コンテンツにおけるトラフィックとは『流入』、つまりアクセスを意味します。
このトラフィックを解析することで、Webサイトへの集客が手に取るようにわかります。
トラフィックの解析によってアクセス元がわかり、どこにリソースを投入すればよいのかがわかるからです。
実際にWebサイトを所有する多くの企業がトラフィックの解析することで『選択と集中』を実行し、、seoビジネスやマーケティングに役立てています。
このことからWebサイトへの集客を確認・強化を図りたいときは、まずトラフィックの解析がおすすめです。
そこで、この記事ではトラフィックの意味や使い方、強化する方法を解説します。
トラフィックの解析、またWebサイトの集客UPを狙いたいという人はこの記事をチェックしてくださいね。
トラフィックとはWebサイトへの流入という意味
そもそもトラフィックとは、通信回線やインターネット上を送受信されるデータ、さらにデータ量や密度のことを指します。
その理由ですが、もともとトラフィック(traffic)は人や車などの往来について表す英単語です。
近年では、そこから転じてネットワーク上を流れる情報やその量のことをいいます。
実際に、トラフィックは通信回線の利用状況を測定する目安として使われていますよね。
例えば次のように使われています。
・トラフィックが増大した=アクセス数が増大して通信回線の利用料が増えること
このように、トラフィックはIT業界でよく使われる言葉で通信回線やネットワークを通じて送受信されるデータやその量のことを指すのです。
Webマーケティングでのトラフィックとは
Webマーケティングの世界で使われているトラフィックのことをサイトトラフィックといいます。
サイトトラフィックとは、Webサイトへの流入を計測する指標の総称です。
大きく3つに分類できます。
PV(Page View)
Webサイト内にあるページへのアクセス数を測る指標です。
ユーザーがブラウザ上でWebページを表示するごとにPV数は1つカウントされます。
セッション
Webサイトに訪問したユーザー数を測る指標です。
ページの閲覧ではなくサイトに訪れた人数を測定し、ユーザーがそのサイト内で起こした一連の行動を1とカウントします。
UU(Unique User)
Webサイトを訪れた人数を測る指標ですが、PVやセッションよりも正確に測定。
同じユーザーがWebサイトを周回したり同じページを複数回開いたりしても1UUとカウントされます。
そのため、Webサイトの人気や興味深さがダイレクトに反映されるのです。
サイトトラフィックを確認するときは上記3つの指標を確認してくださいね。
また、この記事で出てくるトラフィックは、『サイトトラフィック』のこととして解説していきますね。
seo対策との関係
SEO対策では、トラフィックを増やすことが大切とされています。
なぜなら、Googleの評価はアクセス数が多ければユーザーに有益なサイトだと判断されやすい傾向にあるからです。
しかし、Googleがアクセス数をもとにランキングしている事実はありません。
実際に、Googleが提供する『検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド』というものがあります。
ここには、SEOで検索上位に表示されるためのヒントが書かれています。
内容をざっくりと解説しますね。
- 検索結果を決めるロボットがわかりやすいサイトを評価する
- 1つのページに多くの話題を載せないこと
- HTMLの記述ルールが守られているサイトを評価する
- スマートフォンでの使いやすさを優先して評価する
このとおり、『アクセス数を評価する』とはどこにも書かれていないのが事実です。
上記の資料のとおり、Googleは『アクセス数を評価する』と断言していないのでランキングに影響しているとは言えません。
ただし、次のように考えられます。
- トラフィックを増やしたい→サイトの認知度をあげる
- サイトの認知度を上げたい→SEOで評価され上位表示される
- 検索で上位表示された→トラフィックが増えた
このように、検索で上位表示されることがトラフィック増加につながりますよね。
SEO対策をすることでトラフィック増加につながることは事実です。
トラフィック増加がランキングに影響するかどうかよりも、トラフィック増加のためにSEOで評価されることが大切ということですね。
トラフィックとSEO対策との関係は以下のようになります。
・SEO対策をする=トラフィック増加につながる
したがってトラフィックを増やすことがSEO対策の目標となるのです。
なぜマーケティングではトラフィックの確認をするの?
トラフィックを確認することで何がわかるのでしょうか。
それは、Webサイトへのユーザーの動きがわかります。
なぜかというと、トラフィックはWebサイトへの流入を計測した指標だからです。
実際にトラフィックを確認すれば、何人サイトに訪れてどのページをよく見ているのかがわかりますよね。
トラフィックを確認することで、どれくらいのユーザーがサイトに興味を示しているかがわかるのです。
そして、トラフィックの確認がWebサイトの集客を増やすことにつながります。
なぜなら、トラフィックをもとにユーザーの動きを把握しながらWebサイトの設計を見直すことができるからです。
例えばコンビニエンスストアの場合、人気のある商品は多く陳列されていますし人気のない商品はすぐに入れ替わってしまいます。
これは商品の販売数や客層などをデータ化して、それをもとに発注や商品開発が行われているからです。
まさに、収益UPのための戦略と言えますよね。
Webサイトも同じです。
トラフィックを確認することで、Webサイトの人気がわかります。
その人気の度合いをもとに、各ページのリライトやWebサイトの設計の見直しが可能です。
これがWebサイトの集客UPや収益UPのための戦略と言えますよね。
トラフィックを確認することで、Web集客や企業の収益UPの近道となるのです。
コンテンツseoの基本|トラフィックを確認する方法
ここではトラフィックを計測するための無料で使えるGoogleアナリティクスをご紹介します。
GoogleアナリティクスはGoogleが無償で提供しているアクセス解析ツールです。
Webサイトの分析をするなら確実に利用したいツールと言えます。
なぜなら、無料の範囲内でも十分有用なアクセス解析ができるからです。
実際に、アクセス解析に関する記事を書いている多くのサイトが推薦していますし、このサイトもGoogleアナリティクスを利用しています。
無料で使えることもあり、Googleアナリティクスがおすすめですよ。
Googleアナリティクスは、計測したいサイトにGoogleアナリティクスのタグを埋め込めば計測できる状態になります。
Googleアナリティクスの設定方法は次の通りです。
- Googleアカウントを作成
- Googleアナリティクスアカウントを作成
- トラッキングコードを設置
Googleアカウントを作成
Googleのアカウントです。Googleの他のサービスを利用していてすでに持っている人も多いと思います。
Googleアナリティクスアカウントを作成
分析したいサイトのURLを登録して、トラッキングコードと呼ばれるタグを取得します。取得したトラッキングコードはコピーしましょう。
トラッキングコードを設置
Webサイトの全ページのHTMLにトラッキングコードを設置します。HTMLのタグの後ろに貼り付けましょう。
上記のように設置します。
しかし、トラッキングコードを貼り忘れたページが存在すると適切なデータが計測されません。
貼り忘れのないように全ページに設置してくださいね。
Web製作者必見!トラフィック増加のポイント
トラフィックを増やすうえでは以下の4点がポイントとなります。
それぞれのポイントを増やす方法と併せて解説していきますね。
- Organic
- Paid
- Direct
- Social
Organic
Googleなど検索エンジンでの検索結果からの流入
Organicの値を効率的に増やすには?
Googleなど検索エンジンからの流入を増やすには、検索ランキング上位に表示されるようにしましょう。
理由は、検索上位に表示されることでユーザーに読んでもらえる確率が上がるからです。
例えば、調べたいキーワードで検索したとき検索1位の記事から順番に読んでいきますよね。
ランキング上位に表示されることで、サイトへの流入増加につながるのです。
また、ランキング上位を狙うにはSEOに評価される記事を書かなくてはいけません。
そのためまずは、SEOに評価されるにはユーザーの役に立つ記事を書きましょう。
なぜなら、Googleはユーザーの利便性を最優先に考えているからです。
実際に、ランキング上位に表示されている記事を読めば悩みが解決することが多いですよね。
ユーザーファーストで記事を作成することで上位表示を狙うことができるのです。
Paid
Web上の広告を経由しての流入
Paidの値を効率的に増やすには?
Webサイトの集客はリスティング広告を活用しましょう。
理由は、リスティング広告はユーザーが検索したキーワードに連動して広告を掲載します。
そのため、サイトに関心のあるユーザーが広告経由で訪れる可能性が高くなるからです。
例えば、トラフィックについて調べているときにトラフィックの指標を調べるツールの広告が出てきたらついクリックしたくなりますよね。
リスティング広告なら、ユーザーの検索結果に連動して広告が掲載されるので効果的と言えます。
さらにリスティング広告はユーザーが広告に関心を示しクリックした場合のみ料金が発生する仕組みです。
1クリックあたりの費用や1日あたりの予算も設定できるので費用対効果が高いのも特徴ですね。
ただし、広告を掲載するにはそれ相応の費用がかかります。
実際にかかる費用は、最低月額30万円と書かれている記事が多いですね。
これは、最低出稿金額を30万円としている広告代理店が多いためです。
リスティング広告は自分で予算を設定できるので、代理店に依頼しなくても出稿できます。
そのため、広告費はいくらからでも大丈夫です。
しかし、20〜50万円ほど見込んだほうが効果アリと言えます。
リスティング広告は、予算を決めて計画的に掲載することがおすすめですよ。
Direct
直接URLを打ち込んでのサイト訪問やブックマークに登録しての再訪による流入
Directの値を効率的に増やすには?
Directのほとんどは、ブックマークに登録したユーザーの再訪と考えられます。
したがって、ブックマークに登録したくなるようなサイトを配信しましょう。
ブックマークに登録したくなるサイトは次のようなサイトです。
- 「説明がわかりやすい記事だから忘れたときにまた読みたいな」と感じるサイト
- 「最新情報が書かれている記事だから定期的に読むようにしよう」と思うサイト
以上のように、ブックマークに登録してもらえるサイトならSEOや広告に関係なくサイトに訪れてもらえますよね。
ユーザーが『リピーター』となってもらえるようにターゲットの関心に沿ったサイトを作成することがおすすめですよ。
Social
FacebookやTwitterなどのSNSからの流入
Socialの値を効率的に増やすには?
Socialを増やすにはSNSでの拡散を狙う方法や自社アカウントを育成しフォロワーを増やしていく方法があります。
どちらにしてもどのように拡散させたりフォロワーを増やしたりするのかがカギとなりますよね。
そこで、UGCを活用することがおすすめですよ。
UGC(User Generated Contents)とはユーザー作成コンテンツのことで、企業ではなく一般生活者が作成したコンテンツを指します。
例えば、SNSやレビューサイトなどに投稿された写真や動画のコンテンツのことです。
このUGCを企業が宣伝のために活用する動きが増えています。
なぜかというと、プロのカメラマンが撮った写真よりも一般ユーザーが撮った写真のほうがユーザーの反応が良くなるからです。
実際に、商品のパンフレットよりも商品を購入したユーザーが手にして撮った写真のほうが『リアリティ』『親密感』『自分ごと感』が感じられますよね。
このように、信憑性の高いコンテンツを企業が商品の宣伝として活用するケースが増えています。
このUGCを自社のSNSアカウントで紹介することで、記事の拡散や自社アカウントの育成に役立てられますよ。
参考にしてくださいね。
Google上ではキーワードが重要!
Webサイトはキーワードに対して関連性があり、『ユーザの悩みを解決しうる優れたコンテンツ』を作成すれば、自然とユーザーの訪問が増えます。
この2つを満たせば高確率で上位表示されるからです。
そしてこの2つの要素を満たすコンテンツには、以下のようなものがあります。
- ユーザーの役に立つコンテンツ
- リスト形式の記事
- 不朽のコンテンツ
ユーザーの役に立つコンテンツ
先ほども解説しましたが、トラフィックを増やすためにはユーザーの役に立つ記事を書いて検索ランキングで上位表示される必要があります。
ユーザーの役に立つ記事を書く、つまり『質問や疑問に対する答えを書く』ということです。
なぜかというと、SEOの評価だけを考えて記事作成するならば『質問の答えが書かれているか』が大切になるからです。
例えば、疑問があるときあなたならどうしますか?
Googleで検索しますよね。
誰でもGoogleで検索すれば疑問点が解決すると思っていますし、Googleは疑問点を解決するためにサービスを展開しています。
ユーザーの疑問点の答えを記事にすることで、Googleに評価され自然とトラフィックが増えるのです。
また、ユーザーの質問や疑問を知ることも大切ですよね。
そこで、キーワードを設定するときに役に立つツールを紹介します。
それは、Googleキーワードプランナーです。
キーワードプランナーの使い方
Googleキーワードプランナーを使えばそのキーワードの検索ボリュームがわかりますよ。
実際にGoogleキーワードプランナーは多くのサイト運営で使われていますし、無料で使えるので人気があります。
キーワードを設定するときはGoogleキーワードプランナーを活用してくださいね。
ちなみに、Googleキーワードプランナーの使い方は次のとおりです。
- Googleキーワードプランナーにアクセスする
- 虫眼鏡マークのところにキーワードを入力
- 『結果を表示』をクリック
この手順で検索ボリュームが表示されるほか、関連のキーワードも表示されます。
キーワードの検索ボリュームを知りたいときはGoogleキーワードプランナーを使ってくださいね。
リスト形式の記事
検索エンジンで気になるキーワードを検索したとき、『〜する〇〇個の方法』『〜するヒント〇〇個』といった数字を使ったタイトルの記事をよく見ますよね。
これはリスト記事といって、特定のテーマについてまとめた内容をリスト形式で紹介する記事のことです。
リスト記事はトラフィックが増える傾向にあります。
その理由は、数字は心理的なトリガー(注1)として機能するからです。
(注1)トリガーとは、きっかけとなる何かのこと
実際に、オンラインでタイトルに数字があるとクリックする可能性が高くなります。
これは、『Click Whirr Response』と呼ばれるものによって脳が活性化されるためです。
リスト記事の効果は科学的に証明されているということですね。
このように、リスト記事はトラフィックの増加に効果的なのです。
不朽のコンテンツ
不朽のコンテンツとは、公開されたあともずっと価値を提供し続けることのできるコンテンツのことです。
例えば、次のようなものが含まれます。
- よくある質問
- 商品やサービスの使い方
- 百科事典の情報
- 参考ガイド
- 商品やサービスのレビュー
一部の流行に関係したコンテンツはすぐに時代遅れになってしまいますが、不朽のコンテンツは残り続けます。
なぜなら、よくある質問や商品の使い方などは流行に関係がありません。
そのため、いつまでも質問が投げかけられる可能性があるからです。
実際に、百科事典の情報や参考ガイドは何年も前に作られたものが多いですよね。
また、必要な情報は時代とともに書き加えられています。
このように、不朽のコンテンツを作成すれば永久的にユーザーが訪れるようになるのです。
まとめ|コンテンツにトラフィックの確認は必須!
この記事を読んでトラフィックの計測ツールやトラフィックを増やすためのコンテンツはどういうものかがわかりましたね。
もしもWebサイトのトラフィックを計測したいときはGoogleアナリティクスを使いましょう。
また、トラフィックを増やすためにはユーザーの疑問に対する答えを記事にすることがおすすめですよ。
記事で解説したようにユーザーの疑問に対する答えを記事にすることで、Googleに評価され自然とトラフィックが増えるようになるからです。
実際にGoogleはユーザーの利便性を最優先に考えていますし、疑問や質問があるときはGoogleで検索して解決する人が多いですよね。
このことからWebサイトのトラフィックを増やしたいときは、Googleアナリティクスでトラフィックを計測しましょう。
そして計測したデータをもとに、ユーザーにとって利便性の高い記事にリライトすることがおすすめですよ。
参考にしてくださいね。