Google analytics not providedの意味と分析方法|not setとの違いも解説

Google analytics not provided

『Googleアナリティクス』を見ているときに『not providedという文字がでてきた
』こんな経験はありませんか?

Googleアナリティクスを使うからには、『not provided』の意味をしっかりと理解しておきたいところですよね。

そんなときは今回の記事がおすすめ。

なぜならこの記事では『not provided』の発生原因から、解決策までを網羅しているからです。

実際に記事中では、本日からできる『具体的な3つの解決策』を紹介しており、あなたの疑問解決に役立つはずです。

このことから「not providedってなんだろう?」、「解決策」が知りたい、そんな状況の方にはこの記事がおすすめですよ。

ぜひ参考にしてくださいね。

Webライター募集
法人化・事業拡大に伴いWebライター積極採用中
錦橋慶叡
編集した人
錦橋慶叡

SEOライター兼コンテンツディレクター。編集プロダクションでの勤務を経て独立→法人化。現在は事業拡大に伴い、TwitterにてWebライターを積極採用中。これまでに累計400人以上ものWebライターを指導。「文章でメシを食っていきたい!」と考えている人を最短最速でレベルアップさせるのが使命であり生きがい。

錦橋慶叡をフォローする

Google analytics not providedの意味

not providedは『提供されない』と直訳され、『検索エンジン』がGoogleアナリティクスに対して『情報提供ができない』状態を指す用語です。

つまり何らかの理由で、利用ユーザーからの情報が阻まれているというワケですね。

実際にGoogleアナリティクスで『オーガニック検索キーワード』を調べてみると、結果のほとんどが『not provided』なんてこともザラにあります。

※このように表示されています。

なぜnot providedになってしまうのでしょうか。

次の項目で解説しますので、しっかりと原因を理解してしまいましょう。

原因を理解することでnot provided の解決につながります。

ちなみに『オーガニック検索キーワード』はトップ画面の『集客』の項目から確認することができますよ。

気になる方は確認してみてくださいね。

not providedの原因

not providedの原因はズバリ、検索エンジンの『SSL化』です。

検索エンジンのSSL化とは、『http〜』から『https〜』に変化することで、サイトを暗号化し、『セキュリティ』を強化する技術のことを指します。

このSSL化のセキュリティ強化により、Googleアナリティクスでキーワードデータの取得ができなくなってしまうワケですね。

以上よりnot providedと表示されてしまう原因は、SSL化により『キーワードが取得できない』状況と理解していただいてOKです。

ただしちょっとしたコツを知っていれば『not provided』が解決できる可能性もあります。

次に解決方法を紹介しますのでぜひチェックしてください。

not providedを解決する方法

not providedは、『中身』を知ることで解決できる場合があります。

なぜならSSL化によって『not provided』と表記されているだけであり、ユーザーは『正しい検索結果』にたどり着いているからです。

つまり『ユーザーアクセスの形跡』から『not provided』の中身を推測してしまおうということですね。

そのため、ここではその『中身』のリサーチ方法をお伝えいたしますので、ぜひやってみてくださいね。

ランディングページから予測する

1つ目は『ランディングページから予測する』です。

ここでいうランディングページとは『Googleアナリティクス』の『オーガニック検索のランディングページ』のことを指します。

オーガニック検索のランディングページを確認すると『not provided』だったユーザーが、どのページへアクセスしたのかを確認ができるのです。

つまり『具体的なkw』まではわからないけど、『not providedユーザー』の軌跡を辿ることができるイメージですね。

例、『サンマの食べ方』のランディングページが表示されていた場合、「サンマ 食べ方と検索されたかな?」と推測するイメージです。

ちなみに確認方法は以下の手順

  1. Googleアナリティクスの『集客』、『キャンペーン』と選択して『オーガニック検索』をクリック
  2. セカンダリディメンションから『行動』、『ランディングページ』の順で選択
  3. 選択すると『ランディングページ欄』が出現し、そこにアクセス先が表示される

以上3STEPで『not provided』の中身を推測することができますよ。

ぜひお試しくださいね。

Google Search Consoleで確認する

次に『Google Search Consoleで確認をする』です。

使用方法はいたって簡単。

Google Search Consoleにアクセスし、『検索パフォーマンス』をクリックして、『クエリ』を表示させてください。

クエリを表示させると、以下3つの情報を確認することができますよ。

  • 検索されたkw
  • kw毎の表示回数
  • クリック回数

以上よりGoogleアナリティクスでnot providedとなっていた検索kwを確認することができます。

簡単なのでぜひお試しください。

自分と競合のアクセス状況から予測する(Similar Web)

最後に『Similar web』の活用です。

Similar webは、自分や競合のアクセス情報を確認することができるツールで、検索窓にサイトのURLを貼り付けるだけで解析することができます。

つまりGoogleで『not provided』と表示されていた内容が明らかになるため、自分のサイトを育てる上で大きな武器になるでしょう。

さらに競合のアクセス状況を知ることで、上位表示の手がかりが見つかるなんてことも多く、まさに一石二鳥。

ちなみに『無料版』と『有料版』がありますが、無料版で解析できることは、ざっと以下の通り。

  • サイトのランキングチェック
  • サイトアクセス国のチェック
  • 参照トラフィックと流出トラフィックのチェック
  • アクセス分析
  • 利用者のセッション内での動き
  • 類似サイトチェック
  • 競合サイトチェック

無料版でも『上位5件・1ヶ月分』までの情報を確認することができるので、十分活用することができるでしょう。

ただし、有料版では『順位無制限・最大37ヶ月』までの情報を確認することができるので非常に魅力的。

無料版を使用して、少し物足りないという方は『有料版』への切り替えを検討しても一案です。

ぜひご自身の状況に合わせて選択してくださいね。

分析できた検索キーワードの使い方

検索kwがわかったときは、以下3つの内容で活用することをおすすめします。

  1. コンテンツの見直しに役立てる
  2. クリック率UPに活用する
  3. kwが適格に狙えているかチェックに活用する

コンテンツの見直しに活用する

検索kwが判明すれば、『どんなkwで、どれくらい流入しているか』を確認することができます。

つまり流入が発生していないkwの記事は『ユーザーのニーズ』に答えられていない可能性が高く、リライトの必要があるというワケです。

そのため流入数が低いkwがあれば、ユーザーニーズの再分析を実施の上、リライトを行いましょう。

リライトにより、グンと流入数UPなんてこともあります。

ぜひ確認してくださいね。

クリック率UPに活用する

検索kwが判明すれば、『表示回数』の他に『CTR(クリック率)』も把握することができるのです。

そのため『クリックされやすい記事』はどんな条件があるのか分析するのに役立ちますね。

特に集客を目的とする記事の場合には、クリックをしてもらわなければ始まらないので 、CTRの値が非常に重要になりますよね。

ちなみに『表示回数』はそこそこだけど、『CTR』がイマイチなときは、ディスクリプションやタイトルの『検索段階で見えている部分』に問題がある可能性があります。

CTRをより伸ばしたい場合は『ディスクリプション』と『タイトル』を見直してみることをおすすめしますよ。

意図通りのkwで流入しているかを確認する

『検索kw』と『狙いkw』を照らし合わせて、意図通りのkwで流入が発生しているかの確認で活用することができます。

照らし合わせがなぜ重要かというと、『コンテンツ内容』とkwがマッチしていない可能性があるからです。

コンテンツ内容とkwがマッチしていないということは『ユーザーニーズ』に適切に答えられていない可能性が高いので、順位への影響が懸念されます。

そのため『検索kw』と『狙いkw』に乖離がある場合には、『コンテンツ内容』の見直しをおすすめしますよ。

not providedとnot setの違い

Googleアナリティクスで値が取得できないパターンには、『not provided』と『not set』の2つがありますが、意味は大きく異なります。

not providedは前述した通り、検索エンジンのHTTPS化により『情報が提供されない』状態のことを指します。

一方、not setは『情報がうまく取得できない』状態のことを指すためHTTPS化とは関係がありません。

一般的にnot setは『リファラースパム』により増加する傾向が ある様です。
※リファラースパムとはスパムサイトへの誘導を目的として、故意にアナリティクスへ参照元の情報(スパムサイト情報)を残す仕組みのこと。

次の項目で『リファラースパム』を除外して、not setにならない方法をお伝えしますので、ぜひチェックしてくださいね。

not setを解決するためには『リファラースパム』を除外しよう

先ほどもお伝えしたようにリファラースパムの影響でnot setが増加となります。

ここでは、そんなリファラースパムの除外方法を紹介します。

ボットのフィルタリング設定をONにする

STEP1『Googleアナリティクスに接続し、左下の管理ボタン(歯車)』をクリック。

STEP2『ビューの設定をクリック』

STEP3『ボットのフィルタリングにチェックを入れ、画面下部にある完了をクリック』

以上で完了です!

言語が (not set) をフィルターする

次にフィルターの手順を紹介いたします。

STEP1『先ほどと同様に、左下の管理ボタン(歯車)』をクリック。

STEP2『フィルタをクリック』

STEP3『フィルタを追加 ボタンをクリック』

STEP4『フィルタの設定を実施』

  • フィルタ名:なんでもOK(ただしわかりやすい名前がおすすめ)
  • フィルタの種類:カスタム
  • フィルタフィールド:参照
  • フィルタパターン:除外したいURLを添付(入力)

以上を入力したら『保存』を押して完了です。

「not provided」今後の展望は?

not providedに対する今後の展望は、検索の内『90%以上』がnot providedになる可能性が考えられます。

その理由というのも日本人の90%以上が『yahoo』と『Google』を利用しており、両方の検索エンジンがSSL化対策を推進しているからです。

実際に利用者が多いモバイル端末(スマートフォン)では『yahoo』と『Google』で約99%を占めるとのデータも。

さらに今後は、より便利なスマートフォンの台頭により、PC利用率の低下も推察されるので、よりnot providedの割合は上がっていくことと予想されます。

セキュリティの観点からは、非常に重要なことではありますが、分析する立場からするとなかなか厳しい流れになりそうですね。

ただし先ほど紹介した、以下の対処法を実施することで、分析に役立つデータをGetすることができます。

  • ランディングページから予測する
  • Google Search Consoleで確認する
  • 自分と競合のアクセス状況から予測する(Similar Web)

今できる対策を講じながら、より効率的なメディア運営をしていきましょうね。

まとめ|Google analytics not providedの意味はシンプル

この記事を読んで『not provided』についてわかりましたね。

もしも『not provided』にお困りの方は、今回の記事を参考にしてください。

記事で解説したようにnot providedには『解決策』があるからです。

実際に以下3つの方法で解決ができるのでしたね。

  • ランディングページから予測する
  • Google Search Consoleで確認する
  • 自分と競合のアクセス状況から予測する(Similar Web)

このことから『not provided』に困っている状況のときには、今回の記事がお役に立てますよ。

ぜひ参考にしてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました