ものづくり補助金22次締切とは|補助上限4000万円・対象経費・申請方法を解説

補助金

ものづくり補助金は、中小企業や小規模事業者が革新的な製品・サービスの開発や生産プロセスの改善に取り組む際の設備投資などを支援する、経済産業省の代表的な補助金制度です。

賃上げやインボイス制度、働き方改革といった相次ぐ制度変更に対応しながら競争力を高めたい事業者にとって、心強い後押しとなる制度です。

本記事では、2026年に公募されているものづくり補助金(22次締切)について、補助上限額や補助率、対象経費、申請方法、申請前に確認したいポイントまでを一つずつ整理していきます。

これから申請を検討している方が制度の全体像をつかみ、自社が対象になるかどうかを判断できるよう、できるだけわかりやすく解説します。

ものづくり補助金の基本情報

制度名ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(22次締切)
通称ものづくり補助金
実施機関経済産業省・中小企業庁(執行:ものづくり補助金事務局)
対象地域全国
対象者日本国内に本社・補助事業実施場所を有する中小企業者、特定非営利活動法人、社会福祉法人
対象業種製造業・建設業・情報通信業・卸売業、小売業・宿泊業、飲食サービス業・医療、福祉 等(ほぼ全業種)
対象経費機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費 等
補助上限額最大3,000万円(最低賃金引上げ特例等の適用で最大4,000万円)
補助率1/2(小規模事業者・再生事業者・特例適用者は2/3)
申請期間2026年4月30日〜2027年6月30日17時(Jグランツ掲載)
申請方法電子申請(GビズIDプライムが必要/代理申請不可)
問い合わせ先ものづくり補助金事務局サポートセンター(050-3821-7013)

補助金・助成金の正式名称

この制度の正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」で、一般にはものづくり補助金という通称で広く知られています

今回取り上げるのは、そのなかでも22次締切として公募されている回です。

名称が長いため、本記事では以降「ものづくり補助金」と表記します。

対象都道府県・市区町村

ものづくり補助金は特定の地域に限定されず、日本全国の中小企業・小規模事業者等が申請できる全国対象の制度です

ただし、補助対象となるのは日本国内に本社と補助事業の実施場所を有する事業者に限られます。

実施機関

本制度は経済産業省・中小企業庁が所管し、実際の公募や審査、交付の事務はものづくり補助金事務局が担っています

申請や問い合わせの窓口も、事務局のサポートセンターに一本化されています。

対象者(世帯・個人事業主・法人・団体・研究機関)

補助対象者は、日本国内に本社および補助事業の実施場所を有する中小企業者に加え、特定非営利活動法人や社会福祉法人も対象に含まれます

資本金や従業員数による中小企業者の定義は業種ごとに定められているため、自社が要件に当てはまるかを事前に確認しておくことが大切です。

なお、申請締切日前10か月以内に同一事業の交付決定を受けた事業者は、対象外となります。

対象業種

対象となる業種は非常に幅広く、製造業や建設業だけでなく、情報通信業、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業、医療・福祉など、ほぼすべての業種が含まれます

業種による大きな制限がないため、幅広い事業者が活用を検討できる制度です。

対象経費

補助の対象となる経費には、機械装置・システム構築費をはじめ、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費などがあります。

このうち機械装置・システム構築費は、補助対象経費の中心となる必須の経費です

グローバル枠では、海外事業に関連する経費も一定の範囲で対象になります。

その他要件

補助を受けるには、事業計画期間において給与支給総額や事業場内最低賃金を一定以上引き上げるなど、賃上げに関する要件を満たす必要があります

これらの要件を達成できなかった場合、補助金の一部返還を求められることがあります。

詳細な要件は締切回ごとに更新されるため、必ず最新の公募要領で確認してください。

補助対象外となるもの

交付決定前に発注・契約・購入した経費や、補助事業と直接関係のない汎用的な設備の購入費は、補助の対象外です。

不動産の取得費や、単なる置き換えにとどまる設備投資なども対象外とされています

何が対象で何が対象外かは判断に迷いやすいため、事務局や専門家に確認しながら進めると安心です。

申請期間

Jグランツに掲載されている本公募(22次締切)の受付期間は、2026年4月30日から2027年6月30日17時までとされています。

ものづくり補助金は締切回ごとに申請期限が設定される制度のため、自社が申請する回の締切日は必ず最新情報を確認してください

締切間際は申請が集中しシステムが混み合うため、早めの準備をおすすめします。

上限金額・助成額

補助上限額は申請する枠や従業員数によって異なり、製品・サービス高付加価値化枠では従業員数に応じて設定されます。

最低賃金引上げに係る特例などの適用により、補助上限額は最大4,000万円まで引き上げられます

グローバル枠でも同様に、最大で4,000万円規模の補助を受けられる場合があります。

補助率

補助率は原則として、補助対象経費の2分の1です。

小規模事業者や再生事業者、最低賃金引上げの特例に該当する事業者は、3分の2に引き上げられます

自社がどの区分に当てはまるかによって、実質的な自己負担額が変わってきます。

問い合わせ先

制度に関する問い合わせは、ものづくり補助金事務局サポートセンターが窓口です。

電話番号は050-3821-7013で、受付時間は土日祝日を除く10時から17時までです

メールでの問い合わせは、kakunin@monohojo.infoで受け付けています。

公式公募ページと確認すべきこと

申請にあたっては、まずJグランツの公募詳細ページで、公募要領や交付要綱、申請様式を確認しましょう。

あわせて、制度の最新情報がまとまっているものづくり補助金総合サイトもチェックしておくと安心です。

特に補助上限額や賃上げ要件、締切日は改定されることがあるため、申請前に必ず最新版を確認してください

ものづくり補助金を対象者が活用すべき理由(メリット)

ものづくり補助金を活用する最大のメリットは、通常は自己資金で負担する必要のある高額な設備投資の費用を、大きく圧縮できる点にあります。

最大4,000万円という補助上限額は、中小企業向けの補助金のなかでも特に規模が大きく、思い切った投資に踏み切りやすくなります

また、補助金の申請を通じて事業計画を体系的に整理することで、自社の強みや今後の方向性が明確になるという副次的な効果も期待できます。

採択されれば国のお墨付きを得たことにもなり、金融機関からの評価や取引先からの信頼向上につながる場合もあります。

ものづくり補助金を申請すべき人とそうでない人の特徴

  • 申請すべき人
  • 見送ったほうが良い人の特徴

申請すべき人

  • 革新的な製品やサービスの開発、生産プロセスの改善に向けた設備投資を予定している事業者
  • 賃上げに前向きで、事業計画期間中に給与や最低賃金の引き上げに取り組める事業者
  • 数百万円以上のまとまった設備投資を計画しており、資金負担を軽減したい事業者
  • 補助事業の実施体制を社内で整えられ、期限内に事業を完了できる見込みがある事業者

見送ったほうが良い人の特徴

  • 既存設備の単純な更新や置き換えのみを目的としている事業者
  • 補助対象経費が少額で、申請にかかる手間に見合わない事業者
  • 賃上げ要件を満たす見通しが立たない事業者
  • 交付決定前に発注・購入を済ませてしまっている、または急いで購入したい事業者

ものづくり補助金の申請に必要なもの

  • 申請に必要な書類一覧と取得方法
  • 記載例はどこで確認できるか

申請に必要な書類一覧と取得方法

  • 事業計画書(指定の様式に沿って作成)
  • 直近の決算書(貸借対照表・損益計算書など)
  • 従業員数を確認できる書類
  • 賃上げに関する誓約書・表明書
  • GビズIDプライムのアカウント(電子申請に必須)
  • 加点を希望する場合は、加点項目に応じた証明書類

記載例はどこで確認できるか

事業計画書の書き方や記載のポイントは、ものづくり補助金総合サイトの公募要領や参考資料で確認できます。

過去の採択事例や記入のガイドラインも公開されているため、初めて申請する場合はこれらを参考にすると書きやすくなります

ものづくり補助金の申請手順

  1. GビズIDプライムのアカウントを取得する(未取得の場合は早めに申請)
  2. 公募要領を読み込み、自社が対象要件を満たすか確認する
  3. 事業計画書や必要書類を準備・作成する
  4. Jグランツ(電子申請システム)から必要事項を入力し申請する
  5. 審査結果の通知を受け、採択された場合は交付申請を行う
  6. 交付決定後に補助事業(設備の発注・導入等)を実施する
  7. 事業完了後に実績報告を行い、確定後に補助金が支払われる

ものづくり補助金を自社で申請する際の注意点

最も注意したいのは、補助金の交付決定を受ける前に設備を発注・契約・購入してしまうと、その費用は補助の対象外になってしまう点です。

必ず交付決定の通知を受けてから、補助事業に着手するようにしてください

また、事業計画で約束した賃上げ要件を達成できなかった場合には、補助金の一部返還を求められることがあります。

申請様式や添付書類に不備があると審査で不利になるため、提出前に第三者の目でチェックしてもらうと安心です。

ものづくり補助金を不正受給するとどうなるのか

  • 虚偽申請が発覚した場合の処分と社名の公表
  • 不正に気づいたときの情報提供の受付

虚偽申請が発覚した場合の処分と社名の公表

虚偽の申請や補助金の目的外使用が発覚した場合、交付決定の取消しや補助金の返還に加え、加算金の支払いを求められることがあります。

悪質なケースでは、事業者名や不正の内容が公表され、一定期間、国の補助金への申請ができなくなることもあります

こうした処分は、事務局や中小企業庁など所管する行政機関の判断のもとで行われます。

不正に気づいたときの情報提供の受付

ものづくり補助金では、不正受給に関する情報提供や通報を受け付ける窓口が設けられています。

取引先や関係者が不正に気づいた場合には、事務局に情報を寄せることができます

制度を健全に維持するためにも、ルールを守った正しい申請を心がけることが大切です。

ものづくり補助金のまとめ

ものづくり補助金は、中小企業や小規模事業者が革新的な取り組みや設備投資に挑戦する際に、最大4,000万円という大きな支援を受けられる制度です。

対象となる業種や経費の幅が広く、全国の幅広い事業者が活用を検討できる点が大きな魅力です

一方で、賃上げ要件や交付決定前の発注禁止など、注意すべきルールも少なくありません。

申請を検討する際は、Jグランツの公募詳細ページものづくり補助金総合サイトで最新の公募要領を確認し、余裕をもって準備を進めましょう。