「SEOに使えるツールって何があるのかな?」
「何に対してどのツールを使えばいいのかな?」
一言でSEOツールといっても、このように悩む人は多いはず。
結論から言うと、SEOツールには基本的に以下3つの種類があります。
- 内部対策ツール
- 外部対策ツール
- 競合調査ツール
基本的にはこの3つを使えばSEO対策が可能です。
しかしそうはいってもSEOツールは多くのものが出回っていますから「結局どのツールを使えばいいのかわからない」という人もいますよね。
そこでこの記事では使用目的別でおすすめといえるSEOツールをご紹介していきます。
基本的に王道といえるツールを紹介していますので、参考にしてくださいね。
SEOツールの種類
SEO ツールにはたくさんの種類があるので今回は4種類をピックアップして紹介します。
- 内部対策ツール
- 外部対策ツール
- 競合調査ツール
- 検索順位ツール
内部対策ツール
SEOで上位表示させるには内部対策ツールがとても有効的です。
というのもコンテンツばかりに SEO 対策を行ってもWeb サイト内部にエラーがあっては上位表示が困難となるからです。
検索エンジンで上位表示されるには Google からの評価が大事。
しかしリンク元が無効だったりコンテンツタイトルやHTMLの構造に問題があったりすると評価は悪くなってしまいます。
※HTMLとはHyper Text Markup Languageの略。Webサイトを表示させるために使う言語。
こういった問題をチェックし改善を促してくれるのが内部対策ツールです。
内部対策ツールが見つけたエラーを改善することで検索エンジンに正しい情報を伝えられます。
そうすればgoogle の検索エンジンから正しいを評価受け上位表示されるようになるわけです。
以上のことからWebサイトの評価を下げるエラーを見つけるのに内部対策ツールは非常に有効な手段となります。
ちなみに、内部対策の基本戦術はSEOライティングになります。
SEOライティングに基づいたコンテンツ制作によって内部対策ツールは威力を発揮しますので、SEOライティングを実施するのは必須です。
SEOライティングのやり方は『SEOライティングのコツ24選!初心者でも書き方次第で上位表示可能です』で解説していますので、参考にしてください。
外部対策ツール
内部対策ツールの他にも外部対策ツールもSEO対策には重要です。
SEO的観点で行う外部対策のほとんどが被リンクのチェックになります。
被リンクとは他のウェブサイトに貼られた自分のWebサイトのリンクのこと。
なぜなら被リンクの数が多いほどSEOには有利に働くからです。
実際に『Googleが掲げる10の事実』でも被リンクの重要性について掲載しています。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
Googleが掲げる10の事実(最終閲覧日7月19日)
つまり多数決のような方式を取っているため被リンクが多いWebサイトはユーザーから支持されていると判断されるわけです。
すなわち外部からの評価を知ってSEO対策をするために外部対策ツールを使うのは有効だと言えます。
競合調査ツール
競合のWebサイトを知るには競合調査ツールを利用しましょう。
検索エンジンで上位表示されるには競合Webサイトとは違ったコンテンツを作り差別化する必要があるからです。
たとえばインターネット上で『扇風機』1つを調べてみてもたくさんの商品が出てきます。
その中には形や性能が似ている商品もありますよね。
だからユーザーは自分に合ったものを見つけるためにたくさんのWebサイトで情報を集め比較・検討するのです。
つまりユーザーから選んでもらうには比較されるであろう競合相手を知ることが必要不可欠になります。
自分と競合Webサイトの長所と短所を知り差別化する点や改善すべき点を把握しましょう。
具体的には検索キーワードやWebサイトの見やすさ・使いやすさ、ユーザー数などが挙げられます。
以上のことから競合の対策を知るために競合調査ツールを使うべきなのです。
検索順位ツール
検索順位チェックツールは特定のキーワードで検索したときに、その Web サイトの順位を確認するためのツールです
そもそもSEO は検索順位を上位表示させるための手法。
だからこそ検索順位チェックツールを使って日頃から検索順位を把握することが大事になります。
しかし選定したキーワードが多くなるほどチェック作業は大変です。
そこで検索順位チェックツールを導入して効率的に対策できるようにしていきましょう
加えて順位の推移が可視化されるので現在の順位に合わせた対策を取りやすくなります。
このことからも順位検索ツールはWebサイトの現況を知るためにも使うべきツールです。
内部対策ツール
SEOの内部対策ツールを3つ紹介します。
- DeepCrawl
- PageSpeedInsights
- Lighthouse
DeepCrawl
Deep CrawlはWebサイトの内部対策に強いSEOツールです。
無効なリンクやタイトル・コンテンツの不備などWebサイト内部の細かい部分まで調査し検索順位に関わる問題を見つけてくれます。
加えてgoogle のアルゴリズムに変化があってもその影響を防ぐ点もメリットの1つ。
実際にIKEAやlenovo といった大手企業が導入していることから高い評価を受けているツールであることがわかりますよね。
DeepCrawlは自身のWebサイトを分析すると修正が必要な箇所をリスト化してくれます。
そのため修正後に正確に直っているかチェックすることも可能です。
しかし高性能な反面年額36万円という高額な費用がかかります。
使ってみたいけど費用面がネックになっている人はぜひデモ版を試してみてください。
公式サイトの右上に『デモをリクエスト』というボタンがあるのでそこからデモ版の依頼ができます。
デモ版を試して利便性がわかってから導入を検討してみるのもいいでしょう。
以上のことより自分のWebサイトの内部を詳細に調査してもらいたい人にDeepCrawlはおすすめのツールです。
PageSpeedInsights
PageSpeedInsightsは内部対策の1つであるWebページの表示速度を知るためのツールです。
Webページがスムーズに表示されるかどうかはSEOにも大きく影響してきます。
なぜかというと表示速度が遅ければ閲覧に来たユーザーにストレスを与えてしまうからです。
つまりSEO対策ではユーザーの使いやすさも考えなければなりません。
このツール自体がGoogleから公式ツールとして提供されています。
すなわちGoogleの検索エンジンではWebページの表示速度を重視しているわけですね。
使い方はとっても簡単。
PageSpeedInsightsのWebサイトへ飛び『ウェブページのURLを入力』という部分にWebサイトのURLを入力するだけです。
そこで表示速度を遅くしている原因を把握できる上、日本語でレポートが作成されるのでスムーズに問題を解決できます。
無料で使えるツールなのでWebサイトのパフォーマンスをチェックしたいときは気軽に 使ってみてくださいね。
Lighthouse
Lighthouseは Webページの内部分析してくれるGoogleChromeの拡張機能です。
チェックしたいWebページでLighthouseをクリックするだけで5つのチェック項目を評価し結果を数値化してくれます。
クリックするだけですぐ分析結果がわかるのはとても便利ですよね。
Googleが公式で提供している無料ツールということもあり信頼度も抜群です。
チェックしてくれる5項目は以下の通り。
Performance
ページの読み込み速度が適切であるか
Progressive Web App(PWA)
PWAとはモバイルサイトをアプリのように使えるようにする仕組み。その実装が適切に行われているか
Accessibility
フォントサイズや背景色などが来訪するユーザーや検索エンジンにとって適切であるか
Best Practices
推奨されている技術を使い適切な実装が行われているか
SEO
SEO対策が適切にされているか
以上の項目について分析結果を1項目につき100点満点でスコア表示してくれます。
ただしSEOにあまり詳しくない人が使うには難しいツールかもしれません。
しかし無料で使えるツールなので、内部対策を行いたいけどコストをかけられない人は使ってみることをおすすめします。
外部対策ツール
SEOの外部対策ツールを3つ紹介します。
- ahrefs
- Majertic SEO
- LinkExplorer(旧OpenSiteExplorer)
ahrefs
ahrefsはシンガポールのafrefs社が提供する人気の被リンク分析ツールです。
自分のWebサイトのみならず競合サイトのキーワードや外部被リンクを調査や分析することができます。
afrefsの利用者は世界で60万人。
利用人数の多さのみならずデータも14兆と膨大な量を保持しています。
加えて24時間ごとに約40億ものWebページを調査し15分ごとに新しい情報に更新してくれるのも魅力の1つです。
多くの情報があるにも関わらず更新が早いので多くの人が利用しているわけですね。
調査・分析したそれぞれのデータはダウンロードすることもできます。
しかし使用する際は有料になることと料金はドルで設定されているので注意してください。
以上より自分のWebサイトや競合のWebサイトの被リンクを調査・分析したいときに使えるツールです。
Majertic SEO
Majertic SEOはWebサイトの外部被リンクの調査に特化したツールです。
なぜなら被リンクの質や量が数値化され、被リンク数・被リンク元のドメイン数・アンカーテキストの比率が円グラフで表示されるからです。
実際に被リンクの質をTrust Flow、被リンクの量をCitation Flowという独自指標を使いスコア表示します。
スコアは0~100点満点で表示され、被リンク先の評価が一目でわかる仕組みになっています。
他のツールに比べリンクの検出数が多いのが特徴です。
その中には無効になった被リンクも検出されます。
すなわち現在有効な被リンク数を把握すれば被リンクの増減数も知ることができるわけですね。
有料ですが機能が被リンクのチェックに限定されているので価格も低めに設定されています。
このことから外部被リンクに限定した調査や分析を行うときにMajertic SEOはおすすめです。
LinkExplorer(旧OpenSiteExplorer)
LinkExplorerはアメリカで有名な検索マーケティング会社『Moz』が提供している被リンク調査ツールです。
自分のWebサイトの被リンク数を調べるのはもちろん被リンク先のドメインパワーや安全性も調べることができます。
LinkExplorerは40兆以上のリンクを保有し50万人のユーザーが導入している世界的な被リンクチェックツールです。
多くのユーザーがいるので安心して導入できますね。
チェックできる件数に上限がありますが無料で使えるでも使えます。
有料版は30日間無料でお試しできますよ。
無料で使える被リンクチェックツールをお探しの人におすすめのツールです。
競合調査ツール
競合調査ツールを3つ紹介します。
- SimilarWeb
- SEMrush
- SEOquake
SimilarWeb
Similar WebはイスラエルのSimilar Web社が提供する競合調査ツールです。
競合サイトのPV数やユーザー数、流入元の割合、滞在時間や直帰率などをワンクリックで確認できます。
無料版もありますが機能が大幅に制限されているので競合サイトの調査や分析を徹底してするなら有料版を導入すべきでしょう。
実際にGoogle、AdobeといったデジタルブランドのトップもSimilarWebを導入しています。
世界のトップ企業が導入しているツールなので信頼性は十分ですよね。
以上より信頼性があって効率的に競合サイトを調査できるツールを導入するならばSimilarWebがおすすめです。
SEMrush
SEMrushは海外で導入企業が多い有名な競合調査ツール。
他のツールに比べ機能が多いのが特徴的です。
たとえば競合サイトの調査や分析の他にドメイン分析、キーワード調査、順位変動といったSEO対策の機能が備わっています。
さらに広告やSNSの調査・分析も行えます。
その機能の豊富さゆえ世界中で700万人ものユーザーが導入しているグローバルスタンダードなツールです。
その上Vodafone、Booking.com、eBayなど『フォーチューン500』に入っている企業の25%以上に導入されています。
※フォーチュン500……年1回アメリカで発行されるビジネス誌『フォーチューン』に掲載されるランキングの1つ。全米企業の総収入に基づき500社をランク付けしたもの。
海外で有名なツールではありますが、日本企業でも株式会社JTBや株式会社LIXILといった大手企業がSEMrushを導入しています。
中小企業向けのGuruプランは14日間無料トライアルできますので試しに使ってみるといいでしょう。
競合サイトのあらゆる情報を網羅したいときはSEMrushを使ってみてくださいね。
SEOquake
SEOquakeはGoogleChromeの拡張機能として使用するタイプの競合調査ツールです。
競合サイトのWebページの内部・外部リンク、Google検索順位、TwitterやFacebookのいいね数などをチェックできるのが特徴です。
これらの項目をチェックしたいWebページでSEOquakeのアイコンをクリックするだけで簡単に分析できます。
実際に世界中で30万人のユーザーが導入しています。
競合サイトの調査・分析だけでなくリアルタイム診断機能で自分のページの問題もすぐに発見し修正することが可能です。
分析結果は英語表記ですがGooglechromeでレポートページを開けば日本語に翻訳されます。
手軽に競合サイトを調査・分析したい人はSEOquakeを導入してくださいね。
コメント
[…] […]