですが、
マナー違反となり評価が下がるなどがあると
今後の受注に影響があるかもしれないので
確認のため質問をさせていただきます。よろしくおねがいします。
みんなのお仕事相談所|テスト後の継続に関して(2022年7月7日時点)
上記のように、テスト納品後に連絡が取れなくなるクライアントが時々いるのです。
いわゆる『テスト詐欺』というやつですね。
テスト時は安い料金で依頼できるために、それを目的として『最初から継続依頼をする気がない』というクライアントが時折いるのです。
したがってこちらの質問に対し、ことあるごとに『テストの後に説明する』と言うクライアントは気を付けた方がよいでしょう。
テスト納品後にブッチをされるおそれがあります。
ただし、テスト納品が完全悪では決してありません。
テスト納品後に継続依頼をする真っ当な依頼者もいるからです。
事実、私がクラウドワークスで仕事をしていたときは、テスト納品後に継続依頼をしてくださったクライアントさんもいました(そのクライアントさんとは最終的に約2年お付き合いさせて頂きました)。
そのため「あっ、この案件はテスト納品を要求してくるから、詐欺だな。やめたほうがよいな」と一方的に決めつけるのは、完全に間違っています。
この場合だとテスト納品の有無でクライアントを判断するのではなく、クライアントの評価および継続依頼を本当にしているかを確認しましょう。
具体的に言いますと、クライアントの評価が4以上あるか、およびそのクライアントから継続して仕事を受けているクラウドワーカーが現在2人以上いるかを確認してください。
上記2点のどちらもクリアしているのであれば、そのクライアントはクラウドワーカーからの評判がよく、かつ本当に継続依頼をしていることがわかります。
私の経験上この2点が揃っているクライアントであれば、テスト詐欺をしてくる確率はかなり低いです。
テストを受けるか否かの判断基準にしてくださいね。
納品日が急すぎる案件
納品日が急すぎる案件もやめた方がよいでしょう。
そのような案件ですと納品日を守れない確率が高く、それを理由に報酬を支払ってくれないかもしれないからです。
例えば「契約を交わした時刻から数えて6時間以内に、5,000文字の記事を2つ納品してくれ」と言われたとします。
タイピングスピードの速いベテランライターであれば、この条件でも納品は十分に可能です。
情報収集のやり方やクライアントとのやり取りにも慣れているでしょうし、作業をスムーズに進められることが予想されるからです。
しかしその一方で初心者ライターだと、この案件の納期を守ることはほぼ不可能でしょう。
働き始めの初心者であれば字速が1,000を切ることが普通ですから、うまくいっても1記事しか納品できないハズです。
万が一納期を守れなかった場合、どのような条件であったとしても納期を守れなかった初心者ライターが悪いということになります。
その納期に納得・契約・受注した以上は、なんとしても間に合わせなければならないのが社会のルールだからです。
そうなりますと「納期を守らなかったから、報酬は支払わない」とクライアントから言われても、クラウドワーカーは文句を言える立場にはありません。
少し厳しいようですが、クラウドワークスで働くというのはこういうことなんです。
しかしだからといって、タダ働きになるのは誰だってイヤですよね(笑)。
したがって自分にとって無理そうな納期を提示している案件に応募するのは、仮に好条件であったとしてもやめた方がよいのです。
もしも自分の気になる案件が微妙な納期を提示しているときは、今の自分の力量を図るため、案件に応募する前に以下3点を必ず考慮してください。
- 1時間にこなせる仕事量
- スケジュール調整力
- 追い込まれたときのマンパワー
上記を確認しておけば、自分の1日の生産性(要するに限界)をある程度把握できます。
1日の生産性を理解しつつ案件に応募すれば、納期遅れなどといった自滅を招くことはほぼありません。
自分の生産性を把握し、納期遅れを理由にタダ働きになる事態はなんとしても避けましょう。
クラウドワークスで稼ぐために大事なこと
ここまでの話の内容を総合的に判断し、ひょっとすると「クラウドワークスにチャレンジしてみよう!」と決断した人がいるかもしれません。
そこでここではクラウドワークスでキッチリ稼ぐために大事なことをお伝えしますね。
- プロクラウドワーカーを目指す
- 高単価案件に応募する
- 【自分を安売りしない】相場を把握する
- 営業力を磨く
- 交渉力を磨く
- 振込先は楽天銀行にする
プロクラウドワーカーを目指す
プロクラウドワーカーになるのも稼ぐうえで大事なことです。
プロクラウドワーカーになることで「私は仕事能力が高い人間です!」ということを、クライアントに対して公にPRできるからです。
そもそもの話になりますが、プロクラウドワーカーになるためには以下の条件を満たさなければなりません。
納品完了率90%以上(過去1年間)
クラウドワークス|プロクラウドワーカー(2022年7月7日時点)
総合評価が4.8以上(過去累計)
獲得報酬額|月間200位以内(過去1年間で1回以上)
指名されているスカウト数が5回以上(過去1年間)
コミュニケーション評価が4.8以上(過去累計)
プロフィール&自己PRが入力済(過去1年間)
要するに、プロクラウドワーカーは上記を満たした人間であるということ。
そのため、プロクラウドワーカーになれば以下のような印象をクライアントに与えられます。
【クライアントに与えられる印象】
項目 | 与えられる印象 |
---|---|
納品完了率90%以上 | 仕事を最後までやりきる責任感がある |
総合評価が4.8以上 | 仕事の質が高い |
獲得報酬額|月間200位以内 | 仕事に困らないほどのスキルを所持 |
指名されているスカウト数が5回以上 | クライアント間で取り合いになる人材 |
コミュニケーション評価が4.8以上 | やり取りの質が高い |
これだけの印象をクライアントに与えられるわけですから、プロクラウドワーカーになることがどれほどの武器になるのかは想像に難くありません。
もしもクラウドワークスにて本気で稼ぎたいのであれば、プロクラウドワーカーになることを1つの目標にしてみるとよいでしょう。
なお、プロクラウドワーカーに関する詳しい情報は『【優先案件&単価向上】プロクラウドワーカーになるメリットと5つの認定基準』にて丁寧に解説しています。
メリットや認定審査期間を記載していますので、ぜひご参考ください。
高単価案件に応募する
クラウドワークスで働くのであれば、高単価案件に応募することも大事です。
同じ作業時間でも、収入に大きな差が出るからです。
例えば文字単価1円・3円・5円・10円の案件で得られる収入を同じ労働条件で比較したとき、最大で1,440,000円もの差がつきます。
【文字単価による収入の差】
文字単価 | 想定月収※ |
---|---|
1円 | 160,000円 |
3円 | 480,000円 |
5円 | 800,000円 |
10円 | 1,600,000円 |
今回はWebライターの文字単価で例えましたが、同じ『執筆』という作業でもこれだけの差が出るわけです。
「単価が高ければ高いほど儲かるなんてことは、誰でもわかっているよ」と思うかもしれませんが、こうやって改めて数字にしてみるとすさまじい差ができていますよね。
クラウドワークスで働く、つまりはフリーランスとして稼ぐのであれば、やはりどう考えても高単価案件に応募すべきです。
したがって経験・実績を積めたら、高単価案件に応募しましょう。
なお高単価案件を探すときは検索欄に『高単価』と入力し、表示順を『金額が高い』に変更し、探してみてください。
そうすれば効率よく高単価案件を探し出せます。
【自分を安売りしない】相場を把握する
今自分が受注している案件のジャンルにおける相場を把握しましょう。
その案件を継続して受注し続けるべきかがわかるからです。
そう言いますのも、実はジャンル別における相場価格をランサーズが公表しているのです。
【ジャンル別相場価格の一覧表】
ジャンル | 相場依頼価格 |
---|---|
経営・戦略コンサルティング | 150,000~300,000円 |
Web・ITコンサルティング | 100,000~200,000円 |
キャリア・人材コンサルティング | 50,000~100,000円 |
PowerPoint作成 | 30,000~100,000円(10枚) |
Excel開発 | 30,000~50,000円 |
Webシステム開発・プログラミング | 3500~7,000円(時給) |
ソフトウェア・業務システム開発 | 20,000~800,000円 |
Excelマクロ作成・VBA開発 | 3,000~200,000円 |
サーバー・ネットワーク構築 | 30,000~100,000円 |
データベース設計・構築 | 300,000~800,000円 |
iPhone・iPadアプリ開発 | 300,000~2,000,000円 |
Windowsアプリケーション開発 | 70,000~300,000円 |
システム管理・保守・運用 | 3500~7,000円 |
テスト・デバッグ・検証・評価 | 2,000~400,000円 |
記事作成・ブログ記事・体験談 | 0.5~5.0円(文字単価) |
DM・メルマガ作成・制作代行 | 20,000~40,000円 |
シナリオ・脚本・小説作成 | 5,000~50,000円/1話分 |
インタビュー・取材 | 2.0~5.0円(文字単価) |
ネーミング・名前募集 | 30,000~60,000円 |
リライト・校正・編集 | 10,000~50,000円(1記事) |
ロゴ作成 | 25,000~85,000円(1点) |
イラスト作成 | 30,000~50,000円(1点) |
キャラクターデザイン | 30,000~50,000円(1点) |
LINEスタンプ作成 | 20,000~85,000円(3ポーズ) |
チラシ作成・フライヤーデザイン | 62,500~106,500円(両面1枚) |
名刺作成 | 10,000~50,000円 |
新規動画作成 | 50,000~500,000円(1本) |
画像加工・写真編集・画像素材 | 100~5,000円(1枚) |
写真撮影 | 5,000~20,000円(1時間) |
漫画制作・絵本製作 | 10,000~25,000円(1ページ) |
声優・ナレーション・音声素材 | 5,000~30,000円(1~3分) |
作曲・音源・BGM制作 | 5,000円~50,000円 |
ホームページ作成 | 50,000~400,000円(1~10ページ) |
Webデザイン | 150,000~200,000円(6ページ) |
HTML・CSSコーディング | 5,000~100,000円 |
LP制作 | 50,000~100,000円 |
CMS制作・WordPress制作・導入 | 50,000~200,000円(10ページ) |
バナー作成 | 10,000~40,000円(1個) |
ECサイト運営代行 | 1,500~3,000円(1個) |
Webサイト運営・保守・HP更新 | 1,500~3,000円(時給) |
英語翻訳・英文翻訳 | 5.0~8.0円(文字単価) |
中国語翻訳 | 2.0~6.0円(文字単価) |
韓国語翻訳 | 4.0~6.0円(文字単価) |
データ収集・入力・リスト作成 | 1,000~10,000円(100件) |
テープ起こし・文字起こし | 90~260円(1分) |
レビュー・口コミ | 50~200円(1レビュー) |
モニター・アンケート | 10~3,000円(1回答) |
データ調査・分析・統計 | 500~3,000円(100件) |
チケット・出品・予約代行 | 100~1,000円(1点) |
まずは自分が受注している案件の報酬と、上表の金額を照らし合わせてみてください。
そして「自分を安売りしてしまっているな」と感じたときは、その案件をこなしつつ次の案件を探しましょう。
コレを繰り返すことで受注リストをブラッシュアップでき、大きく稼げるようになります。
現在の案件がずっと引き受けるに値するものなのかを見極めてくださいね。
営業力を磨く
クラウドワークスで稼ぐために覚えておきたいポイントは、営業※力を磨くことです。
※ここでいう営業とは2種類あります。
『募集案件への応募』と『クライアントへの直接の売り込み』の2つです。
そうすることで採用率が上がるからです。
例えば営業時に使う、以下2つの提案文を見比べてみてください。
【提案文の例A】
出身地
好きなこと
好きな食べ物
意気込み
この案件で貢献出来ること
【提案文の例B】
経歴
スキル
実績
希望報酬
この案件で貢献出来ること
この2つの提案文だと、後者の方が採用される確率は圧倒的に高いです。
その人のWebライターとしての力量や背景が目に浮かぶからです。
その結果クライアントは「自分の案件でその人がどういった貢献をしてくれるのか?」を想像しやすくなり、採用したくなります。
クライアントにこのような心理状態にさせることが、『営業力を上げる』ということになるのです。
そして、案件に応募するにせよ直接売り込むにせよアプローチ方法はメッセージ、つまりは提案文を使うことになります。
したがって営業力を磨くためには、クライアントの心に響く提案文を作ることが重要になります。
なお、営業を有利にさせる提案文を作るコツは以下の通りです。
- 自分はどのような人間なのかをわかりやすく簡潔に伝える。
- 自分の持っているスキルを伝える。
- 案件に応募した理由をしっかりと伝える。
- 募集要項に沿った内容で応募をする。
上記のポイントを意識して提案文を作ることで、クライアントはあなたのイメージをしやすくなり「採用してみようかな」という気になりやすくなります。
これを繰り返すことで提案内容がブラッシュアップされ、採用率が向上し、クラウドワークスで稼ぐことが十分可能になりますよ。
交渉力を磨く
クラウドワークスで稼ぐために覚えておきたいポイントには、交渉力を磨くということも大切です。
なぜなら単価を上げやすくなるからです
例えば、文字単価が0.5円の案件を1.0円に交渉するために書いた、次のAとBの文章で見てみましょう。
Aの場合
私は以前◯◯サイトで記事の執筆を行っていました。
文字単価1円以上の条件で執筆をしていましたので、同じような条件のところを探しております。
私の強みは以下のとおりです。
・月20~30記事は納品可能です。
・1日に5時間は稼働可能です。
・1時間で約2,000文字ほど執筆可能です。
Bの場合
私はライティングのお仕事は初めてですが、文章
を書くことは大好きなので、任せてください。
単価の端数が嫌いなので、文字単価1円に上げてください。
AとBであれば、どちらが交渉に成功する可能性が高いかは一目瞭然ですね。
一方的な思いをぶつけるだけでは、交渉に応じてくれることすらないでしょう。
なので、交渉力を磨くことが重要となるのです。
交渉力を上げるためには、やはり裏付ける実績が必要です。
クライアントにとっては、どれぐらい貢献してもらえるかが重要となりますので、お互いにウィンウィンの関係が必要となります。
過去に書いた作品などを添付したり、Aの例文のように明確な数字を記載することで、交渉に応じてくれる可能性は上がるでしょう。
テストライティングなどが求められる場合は、それに全力で取り組み、良質な記事を書けるようにしましょう。
きっと1番のアピールできるポイントとなるはずです。
このことから、交渉力を磨くことは、クラウドワークスで稼ぐために覚えておきたいポイントと言えます。
振込先は楽天銀行にする
振込先は楽天銀行を指定しましょう。
楽天銀行の振込手数料が一番安いからです。
銀行名 | 振込手数料(税込) |
---|---|
楽天銀行 | 100円 |
三菱東京UFJなどその他の銀行 | 500円 |
つまり、振込回数が多くなればなるほど楽天銀行の方がお得になるわけです。
1か月に1回振り込まれるとしますと、年間で12回ですので合計で4,800円もお得になります。
上述しましたが、クラウドワークスはシステム利用料・出金手数料がただでさえ高いです。
したがって振込手数料だけでも抑えるために、楽天銀行を振込口座にしてくださいね。
まとめ|クラウドワークスはよく考えてから利用しよう
クラウドワークスはやめたほうがいい理由がわかりましたね。
確かにクラウドワークスは在宅勤務・スポット時間での勤務など、非常に便利なワークスタイルを実現させてくれる秀逸なプラットフォームです。
しかしその一方で、悪質なクライアントや地雷案件がクラウドワークスには紛れ込んでいるため、初心者フリーランスにはかなり厳しい労働環境になっています。
家庭の事情などでよほどの理由がない限りは、クラウドワークスで働くのはやめたほうがいいでしょう。
もちろん「それでも、私はクラウドワークスで働くんだ!」という場合は、チャレンジしてみるのもアリです。
その際は、この記事でご紹介した地雷案件の見分け方や稼ぎ方をぜひ実行してくださいね。