YMYLでSEO上位を目指せる革命的な対策|Googleは該当ジャンルにメチャ厳しい

YMYL

「YMYLってよく聞くけどなんだろう」

「何か気を付ける必要はあるのかな」

「YMYL分野でできるSEO対策ってあるのかな」

もしあなたのサイトが、ユーザーの人生に関わるようなジャンルを扱うつもりならYMYLという概念を覚えておきましょう。

なぜなら、この分野のサイトはそれ以外のジャンルと比べGoogle側がより高品質な内容を求めているからです。

後ほど詳しく解説していますが、YMYLは人生を左右するようなジャンルのことを指し、ユーザーに与える影響が大きいものばかりです。

そのため、Googleも評価の基準を高く設定しているのです。

この記事ではYMYLの意味や該当する具体的なジャンル、重要視されるようになった背景について解説しています。

あわせてYMYL分野で求められることや具体的な対策もご紹介しています。

YMYLについて理解し、自分のサイトづくりで役立てたい方はぜひこの記事をチェックしてくださいね。

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錦橋慶叡

SEOライター兼コンテンツディレクター。編集プロダクションでの勤務を経て独立→法人化。現在は事業拡大に伴い、TwitterにてWebライターを積極採用中。これまでに累計400人以上ものWebライターを指導。「文章でメシを食っていきたい!」と考えている人を最短最速でレベルアップさせるのが使命であり生きがい。

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GoogleへのSEO対策!YMYLとは

そもそもYMYLの意味やGoogleが重視している理由についてみていきましょう。

  1. YMYLの意味
  2. YMYLが重視された背景

YMYLの意味

YMYLとは『Your money or Your life』直訳で『あなたのお金もしくは命』の略称であり、Googleが提唱する概念のことです。

私たちの命や財産、健康や法律に関する内容を取り扱うサイトについては、より評価基準を高く設定しているというものです。

Googleの品質評価ガイドラインへの記載

Google検索エンジンの基本方針を示した『品質評価ガイドライン』ではYMYLについて2013年に初めて登場し、その後も重要事項として扱われています。

YMYLの説明について次のように述べられているのでご紹介しますね。

Some types of pages could potentially impact the future happiness, health, financial stability, or safety of users. We call such pages “Your Money or Your Life” pages, or YMYL.

General Guidelines 2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Pages(最終閲覧日2021年9月10日)

【日本語訳】
ページの種類によっては、将来の幸福度、健康、財務の安定性、またはユーザーの安全性に影響を及ぼす可能性があります。私たちはそのようなページを「あなたのお金またはあなたの人生」ページ、またはYMYLと呼んでいます。
*本リンク先3段落目の文末『そのアップデートはこちら(PDF)で見つけることができます。』をクリックする

ガイドラインでは項目内だけでなく『YMYL』の単語が175ページ中113回使われており、とても重要視されていることがわかります。

YMYLが重視された背景

GoogleがYMYLについてより高品質な内容を求めた背景には、過去にこの分野に関する問題点があったからです。

前述したとおり、YMYLは2013年に初めて使用されるようになった言葉ですが登場した背景には下記の事柄がありました。

Google検索エンジンの精度向上

2000年代に比べYMYLが使われ始めた2013年にはGoogle検索エンジンの精度がかなり向上しました。

これによって検索エンジンの穴をつくようなサイトに対応できるようになったのです。

もともとGoogleの検索エンジンはサイトやページの品質を計るのに文字数や使用されているキーワードの量を判断材料としていました。

さらに購入された被リンクやスパムであっても、検索エンジンが識別できず高評価のサイトとして上位表示されていたのです。

それによって、中身のないボリュームだけ多い記事が乱立してしまいました。

その結果、YMYLのような人生に重大な影響を及ぼすような分野でも、低品質なサイトが上位表示されてしまっていたのです。

2010年代になって、アルゴリズムの精度が向上し本当に質のいいサイトを識別できるようになったことで、YMYL分野への評価基準を上げられるようになったのです。

WELQ問題

前述した検索エンジンの精度向上にあわせて、GoogleがYMYL分野を特に重視するようになったのが、日本でおきた『WELQ』問題です。

WELQ問題とは、DeNA社が運営していたキュレーションサイト(いわゆる特定分野のまとめサイト)『WELQ(ウェルク)』によって引き起こされたものです。

もともとWELQは医療や健康、美容に関する記事を扱うまとめサイトとして稼働しており、圧倒的な記事量とボリュームから検索上位を総なめにしていました。

しかしその内容については疑問の声が上がっており次のような指摘がされていたといいます。

  • 信ぴょう性のない内容が多数掲載されている(肩こりの原因はその人の守護霊)
  • 他者の記事を引用ではなくコピーしオリジナルの制作物として発表
  • 薬の効能として誤った情報を記載
  • 医師のような専門家ではないライターが医療系記事を多数執筆

病気に苦しむ人がこのような記事を読めば、誤った情報によって命を危険にさらす可能性がありますよね。

ほどなく多方面からの指摘をうけてDeNA社はWELQサイトを非公開にし、社長ら役員による謝罪会見まで開かれました。

それだけでなく、このような内容の記事を上位表示させていたGoogle側に対しても批判の声が高まったのです。

当時の検索アルゴリズムでは記事の文字数をコンテンツの品質とみなし順位表示の判断材料にしていました。

そのため、WELQのサイトが上位表示されていましたが実態では他サイトからのコピーや転用によって文字数を稼いでいただけなのです。

これをうけてGoogleは2017年に問題を解決するための大規模アップデートを行いました。

もともとYMYL分野への品質評価に厳しくなっていたGoogleですが、こうした問題を再度起こさないためにより一層評価基準を高めたのです。

【ガイドライン】YMYLの対象ジャンル

GoogleがYMYLに掲げているのはこれからご紹介する7ジャンルです。

この7ジャンルは特に人生に関わる問題であることが多いため、Googleも情報の正確性を高く求めています。

  1. 医療、健康関係
  2. 法律、公的サービス関係
  3. 金融関係
  4. ニュース、政治関係
  5. ショッピングや金銭取引関係
  6. 人種、民族、アイデンティティ関係
  7. その他

医療、健康関係

1つめのジャンルが『医療・健康』に関するものです。

具体的には薬やメンタルヘルス、医療関係、病気、栄養、サプリメントといったものがあります。

この分野は誤った情報が拡散された場合、人の命に係わる問題が起こりやすいですよね。

そのため、Googleも特にコンテンツの信ぴょう性について厳しい目で見ている分野です。

法律、公的サービス関係

2つめのジャンルが『法律や公的、公共サービス』に関するものです。

具体的には、離婚問題や子供の親権、行政のサービスや公的な手続きについてです。

多くの人が公的な手続きやサービスを受けますが、万が一間違った情報が上位表示されてしまうと日常生活に大きな影響がありますよね。

そのため、この分野もYMYLの1つとなっています。

金融関係

3つめのジャンルは『お金全般』に関するものです。

具体的には投資や年金、各種税金や保険に関する内容があります。

たとえば『年金の受給方法』や『投資方法』といったものは素人が不確かな情報を発信していると大きな損害を受ける人が出てしまいますよね。

YMYLの言葉にも入れられているくらいMoney(マネー)情報はその正確性が求められるのです。

ニュース、政治関係

4つめのジャンルが『ニュース、政治関係』に関するものです。

具体的には国際的なニュースや時事問題、ビジネスに関することがあります。

これらは正確性に欠けた情報や、一方向からの偏った報道のみ上位表示されるようになると人々を扇動しかねない危険性がありますよね。

そのためYMYLの1ジャンルとしてGoogleは定めているのです。

ニュースの中でも、エンタメやスポーツのようなジャンルについてはYMYLにはみなされないことが多いです。

ショッピングや金銭取引関係

5つめのジャンルが『買い物、金銭の取引』に関するものです。

具体的にオンラインでのショッピングや、インターネット上でのお金の送金が該当します。

YMYLである理由ですが、オンラインで買い物をする場合には自分の個人情報を入力する必要がありますよね。

個人情報を入力するためには安心して使えるサイトが上位に表示されないと、ユーザーに多大な損失を与える可能性があります。

そのため、買い物に使えるサイトやページは高いセキュリティ対策と信頼性が求められます。

人種、民族、アイデンティティ関係

6つめが『人種や人々のグループ』に関するものです。

これは国籍や人種、性別といったことはもちろんですが、個人的な性的思考や宗教についても当てはまります。

Googleは世界中の人に利用される検索エンジンであるため、内容の信ぴょう性が低いものや配慮がされていないサイトは上位表示されにくくなっています。

その他

7つめのジャンルですが、上記に当てはまらないものの人が生活する中で影響力の大きい項目についてはYMYLの1つだとされています。

具体的には住宅や就職先、進路や車両に関するものもYMYLに定義されています。

YMYL分野ではE-A-Tが重視される

YMYL分野で特に重要なのが『E-A-T』と呼ばれるGoogleの評価基準です。

ここではなぜYMYL分野でE-A-Tが重要なのかと、そもそもE-A-Tとは何かについて解説していきます。

  1. YMYL分野ではE-A-Tが特に重要な理由
  2. E-A-Tとは

YMYL分野ではE-A-Tが特に重要な理由

前述したとおり、YMYLの分野はユーザーの生活や人生に大きな影響を与えるものばかりです。

そのためGoogleはより専門的な知識を持っており、情報の信頼性が高く、権威があるサイトを上位表示したいと考えているのです。

前述したとおり、信ぴょう性の低い記事が乱立するようではユーザーの満足度は高まらないばかりが悪影響を及ぼしますよね。

そこでYMYL分野においては特にE-A-Tの高さが求められるようになっています。

実際にGoogleは『品質評価ガイドライン』のなかでYMYL分野において重視されることを次のように述べています。

We have very high Page Quality rating standards for YMYL pages because low quality YMYL pages could potentially negatively impact a person’s happiness, health, financial stability, or safety.

General Guidelines 2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Pages(最終閲覧日2021年9月10日)

【日本語訳】
私たちはYMYL分野のページに対し、非常に高い品質基準を求めています。
なぜなら低品質なYMYLページは人の幸福、健康、経済的安定性、または安全に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
*本リンク先3段落目の文末『そのアップデートはこちら(PDF)で見つけることができます。』をクリックする

これを満たすこと=高E-A-TにつながるのでYMYL分野において検索上位で表示されるために必要なことだといえます。

E-A-Tってなに?

そもそも『E-A-T』とは、Googleが2014年から品質ガイドラインに加えた評価要素の1つであり、次の言葉の頭文字を取った造語です。

  1. 専門性(Expertise)
  2. 権威性(Authoritativeness)
  3. 信頼性(Trustworthiness)

近年Googleはコンテンツ側に対してこの3つを高めることを求めており、ページを評価する際の最重要項目ともいわれています。

実際、品質評価ガイドラインではE-A-Tについて次のように述べられているのでご紹介しますね。

the amount of expertise, authoritativeness, and trustworthiness (E-A-T)is very important.

General Guidelines|3.2 Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness (E-A-T)(最終閲覧日2021年9月10日)

【日本語訳】
専門性、権威性、信頼性(E-A-T)の量は非常に重要です

このように名言されていることから、現在のSEO対策においてE-A-Tを満たすことこそ検索上位に表示される大きな要因だとされています。

以下からは専門性・権威性・専門性について解説していきます。

専門性

まず1つめですが、Googleはコンテンツの専門性を高く重視しています。

なぜなら専門性の低いコンテンツでは仮に上位表示されたとしてもユーザーの悩みや疑問を解決できず満足度を下げることになってしまうからです。

それを防ぐためにも、コンテンツの専門性を検索エンジンの評価基準にしているのです。

自コンテンツの専門性を確認する方法として、Googleからこの性質に関する質問が公表されているのでご紹介します。

・コンテンツは、明確な情報源、関係する専門知識の証明、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(著者ページへのリンクやサイトの概要ページなど)など、掲載されている情報が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供しているか?
・コンテンツは、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか?
・お金や人生を左右するような問題について、このコンテンツを安心して信頼できるか?
・コンテンツが他の情報源から得られたものである場合、単なるコピーや書き換えでなく、付加価値とオリジナリティを十分に提供しているか?
・検索結果の他のページと比較した場合、コンテンツは十分な価値を提供しているか?

Googleウェブマスター向け公式ブログ|Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと(最終閲覧日2021年9月10日)

これらを満たせているかどうかが、専門性の高さを示すのに必要になるのです。

サイトの専門性を高めるには具体的に次の方法を試してみましょう。

1.サイトの内容を特化する

サイトで扱う内容をしぼり、特定のジャンルに特化することで専門性が高まります。

ジャンルを絞ることで知識がより深くなるので、ユーザーのコアな悩みも解消できる可能性が高まりますよね。

2.できるだけ一次情報を載せる

自分の実体験にもとづく一次情報をできるだけ記載しましょう。

そうすることで、他者の情報を参考にするよりも詳細な内容を載せられ、より厚みのあるサイトにすることができます。

3.専門家の意見を載せる

自分の専門性を磨くこととあわせて他の専門家の意見を載せるのも有効な手段です。

一方向からだけでなく、多方面からの専門的な意見が記載されているほうがサイトの網羅性が高まり、ユーザーのニーズに応えられやすくなります。

以上、専門性を高める方法を3つご紹介しました。

権威性

2つめが権威性の高いコンテンツを求めるというものです。

権威性というのは「この人がいうのであれば間違いない」とユーザーに思ってもらえるような他者からの評価や裏付けがあることをいいます。

権威性を得るためには公的な資格や実績、客観的な評価が必要とされています。

Googleは上記を兼ね備えた人物によって発信される情報なら、内容の信ぴょう性が高いだろうと考え権威性を重視しているのです。

コンテンツの権威性を確認する質問が次のとおりです。

・コンテンツを制作しているサイトを調査した場合、そのトピックに関する権威者としてそのサイトが信頼されている、または広く認識されているという印象を受けるか?
・ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
・コンテンツは、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか?
・コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか?
・コンテンツは、特定のトピックに対して包括的または完全な説明を十分に提供しているか?
・コンテンツは、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?

Googleウェブマスター向け公式ブログ|Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと(最終閲覧日2021年9月10日)

これらの質問を通じて自分のサイトが権威性を他者から認めてもらえているか確認してみましょう。

権威性を高めるには次の方法があるのでご紹介しますね。

1.権威性の高いサイトから被リンクを得る

すでに権威があるサイトから被リンクを得ると、Googleの検索エンジンは自分のほうも同様に権威があるとみなしてくれるようになります。

被リンクを得るためには、権威のあるサイトからも「役立つ内容だ」と思ってもらわなくてはいけないので、まずコンテンツの質を高めることが大切です。

2.指名検索を増やす

運営者名やサイト名での指名検索が増えると権威性が増してきます。

指名検索はユーザー側から求められて行われることなので、それだけニーズがあるならいいサイトに違いないと検索エンジンが判断してくれるからです。

指名検索されるためには、ユーザーがまた訪問したいと思ってもらえるサイトづくりが必要になるので、こちらもコンテンツの質が大事になります。

3.SNSで認知度を高める

SNSで有益な発信を続け、インターネット上で認知度を高めると権威性を高めることができます。

なぜなら、インターネット上でファンが増えるとフォロワー数として可視化できます。

フォロワー数は多ければ多いほど他者に与える影響が大きいので、それにともなって権威性も増します。

以上、権威性を高める方法を3つご紹介しました。

権威性はコンテンツの質を高めるのにともなって得られるものなので、まずはそちらに注力しましょう。

信頼性

3つめが信頼性についてです。

信頼性が確保されていないサイトが検索上位に表示されると、ユーザーとしてはそのようなものは避けたいのでGoogleを使用しなくなりますよね。

これを防ぐためにGoogleはサイトの安全性や内容の確かさといった信頼性を求めているのです。

信頼性に関しては次のような質問がされています。

・見出しやページタイトルは、内容を説明する有用なものになっているか?
・見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張したり、読者に強いショックや不快感を与えたりするものでないか?
・コンテンツに誤字やスタイルに関する問題がないか?
・コンテンツは適切に制作されているか?急いで制作されたような印象を与えていないか?
・コンテンツが大量生産されていたり、多数のクリエイターへの外部委託によって制作されていたり、大規模なサイト ネットワークに散在しており、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか?
・コンテンツに、主要なコンテンツを妨害したり注意をそらしたりするほどの大量の広告が掲載されていないか?
・コンテンツは、モバイル デバイスでも適切に表示されるか?
・コンテンツは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているように思えるか?あるいは、検索エンジンで上位に表示するためだけを狙って作成されたように思えるか?
・コンテンツに明らかな誤情報がないか?

Googleウェブマスター向け公式ブログ|Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと(最終閲覧日2021年9月10日)

信頼性に関する内容はまずサイトの作りそのものに対するものが多いですよね。

ユーザーに安心して提供できるサイトでないと、Googleは検索で上位表示しにくくなっています。

信頼性を高めるには下記の方法があります。

1.記事を定期的に投稿する

記事を定期的に投稿することで、現在も稼働しているサイトであることをアピールできます。

稼働していれば運営者によって、情報の見直しもされていると期待してもらえるので信頼性の向上につながりますよね。

2.誤字脱字は無くす

投稿する内容は専用のツールを利用して誤字脱字が無いようにしましょう。

誤字脱字があると、内容の確認が十分に行われていないと認識されて信頼性が低下します。

無料で利用できる『日本語校正サポート』のようなツールを使えば、自分では気が付かなった誤字脱字に気が付けますよ。

この後、『YMYL分野におけるSEO対策』でも信頼性を高めるのに役立つ方法をお伝えしているのでそちらもご確認くださいね。

E-A-Tに関しては『SEO対策の基本!E-A-Tの意味や使い方を熱血解説|専門性がさらに重要となる分野も理解しておこう』で解説しています。

目指せ上位!YMYL領域におけるSEO対策

YMYL分野におけるSEO対策をご紹介します。

この分野で検索上位に表示してもらうには次の8つを試してみましょう。

  1. ・ユーザーの検索意図を満たす
  2. ・正確な情報を発信する
  3. ・ページ作成者情報を公開する
  4. ・情報を最新の状態に保つ
  5. ・公的機関を参考にする
  6. ・情報源を明確にする
  7. ・サイトをhttps化する
  8. ・Googleマイビジネスを利用する

ユーザーの検索意図を満たす

まず1つめの対策ですが、YMYL分野ではよりユーザーの検索意図を満たすことを重視しましょう。

その理由としてGoogleはユーザーの役に立つことを目標にしており、人生に影響を与える可能性が高いYMYLでは特にそれが求められているからです。

実際にYMYL分野である『投資』と検索したところ次のような結果になりました。

【投資の検索結果】

検索順位検索結果
1位投資の基礎知識
2位初心者のためのやさしい投資のお話
3位はじめて投資をする人へ
4位投資のはじめ方|投資の時間
5位初心者のためのやさしい投資のはじめかた
6位効率よく資産を増やすおすすめの投資法
7位投資とは?あらゆる投資の種類を解説
8位「着実にお金が増える人」の発想
9位やってはいけない「禁じ手」
10位投資をしている人が4割突破
2021年9月12日時点

1~5位は投資の始め方や初心者に向けたページが表示されています。

これはGoogleの検索エンジンが『投資』と検索したユーザーは言葉の意味ではなく、これから始める方法を知りたいのだと判断しているからです。

そのため、YMYL分野で検索上位に表示されるにはユーザーの検索意図がどこにあるか考えたうえでコンテンツ作りを行う必要があります。

ユーザーの検索意図を把握するには次の方法がおすすめです。

1.サジェストキーワードを調べる

ラッコキーワード』のような専用ツールを使って、キーワードと一緒にどのようなサジェスト(いわゆる予測変換)が出てくるか調べましょう。

サジェスト一覧に出てくる言葉はユーザーがキーワードとあわせて検索している率が高いものが表示されやすくなっています。

たとえば『投資 初心者』や『投資 やり方』とサジェストが出れば初心者におすすめの方法や、投資のやり方について需要があるとわかりますよね。

このようにサジェストキーワードはユーザーの検索意図を知るのに役立つので確認してみましょう。

2.実際にキーワードを検索してみる

そのキーワードで検索上位に表示されるサイトは、ユーザーの検索意図を満たしているとGoogleに判断されたものである確率が高いです。

そのため上位サイトをみると、ユーザーが何を知りたくて検索をしているか読みとれます。

3.Q&Aサイトを確認する

YAHOO!JAPAN知恵袋』や『OKWAVE』のようなQ&Aサイトでキーワードを検索するのも参考になりますよ。

これらのQ&Aサイトは基本的に解決したい問題があるときに使用されるので、ユーザーが抱えている悩みを把握しやくなります。

悩みを解決する方法=ユーザーの検索意図なので、まず問題点を知ることができれば満足度の高いコンテンツを作りやすくなりますよね。

これらのやり方で検索意図を把握し、それを満たすコンテンツづくりを行いましょう。

なお、そういったコンテンツ作りに役立つテクニックを『SEOライティングのコツ24選!初心者でも書き方次第で上位表示可能です』で紹介しています。

正確な情報を発信する

2つの対策として正確な情報を発信するように心がけましょう。

なぜならYMYLはユーザーの人生が掛かった分野であり、万が一誤った情報が掲載されていると与える影響が大きいからです。

それを防ぐためにYMYLでは正確な情報の発信が特に大切になるのです。

実際にGoogle検索アルゴリズムチームのマリー・ヘインズ氏は自身のTwitterで次のように述べられています。

Q: Is content accuracy a ranking factor?
A: “YMYL so yes. We go to great lengths to surface reputable and trustworthy sources, so yes.”
ページ

Twitter|Marie Haynes(最終閲覧日2021年9月12日)

【日本語訳】
Q:コンテンツの正確さはランキング要因ですか?
A:YMYLに関していうとそうですね、私たちは評判のいい信頼できる情報源を上位表示するために非常に多くの時間を費やしています。

この発言からもわかるとおり、Google側も正確な情報を記載しているサイトを上位に表示しようとしているのですね。

ユーザーとGoogleから信頼性を評価してもらうには正確な情報の発信を心がけましょう。

作成者情報を公開する

3つめの対策ですが、ページ作成者の情報をなるべく公開するようにしましょう。

そうすることでGoogleからも「このサイトは身元がたしかな人物によって書かれている」と判断してもらえ検索上位に表示されやすくなるのです。

実際に自分がインターネットを使って検索する際にも顔写真や経歴、保有資格や勤務先の情報が掲載されている記事の方が安心して読めますよね。

Googleの検索エンジンも同じでだれが書いたか公開されているサイトの方が、信頼性が高いと考えてもらえるのです。

最低限、公開したほうがいい作成者、運営者情報には次のようなものがあります。

  • サイト運営者の氏名(企業名)
  • 運営会社の所在地、電話番号、問い合わせ先
  • プライバシーポリシー(自社での個人情報の取り扱い方法や利用目的をまとめて文章として公表しているもの)
  • コンテンツ内容についての実績
  • SNSアカウント

個人で運営しているサイトでは公表するのが難しい情報もありますが、お問い合わせ先やSNSのアカウント、これまでの実績は記載しましょう。

そうすることで、作成者の人物像が伝わり安心や信頼につながりますよ。

情報を最新の状態に保つ

4つめの対策ですがサイトに掲載している情報は最新の状態を保つようにしましょう。

そうしないと掲載内容に変更があった場合に対応できておらず、間違った情報を発信することになってしまうからです。

前述したGoogleが各サイトへ求めている質問でも『明らかな誤情報がないか』と問うものが入っていましたよね。

誤情報を発信しているサイトは明らかに信頼性が欠けたものですので、評価の対象外になってしまうかもしれません。

以前は正しかったものであっても、法改正や行政の発表に対応し常に最新の状態を維持しましょう。

そうすることでユーザーとGoogleから信頼できるサイトだと思ってもらえるようになりますよ。

公的機関を参考にする

5つめの対策ですが、データや情報は公的機関のような信頼性の高い組織のものを参考にしましょう。

その理由として十分な検証や精査がされていないデータや内容を参考にしてしまうと、誤った情報が含まれている可能性があるからです。

Googleの検索エンジンもYMYL分野では官公庁や大手企業のサイトを上位に表示しているのは、内容の信ぴょう性が高いと判断しているからですよね。

引用や参考にする機関は次のようなものから選びましょう。

  • 官公庁、行政のホームページやデータ
  • 上場している企業の公式ホームページ
  • 公的機関のホームページやデータ
  • 専門家によって書かれた書籍
  • 専門家の公式アカウントで発信された内容

上記のような機関や人物の発信している内容であれば、信頼性が高いとみなされますよ。

公的機関を参照する際の注意点

公的機関を参照する場合、1つ注意ですが専門用語をそのまま記載するのではなくユーザーが日常で使う言葉を使用しましょう。

なぜなら、専門家が使用する言葉とユーザーが検索する単語は必ずしも一致するとは限らないからです。

もしもユーザーにとってあまり馴染みのない専門用語ばかり使われていると仮に内容が正しくても、検索結果で表示されない可能性があるのです。

これについてGoogleは次のように述べられています。

もし、あなたが医療関係者で、一般のユーザーに向けたウェブでの情報発信に携わる機会がありましたら、コンテンツを作る際に、ぜひ、このような一般ユーザーの検索クエリや訪問も考慮に入れてください。
ページ内に専門用語が多用されていたら、一般ユーザーが検索でページを見つけることは難しくなるでしょう。内容も分かりづらいかもしれません。
(中略)
もし、そのリストが専門用語で占められていたら、一般ユーザーの多くはあなたのサイトの情報にアクセスできていない可能性があります。

ウェブマスター向け公式ブログ|医療や健康に関連する検索結果の改善について(最終閲覧日2021年9月12日)

この内容では医療・健康に関して述べられていますが、他の専門用語でも同様のことが考えられますよね。

もしも公的機関を参照する場合、一般的なユーザーが検索しそうなワードでも説明をするようにしましょう。

情報源を明確にする

6つめの対策は参考にした情報源を明確にすることです。

だれによって発信された情報なのか明確にすることで、信頼できる内容であることをGoogleの検索エンジンに示すことができます。

たとえば私たちもインターネット上のニュース記事で『関係者』や『事情通』といった言葉をみることがあります。

しかし、だれが言ったかもわからない情報は正直いって信用できないですよね。

前述の専門性に関する質問でも『明確な情報源』が提供されているかについて問われているように、はっきりした情報元がGoogleからも求められています。

そのため、情報源を明確にしてGoogleとユーザーが信ぴょう性を確認できるようにしましょう。

情報源の記載方法について

実際にコンテンツで情報源を記載する場合には、次の内容を入れる必要があります。

  • 【書籍】著者名、出版社、書籍名、出版年、参考部分の見出し、参考ページ
  • 【新聞記事】執筆者名、記事のタイトル、新聞社名、出版年月日、該当するページ
  • 【インターネットの情報】サイト名、ページの見出し、サイトのリンク、最終閲覧日

このように、その内容をみたユーザーが後からでも情報を追えるように記載しましょう。

サイトをhttps化する

7つめの対策ですが、サイトをhttps化しましょう。

そうすることで、サイトの信頼性が高まるのでGoogleの検索エンジンやユーザーからも安全なサイトだと思ってもらえるからです。

https化とは

https化とはSSL化とも呼ばれ、インターネット上でやりとりされる個人情報や重要な内容を第三者から守るための施策を指します。

Googleはサイトの順位決定にこのhttps化されているかを判断材料の1つとしており、公式ホームページでも次のように述べられています。

Google では過去数か月にわたり、Google のランキング アルゴリズムでのシグナルとして、暗号化された安全な接続をサイトで使用しているかを考慮に入れたテストを実施してきました。この実験ではよい結果が得られているため、ユーザーがもっと安全にサイトを閲覧できるよう、すべてのサイト所有者の皆様に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えています。

ウェブマスター向け公式ブログ|HTTPS をランキング シグナルに使用します(最終閲覧日2021年9月12日)

特にYMYL分野ではショッピングや金融、投資といったお金に関係する情報の送受信があるため、https化していることが必須になってきます。

https化する方法

サイトをhttps化するためにはセキュリティ対策を行っている企業に依頼し、SSL化と証明書の発行をしてもらう必要があります。

SSL化するために費用がかかりますが、セキュリティの高さが保証されているのでより信頼性をアピールできます。

無料のものと比較してサポート体制やサービスが安定しているので、特に長期的でサイト運営を行いたい人におすすめですよ。

SSL証明書の選び方

SSL証明書の発行を行う業者やプランを選ぶ際には、自サイトの規模と取り扱う情報の種類から選ぶようにしましょう。

1.個人サイト

個人情報の取り扱いが少ない個人サイトでは『DV認証/ドメイン認証型』と呼ばれるドメイン所持者の実在を証明するSSL証明書が第一候補です。

費用も有料SSL証明書の中では最も安いので、手軽にSSL化したい個人の方におすすめですが実在証明がメールのみと簡易なので若干不安が残ります。

2.企業サイト

この場合にはより安全性の高い『OV認証|法的実在証明型』がおすすめです。

こちらは前述の『DV認証』と比べサイト運営者の存在確認が電話や第三者機関を通して行われます。

そのためより安全性が高いSSL化が必要な企業に適しています。

3.個人情報を送受信するサイト

強固なセキュリティが必要な個人情報の送受信を行うサイトでは『EV認証|物理的実在証明型』を選択しましょう。

こちらは認証確認のレベルが最も高く、登記チェックや組織確認が第三者機関を通じて行われるものです。

そのため銀行の口座番号、クレジットカード番号、個人情報といった情報をやり取りするサイトでは必須ともいえるSSL証明書になっています。

このように自分のサイトで求められる情報のレベルによって、SSL証明書のランクも異なります。

しかしSSL化(https化)はGoogleの検索エンジンに評価してもらうために、必須の対策になるのでぜひ導入を検討しましょう。

Googleマイビジネスを利用する

8つめの対策がGoogleマイビジネスを利用するというものです。

これを使うと経営者の場合、自分のビジネス情報を広く周知するのに役立ちお客さんの信頼度を高めることができます。

Googleマイビジネスとは、その名のとおりGoogleが開発した店舗情報管理ツールのことです。

詳細な説明については下記のように公式ホームページで紹介されています。

Google マイビジネスは、さまざまな Google サービス(Google 検索や Google マップなど)上にローカル ビジネス情報を表示し、管理することができる無料ツールです。実店舗に顧客を迎え入れてサービスを提供するビジネスや、エリア限定でサービスを提供するビジネスを営んでいる方は、このツールを活用すればユーザーにビジネスをアピールすることができます。Google でのオーナー確認を済ませているビジネスは、ユーザーからの信頼度が倍増する傾向があります。

Googleマイビジネスヘルプ|Googleマイビジネスへようこそ(最終閲覧日2021年9月12日)

この紹介にあるように、Googleマイビジネスを利用すれば無料でビジネスの詳細情報をユーザーに伝えられるようになります。

Googleマイビジネスを利用すると経営者とユーザーの双方にとって、次のようなメリットがありますよ。

ビジネス情報がわかりやすい

Googleマップでお店を検索すると、ビジネス情報が同一ページ上に表示されます。

基本的に『店舗名、住所、電話番号、ホームページ、営業時間、定休日、曜日・時間別の混雑情報』が表示されており、ユーザーが知りたい内容ばかりです。

仮に公式ホームページから上記の内容を探すと『トップページ>お問い合わせ>電話番号』といくつかページを経由しなくてはいけませんよね。

ビジネス情報が簡単に手に入ることで、ユーザーの行動意欲を損なわずに済みます。

ユーザー側からも情報提供してもらえる

Googleマイビジネスではテキスト情報に加え、ユーザー側からの店舗写真や口コミの投稿が可能です。

これによって、ユーザー側の目線で詳細な情報を掲載することができ店側からはわからなかった自社の強み・弱みが把握できます。

来店を検討しているユーザーからしても、お客さん目線の写真や口コミ投稿があると失敗する心配が減りますよね。

その結果、次の顧客獲得につながりやすくなります。

インサイト機能によってユーザー分析が可能

Googleマイビジネスではインサイト機能によってユーザーの分析が行えます。

これによって、自分の商品を求めているユーザー情報がわかりやすくなりビジネスの改善につながりますよ。

インサイト機能ではおもに次の内容を把握できます。

  • ユーザーが自分のビジネスを検索した方法
  • 検索に使用したキーワード(検索クエリ)
  • インターネット上のユーザー行動
  • ビジネスへのルート検索を行った地点
  • 検索に使用されたGoogleサービス(Google検索、Googleマップ)
  • 電話がかかってきた時間、曜日、回数
  • 写真へのアクセス数、閲覧枚数
  • ユーザーの検索意図

これだけの情報が無料で手に入るのはビジネスを行っている経営者からすると、とてもありがたいですよね。

この情報によって、よりユーザーの求めるビジネスモデルに近づけることができます。

このようにGoogleマイビジネスは利用するととてもメリットが大きいサービスです。

ユーザー側からしても詳細な情報があるビジネスの方が信頼度も増すので、より多くのお店で導入してもらえるとありがたいですよね。

Googleマイビジネスの登録手順

登録手順については『Googleマイビジネスに登録する』で詳細が記載されていますが、大まかに次の4ステップで利用が可能になります。

  1. Googleアカウントを作成する
  2. ビジネスの地点が自動登録されていないか確認する
  3. ビジネスの詳細情報を入力する
  4. ビジネスの住所確認を行う

思った以上に登録方法は簡単です。

GoogleマイビジネスはSEO対策としてもビジネス対策としても有効なツールなので1度利用してみるといいでしょう。

以上、YMYL分野でのSEO対策を8つご紹介しました。

どの対策もE-A-Tを満たすことにつながるので、サイト運営はそれを忘れずに行いましょう。

まとめ|YMYLの該当ジャンルは気を付けよう!

今回の記事を読んでYMYLの意味や該当ジャンル、Googleが重要視した背景がわかりましたね。

記事内でも述べましたが、YMYLはユーザーの人生に関わるジャンルなのでGoogleからの評価基準も特に厳しくなっています。

そのためこの分野で検索上位に表示されるには、よりE-A-Tの高さが求められます。

E-A-Tを高めることで、ユーザーのニーズに応えられる高品質なサイトづくりが行えるようになるからです。

さらに今回の記事では、YMYL分野における具体的なSEO対策もご紹介しました。

どの対策も難しいことではなく、取り組むことで結果的にE-A-Tの向上にもつながる内容でしたよね。

これらの内容を試してYMYL分野でも検索上位に表示されるような高品質なサイトづくりを心がけましょう。

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