「どんな内容が必要とされているのだろう」
「ユーザーの検索意図はなんだろう」
「なにかユーザーの検索意図を調べる方法はないのかな」
もしもあなたがGoogleとユーザーから評価されるコンテンツづくりをしたいと思っているなら、キーワードの検索意図を調べましょう。
後ほど詳しく解説していますが、検索意図をみたすとユーザーの満足度向上につながります。
なぜならユーザーが検索エンジンを使うのは自分の悩みや疑問を解決したいからであり、それができるサイトは役に立つ有益なものだと評価してもらえるからです。
ユーザーから評価されるサイトはGoogleも良いものだと見なしてくれるので、検索順位の上位表示にもつながります。
この記事では検索意図の意味や重要性、それを調べる具体的な方法についてもご紹介しています。
ユーザーの検索意図をつかんで今より質のいい内容を投稿したい、上位表示につなげたい方はぜひこの記事をチェックしてくださいね。
SEOでよく聞く検索意図には2種類の意味がある
検索意図は大きくわけると『顕在意図』と『潜在意図』の2つがあります。
ここではそれぞれどのようなものか見ていきましょう。
- 顕在意図(ニーズ)
- 潜在意図(ニーズ)
顕在意図(ニーズ)
顕在意図(ニーズ)とは検索キーワードそのものに現れるユーザーの意図のことで、顕在ニーズとも呼ばれます。
たとえば『東京 今日の天気』というように入力されたキーワードからはっきりと、なにが知りたいのか読み取れるのが顕在意図の特徴です。
コンテンツを提供する場合には、まずは疑問がはっきりしている顕在意図を解決してあげることが大切になります。
潜在意図(ニーズ)
一方、潜在意図(ニーズ)は検索キーワードに直接現れないユーザーの考えであり、これを読み取り顕在意図とあわせて満たしてあげることがとても重要になります。
先ほどの『東京 今日の天気』というキーワードなら、天気の情報だけでなく気候にあわせた服装や洗濯物の乾き具合も教えてあげる、といった具合です。
ユーザーの満足度を上げるためには、検索意図から他にもどんなことを知りたいと思っているのか読み取らなくてはいけません。
実際にGoogleの公式でも次のように述べられています。
たとえユーザーが自分の探すものを正確に把握していなくても、ウェブで答えを探すこと自体はユーザーの問題ではなく Google の問題です。Google は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。
Googleが掲げる10の事実|10. 「すばらしい」では足りない。(最終閲覧日2021年8月31日)
このようにGoogleは顕在意図から潜在意図をみたすことを目標にしているので、同じように取り組むサイトはSEOでも評価されやすくなります。
そのため、サイト運営をおこなううえでは潜在意図を読み取りそれをみたす内容を提示するのが重要なのです。
潜在意図をみたすための具体的な方法は後ほど詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
キーワードから判明した検索意図の重要性を分析!
そもそもなぜ検索意図をみたすことがSEOにとって大切なのか解説していきます。
- Googleからの評価を上げるため
- ユーザーからの評価を上げるため
- 似たキーワードでも上位表示されるサイトが変わるから
Googleからの評価を上げるため
まず1つめの理由ですが、検索意図をみたすとGoogleからの評価が上がります。
なぜなら、Googleはユーザーの満足度を上げることを第一に掲げており、それを達成してくれるサイトを検索上位に表示したいと考えているからです。
実際にGoogleの公式ホームページでは次のように述べられています。
最適な回答を返すためには、検索の意図を把握することが大切です。関連性の高い情報が含まれているページを見つけるために最初に行うのは、検索クエリに含まれる単語の意味の分析です。
Google検索|検索アルゴリズムの仕組み(最終閲覧日2021年9月4日)
検索意図をみたすサイトはユーザーの利便性を高めてくれるありがたい存在なので、Googleの検索エンジンから評価されSEOでも有利に働きます。
ユーザーからの評価を上げるため
2つめの理由ですが、検索意図をみたすことでユーザーからの評価も上げることができます。
その理由として、ユーザーが検索エンジンを利用するのはなにかを解決したい場合であり、解決策を提示してくれるサイトはとても有益な存在であるからです。
たとえば、具体的な解決策を提示してくれるサイトとそのでないものがあったら圧倒的に前者の方が人気になりますよね。
ユーザーからいいサイトだと思ってもらえれば複数回訪問、指名検索や被リンクをしてもらえる可能性が高くなります。
これらはどれもSEOにプラスに働く要素であり、それをうけてさらにGoogleの検索エンジンからも評価してもらえるようになります。
ユーザーから評価してもらえるようになると、結果的に検索順位で上位表示されるようになるので検索意図をみたすのが重要だとわかります。
似たキーワードでも上位表示されるサイトが変わるから
3つめの理由ですが、ユーザーの検索意図を読み取れないと、似たキーワードを使用していても上位に表示されるサイトが変わってしまいます。
その理由として、Googleの検索エンジンは単語そのものではなく『検索意図から達成したい目的』を重視して検索結果を表示しようとするからです。
このことを理解せずにいると、内容は適していてもキーワードによってはユーザーの検索結果に表示されなくなってしまう可能性があるのです。
実際に次の言葉を検索して比べてみました。
【似たキーワードの検索結果比較】
検索順位 | 『クリスマス プレゼント』 | 『クリスマス 予算』 |
---|---|---|
1位 | 人気ランキング2021 | クリスマス、予算はいくら? |
2位 | クリスマスプレゼント2020 | クリスマスプレゼントの予算相場 |
3位 | 【楽天市場】クリスマス特集 | 社会人のクリスマス予算事情 |
4位 | クリスマスプレゼント特集 | 【男性のホンネ】クリスマスの出費 |
5位 | クリスマスプレゼントで人気 | 予算別!おすすめプレゼント |
6位 | 彼氏・夫に贈るプレゼント | クリスマスデートの予算は? |
7位 | 皆が欲しいクリスマスプレゼント | クリスマスプレゼント事情 |
8位 | 彼氏へのクリスマスプレゼント | クリスマス予算|発言小町 |
9位 | 社会人の彼女へ|ランキング | リサーチデータ(クリスマス) |
10位 | 彼女が喜ぶ『人気ブランド』 | データがいっぱい:クリスマス |
2つの検索キーワードはどちらもクリスマスに関することで、親和性があるように感じますが表示される結果は大きく異なりました。
『クリスマス プレゼント』は直接商品の購入につながるページが上位でしたが、『クリスマス 予算』は一般的な相場を示すものが多いですよね。
Googleの検索エンジンは『プレゼント』を検索している人は購入の意思が固いと考え、『予算』と入力した人はまだその前段階だと読み取っているわけです。
このように同じような検索キーワードであっても、読み取られる検索意図を考慮しないと
思うように検索上位に表示されない場合があるのです。
これらは『Buyクエリ』と『Knowクエリ』と呼ばれる検索意図であり、その意図をみたすコンテンツがそれぞれ表示されています。
クエリについては後ほど詳しく説明していますので、そちらもご覧くださいね。
ニーズとも呼べる検索意図は4分類できます
検索意図には大きくわけて4つの分類があり、それぞれを理解しているとコンテンツづくりがスムーズにおこなえるようになりますよ。
ユーザーが検索窓に入力する単語や言葉の組み合わせを『クエリ』と呼ぶため、この言葉を用いてご説明します。
- Knowクエリとは
- Goクエリとは
- Doクエリとは
- Buyクエリとは
Knowクエリとは
1つめの検索意図は『~を知りたい』と考えて入力されるKnowクエリです。
たとえば『鉄道 歴史』といった知識を問うものが該当します。
検索エンジンを使う理由の多くは、このKnowクエリを解消するためであるといわれており、ユーザーの満足度を大きく左右する部分です。
疑問を解決するのが目的のコンテンツも複数存在し代表的なものでは『YAHOO!知恵袋』や『発言小町』のようなQ&Aサイトがありますね。
その他にも特化型として子育てサイト『ママリ』やプログラミング系の『テラテイル』といったものがあり、Knowクエリが多岐にわたっていると分かります。
Knowクエリではより多くの情報が求められますので、匿名性が高くいろんな意見が集められるものや、専門家の意見が掲載されているとよいでしょう。
別名インフォメーショナル(情報収集型)クエリ
Knowクエリは別名インフォメーショナルクエリともよばれます。
このクエリに対する有効なコンテンツはユーザーの悩みに対する具体的な解決策の提示や根拠のある内容を示すことです。
内容の信ぴょう性によってユーザーからの満足度が上下するので、他のサイトから引用する場合には官公庁や行政、上場企業といった信頼できるところからしましょう。
一方でこのクエリはユーザーの購買を促進するタイプのものではありません。
インフォメーショナルクエリにコンテンツが偏ると自社製品の購入につながりにくくなってしまいますので注意しましょう。
Goクエリとは
2つめの検索意図は『~へ行きたい』というときに使用されるGoクエリです。
具体的には『京都 新幹線』や『東京タワー 最寄りの駅』というように目的地に関する内容が入力された場合が該当します。
また特定のサイト名を入力し指名検索をおこなう場合もGoクエリの範疇だとされています。
このサイトに直接行きたいとユーザーから思ってもらえて検索されているので、コンテンツ運営で最も目指す形といえますよね。
Goクエリで求められるコンテンツは地図アプリや公共交通機関のリンクなのでおさえておきましょう。
別名ナビゲーショナル(案内型)クエリ
Goクエリは別名ナビゲーショナルクエリと呼ばれます。
このクエリに対してユーザーが求めているのは、検索した地点への正確な経路や交通手段です。
そのためGoクエリはGoogleマップやYahooマップの利用が多い分野です。
しかし、それ以外のプラスα(地域のお店や詳細な交通情報)を載せることで特色が出せますのでおさえておきましょう。
Doクエリとは
3つめの検索意図は『~をしたい』というときに使われるDoクエリです。
Doクエリを表す検索キーワードでは『バーベキュー 初心者』『海外旅行 1人』というようになにかのやり方について問われることが多いものです。
Doクエリをみたすには、検索キーワードに関する行動について詳しく解説や誘導をしてあげましょう。
たとえば『海外旅行 1人』というキーワードなら次の内容を提示する必要があります。
- 1人での海外旅行におすすめ地域
- 地域、期間別おおよその費用
- おすすめの持ち物
- 1人用の海外旅行を販売しているツアー会社の情報
- 搭乗中に役立つアイテム
- 1人で行く場合の注意点
- 実際に1人で海外旅行に行った人の経験談
- 目的地別1人で行った場合の過ごし方
このようにDoクエリを満たすには知識だけでなく、経験談やそれにもとづく注意点があると行動を後押しやすくなります。
ちなみにYouTubeのような動画サイトはDoクエリとの相性がいいコンテンツです。
やり方などといったノウハウ情報を視覚的に提供できるために、テキスト表示よりも圧倒的にわかりやすくなるからです。
このように、クエリとコンテンツには相性があります。
そのため、クエリによって使用する媒体やコンテンツを分けるのも面白い試みと言えるでしょう。
別名トランザクショナル(取引型)クエリ
Doクエリは別名トランザクショナルクエリとも呼ばれています。
お伝えしたとおり行動を起こす場合に検索されるクエリなので、前述のKnowクエリやGoクエリに比べ商品の購入や成約につながりやすいのが特徴です。
コンテンツをつくる際には、このクエリでサイトを訪問したユーザーが必要だと思うようなアイテムを紹介するようにしましょう。
たとえば先ほどの『海外旅行 1人』でいえば、旅行中必要になるアイテムの商品ページやアクティビティの予約ページをリンクするといったことが考えられます。
自分のページから飛べるようにすることで、ユーザーが再検索する手間を減らせるので満足度の向上にもつながりますよ。
Buyクエリとは
4つめの検索意図は『~を買いたい』というときに使用されるBuyクエリです。
ユーザーの入力例としては『水着 子供用』や『コート レディース』といったアイテムについて検索されるものが代表的です。
それ以外にも『Amazon』や『楽天市場』『Yahooショッピング』のようなECサイトを検索する場合もBuyクエリに分類されます。
Buyクエリに対応したコンテンツは、上記のようなショッピングサイトがもっとも大きなものです。
これまで紹介してきたクエリの中ではもっとも売上に近いクエリであり、企業も検索キーワードで上位表示するのに力を入れている部分です。
そのため企業と同様に商品を紹介しているだけでは成約につながりません。
Buyクエリで検索表示されるためには、これ以外の3つのクエリでユーザーに有益な情報を提供し価値のあるサイトだと認識してもらう必要があります。
以上、検索意図の4分類をご紹介しました。
自分のサイトで扱う内容がどのクエリが多いのか把握できれば、コンテンツの方向性も決まりやすくなりますよね。
検索クエリに関しては『検索クエリと検索キーワードの違い|それぞれの意味と意図を考えよう』でも解説しています。
ユーザーの検索意図(インテント)を調べる方法
ユーザーの検索意図がどのようなものか調べるには、次にあげる5つのやり方を試してみましょう。
ユーザーの検索意図が把握できれば、アップするコンテンツもつくりやすくなります。
- Googleの検索結果を調べる
- サジェストキーワードを調べる
- 共起語を調べる
- 上位表示サイトを調べる
- Q&Aサイトを調べる
Googleの検索結果を調べる
1つめの方法は実際に想定している語句を検索にかけて、どんな結果が表示されるのか知るというものです。
その場合に覚えておきたいのが次にご紹介する『バーティカル検索』と『ユニバーサル検索』の2つです。
バーティカル検索とは
バーティカル検索とは、調べたい語句を特定の分野にしぼって検索することをいいます。
Googleで検索エンジンを利用すると検索窓の下に『地図』『画像』『ニュース』『動画』とカテゴリーわけをしてくれる項目が現れますよね。
これはどの言葉でも同じ並びではなく、入力するクエリに応じてGoogleの検索エンジンが入れ替えてくれているのです。
カテゴリーをしぼった方が探しているものを見つけやすいだろうという、ユーザー側への配慮ですね。
たとえば『海が見えるカフェ』とGoogleで検索すると項目の並び順は『地図・画像・ニュース・動画』の順になります。
地図が先頭に来ているので、該当するカフェの場所を調べたい人が多いのだとわかりますね。
さらに実際に見ると自分の理想に近いカフェが見つかりやすいので、画像の項目が次に表示されています。
他に『オムライス 作り方』と検索すると今度は『動画・画像・ショッピング・ニュース』の順番になりました。
「ユーザーはオムライスを上手に包みたいはず」と検索エンジンが判断して作り方の動画を最優先にしてくれているのです。
このようにユーザーの検索内容にあわせて、カテゴリーをあらかじめしぼり込んでくれるのがバーティカル検索の特徴です。
ユニバーサル検索とは
バーティカル検索から発展させたのがユニバーサル検索です。
ユニバーサル検索では入力された語句からカテゴリーのしぼり込みまでGoogleの検索エンジンがおこなってくれるのです。
実際に先ほどの『海が見えるカフェ』と検索するとGoogleは次のように結果を表示しました。
【海の見えるカフェ】
検索結果(上位10件) | 運営元 | コンテンツの種類 |
---|---|---|
1.海が見えるカフェ情報を表示 | Googleマップ | 地図 |
2.海が見えるカフェの画像 | Googleの提供画像 | 画像 |
3.東京近郊の海が見える絶景カフェ | RETRIP | テキスト情報 |
4.絶景が楽しめる海カフェ7選 | じゃらん | テキスト情報 |
5.港区の海が見えるカフェ | 食べログ | テキスト情報 |
6.絶景テラス席のあるカフェ | るるぶ | テキスト情報 |
7.海がみえる関東のカフェ | kinarino | テキスト情報 |
8.他の場所を探す | Googleマップ | 地図 |
9.石垣島の海が見えるカフェ8選 | GENIC | テキスト情報 |
10.海が見える新潟のカフェ | 新潟県広報広聴課 | テキスト情報 |
このように現在地からもっとも近い、海が見えるカフェの表示だけでなく、他の人がおすすめしているお店についてもあわせて紹介してくれます。
ユニバーサル検索に表示される内容は、今までにユーザーが必要としてきたコンテンツをもとに決定されています。
そのため自分が想定しているキーワードがあれば、まずはGoogleの検索結果を確認してみましょう。
そうすることで、自分は文字で伝えようとしていたことも実際は動画や画像で検索されている場合があります。
ユーザーとのギャップを埋めるためにも、バーティカル検索やユニバーサル検索を確認して求められているコンテンツを作成しましょう。
サジェストキーワードを調べる
2つめの方法がサジェストキーワードを調べるというやり方です。
サジェストキーワードとはユーザーが語句を入力したときに一緒に表示される予測キーワードのことです。
サジェストキーワードもこれまでユーザーが検索した回数が多いものを優先的に表示する機能なので、検索意図がよく反映されています。
そのため、サジェストキーワードを調べることでユーザーの検索意図を把握しやすくなるのです。
ちなみにサジェストキーワードを調べるのであれば『ラッコキーワード』という無料のツールを使用しましょう。
専用ツールを使えば、自力でサジェストを洗い出すよりも効率よく大量のキーワードを表示してくれますよ。
ラッコキーワードの使い方
ラッコキーワードを使う方法はとても簡単で、トップページにある検索窓に自分が調べたいキーワードを入力するとサジェストを表示してくれます。
たとえば『SEO対策』とラッコキーワードで調べてみると437件*のサジェストが見つかりました。*2021年9月3日時点
上位には『やり方、費用、会社、わかりやすく、自分でできる』というものが表示されており、SEO対策の具体的な方法についてユーザーが調べていると読み取れます。
ユーザーが知りたい情報の方向性が把握できるので、あとはそれを解決するコンテンツづくりをおこなえばいいとわかりますよね。
また、サジェストを獲得することでどんな言葉と組み合わせて検索されているかわかると、キーワード選定の役に立ちますね。
このようにラッコキーワードを使えばサジェストを大量に効率よく獲得できるので、ぜひ利用してみましょう。
サジェストに関しては『Googleサジェスト機能の意味と活用方法を解説|キーワードツールで取得!』で解説しています。
共起語を調べる
2つめの方法として共起語*を調べる方法があります。
*共起語とは、特定のキーワードがコンテンツ内で使用された場合に一緒に出現することが多いキーワードのこと
特定のキーワードと一緒に表示されやすい共起語を調べると、それに関する情報も盛り込めるので情報の網羅性が高くなります。
コンテンツの網羅性が高くなると、ユーザーの幅広い悩みを解決できるようになるので満足度が上がりますよね。
検索エンジンからも、検索キーワードと一緒に共起語を載せていれば「このコンテンツは情報が網羅されているいいサイトだ」と評価してもらいやすくなります。
このようにSEOの観点から共起語の取得が重要な対策だとわかりますね。
共起語も検索ツールを使用すると効率よく取得できますよ。
共起語検索ツールの使い方
先ほどご紹介したラッコキーワードは共起語の検索もおこなえます。
手順は対象のキーワードを入力すると、左サイドバーに『共起語β』という項目があるのでクリックするだけです。
上位20サイトを分析してくれ、共起語を一覧で表示してくれます。
たとえば『SEO対策』というキーワードの共起語では『上位・評価・キーワード・必要・Google』といったものが出ました。
ここから、SEO対策に関するコンテンツをつくる場合には上位表示させる方法、Googleからの評価を上がる施策を載せる必要があるとわかりますね。
便利なラッコキーワードですが、現在1日に検索できる回数が20回までと制限されているので、ある程度キーワード選定をしてからツールを使いましょう。
共起語を確認することでコンテンツの網羅性を高められますよ。
なお、SEOに役立つツールに関しては『無料・有料で使えるSEOツール|内部や外部対策・競合の調査に使えるものを紹介』でまとめています。
上位表示サイトを調べる
3つめの方法が上位表示されている競合サイトを調べることです。
なぜなら、上位表示されている競合サイトにはGoogleやユーザーから評価されている要素がつまっているからです。
Googleの検索エンジンはなるべくユーザーの検索意図にそったサイトを表示したいと考えており、上位表示されているものほどそれに当てはまるのです。
そのため、競合サイトを調べてそこに記載されている内容をみることで検索意図を把握することができます。
実際に『SEO対策』と検索すると次のサイトが上位表示されました。
【SEO対策の上位サイト】
検索順位 | 検索結果 |
---|---|
1位 | 【完全版】SEO対策のやり方と対策方法 |
2位 | 初心者が知っておきたいSEO対策 |
3位 | SEO対策とは?27個の疑問 |
4位 | 【初心者向け】SEO対策とは? |
5位 | HP初心者むけ基本のSEO対策 |
6位 | SEO会社には絶対に頼むな |
7位 | SEOの基本とは?6つの対策 |
8位 | 基本や重要対策をわかりやすく |
9位 | 初心者にわかりやすく仕組みを説明 |
10位 | 基本的なSEO対策を理解する |
表示されたサイトの傾向をみると『SEO対策』というキーワードからは初心者向けのアドバイスや具体的な方法が求められていることがわかります。
このように上位サイトを比べてみると、検索意図をみたすのに必要な内容が読みとれます。
上位表示されているサイトを調べるには『SE ranking』というツールを使用しましょう。
これを利用すると自分で検索結果を調べるよりも、より詳しく競合サイトを分析できますよ。
SE rankingの使い方
SE rankingのトップページから入ると『キーワード調査』という上部に項目があるので、そこをクリックし、調べたい語句を入力しましょう。
そうすると下記の内容が表示されます。
- SEOの上位表示難易度
- 月間の検索ボリューム(検索数)
- 検索ボリュームの少ないキーワード
- 類似のキーワード群
- 上位表示サイトの詳細
さらにSE rankingでは上位表示サイトの詳細な分析も可能です。
自分のサイトと競合サイトとの比較もできるので、現時点でなにが不足しているのか把握できるようになっています。
SE rankingは利用にあたり料金が発生しますので、自分の使用する頻度にあわせてプランを選びましょう。
【SE rankingの利用料金】
月額料金 | チェック可能 キーワード数 | SEO検査数ページ |
---|---|---|
4,000円 | 250個 | 40,000ページ |
5,600円 | 500個 | 65,000ページ |
7,200円 | 750個 | 100,000ページ |
9,280円 | 1,000個 | 250,000ページ |
15,600円 | 1,750個 | 400,000ページ |
20,000円 | 2,500個 | 700,000ページ |
35,600円 | 5,000個 | 1,250,000ページ |
57,200円 | 10,000個 | 2,000,000ページ |
78,400円 | 15,000個 | 2,700,000ページ |
94,400円 | 20,000個 | 3,200,000ページ |
便利なツールを使って、より詳細に上位サイトから検索意図を読み取りましょう。
Q&Aサイトを調べる
4つめの方法ですが、Q&Aサイトを調べるという方法があります。
その理由としてQ&Aサイトは匿名のものが多く、ユーザーの本音や生の声が拾いやすいからです。
さらにQ&Aサイトでは『~がわからないから教えてほしい』といった質問がよく寄せられており、ユーザーのつまずきやすい部分も把握しやすいからです。
YAHOO!知恵袋で『SEO対策』と検索すると次のような質問がヒットしました。
SEO対策って、グーグルの検索を上位にしやすくするノウハウのことですか?
Yahoo!知恵袋(最終閲覧日2021年9月3日)
この質問者の方はそもそもSEO対策とはなにか知りたいようです。
SEO対策を知っている人からすれば当たり前のことでも、サイト運営を始めたばかりの人ではよくわからない言葉ですよね。
インターネットのホームページ製作などでSEO対策という言葉をよく耳にします。
Yahoo!知恵袋(最終閲覧日2021年9月3日)
これは一体どういうことをしているのでしょうか?
「検索結果でより上位に現れるようにウェブページを書き換える」とはどうやって行っているのでしょうか?回答よろしくお願いします。
こちらの方もSEO対策の言葉の意味や仕組みが不明なようで質問されていました。
『そもそもSEOとは』という部分から初心者向けに説明してくれるコンテンツがあると、ある程度需要がありそうなことがわかりますね。
SEO対策関連について質問させてください。(初心者です)
Yahoo!知恵袋(最終閲覧日2021年9月3日)
記事を書く際にタイトルタグは行っていますが、h1タグ は付けていません。
h1タグ を付けないと検索される際に不利になるので
しょうか?
この方はh1タグを使用しないとSEOの観点から不利にならないか質問しています。
タイトルタグを使用するとGoogleの検索エンジンに、サイトの構造が理解されやすくなるのでなるべくタグを使った方がいいとアドバイスされていました。
SEO対策は多岐にわたり、なぜその対策をする必要があるのか理解していないと難しいものもあります。
ただ方法論だけ教えるのではなく、Googleの検索エンジンの仕組みとつなげて説明できるサイトがあれば助かりますよね。
このように、Q&Aサイトをみると初心者がつまずくポイントや教えてほしいことが把握しやすくなります。
これを活かしてコンテンツづくりをおこなえば、さまざまな悩みに対応した網羅性の高いサイトがつくれそうですね。
ちなみに先ほどご紹介したラッコキーワードを使えばQ&Aに出てくる質問も一括で取得することができます。
キーワードを入力後、左側に表示される『Q&Aを見る』を押すとYAHOO!知恵袋と教えて!gooに投稿されている内容が見られますよ。
とても便利なので覚えておくといいでしょう。
検索意図を反映したコンテンツの作成方法
これまで取得してきた検索意図をどのようにコンテンツに盛り込むか解説していきます。
- 考えうる検索意図を可能な限り網羅する
- 検索意図に対するベストアンサー(究極の答え)を常に考える
- 検索意図と5W1Hから逆算してニーズのある情報を先読みする
考えうる検索意図を可能な限り網羅する
1つめの方法は読み取れる検索意図を可能な限り網羅するというものです。
その理由として、ユーザーが抱えている検索意図をできるだけ網羅した内容であれば、コンテンツからの離脱を防ぎ、再検索の手間もカットできるからです。
たとえば、お腹が減っているけど食べたいものが複数あってしぼり切れないときにはファミリーレストランのようなお店が重宝しますよね。
可能な限り選択肢を網羅しておけば、ユーザーがわざわざ他のお店を見て回る必要がなくなります。
コンテンツも同様でユーザーが知りたいと思っている検索意図をなるべく網羅してあがると、ユーザーの利便性につながります。
なお、検索意図をコンテンツに盛り込む方法は『SEOライティングのコツ24選!初心者でも書き方次第で上位表示可能です』で解説しています。
参考にしてください。
詰め込みすぎはNG
注意点ですが、検索意図を網羅しようとすべて詰め込みすぎてはいけません。
なぜなら、1つの記事やページに詰め込みすぎてしまうと一部分だけ知りたいユーザーが離脱する可能性が高くなってしまうからです。
仮にコンテンツに検索意図で読み取れた1~10の要素をすべて入れたとします。
訪問したユーザーの中にはもう1~5までの内容は知っていて6からみたい人もいますよね。
そのようなユーザーからすると、6以降にたどり着くのに時間がかかるので結局他のページに移ってしまう可能性があります。
さらに1~5にもコンテンツ作成のエネルギーを割いている分、6以降の内容が思ったほど深くならないかもしれません。
このようなことを防ぐために、検索意図を網羅するまとめ記事と個々の要素を深堀したものをそれぞれ用意しましょう。
そうすることで、さまざまな検索意図をもったユーザーに対応できて満足度も上げることができます。
さらに内部リンクからページを移動してもらえばサイトの滞在時間も長くなるのでGoogleからの評価もあがりますよ。
検索意図に対するベストアンサー(究極の答え)を常に考える
2つめの方法が検索意図に対するベストアンサーがなにか常に考えて、コンテンツ作成に活かすことです。
なぜならそれを考えないでコンテンツづくりを続けても、ユーザーへ本当に価値を与えることができないからです。
Googleが掲げる10の事実で最初に言われているのは次の言葉です。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
Googleが掲げる10の事実|1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる(最終閲覧日2021年8月31日)
この言葉にあるようにユーザーにとって何がベストアンサーになるのか常に考えることで、より検索意図に適した内容を提示できるようになるのです。
そのために役立つのが先ほどもご紹介したQ&Aサイトです。
先ほどはキーワードから検索意図を調べましたが、それにあわせてベストアンサーもチェックしましょう。
ユーザーがベストアンサーを付ける回答はもっともその人にとって役に立ち、求めていたものだからです。
『SEO対策』でヒットした質問には次のような回答がベストアンサーに選ばれていましたのでご紹介しますね。
SEO対策ってやり方ってどこか公式に公開されてるものですか?
Yahoo!知恵袋(最終閲覧日2021年9月3日)
【ベストアンサー】
(参考まで)
★検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
https://developers.google.com/search/docs/beginner/seo-starter-guide?hl=ja&visit_id=637471248772774669-1726139145&rd=1
この質問ではGoogleのスターターガイドについて教えてくれた方がベストアンサーに選ばれていました。
SEO対策が大切とは聞くものの、公式でどこに公開されているか知らない人からするとURLを貼って誘導してくれるのはありがたいですよね。
SEO対策をするときに競合が多いのかわからないのですが、病気名 治療ってキーワードをうつと、病院がたくさんでてくるのですが、これはブログを書く上では、かなり高い壁となりますか?
Yahoo!知恵袋(最終閲覧日2021年9月3日)
補足すいません、ブログを書く上というよりは、SEO対策で上位表示させるのに高い壁となりますか?要はミドルキーワードを狙ってます。
【ベストアンサー】
YMYL というGoogleのSEOガイドラインがあり
医療など人命に関わるキーワードは病院などの医療機関の情報以外は
上位表示が困難です。
※ミドル、スモールワードであっても同様です。
ここでベストアンサーに選ばれているのは『YMYL』というキーワードを用いて回答してくれた方です。
それまでYMYLという考えを知らなかった質問者からすると、これを知ったことでブログ運営の戦略を見直すきっかけになりますよね。
SEO対策の方法で無料出来るものはあるんでしょうか?
Yahoo!知恵袋(最終閲覧日2021年9月3日)
サイトを作ったんですが、アクセスがなくて困ってます。
SEO対策の初心者ですが、なにか方法があれば教えてください。
【ベストアンサー】
被リンクの質と量を確保する事が無料で出来る基本的なSEOです。
もしアクセスアップだけを望むんでしたら、
キーワードランキング等で検索急上昇ワード等から拾って日々2~5回更新して下さい。
1カ月以上続けていれば、経験上ですが一日に100PVを下回る事はないと思います。
のちのち被リンク元サイトとしてSEO対策にも役立ちますよ。
参考→http://hq2cuonn.blog58.fc2.com/blog-category-1.html
質問者は具体的なSEO対策を知りたがっており、それに対していくつか方法を提示してくれた回答がベストアンサーに選ばれています。
さらに詳細な外部サイトも紹介してくれ、SEO対策を知りたいユーザーのニーズをみたしていますよね。
このようにユーザーが選んだベストアンサーをみると、何が本当に知りたかったことなのかはっきりします。
検索意図をコンテンツに盛り込む際には、ベストアンサーを意識して作成するといいでしょう。
検索意図と5W1Hから逆算してニーズのある情報を先読みする
3つめの方法がユーザーの検索意図から逆算して先読みをすることです。
その理由として競合する上位サイトよりもGoogleとユーザーに評価してもらうには、検索意図を解決するだけでなくさらに先読みをする必要があるからです。
たとえばユーザーが『台風 沖縄』と検索していた場合次のような意図が考えられます。
- 1年間で台風が多い時期
- 現在の台風情報
- 飛行機や船の運航情報
沖縄は観光地であることから台風をさけて旅行したいユーザーがいるかもしれないと先読みします。
そしてこの情報に対してさらに5W1Hの視点でフィルターをかけると、以下のような先読み情報(要するに仮説)が生まれます。
- 旅行中に台風が発生したときの対処法
- 台風発生時のキャンセル料
- 雨の日でも遊べる観光地
- 沖縄旅行に最適な時期
- 体温調節しやすい服装の提案
このように検索意図をみたすことはもちろんですが、それより先にユーザーが知りたい情報がないか考えるようにしましょう。
そうすることで、ユーザーが満足することはもちろんですがそれ以上の価値を提供できるようになります。
Googleが掲げる10の事実に『「すばらしい」では足りない。』という言葉があるように、常にユーザーにとって必要な情報がなにか考えましょう。
まとめ|Googleは検索意図を超重要視している
今回の記事を読んで検索意図の重要性や分類、さらに調べる方法もわかりましたね。
記事内でもお伝えしたとおり、コンテンツがGoogleとユーザーに評価されるには検索意図をみたすことがとても大切です。
検索意図をみたすことでユーザーの満足度につながり、Googleの掲げる目標を達成しやすくなります。
そうすると検索上位に表示されやすくなりますよね。
検索意図をみたすのにおすすめなのがツールを使って競合サイトとQ&Aサイトを調べることです。
競合サイトにはGoogleとユーザーから評価されている内容が盛り込まれているので、それを自分たちのサイトにも活かす必要があります。
Q&Aサイトはユーザーの検索意図とベストアンサーが把握できるので、よりコンテンツの内容を深めるのに役立ちます。
今回の記事で紹介したやり方を試して、検索意図を満たした良質なコンテンツづくりをおこなってみてくださいね。